相関図①|定年を迎えたタカ&ユージが探偵として帰ってきた!見知らぬ女性に何かを感じるタカ

(以下個人名敬称略)
タカこと鷹山敏樹(舘ひろし)とユージこと大下勇次(柴田恭兵)──神奈川県警を定年で退いた伝説の名コンビは、退職後に選んだ道は海を越えたニュージーランド。
そこでは探偵をやっていた2人だったけど、ある事件で現地の警察と揉めちゃって、ついに探偵免許は剥奪、やむなく日本に戻ってきたのよね。なんでも、銀行強盗と遭遇してしまった事件現場で、犯人に間違えられたりのすったもんだで、どうやら日本に帰らざるを得なくなったようね。
8年前ということだから、定年後は、まあ穏やかに過ごしたいという思いも少しはあったのかもしれないわね。でも、やっぱりその環境にい続けることは無理だったようね。
ということで、8年ぶりに戻ってきた横浜──帰国早々に開業したのが「T&Y探偵事務所」。港の風が吹き抜けるこの街で、また2人の“あぶない日常”が始まるってわけ。
そしてそこに現れたのが、母を探して長崎からやってきた依頼人第1号・永峰彩夏(土屋太鳳)。これがまた只者じゃない。ハーレーを乗りこなすクールな娘。
20年前に姿を消したクラブシンガー「夏子」を捜してほしいっていうのよ。しかもこの夏子、タカとユージも無関係じゃなかったってんだから、もう面白くなるに決まってるじゃない。そんな頃、横浜では事件が起きてたの。
外資系企業や有力者たちの顧問弁護士をしている小牧丈一郎が何者かに殺害されたのよ。被害者は香港の政財界ともつながる人物、そして事件の空気には“プロの仕事”の匂いがぷんぷん。
タカは同じ夜、現場近くで、謎の美女ステラ・リー(吉瀬美智子)を見かけていたの。彼女は男性と共に車に乗り込んだが、その車の後部ガラスには見覚えのある紋章が。
タカは翌日新聞で小牧丈一郎の殺害事件をしるや、会いたいやつがいると言って、劉飛龍(リウ・フェイロン)のもとを訪れる。このきっかけになったのは、例の事件現場近くで見かけた紋章。それはフェイロンの紋章だった。
タカは当然のようにフェイロンとの因果を疑ったのね。でもタカが知るフェイロンは、殺人などをおこす類の人物ではない。それでもタカをそこに赴かせたのは、長年の刑事の勘なのかな。
でも、フェイロンにあったとき、タカが切り込んだのは「あの女誰?」 フェイロンは「昔の恋人の面影を追って..。相変わらずロマンチストだねえ鷹山さん」などとかわそうとするんだけど、昔の彼女との関係を多少匂わせるあたりに、フェイロンと鷹山の関係性を微妙に感じさせるわね。
「彼女俺の顔を見て一瞬驚いた顔をしてた」というタカに、「気のせいだよ」だけでは終わらせないあたりが、フェイロンから鷹山への思いを匂わせていたわ。
そして警察ももちろん動くんだけど、今や横浜港署の捜査課長となった町田透が登場。かつての後輩が今じゃ署内のキーマンってわけ。
さすがにタカアンドユージに鍛えられた町田は、この殺人事件はプロの仕業と見抜くのよね。同時に、久々に横浜に戻ってきたあの2人の動きにも警戒を強めるあたり、何気に実力をあげてきている感じがうかがえるのよね。
町田が部下の若手刑事・早瀬梨花に命じたのが“あの2人の監視”。いやいや、タカとユージの動きを新人(とはいえ、巡査部長)にマークさせようとする辺りに多少の隙も感じさせるんだけどね。
相関図②|横浜の闇に切り込むタカ&ユージ!カジノ利権とフェイロンの道義が交錯するとき
横浜の風景は一見いつも通りでも、水面下ではきな臭い陰謀が渦を巻いてるのよ。その中心にいるのが巨大ベンチャー企業「ハイドニック」の若き社長・海堂巧。
この男がまた厄介で、カジノ誘致に必死になるあまり、反対勢力を徹底的に潰しにかかってる。そりゃあ殺人だって爆破計画だって、手段を選ばないってわけよ。
そしてこの男、実はタカが昔撃った前尾源次郎の実の息子。もうここだけで因縁100%。そんな海堂とつながりをもってしまっていたのがフェイロン。
だけどこのフェイロン、単なる悪役ではない。裏世界に通じているんだけど、内には義理と礼節を重んじる魂を秘めてて、海堂の冷酷さに不信を抱き始めてるの。
で、町田。捜査課長になった元後輩は、事件の裏にカジノありと見抜くけど、そこに警察上層部の圧力がのしかかる。同期の八木沼刑事部長が「手を引け」と迫ってくる構図は、もう現代社会の縮図。
潔癖な現場と腐ったトップの対比がえげつない。そして極めつけが海堂の企み。自社の武装警備会社を合法化するために桜木町の商業施設を爆破?
そんな中、タカとユージが戻ってきた意味がここに凝縮されるのよ。あぶない刑事ってのは、ただ事件を解決するんじゃなくて、こういう“腐った構造”に体ごと突っ込んでいく魂の物語なの。
相関図③|消えたNatsukoと金持ちを漁るNatsuko?歌声と翡翠の指輪に秘められた謎
SNSの“Natsuko”は本物ではなく、ただのなりすまし──ニュージーランド帰りのカオルだった。海外の富裕層と結婚して玉の輿に乗ろうとしたその計画は、「元・伝説のシンガーNatsuko」として名乗ることで、信ぴょう性を高めようとしたもので、詐欺まがいの目論見にすぎなかった。
一方で、タカが出会った謎の女性、ステラ・リー。彼女の佇まいにはどこか見覚えがあった。物静かで、目線は落ち着いていて、言葉は少なく、でも強く響く。
ホテルのバーで見せた仕草──髪を左耳にかけるその一瞬。それだけでタカの記憶が反応する。さらに、彼女が放った「もう私に近づかないで」という冷たい一言。
それは、25年前、タカが別れ際に夏子から聞いたあのセリフと全く同じだった。
彩夏が母を探すために持っていた翡翠の指輪。それはフェイロン家に代々伝わるという指輪だった。蓮の花の紋章が浮かび上がる特別なもので、1000万円以上の価値があるとの見立て。
その指輪を彩夏がなぜ持っていたのか──その理由ははっきりとは語られない。でもそれをネックレスとしてユージが加工し、彩夏の胸元に納まった瞬間、観る側は理解する。母から娘へ、血のように受け継がれた証。
でも彩夏の父が誰なのか──それは明言されない。タカか、ユージか、フェイロンか。でも明かさないからこそ、そこにそれぞれの愛が何となくにじんで見えるような気がするわ。
誰か一人のものではなかった夏子。彼女はタカを愛していた。命を賭けるほどに。けれどカプリ・アイランドでの事件を機に、彼を守るために離れることを決めたって、そんな感じなのかしら。
そしてその場にフェイロンもいた。最終的に彼女を守ったのは彼だったってこと?
彩夏が歌ったあのシーン。カプリ・アイランドで披露されたその歌声は、まるであの頃の夏子を思い出させるような響きを持っていた。誰もが「これは…」と思ったはず。
ステラ=夏子、彩夏=娘。25年前の夏子はタカと別れ、フェイロンに命を預け、ユージの前からも消えた。
けれどそれぞれの男の心に、夏子は残った。そしてその記憶が、彩夏という存在によって、もう一度呼び覚まされる。だからこそ、名乗らなかった夏子が、今あらためて語りかけるように思えるのよ。
相関図④|夏子と彩夏、タカとユージが繋がった瞬間
ところで、最後に気になる、彩夏の父親は誰だったの問題。映画を繰り返し見ても、それが明確に示されることはないんですけど、ネット上には、こんな考察があってもう感動。タカ、ユウジ、それぞれに、父親である可能性を示す結果が出ていたんじゃないかって。なるほど~!!そういうのって実際にあるのかないのかはわからないけど、でも、別に断定されるわけではないから、そんな結果があってもいいかという気もしてくるし、なにより、タカやユージの夏子への深い深い愛が、そこに現れたんじゃないかっていうお話に、いたく感動してしまいました。
でも普通には多くの皆さんが語られているように、タカかユージか、それともフェイロンか、そこは視聴者におまかせになっているのかなと、ただ、彩夏やタカとユージがそれぞれに対する思いやりの心をうまくくみ取って、それに応じた反応をしているところに、ぼやっとしてはいるけど、なんだか温かみを感じさせる、そんな設定になっていたのかなと思いますね。
個人的には仲村トオルさんの「えっ?」の表情と最後のシーンで彩夏がタカとユージのふたりを正面から抱き、「さよなら お父さん」と告げたところで、父はフェイロンであったか。。ということで決着したんですけどね。時系列とか考えだすともうほんとわかんなくなる。ほんとに個人個人の主観におまかせってところですよね。
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
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