インディ・ジョーンズ魔宮の伝説の相関図!ダイヤ“ピーコック・アイ”やウェイターのウーハンも解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

この記事はネタバレ情報やあらすじを含みます。シリーズの他の作品含め、未視聴の方は特にご注意ください

『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』はシリーズ第2作目にあたる作品で、1935年のインドを舞台に描かれるダークでスリリングな冒険譚。上海でのドタバタ逃走劇から始まり、村の子どもたちを救う使命へとつながる流れは、他のシリーズにはない異質さを感じさせる。今回は物語の流れと登場人物の関係を整理していくわね。

スポンサーリンク
目次

相関図①|上海の取引、ヌルハチとダイヤ“ピーコック・アイ”、そしてウーハンの悲劇

インディ・ジョーンズシリーズの中でもとびきり騒がしい幕開けを見せるのが『魔宮の伝説』。

舞台は1935年の上海、派手なクラブ「クラブ・オビワン」でのシーン。ここでインディは中国マフィアのラオ・チェと取引をしていたんだけど、その交渉材料になっていたのが中国の歴史的人物ヌルハチの遺骨と、テーブルの上でギラリと輝く巨大なダイヤ。

普通に見れば「骨と宝石を交換?」という奇妙な光景よね。インディは普段、歴史的価値のある秘宝を追う考古学者なのに、ここでは学問とは無関係のダイヤを欲しがるように見える。

だから「あれ、インディらしくない」と違和感を覚えた人も結構いたみたい。でも後のスピンオフ作品や小説で、この違和感を補う裏設定が明らかになったの。

それが「ピーコック・アイ(孔雀の目)」と呼ばれる伝説の大ダイヤ。ヤング・インディ・ジョーンズのTVムービー『Treasure of the Peacock’s Eye』では、若き日のインディと相棒レミーがこのダイヤを追い求めて大冒険を繰り広げているそうなの。

設定上はアレキサンダー大王が所有していたとされ、約140カラットというような情報も見られるわ。

歴史と神秘をまとった究極の宝として描かれていたのね。つまり、あの冒頭でインディがラオ・チェに要求したのは、単なる金目当ての宝石じゃなく、若い頃から追い続けてきた宿題みたいな伝説の宝だったということ。

そう考えると、あの場面でのインディの執念深さも納得できるのよね。

ところが案の定取引は失敗。毒入りのお酒を飲まされ、クラブはたちまち大混乱。ここで登場するのが、インディの旧友ウーハン

彼は考古学の勉強もしたという教養を持つ人物で、本来は研究よりも闇市場での骨董回収や冒険も得意としていたという設定情報も見られるわ。

インディを助けようと、ウーハンはクラブで変装して給仕(または従業員)を装いながらインディをサポートしようとするんだけど、ちょっとした隙をつかれてラオ・チェの息子チェンに撃たれてしまったの。

彼がインディに残した言葉から、映画の中では彼らのかなりの絆が感じられるし、過去よほどのつながりがあったんだろうなと推測されるんだけど、その割には、過去については何も語られることもなく場面展開してしまって、違和感を感じつつもスピンオフの方にも興味が向かう、そんなシーンだったわね。

歌姫ウィリー・スコットは巻き込まれて大騒ぎ。彼女は舞台の花形スターで、危険な冒険なんて場違いな存在なのに、その場違いさがむしろ可笑しくて、物語にコミカルなスパイスを加えていたわね。

さらに孤児の少年ショートラウンドも合流。年齢は10歳そこそこなのにインディのドライバー兼助手を務め、小さな体を活かして大人顔負けに立ち回るのよ。

彼がインディを慕う純粋な忠誠心は、冷静沈着なインディにとっても救いになっていたわね。毒で死にかけるインディ、必死でダイヤを探すウィリー、そして氷のバケツに落ちたダイヤを見失う混乱の中で逃げ出す三人のドタバタ劇。

ショートラウンドは彼女に呆れつつもインディの心情を察して、三人の関係は最初から軽妙なバランスの上にあるの。続いて「まさか、それはありえないでしょ」の飛行機での逃走劇。

インディが「もう安心だ」とばかりに眠り込んだのに、操縦士は敵の手先で燃料を捨て、パラシュートで逃げてしまう。

残された三人は救命ボートで雪山にダイブという無茶ぶり展開。見る側は「無理だろ!」って突っ込みながらも、これこそインディ・ジョーンズの真骨頂だとわかっているから一応「すご~」と思いながらしばらく続くアドベンチャーを楽しむむの。

雪山を滑り落ち、激流を下り、あれよあれよという間にインドの村へ漂着。つまり上海の取引失敗がそのまま次の冒険の入り口になっていたって感じね。

相関②|村の依頼とパンコット宮殿の違和感

上海からの無茶なサバイバルを乗り越えたインディたちが流れ着いたのは、インドの山奥にある小さな村だった。ここで初めて、物語の本筋が顔を出すのよね。

村人たちはひどく痩せ細り、笑顔もなく絶望的な空気に包まれていたの。村の長老がインディに語るには、神聖な「サンカラ・ストーン」が奪われてしまったせいで、村の繁栄も命の流れも失われてしまったというの。

しかもそれだけじゃなく、村の子どもたちまでもが忽然と姿を消してしまった。石と子どもたちを取り戻すことが、この冒険の最大のミッションになるわけ。

インディはいつもの「宝を求める冒険家」じゃなくて「人々を救うヒーロー」として引き込まれていくことになるの。

インディが最初に石の伝説を聞いた時は「なるほど、考古学的にも興味深い」って顔をしていたけど、子どもたちが犠牲になっていると知った瞬間に表情が変わる。やっぱり彼の根底には、人間らしい正義感がよこたわっているから、少々の無茶を見せられても受け入れられるのかしらね。(でもやっぱり、ヴィランやその仲間を打ちのめす時の彼のニヤリとした顔は、悪い顔…にみえるんだけど)

こうして三人は村からパンコット宮殿へ向かうんだけど、ここでまた空気が一変するの。宮殿は外観こそ豪華絢爛、出迎えも丁寧なんだけど、どこか不気味な匂いが漂っている。

そこで登場するのが、若きマハラジャ。まだ少年なのに、宮殿の主としてふるまう姿は妙に冷ややかで、目の奥に影が潜んでいる。彼も邪教の影響を受けて操られている存在なのね。

続いて記憶に焼き付いてしまう悪名高き(?)晩餐シーン。インディたちは豪華な食卓に招かれるんだけど、出てくる料理が常識では考えられないものばかり。ヘビの中からウジャウジャとそれなにってものが這い出てくるわ、目玉が何個もうかびあがってくるスープ、カブトムシの炒め物(?)、猿の脳みそ…。観客が悲鳴を上げるようなメニューの連続で、ウィリーはもちろん卒倒寸前。

彼女の役割は観客の「いや無理!」という感情をそのまま表現してくれるポジションのようね。

相関③|邪教カーリーとモラ・ラムの恐怖

パンカット宮殿の奥に隠されていたのは、恐ろしい地下世界だった。インディたちが迷い込んだその先には、鬱蒼とした洞窟のような大空間が広がり、松明に照らされた祭壇の上で信じられない儀式が繰り広げられていた。

邪教カーリーの大司祭モラ・ラム。衝撃的なのが、彼が信者の胸に手を突っ込み、生きたまま心臓を抜き取るという残虐な儀式。目を背けたくなるような描写だけど、彼にとってはそれが神への忠誠の証ってことなのかしら。

インディ、ウィリー、ショートラウンドの三人はその恐怖の儀式を目撃するんだけど、そこで初めて村の子どもたちが奴隷として地下で強制労働させられている現実を知るの。

岩を砕き、汗まみれで働く子どもたちの姿はあまりにも痛々しく、村で見た絶望の理由がここでつながるわけ。

サンカラ・ストーンと子どもたち、すべてを奪ったのはこの邪教の仕業だった。インディは学者としての興味や探検のスリルではなく、完全に「救わなければ」という使命感に突き動かされるようね。

これがシリーズの中でも異色で、彼のヒーロー性を際立たせている部分なのかしらね。モラ・ラムはカーリー信仰という恐怖の象徴そのもので、信者を完全に支配している。マハラジャすらも彼の呪術に操られ、意志を奪われてしまっていた。

インディ自身もこの邪教の洗脳にかけられ、一時は正気を失ってしまう。ウィリーを生け贄に差し出そうとするインディの姿にショートラウンドも気が気ではなかったんじゃないかしら。

小さな体で必死にインディの腕にしがみつき、涙ながらに叫びながら火で彼を目覚めさせる。絶叫ばかりだったウィリーも、この場面では命の危機に直面することで本当の恐怖を共有し、仲間としての一体感が強まっていった。

相関④|橋の上の決戦と子どもたちの解放

邪教の魔宮でサンカラ・ストーンを奪い返したインディたちは、怒涛のように追いかけてくるモラ・ラム率いる信者軍団に追われることになるの。

地下のトロッコでの逃走シーン。まるでジェットコースターのように猛スピードで駆け抜けるインディ、ショートラウンド、ウィリーの三人。

観客も一緒に振り回される感覚で、息をする暇もないくらいの展開。そして迎えるのが、この作品のハイライトともいえる吊り橋での決戦。

断崖絶壁にかかる一本の吊り橋、片方にはモラ・ラムと邪教の信者たち、もう片方には逃げ場を失ったインディたち三人。

普通なら万事休すだけど、インディはここで大胆不敵な作戦に出るのよ。片手に剣を持ち、橋のロープを切り落とす覚悟を決める。

ウィリーもショートラウンドも「そんな無茶な!」と叫ぶけど、インディの眼差しは揺るがない。橋が谷底に垂直にぶら下がり、信者たちが次々と転落していく中で、最後までしぶとく生き残るのがモラ・ラム。

彼はサンカラ・ストーンを奪い返そうとインディに襲いかかるけど、その瞬間に石が赤く燃え上がり、モラ・ラムの手を焼きつくすのよね。

映画の中での説明はないんだけど、ファンサイトなどの情報によると、設定上サンカラ・ストーンは「裏切る者を焼く炎を宿す」などの考察も見られたわ。

インディが「お前はシヴァを裏切った!」と叫ぶと同時に石が輝いたことから、まるで信仰心や裏切りを感知するように発動したとも考えられているの。

ファンの間では「呪術的な言霊で石が反応した」「ドラマ演出として最高潮で燃えさせた」といった説もあるけど、真相は謎のまま。

モラ・ラムが断崖に落ち、ショートラウンドとウィリーも最後まで必死に橋にしがみつき、三人の助け合いによって奇跡的に生き延びる。

そしてクライマックスの余韻を美しく締めるのが、村への帰還。奪われていた子どもたちが次々と村に戻ってくるシーンは、観客の胸をじんわり温かくさせるわ。

子どもたちの笑顔、村人たちの涙、そして長老の感謝。インディがただ石を奪還しただけではなく、人々に希望を取り戻したこと。つまり「学者」ではなく「守護者」としてのインディの姿が浮かびあがった瞬間ね。

まとめ

『魔宮の伝説』は、シリーズの中でも最も異色な一本だと言われるの。学術的なお宝探しではなく、人々を恐怖から救うというシンプルで王道のヒーロー物語。村の依頼を受けて立ち上がったインディは、邪教カーリーの恐怖に立ち向かい、ショートラウンドの純粋な心に助けられながら正気を取り戻す。そして吊り橋での命がけの決戦を経て、子どもたちを解放する姿はまさに「守護者」としてのインディを象徴していた。ダークで残酷な部分が強調される作品だけど、ラストで子どもたちの笑顔と村の再生を描くことで、観客の胸にしっかりと光を残してくれる。シリーズの異端に見えるかもしれないけれど、インディが真のヒーローとして描かれた瞬間を目撃できる、大切な作品ね。

今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

コメントに日本語が含まれない場合は表示できません(スパム対策)

目次