ザ・ロイヤルファミリーの相関図!栗須や山王耕造を取り巻く感謝の相関まとめ

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この記事はネタバレ情報やあらすじを含みます。未視聴の方は特にご注意ください

北海道・日高、資金難、評判最悪の社長。それでも「いい馬で勝つ」を信じた栗須は、牧場と人をつなぎ、気難しいホープに“運命の乗り手”佐木を見つける。夢は大きく、道はまだ険しい——ここから勝負が始まる。

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目次

相関図 | 第1話 ゲートイン 夢はあるのか!?

L&U税理士法人税理士の栗須栄治、なんだか浮かない顔で上司の嫌味たっぷりの指示を受けているシーンから始まる。

時は2011年。この後の展開はまだわからないけど、2025年を現在としてドラマが展開するなら14年も前を回想していることになるの。

この1年、彼は税理士としての仕事に精彩を欠いているみたい。この事務所から今割り当てられようとしている仕事はロイヤルヒューマンという会社を再建させるべく、会社のお金の流れを調査してほしいというもの。

依頼主はロイヤルヒューマン人事統括部長の山王優太郎。本業人材派遣業以外の部署、競馬事業部の撤廃を検討する中での調査。

雄太郎は社長の息子。社長がこの競馬事業部に関連し、資金の私的流用まであるのではないかと疑いが建てられている。

依頼を受けて、栗須が後日向かったのが北海道は北稜ファームのセリ会場。どうやらロイヤルヒューマンの社長山王耕造に呼びつけられてその地を訪れたみたいね。

この社長、自分のことを暴こうとしているものを招き入れるのよね。

のっけから違和感なんだけど、この時点では、社長はまだ栗須の立場をよく理解はしておらず、ただ、息子雄太郎の差し金であることは何となくわかっていたみたい。

ワンマン社長という触れ込みにたがわない立ち居振る舞いなんだけど、でも、一方で、息子が言うことを一応は気に留めているあたりにこの社長の憎めないところが冒頭から現れているのよね。

息子の方は、今のところはこの人情味あふれてそうなおやじさんとはまるで正反対の雰囲気がプンプン。

さてこのセリ会場で山王耕造社長の競争相手として登場するのが、株式会社ソリューCEOの椎名善弘。今のところ、ロイヤルヒューマン競馬事業部よりはるかに羽振りがよさそうね。

ロイヤルヒューマン飲食事業部を統括しているとみられるのが構造の妻、山王京子

娘の百合子はまだ大学生にもかかわらず、父親の事業を否定的に見ていたり、京子は自分の旦那である耕造、そして、世間的には一代で事業を急成長させたといわれる耕造を「才能のない人」呼ばわりしていたりと、山王家の中ではどうやら耕造が浮いた存在になっているみたい。

場面変わってセリ会場では、色々な人間関係が渦巻いていそう。株式会社ソリューで椎名の秘書を務める相磯正臣は広中厩舎調教師などと、関係の抑え込みは盤石といった感じかしら。

片や、耕造社長の側にはロイヤルヒューマン競馬事業部専属秘書金城史朗のみが付いて回るという感じ。

資金的にも、人間関係的にも、山王社長サイドを理解するものは少ないと言った構図かしら。

酒は飲めません、競馬もやりませんとう栗須にとっては、耕造から「さあ食べて、飲んで」といわれても、なかなかしんどい状況だったみたいね。

耕造も、ついさっきまでと人が変わったように栗須に語り掛けるんだけど、最初は、様子を探るためなのか。。とか思ったんだけど、この人、どうやら、自分と関わりをもった人というのをとことん大事にする人なんじゃないかなって、そんな感じがしたわ。

その山王社長との濃いつながりを感じさせるのが野崎ファーム牧場主野崎剛史

そしてそこに一緒に住む野崎加奈子、そしてその息子の野崎翔平君

シーンは移って筆界道は日高地方。山王社長が尋ねた先は田所厩舎の田所功調教師とそこにいる競走馬ロイヤルファイト。

そこは牧場主林田純次が所有する林田牧場の中にあるの。そこで調教を受けている馬の中に、社長が特別な思いを寄せている馬がいるそうなの。

ロイヤルイザーニャロイヤルファイトね。栗須栄治と野崎加奈子が10年ほども前からの知り合いだったみたいなんだけど、しかも、その回想シーンでは馬が絡んでいたのよね。

どんな関係だったんだろ。加奈子が今は離婚していることを聞いて、何となく微妙な顔をしていたし、持ってた携帯かストラップを指して前のままみたいなこと言っていたわね。

先のシーンで栄治が加奈子に電話しているシーンが出てくるんだけど、以前の形態のデータがそのまま残ってたということかな。以前には二人の間も親密な関係があったのかな?

まあ序盤は、視聴者向けの紹介もかねていろんな場所、色んな人々が目まぐるしく登場したんだけど、ストーリーに戻ると、栗須は社長の公金私的流用の証拠を集めようとしていたのよね。

そして、調査の結果、黒と判断。会社の会議の中で、その調査結果の発表をおこなったの。ここでの社長の立ち居振る舞い。

じたばたする様子はないの。ただ、底の浅そうな息子の見識に対するいら立ちが少し見えたものの、でも、北海道で、一度は親しくした栗須に対する恨みつらみのような言動はなかったの。

もうこの時点で、このドラマの勝者はこの社長に間違いなし!ってママには見えたんだけど、どうかしら?林田純次、林田牧場の主が言っていたわね。

山王社長は、馬たちの将来、それに林田さんの亡き息子さんへの思い、自分が出くわすことのなる多くの命のために、男気を見せてきた人のようね。

さて、事業資金難から事業撤退を身内から迫られた社長だったんだけど、栗須の再調査によって、巨額の横領が競馬事業部専属秘書の金城史朗によって、数年前から継続的に行われていたことが明らかになった。栗須は山王耕造と10頭の馬を救い、そして自身は事務所を退職した。

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相関図 | 第2話 逃げ馬

栗須栄治の新天地での一日目が始まった。もちろん山王社長の下で働くんだけど、ポジションは競馬事業部専任秘書。

社長からしたら数字管理のできる税理士が競馬事業部を見るということで社内の反対勢力対策ということでもあったみたい。

でも、この人情社長、きっと栗須のことを気に入っているのね。本気で彼と一緒にGIを取りに行くという夢を思い描いているに違いない。

山王社長は栗須に対して「なまいきな」っていうことが多いの。対して、自分の息子に対しては「お前は何にもわかっていない!」って。

どちらも相手をたしなめるように聞こえるんだけど、その差は大きいわよね。

「なまいきな」っていう言葉は、自分が考えもしなかったようなこと、だけど、言われてみれば一理あるかもと思わせられるようなことを言ったときに社長の口を突いて出てくるの。生意気なって言葉をつぶやくたびに、栗須への信頼が増して言っているように感じるわ。

社長は背に腹かえられないという思いで、これまでセットで考えていたイザーニャとファイトの調教預け先をバラで考え始めていた。

でも、栗須は指示には従うものの、はっきりと「自分はそれは望まない!」って社長に伝えた。このあたりに、一本筋が通り始めている主人公の強さみたいなものを感じるのよね。

それにしても、山王社長の妻京子、自分の旦那を社内的に失墜させてしまおうと本気で考えているんじゃないかと感じさせるほどに、恨みつらみ感が半端じゃないのよね。

過去に何があったっていうのかしら。息子優太郎のセンスのない策略とも挑発とも取れる誘いにのり、事業部存続をかけた「今期中1勝」という賭けに挑む山王社長と栗須。

その流れの中で新しい調教師との出会いや、それを紹介した元彼女との絆が再び強まっていくのを感じるわ。

栗須と野崎加奈子は10年ぶりに会ったって言っていたけど、二人の関係はとても良好ね。

栗須は加奈子が結婚して離婚したことも知らなかったみたいだから、何かの理由で別れて、その後、それぞれの道を歩んでいたのね。きっといい別れ(?)方だったんでしょうね。

加奈子は元東京で仕事をしていたみたい。今は、同じ「馬」の業界に属した仲間として、何とか栗須を助けてあげたいってそんな気持ちになっているのかな。

加奈子が紹介した調教師、加奈子自身、その調教師のちょっと変わった人柄から、栗須に紹介していいものかどうなのか、多少の戸惑いはあったみたい。

でも、彼が栗須と山王社長の窮地を救うことになるの。 しっかし、山王社長、評判悪い。

彼が出入りする厩舎や調教している人たちからの評判が悪いのよね。でも、彼のことを高く評価する人もいるの。

競馬記事を書いているライターさん、それに、ファイトやイザーニャが元々いた林田ファームの牧場主とか。

社長は自分の思いをうわべで伝えるのが下手なタイプなのかな。もちろんそんな人の方が信用もできるし魅力もたっぷりなんだけど、世の中の人の評価って、うわべで判断されてしまうことも多いものね。

でも時にはうわべも大切よね。うわべがあまりにも粗雑すぎて、栗須の気持ちだって振り回されっぱなしだもの。

疲れるわよね。 でも、栗須の頑張り、それに結ばれるべくして結ばれていく人たちの絆によって、彼らは”イザーニャでまず1勝”に向けて団結するの。

調教師の弘中博、確かに会話のキャッチボールとしては、独特な返し方をしてくるんだけど、話している内容はどれも穏やかで、無理なく納得できることばかりでとっても良い人よね。

でも、簡単に団結できたわけではなかったのよね。ある男の一大決心があってこその団結。それは、やっぱり主人公栗須が社長に対して、「自分を信じて、自分に賭けてください」って、弘中さんのところを訪問した直後の車の中で説得するの。

自分に賭けてくれ!って、そうそういえる言葉じゃないわよね。第1話での栗須の状態からすると、もう別人のような立ち直り方。

でもその勇気のお陰で、広中さんは救世主となり、イザーニャの1勝を手にすることになるの。でも、競走馬の入札、広中さんに調教を依頼、ここまでロイヤルと常にぶつかってくる株式会社ソリューの椎名善弘、ロイヤルと同じく本業は人材派遣業、その業界のトップらしいんだけど、なんだか二人の関係が因縁めいてるわよね。

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相関図 | 第3話 庭先取引

あんな言い草ある?って思いながら、野崎ファームを後にする男性。野崎加奈子に不満をぶつけつつ帰っていったその人、どうやら馬の買い付けに来た人らしいんだけど、加奈子のお父さんの態度が気に入らなかったみたい。

「勝つ気はあるのか!?」って、お客様に向かって言う?って話よね。

今、加奈子たちがいる日高は、かつて“サラブレッド王国”と呼ばれた面影も薄れ、北稜ファームに押されっぱなしで、買主を選ぶなんて立場じゃないの。

野崎加奈子の父、野崎剛史。その剛史が「この子で最後だ」と仔馬の背をポンと叩いて呟くんだけど…..意味深なその言葉、ファームを畳むつもり?加奈子もまだ真意は知らない様子。

場面変わって、山王耕造の長女・山王百合子の誕生日パーティ。

優雅な会場で、山王優太郎が栗須に話しかける。どうやら2011年、ロイヤルの馬はイザーニャの1勝だけだったらしいのね。

あの調教師とのコンビなら、もしかして…なんて一瞬期待したんだけど、競馬の世界ってそんなに甘くないわけね。

酔いつぶれて眠ってしまった耕造。そのそばで、妻の京子が栗須に山王家の過去を語り出す。

山王が馬を始めたきっかけは、京子の父親が馬主で、山王にも勧めたからなんですって。

でも京子、父親のことが大嫌いだったのよね。独善的で支配的、馬が負けた理由を母のせいにするような人。

なるほど、それじゃ馬が嫌いになるのも当然よね。そんな父の元で育った京子のところに耕造が転がり込んできたと。

京子は耕造を「気の小さい男」と言ってたけど、耕造の会社の資金を京子の父が出していたから、薦めを断れなかったんでしょって。

初めて馬を買ってきたときの耕造の顔に、父の顔が重なった…そう語る京子に、なんだか切なさがのるのよね。

さて、2011年は1勝だけだったロイヤル。今、そのロイヤルを救ったイザーニャもファイトも故障中。耕造たちは新しい馬を探さなきゃいけなくなった。

で、今、勝ちを期待できる馬といえば、ほぼ北稜ファーム産。だから耕造は次の北稜のセリで何としてもいい馬を確保したいわけ。

とは言え、耕造って人情に厚いのよね。林田ファームの状況も気にしてる。このあたり、栗須に「絶対裏切るなよ」と言った男だなって感じるの。

今は牧場経営の転換期。個人牧場は特に厳しい時代に突入してる。野崎ファームもまさに個人牧場。

加奈子はこの流れの中で必死に守ろうとしてるのよ。栗須は加奈子の助けもあってイザーニャで勝利を掴んだわけだけど、この二人、すでにギブアンドテイクが良く循環してる感じ。

加奈子は今、買い手探しに奔走中。父・剛史がセリに出さない馬がいるの。それが原因みたい。

セリって最低価格が保証される代わりに、落札されたら必ず渡さないといけないのよね。父はそれが嫌。

生産者として、買い手の資質を見極めたい。庭先で話し、信頼できる人に渡したいのよ。さらに1億円の値段にも一切妥協なし。

北稜みたいな大牧場なら1億超えはあるけど、日高で庭先1億…そりゃ取り合ってもらえないわけ。

ようやく現れた買い手候補にも父は首を縦に振らず。加奈子、本当に苦しい状況よね。もちろん、馬を探している栗須はこの話に興味津々。

北稜ファームでのセリの日。山王社長がほれ込んだ馬が出る日。ところが例の男、株式会社ソリューCEO椎名善弘、セリ開始ギリギリに登場。

ほんとこの人出てくると、山王に希望薄…って空気になるのよね。でもまあ椎名CEO、あの余裕の笑み。競り合いになるほどに、馬に対する自信が増していくんだって。

見てる側はどうしても山王に肩入れしたくなるから、余計腹立つのよね。

で、案の定椎名に負けてしまった山王。栗須が野崎ファームの馬の話を切り出し、見に行くことに。

でもこの社長、口を突いて出てくる言葉の数々が辛辣なのよね。本音ぶつけないと気が済まないタイプ。でもその裏に優しさが垣間見える。

加奈子が父の態度を詫びて「気持ちが入りすぎてかたくなになっているんだと思います」って言うと、ちゃんとうなずくのよ。

見えない事情まで想像しようとする人。牧場の人が命懸けで馬を育てていること、理解してるのよね。

そんなややこしい社長だけど、馬は見抜いてたみたい。野崎ファームが1億を付けたその馬、なかなか人に心開かないのに、初対面の社長に懐いちゃうのよ。

これはちょっとジーンときちゃうわよね。栗須たちその光景を見て、社長への信頼が一気に爆上がり。こうして野崎ファームと山王耕造の縁が結ばれたの。

野崎さんの夢、GIで勝つ。そこに山王耕造の夢が加わる。「日高の馬でGIを取る」。二人の夢、いや日高の夢が重なった瞬間。

野崎さんに「あんたの夢に乗らせろよ」と言い、「勝つ気はありますか?」と再び問われる山王。「死に物狂いだ」と優しい目で答えるその姿、最高だったわ。

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相関図 | 第4話 メイクデビュー

もう2013年。早いわね。山王たちは1億という破格、…と言ってもいいわよね。そう。加奈子の父、剛史が、勝つために育ててきた馬。

それがたった..の1億円で手に入ったんだから。これから育成牧場に旅立っていくホープ。本格的な競走馬としてのトレーニングが始まるの。

それにしてもあのホープの姿をみると、大器を感じさせるなにかがある。あの広中調教師のもとでもホープはなかなか心開いてくれないんだって。

つまり、乗り手を選ぶ馬だっていうことなのかしら。でも、あれ馬に強いジョッキーを探さなければならないんだから、栗須たちの負担も大きい。

候補に挙がっているのは佐木厩舎・旗手 佐木隆二郎26歳。岩手競馬のジョッキー。その当時は地方競馬に所属していたの。

佐木は元々中央競馬を目指していたこともあったんだって。でもわけあって地方競馬の方で活躍を続けているらしい。

ホープの存在によって、広中も、栗須も、そして当の佐木自身も、そのほとんど見えてこない目標に向かって動き出すことになるの。

中央競馬を目指してた佐木は、同僚と喧嘩をしてしまって、それがもとで地方競馬に行くことになった過去があるらしい。

その過去を解き明かしつつ、彼を引き込まなければならない栗須の調整はいつも難題ばかり。佐木の説得だけでなく、山王にもその”問題児”受け入れを了承させなければならない。

山王曰く、お前益々生意気になっていくなっていうんだけど、栗須はもともとその素質を持っていたのよね。勝てない山王を勝ちに導くだけの度量を持っていたんでしょうね。

だから、栗須は山王を説得することができる。説得される側の山王からしたら、それはそれは生意気に映ることでしょうね。

そんな栗須の中央競馬への誘いにも、佐木は簡単には首を縦に振らない。彼の父親、隆文は岩手競馬で調教師をやっているの。

隆二郎が地方にこだわっている理由には、世話になっている父への思いもありそう。騎手探しにてこずっている山王社長や栗須のしらないところで、ロイヤルに暗雲が迫っている気配。

どうやら会社、それに社長のスキャンダルが出版社に握られているようなの。展開が激しくなってきた。

佐木が喧嘩した理由、真相を確かめようとしているとき、椎名が現れた。椎名が栗須と食事するんだけど、そのときに、佐木の喧嘩の理由を教えてくれたの。

それは一緒に学んでいた二世ジョッキー松井という子が、佐木の才能に嫉妬したせいみたいね。その才能には椎名も目をつけていたくらいだから。

でも、椎名の人間性が垣間見れたのはそのあと。佐木は松井の挑発に乗って手をあげ、その場を去ることになったが、椎名はその場を去るべきではなかったと考えていた。

でも、椎名はその現場にいたが、佐木に手を差し伸べることはなかった。椎名のいけすかないところは、そんなところにありそうね

先の、山王社長が目の当たりにすることになる問題は、二重派遣問題という本業での問題。

今回山王の画面露出は少ないが、裏で彼が何となく追い詰められつつある状況に緊迫したムードが漂う。

でも、その暗雲を払いのけるかのように、栗須の思いが佐木に伝えられる。

いや、栗須の思いというよりは、山王の思い。日高の馬でGIを勝ちに行く。だれもが生まれや生い立ちにとらわれているが、山王の思いは生まれた場所は関係ない。

良いものはよい。その思いは、過去を引きずっていた佐木にも響いたみたい。栗須と佐木の心が繋がった光を感じたわ。

同時に、状況を理解した山王社長も、広中、栗須、そして彼らがホープを託そうとしている佐木のことを信じる覚悟ができたみたい。

周りの人を信じる状況が整ったとき、事態は好転していくのね。裏ではいまだに山王社長の息子がこそこそと動いている。

でも、まだ明かされないけど、社長に対する恨みつらみ、何か事情はあったんでしょうね。

病室に中条美紀子さんという女性を見舞う山王社長が描かれるんだけど、きっと、雑誌社が山王優太郎にちらつかせたネタのゆうのはこれにかかわることじゃないかしら。

まあ、社長が見舞った先が女性ということと、山王家の不和が重なって、なんかそこには山王の家族にとってはありがたくない事情がありそうなムード。

でもそんな重たいムードを、佐木とホープの出会いが払拭してくれる。あの気むずかしいホープが佐木になついた!

佐木は無事中央競馬の試験も突破、少しでも早くに中央競馬になれるようにという周りの配慮も、「ホープと一緒にデビューさせてくれ」って断るの。

そういう思いが、人と人、いや、人と馬の信頼関係につながるのよね。もうこの瞬間に、ホープと佐木の1勝目が見えたような気がしたわ。

息子の様子を見に、佐木のご両親も山王たちのもとを訪ねてきたんだけど、ご両親にとっても、佐木が元々目指していた中央競馬でデビューできることは、念願叶った思いだったようね。

栗須が築き上げた人間関係の輪にまた一人、人家族が加わった。

さて、いよいよレースが始まる。レースの1番人気は、例の椎名が所有する馬ヴァルシャーレ、騎手は佐木がかつて喧嘩してしまった相手松井亮介。

因縁の対決と呼んでもよさそうね。それにしても松井君、まだまだ盛り上げてくれるわね。「レベルの違い、見せつけてやるよ」だって。腹立つわ~(笑)。

でも、チームが出来上がった状態の時、自然と沸き立ってくるような期待感って何なのかしらね。映像の中からもひしひしと伝わってくる。

単なる勝ちではない。そこに、人と人、そこには馬までもが巻き込まれ、その場一面に光を放つの。まさに見るものを惹きつける瞬間がそこに訪れたの。

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相関図 | 第5話 日本ダービー

隠し子問題で心中穏やかでない山王社長。栗須はその社長を問い詰めるんだけど、彼が問い詰めている理由は、自らは山王耕造社長に通性を誓っているのに、社長は自分のことを頼ろうとしてくれていないことに憤りを感じているの。

でもこの社長、かたくなな様でいて、心許すのも早いのよね。相手の思いにはこたえるタイプ。栗須には洗いざらいを打ち明けるの。女性の名前は中条美紀子

突然病室に現れた社長が栗須を連れてきたものだから、少々戸惑い気味の美紀子だったんだけど、それでも、状況を把握したらすぐに腹を決めたような強さを感じる女性。

病室を訪れながらもすぐに席を外す社長をよそ眼に、彼女は栗須に差支えのない範囲の話をしっかりと伝える。

ほんのわずかな時間の間に、社長と栗須の関係や、この後栗須が引き受けようとしている責任を瞬時に読み取ったかのような反応。今何を伝えておくべきか、自分に残された時間も考慮しながら対応していたに違いない。

美紀子は週刊誌で取り上げられた隠し子、息子耕一の存在についても栗須に告げるの。

しかし、栗須の覚悟も相当なもの。社長のためならすべて投げ出す覚悟だと社長に改めて言い放って、社長も社長で、栗須に向かって期待させておいて裏切ったらただじゃおかないみたいなことを言うんだけど、栗須はその言葉をきっと喜んで受け入れたのよね。元々の税理事務所にいた時とはまるで別人ね。

でも、チームロイヤルとしては、益々絆が強まっていく感じ。

調教師弘中さんを中心にしたメンバーだって、窮地の社長を追い詰めることなく、まあ、栗須が社長に言い放ったみたいに、世間一般には非難されるようなことをやっていたんだけど、それでもその社長を何とか助けようと、より団結を強めるの。

ママもこれまで、色々な人見てきたけど、結構いるのよ。いろんなことでね、弱ってしまってこうべが下がっている人の頭の上を踏みつけていくような人。

でも、山王社長と縁のできた人っていうのは、そういうことをしないのよね。

さてさて、オーナーたちのドタバタをよそに、ホープはその後のレースでも勝ちをおさめ、誰もが注目する馬になっていったの。

2014年冬、いよいよ有馬も視野に入りだした。栗須も社長に言ったように、美紀子さんのこともしっかりフォローしている様子。

ある日病室を訪れた栗須に、美紀子はかつての思い出を語りだす。社長に北海道に連れていかれた時に、購入する馬を選ばされたんだって。

そして、そのとき選んだ馬こそが、ロイヤルハピネス。息子の耕一は大学で競馬研究会に入ってるって。

美紀子は栗須に彼の大きくなっていく背中を見るのがとっても楽しみだったって、しみじみと語るの。

これって、社長が栗須に自分の大切なものを託したように、もしかして、美紀子さんも栗須に何かを託そうとしたのかな。。。

栗須の元彼女、野崎加奈子に言わせれば、山王社長はくそだっていうんだけど、美紀子さんに関しては同情的というよりも、彼女の生き方、それ自体については、選んできた道こそが正解なんだから。。とある意味肯定的。

同じ女性、母としての言葉なんだろうけど、子供が成長していく背中を見ているのが母の幸せって、美紀子さんと同じようなことを言っていた。

そんな加奈子のもとを今、彼女の息子も外へ向けて足を一歩踏み出したみたいね。

栗須からチームの主力騎手佐木のことを聞き、彼へのあこがれを抱いたみたい。実は、祥平はホープに乗るのが夢だというの。そんな夢を栗須に話した祥平も、栗須にまた少し心許したみたいね。

それにしても読み切れなかったのが、美紀子の病室を訪れた加奈子の心中。

普通なら、自分の夫に何してくれたんだ!ってなるところ、もちろん、その相手の女性を前に腹立たしい気持ちはあったとは思うんだけど、本人を前にして、加奈子が選んだ言葉は「私ウマが嫌いなんです」って。

この言葉を選んだだけでもすごいと思うんだけど、この先、ホープのレースを見に行くことになるんだけど、その時の彼女の表情を見ても、この人やっぱりただものではないという感じがするのよね。

もしかして、心のどこかの部分で、美紀子のことを受け入れているんじゃないかって、そんな風にも見えるの。

このあたりは、やっぱり黒木さんの演技力なのかしら。普通のママにはとてもその心中察しきれないとても意味深なシーンの連続。

もちろん、中嶋朋子さんの懐の深い演技もあっての微妙な掛け合い。二人の心中がもうとても深く演じられたように感じて、。。そのことは加奈子が病室を去り際にすれ違い驚く栗須にかけた一言「面白い人だったわ」に象徴されたようだった。

わからない人といえば、山王社長もそう。

2015年春のGI、皐月賞に出走したホープは一番人気に応えることできず惨敗。でもその直後、山王社長は競合の椎名に飯でも食おうって声をかけるの。

まだこの人の本音ってわかりかねるんだけど、この人、何考えているかわからない人が周りにいるのが許せないタイプなのかな。

競争相手とはいえ、競争という関係がある以上、その関係も大事にできるタイプなのかな。つまりは、世にゆうライバルというやつ?

やっとこさ椎名CEOが本音を語った。でもこの人、山王社長が言うように狸だから、それも本音かどうかわからないわね。

単に山王の挑発に乗ってあげただけなのか。でも、椎名がロイヤルホープのことが憎くてしょうがないという一言をきいて、山王はようやく気がおさまったみたい。

もしかして、この二人、とっても深い、いい仲になっていくのかなって思わせるくらい。

さて、いよいよホープ、日本ダービーへの出走が決定したんだって。

もし勝てたら、日本一ということらしいの。きっと気持ちが盛り上がってたのね。

栗須は加奈子になんだか伝えたいことがあったみたい。でも、加奈子はなんだか意図的にその話をそらそうとするのよね。

自分から結構積極的に盛り上がっていっていたようにも思えたんだけど、やっぱり祥平君への気遣いのせいなのかな。

日本ダービー当日、山王家の家族みんなが競馬場を訪れ、社長と観戦することになるの。

盛大なファンファーレと歓声が、遠く離れた美紀子のもとにも届きそう。

息子の耕一も気になる馬はホープなんだって。まあこれは、日本中の競馬ファンも同じ気持ちということなのかしら。この時気になるのは、やっぱり加奈子の表情なのよね。ホープを応援するみんなと同じ顔してるのよ。嫌いって言っていたじゃない。耕一もラジオに聞き入って、ホープの走りにくぎ付け!ホープの走りが、全ての人を一つにつなげているの。もう自然と涙がこみあげてくるところ。これこそが、ホープって感じ。結果、ほんのわずかな差でホープ2位。でも、いったいこの後何が起こるの?!って。

ほどなく中条美紀子さんはお亡くなりになった。社長との関係も美紀子の口から耕一に伝えられていたみたい。

そして、美紀子は栗須に、山王社長と耕一との面会を取り仕切るよう託したの。

美紀子さんの葬儀会場で、社長は多額のお香典を耕一に渡そうとしたんだけど、まあ、予想通り、受け取られることはなかった。

それは、彼ら親子の関係を消滅させるという耕一の意思表示のように見えたんだけど、あの社長が、そのままで終わらせるはずがない。

ママはそう思うの。関わった人は皆、これまで例外なく、社長といい関係を築いてるじゃない。耕一との関係も、何とかそんな風におさめてほしい。。

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相関図 | 第6話 有馬記念

2016年、山王社長が第一線から退くって決められたようなの。

この社長、こうと決めたら動きが速いのよね。いや、それとも、以前から計画していた通り熟考されたものなのかしら。

少なくとも、競馬事業は本業から切り離し、耕造自らが一人で行うといわれているくらいだから、それなりに時間も書けて考えた末の結論なのかもしれないわね。

家族に、次期社長は長男の優太郎に任せること、自分は会長職に退くことなど矢継ぎ早に伝え、家族はそれに反応する暇さえなかった。

酒を飲みながら、栗須にそのことを伝えていた山王だけど、そのときの栗須の表情からは事前に知らされていたのか、それとも例によって知らされていなかったのか、今一つつかみきれなかった。

栗須はその場で、なぜ社長職を退くのかと訴える。理由は、いつまでもつかわからない、ご自身の健康上の問題だった。

でも、少なくともホープたち馬の世話は自分でやると言っているんだから、余命宣告されているわけではないわよね。

2016年か…今現在までのドラマとして描かれるのであれば、まだ9年は残されているわよね。療養して戻ってこれる状況だと信じたいわ。

社長はもちろん栗須への配慮も忘れない。そういうところは裏切らない男なのよね。

会社では経理というポジションで残れるよう配慮していたんだけど、栗須は、はいそうですかと聞く玉ではないのよね。

私の夢、有馬で勝つという夢はどうしろとおっしゃるんですかって。

ここ最近、栗須が社長に詰め寄るシーンが多いような気がする。社長のために、全てをかけると覚悟を決めた男はやっぱり強いのよね。

社長はまた「生意気な」って思っているのかしら。やっぱり言った。

栗須は秘書はやめません。私をクビにするなら有馬が終わってからにしていただきたい。それが夢を語った人間の責任です!って。

社長はまた吐き捨てるように「生意気な」って。栗須のその言葉にどこかすくわれたところがあったのかな。

やっぱり寂しくてしょうがなかったんでしょうね。栗須は一生をかけると誓った秘書として、その社長の寂しさをほっておくことができなかったんじゃないかな。

栗須は耕一のもとを訪ねた。もちろん、山王社長との関係を取り持つため。社長は耕一に援助だけは受け取らせるようにと栗須に頼んでいた。

でも、耕一はそれを受け取らない。でも、栗須が元々望んでいたのは耕一と耕造が関係を一から築いていくことよね。

栗須は耕一に、社長と馬の話をしてもらえないかって頼んでみたの。

栗須のべたな「馬好き同士の血縁を感じずにはいられません」って。耕一の頭の切れからすると、それは逆効果じゃないかな。

僕は純粋に競馬を楽しんでいるだけですって、栗須のちょっと浅はかな言葉を瞬殺してしまう。

でも、栗須もあの状況ではきっと感情に訴えるしかなかったのよね。それを冷静に伝えようとすると、もしかするとあの言葉しかなかったのかもしれない。

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時はまたたくまに流れて2018年。

ここまでの重苦しい空気を跳ね飛ばすように、ホープが海外のレースで1着獲得の知らせ。

その活躍には耕造の提案があったっていうから、耕造も健在なのよね。新聞の見出しにはホープ日本馬として初の快挙!って取り上げられていたから、ずっと世間の注目を浴び続けていたホープもくさることなく頑張っていたっていうことよね。

チーム一丸となってホープを支えている姿が描き出された直後、山王がベッドで点滴を受けながら横たわっている姿が映し出された。

ちょっとショック。でも、横たわって入るけど、マインドは前のままのようにも感じる。

ホープや家族、とりわけ長男の優太郎が社長として活躍している姿に、満足げな耕造。

でも、耕一についてだけは、なかなか望んでいるような状況が得られずにいるの。

2018年Japan Cup。そこの山王の姿はなかった。今、必死で療養しているの。みんながそこで、また、有馬に向けて山王耕造に会いたがっている。

あの、椎名善弘も有馬記念で会いたいといっているの。

やっぱり耕造はここに必要な人なのよ。

ここでのホープ、勝ちこそ逃し2位だったものの、有馬記念に向けてはその出走を確実にするレースだったといわれていた。

耕造がチームの食事会に姿を見せた。今日くらいは..と言いながら、耕造のグラスにビールを注ぐ栗須。

耕造はチームのみんなに、ホープをここまで連れてきてくれて、ありがとう。直接言えてよかったって。 

加奈子は「社長ですよ。私たちをここまでつれてきてくれたのは」って。

そうやってしゃべっているうちに、耕造が覇気を取り戻しているように感じる。まだまだがんばって!

なんかそんな流れの中で、栗須が加奈子にプロポーズ。案の定「いやです」って、怒らせた。

そりゃそうよね。有馬で勝ったらとかいうんだから。でもね、本心なんだか何だかわからないけど、社長から栗須を奪いたくないんだって、今は。

それは何となくわかるような気がする。みんな、山王耕造の復活、それだけを願っているのよね、今は。

でも、願いをしたためた絵馬に、加奈子は栗須と幸せにいられますようにって書いてるの。

そこは、栗須と同じように山王社長復活!って書くところ違うんかいって、わからんわ(笑)。

耕造の長女百合子は佐木隆二郎と結婚したいって耕造につげ、なんか、耕造を取り巻く人たちの行く末が整理されていくみたいで、微妙な感じ。耕造が彼らのことを思って後で失笑していたのが唯一の救い。

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栗須は耕一の元へ。もちろん、耕造と耕一を合わせるために。

体力が衰え、会えたとしても何を語ればいいと不安げな耕造に栗須はそっと、「お会いになられるだけではだめでしょうか」って。

実際その場に置かれたらどうかなとは思うんだけど、ドラマ的にはオッケーだと思う。

でももしかしたら、何かを伝えなければならないと思っている二人にとっては、栗須が言うように、逆にただ会えばいいというのも本当にありなのかもしれないわね。

でもね、そのときは本当にくるのかしら。

耕造が意識を失ったようなの。耕造が元気で社長だったころ、強気だった京子は、その後、徐々に徐々に、ただ突っ張って生きてきた女性という感じを匂わせ始めている。

本当は耕造のことが好きで好きでたまらなかったんじゃないのって感じがするわ。

自分は強いんだって思い込もう、そうでなければならないんだって、必死で本来の自分を押し込めているような感じすらするわ。

耕一と社長にお願いした中山競馬場、朝の6時過ぎ。耕一の姿も、もちろん耕造の姿もそこにはなかった。

中山競馬場の中を一人歩く栗須。

耕造がかつて自分も経験した光景。中山競馬場の芝生が朝日に照らされる。

栗須はその荘厳な光景に何か願いをかける。ホープのだれもを魅了する勝負魂がここでも光り輝く予感。

そんなホープが耕造を引き留めているのか、耕造がどうやら持ち直しているみたい。

有馬記念レースは目前。雨の中山競馬場でホープの勝利を願うみんなの緊張が高まった。

栗須は幸運の腕時計に願いをかけその勝利を祈る。レースが始まり、そして終わった。すごいレース。最後のゴールの瞬間まで、人を惹きつけて離さないその展開。

惜しくも2着だったものの、人々の心をとらえて離さなかったのはロイヤルホープ。

みんな勝った時以上にホープのことを称えていたわ。

見てたこちらも涙があふれて止まらない。ホープの負けに、耕造が「負けたまま死ねるかよ」って。そして、いったいどこがどうなったの。中条耕一さん、栗須に会いたいって。

それも、文面からは好意をもってのことのよう。何が耕一を引き寄せたの?

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相関図 | 第7話 口取り式

もう何が何だかわからない。有馬記念でのイマジンドラゴン&ヴァルシャーレ&ロイヤルホープ三つ巴の戦い。結果、ホープは破れた。とても感動的なレースだった。

でも、なんで、この7話、のっけから目黒君、いや、中条耕一君が目黒君のイメージそのままに好青年になってるじゃない。

元々好青年だけど、栗須に心開いた顔になってるという意味でね。

ラップトップを開きながらね、中山のレースの予想を栗須に伝えたりするんだけど、完全に仲間意識が出来上がった顔になってるのよ。

まあ、これを一番望んでいたのは耕造社長と栗須なんだろうけど、見てるこっちもこれほどうれしいことはないわって程にテンション上がるオープニング。

ここでも、終始自分の立場をわきまえた栗須の控えめな態度が貫かれ、それを目の前にしながらも、更に腰低く対応しようとする耕一のやり取りにホントに心和むわ。そして、社長の体調も気遣っている。

日高の馬で有馬を勝つ!この言葉が今も栗須の口から聞けたのがほんとにうれしい。

耕一は、多少驚いたかもしれないわね。社長の状態といい、ロイヤルで活躍できるウマはホープしか見当たらなかったことを懸念していた。

耕一に何か考えがありそうなの。雰囲気がそう物語ってる。

でも、更に驚かされたのは「社長に一度会わせてもらえませんか」って。 

その言葉を伝えられた山王社長も同じように驚きを隠せなかったみたい。

栗須に、「あいつはなぜ心変わりしたんだって」。その答えは、耕一から栗須に既に伝えられていたの。

「なるべく早くお伝えしたいことがある」。。。なんだろう。

この直後に流れたナレーションは、「馬主には血統を守るという重大な使命が…」とかいうんだけど、なにか耕一の心変わりと関係するのかしら。

このドラマ、展開速いしテンポいいし、面白すぎる。でもついていくのも大変ね。

もういきなり、耕造社長と耕一がいつものお店で食事を共にすることになったの。

耕一を前にしても、まだ少し戸惑いを隠せない様子の耕造。なんか二人のやり取りが面白い。

社長はなんだか、古めかしい常識で「酒飲めなかったらおもしろくないだろ」って言ったかと思えば栗須が「そんなことはございませんよ。友達もたくさんいらっしゃいます..」って間髪入れず、緩衝材をなげこんで、でも、耕一は耕一で、「友達はいると言っても一人か二人」って、なんだかかみ合っているんだかいないんだかわからないような微妙な空気がただよってるの。

でも、社長は社長なりに、少しでも距離を詰めようと頑張ってるのがわかるし、でも、耕一はまだいい意味で擦れてはいなくて、直球で返してくるから。

でも、直球で返してくるから、大人二人はちゃんと受け取ることができるし、少しづつ会話の距離感も近づいていくような気配がしてるわ。

「馬、好きなのかい?」「そこそこです」「俺もそこそこ好きだ」「そんな訳ない。馬主なんて好きじゃなきゃできないでしょ」って。

このあと、その場は荒れに荒れたの。一気に二人の距離が縮まるのを期待していただけに、こちらとしてもショックが大きいわ。

最後、社長の口を突いて出てきた言葉は「いい加減にしないか、この青二才が」。

でもねえ、なんか思うんですよ。そこに、思春期を過ぎて、一人前になりかけている息子が父親にかましている姿。

そして、おやじが一言雄たけびをあげて、いったんは息子をねじ伏せる。

これって、父親と息子のやり取りになってるんじゃない?体調悪いところに気を荒げてしまったもんだから、社長はその場で体調崩し、目の当たりにした息子は、それにもちょっと動揺する。

まだ「青二才」といわれても仕方がないのかもしれないわね。

耕一が伝えたかったのは「馬主を続けてほしくない」ということだったみたいなの。

でもこれは、その場にいた栗須が感じたこと。その一部始終を加奈子に伝えたら、加奈子は、「それって、社長と馬のことを心配しているんじゃない?」って。

なるほど。耕一は耕造と違って理路整然としゃべっているように見えて、実は、自分の心の中のことをちゃんと伝えることはできないタイプなのかも。

自分の思いを言葉にするのがヘタクソという点については、この二人はよく似ているのかもしれないわね。

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でも、耕造が大人なのは、いざという時の言葉。すごいのが出てくるの。

今、耕造の馬を耕一に相続させるという話が出てきてね、これは、栗須の発案のようなんだけど、そのことで、耕造と耕一が馬の訓練場で再び会っているの。

そこで耕造が耕一に賭けた言葉は、「お前は確かに不幸ではないのかもしれない。でも、幸せになってもらいたいという俺の気持ちは、お前が幸せの絶頂にあったとしても失せることはないんだよ。それが親ってもんだよ」って。

これはうまい!!いい言葉が出てきたわねえって本当に思うわ。

続けてね、「俺の馬を継いでくれ」って。 これで二人の関係も何もかもうまくいくかっていうほどに、耕一の周りの空気感もよかったの。

それなのに…「ロイヤルには相続したいと思う現役の馬はいません」って。

その眼力には、もう社長もその言葉を受け入れるしかなかったみたい。そう言った耕一も、さすがに申し訳なさそうにしていたんだけど。

でも、ここでも展開を一気に好転にもっていったのは栗須の一言。

「いったい何を伝えたかったんですか」って、耕一に詰め寄ったの。

一時は馬主を続けてほしくないとか、社長の体のことを心配して何か伝えたいんだとか、そんな風に思っていたんだけど、実は、耕一、大方の予想をはるかに超えて、もう馬のことしか考えていないタイプだったの。

耕一は栗須に「僕が興味があるのはホープの子どもだけなんです。ホープの子どものことをチャンと考えてくれてるのかなって…」

もう、機関銃状態のように喋りまくる耕一。

もうそこにいる人たちとの話の焦点がそれに定まると、耕一にとってはその相手がだれだとかどうだとか、もう関係なくなるみたいね。

その勢いに、耕造もあっけにとられるくらい。

あれやこれやまくしたてる耕一なんだけど、ここでまた泣かせてくれるの。

ロイヤルの中に、ホープの子どもを産ませたいと思う馬が一頭だけいるっていうの。

そして、もし自分が社長の馬を引き継ぐとしたら、その二頭の間の子どもならぜひ引き継ぎたいって。

なんて純粋な…わかりやすい…あっけにとられ戸惑う栗須をよそに、耕一は「どんな馬だ。まずそれを知りたい」って。

完全に波長があってるじゃない。そして、あげられた名前が「ロイヤルハピネス」。

ロイヤルハピネスは、耕一のお母さん、中条美紀子さんが社長のために選んだ馬。

でも、資金に乏しい耕一が馬主になるためには、相続する馬をもとの馬主が競走馬として登録していなければならないの。

今からホープとハピネスの子どもが授かったとして、競走馬登録できるのに今から3年かかる。

耕一が、耕造にかけた言葉は、「だったら、長生きしてください」あと3年、生きてください。耕造は「バカ言うな」って。馬が先頭でゴールするまでだって、耕一の言葉を受け入れたの。

そして2020年。仔馬が生まれた。男の子だって。耕造が、栗須や耕一の前で、その子の命名を行った。「ロイヤルファミリー」って。

それからあっという間に半年の月日が流れ、ロイヤルファミリーもすっかり大きく成長したわ。

耕一になつくファミリーを見て、栗須は耕造とホープとの出会いが思い出されていたみたい。そして、2021年。

なんだか「ファミリー」という名のもとに、山王家の面々も耕造を前に一応の一体感を取り戻しているし、加奈子の息子祥平も初レースデビューを果たした。

なにか、この2021年、一つのカタチが出来上がって、ちょっと落ち着いた時間の流れができそうだったんだけど、椎名がまた耕造にの前に現れたの。(第7話ではまだこの回収がなされていなかったような。8話以降のお楽しみなのかな)

その頃、ロイヤルファミリーの調教が進んでいたんだけど、結構な気難し屋さんみたい。

同じようにこれからの活躍が期待される新人騎手の祥平だけど、まだ周りから注目されるようなこともなく、見守る加奈子は特に気がかりでしょうがないみたい。

それ以上に、成長して巣立っていこうとしている祥平をみて、少し寂しくなってしまってるみたいね。

寂しいと言えば、耕一と栗須がファミリーの競走馬登録完了を知らせに耕造のもとを訪ねたんだけど、病室の雰囲気が耕造の衰弱を物語っていた。

でも、この人の凄いところは、それでも二人を出迎えるために、ベッドの上に体を起こし、耕一に「まだ譲ったわけじゃないんだ。俺の代理として、デビュー戦必ず勝たせろよ」って。

もう目力はしっかりしてるんだから。

絶対にデビュー戦は観戦させてあげたいし、そこで勝ちを見せてあげたい!その気持ちは、耕一が一番強く持ったみたいね。

もう、耕造としては思い残すことはないっていうくらいの表情を浮かべるんだけど、今しばらくは頑張ってよね!

広中さん曰く、ファミリーの気性の荒さはホープ以上だっていうの。

もうこうなると、且つて、佐木がホープを乗りこなしたように、きっと祥平が出てくるに違いないって期待が高まるわね。

でも、戦略的にもいろいろ難しそう。

広中さんは、ファミリーの瞬発力を生かすために短距離レースでの勝ちを目論むんだけど、耕一は、あくまでチームの目標はホープで成しえなかった有馬で勝つこと。

つまり短距離向けに仕上げても意味はないと主張するの。なかなか難しそうね。

2022年6月 メイクデビュー東京 芝1800m  そこに耕造の姿はなかった。

でも、直前まで、観戦をするつもりでいたし、今も病室で何とか頑張っている。このレースでは、佐木が社長のために勝つよ!って言ってくれてる。

そう、ファミリーも、後に控える祥平も、自分が勝つんだという信念がまずは必要だということのようね。

それを、佐木が見せてくれようとしているのよね。

そして、勝った。ホープやハピネスの血は見事に受け継がれ、そして華開いた。そして、ファミリーの勝ちを見届け、そのオーナーの地位は耕一へと引き継がれた。

ところで「口取り式」っていう言葉を知らないママは、ちょっと調べてみたの。

レースに勝った馬がウィナーズサークルに入って、馬主さんや騎手さん、調教師さんたちがみんなでお祝いしながら記念写真を撮る、いわば“勝者のセレモニー”みたいなものなのね。

もともとは馬の口を取って姿を整えるところから来た言葉らしいの。

なるほど、これを見られるのって馬主さんにとって最高の名誉なんだろうなあ…って、知らない世界の話だけど、耕造さんをそこに立たせてあげたかったなって、ちょっとした寂しさも感じたの。

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相関図 | 第8話 相続馬限定馬主

今回のタイトルにもある相続馬限定馬主という自分の立場に、戸惑いを隠せない様子の耕一。

そりゃあそうよね。大方の馬主さんたちは、その立場を得る前に大きなお金の扱いとか、そういう場を踏んでそこにやってきた人たちなんでしょう。

耕一にとっては、きっと周囲に見える世界や人が別世界に見えたのかも。しかも、自分はその人たちがたどってきたような“大きなお金を動かす”経験とは無縁でここまで来たんだから。

そんな耕一に「見るものすべてが勉強になるはずです」って言うんだけど、その立場にいた耕一にとっては、「お前はまだこの世界のこと何もわかってないんだから」って念押しされたようにも感じちゃったかもしれないわね。

栗須に伴われて馬の競りにやってきた耕一。耕一が興味をもった馬が、予想に反して安い価格で落札された。その値段で買うことができた当の本人がとても驚いていたんだけど、その男というのは椎名の息子、椎名展之(のぶゆき)。

そうかあ…耕造さんが亡くなって、なんかそのほかの人たちのところでも世代交代が待っているのが、なんだか寂しいわ。

いつも椎名と一緒にいた秘書の相磯正臣。今は配置転換で椎名善弘の息子・展之の秘書をやっているらしいの。

この相磯さん、もう栗須と知り合ってから長いから、旧知の間柄という感じよね。

世代交代で新しい環境に放り込まれた人は、やっぱり以前のことを知る相手とことばを交わしたくなるのかな。

なんか、自分の立ち位置を今一度確認するみたいに。

同じように、若い世代の世話をしだした栗須に「ギャップ感じません?」って、愚痴でもないんでしょうけど、そんな言葉を漏らすの。わかるわ〜。

だって、この番組見ているこちらも思うもの。

これまで椎名CEOと山王耕造社長の二人を取り巻く関係でドラマを楽しんでいたというか、あの空気感になじんでたんだけど、次世代の椎名展之と耕一という二人の空気感を見せられるもんだから、なんかそのギャップに違和感というか、以前の空気感を失ってしまったような寂しさを感じてしまうのよねえ。

椎名展之と言葉を交わした耕一は、改めて自分が限定馬主であり、通常の馬主との違いを肌で感じて少し戸惑っているみたい。

もともと相続する馬のことだけを考えていればいいということで、自分でも納得して進んだ道だったんだけど、いざその道に入ってみると、想像していたのとは全く異なる出来事や雰囲気の連続だったんでしょうね。

オープニングでね、「馬主に問われるものは経済力か、人脈か、あるいは…」ってナレーションが入るんだけど、あるいは…なんなのかしら?それが今回のテーマなのよね、きっと。

その答えの伏線になるのかしらって思わせるシーンが続いた。

耕一が広中や隆二郎を前に、自説を展開するの。

このチームは調教師の広中をはじめ、ジョッキーの佐木隆二郎など、実績十分なメンバーと一枚岩でやってきているという、体制としては盤石。そう思われていたの。

でも、耕一が投げかけたのは、広中や隆二郎の考えに反し、ファミリーの出走ペースをちょっと落とし、さらに騎手の交代まで視野に入れるという案だったの。

一枚岩と言いながら、デビュー戦を勝利して以来、勝ちから見放されているファミリーとチーム。

ここでその体制と方針に変更を加えるというのは、なかなか難しい状況だったと思うの。

でも耕一にはある思いがあったのよね。

この世界に飛び込んだときから迷いがあったに違いない。耕造から教えられていたのは「迷いが生じた時には馬のことだけを考えてやれ。そしてその自分を信じろ」って。以前、病室で耕造からそんなことを教わっていた。

その時はきっと「なるほど、そうすればいいのね」くらいの理解だったと思う。でも、実際にやってみようとすると、とてつもなく難しくて、果たして自分がそうできるのか不安を感じてしまったんじゃないかな。

でも今は、みんなの中で、それぞれの思惑が消化不良を起こしているような感じ。いや、自分自身の考えに対してではなくて、“自分の本当の考えが相手に伝わっていない”という意味での消化不良。

展之が耕一に語り掛ける言葉が、「周りから理解してもらえない自分」という思いをさらに強めてしまっている感じがする。

展之にそういうつもりはなかったのかもしれないけど、見てる側としてはそう感じてしまうから、なんだか展之がうっとおしく見えちゃう。

若手馬主の会で交わしたほんの二言三言が影響したのかな。耕一の「なんで自分の言葉をもっと聞いてくれないの?場の空気を読むのはこっちだけなの?もっと自分の味方をしてよ」って思いが、栗須に対してまで膨れ上がってきた。

栗須は栗須でその思いだけに耳を傾けてしまっているから、当然両者が交わることはない。一枚岩が崩れようとしている。

主戦ジョッキーを隆二郎から祥平に変えたい。ついに耕一がチームの前でそれを口にしてしまった。

広中調教師はファミリーの出走ペースを上げて、ジョッキーはもちろん、今や日本でも有数のジョッキーとなっている隆二郎が必要と考えている。

この点に関しては耕一の考えとまともにぶつかってしまうことから、「自分もチームを離脱する」という。

チーム崩壊状況に陥った耕一は、栗須にまで「辞めてもらって構わない」と言ってしまった。なんだろうねえ。

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祥平君と耕一がさしで向き合って話すことがあったの。

耕一が祥平に「俺はのんきでいられないんだよ。俺の気持ちがわかるか?いろんなもの背負ってんだよ」って言うんだけど、祥平君が「甘えないでよ。みんなそう」って。

なんか、山王耕造と栗須が言い合った時を思い出させるような光景が展開されていた。

当時の耕造社長は「なまいきな」って言っていたのに対して、耕一は無言だったけど、もしかしたら自分に欠けていたものに気づき始めた瞬間だったのかも。

でもね、この後、栗須にも気づきが訪れるの。窮地の時、いつも「耕造社長ならどう考えるだろう」って考えていましたって。自分は耕一のことを信じることがちゃんとできていなかったって。

確かに。自分が耕一を理解できなかったとき、なぜ耕一がそのように考えているのかということに思いを向けていれば、耕一は一人にならずに済んだのよね。

もちろん、それは耕一にも言える。椎名の言葉に耳を傾け、栗須を信じることを忘れてしまっていた。

お互いに相手を見ることをやめてしまっていたのよね。

二人はそのことに気づき、また心を通わせ始めた。

定食屋でね、耕一は栗須に「僕をその夢に混ぜてもらえませんか。もう一度、僕と一緒に戦ってもらえませんか。一緒に有馬記念で勝ってください」って言うの。

もちろん夢というのは、山王耕造と長年戦ってきたチームの夢、有馬記念で勝つということ。

ところでね、この後、耕一や栗須はチームのメンバーに、騎手を変えること、レースの照準は再来年に向けることなんかを伝えるの。

ちゃんと説明していなかったから、今回はちゃんと伝えるっていう思いをもって語って、みんな納得して、また一枚岩に戻れそうなんだけど…。もともと伝えていたことと、別にそれほど変わっているようには感じなかったのよね。

それが、今回なんでこんなにすんなりみんなに受け入れられたのかなって思っていたんだけど、それは“そこにいる人のことを信じる”という気持ちが整ったからなのかなって感じた。

耕一が心に止めていた耕造の言葉。迷ったら馬のことだけを考えろって。確かにそうなんだけど、一つ抜け落ちていたのね。

耕造は言葉にしなかったけど、代わりに栗須が言葉にしていた場面もあったわね。「耕造社長は、人のことを信じていた」みたいなことを言っていたわ。馬のことを考え、周りにいる人のことを信じた時に、また、チームは一つにまとまっていったのね。

隆二郎も、広中さん曰く「ジョッキーという仕事はそんなもんだ」って言われていたけど、山王耕造やチームのメンバーと共に戦った一瞬一瞬を大切な想いとして胸に刻み、また次に向けて頑張っていけそう。かっこよかったわ。

ある意味、祥平の言葉に立ち直ったそんな大人たちの思いに支えられて、祥平君もいいスタートが切れそうね。

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相関 | 第9話 鐙


2023年から順調に来ていたファミリーが、初の大舞台2024年 GI天皇賞(秋)に臨むことになった。

でもね、ここに言葉を重ねることができないくらい、ものすごくあっさり描かれたのは、何の前触れもなかった祥平の落馬。

そして、立ち止まったファミリーの姿。なんだかあっけなさすぎて、この後の展開が余計に心配になってしまった。

ママにとっては聞きなれない「鐙(あぶみ)」という言葉が第9話のタイトルなの。

なんか、このあっけなくも儚く終わった天皇賞レースでの出来事と関連するのか、AIに聞いてみたの。

そしたらね、この鐙って“バランスを支える小さな支点”みたいな意味を持つらしくて、まさに今回、祥平やロイヤルファミリー、それに彼らを取り巻く人の心の支えがぐらりと揺れた象徴なんじゃないかって言うの。

不安定の象徴といえば、栗須の結婚問題(笑)。

何年も前にプロポーズして、いまではないとバッサリ切られて。

栗須としては、まさに不安定極まりない状態よね。

もしやこの後、みんなの不安定極まりないところが描かれまくるということじゃないわよね。

だって、もうそろそろ最終回でしょ。まあ、最終回にむけての一波乱はお約束だからドラマとしてはなきゃならんのでしょうけど、人が苦しんでるところって、やっぱりあまり見たくないのよね。

そんな中にあって、やっぱり年齢を重ねた人たちのやり取りには安定感というか、安心感があるのよね。

ハラハラさせられながらも、耕造さんの存在感はものすごく大きな安定感を感じさせてくれてたんだけど、今はもういない。

でもね、今日なんか久しぶりに椎名善弘が姿を見せてくれて、栗須とかわせる言葉に大人の落ち着きを感じさせてくれたわ。

でもね、そんなやり取りができるまで、栗須だって10年かかったって言うの。

こういう場所って、やっぱり大人の雰囲気や言葉が似合うみたいね。

次の世代が生意気言うことがあってもいいと思うんだけど、なんかこの場所はそういうのを受け付けていないような雰囲気を感じるのよね。

世代交代の時期というのは、とかくいろんなことが不安定になりがちなのかな。加奈子のお父さんも、年齢のせいか、一人でほっておくことができにくくなってる。そのせいもあってか、加奈子と栗須が会う時間も減っているみたいね。

そんな状況をすっと肌で感じて立ち回れる中堅どころがいると、何とか回っていくのかもしれないわね。

このドラマでは、栗須がまさにそんな役割を担っていそうね。加奈子の不安や負担を感じて、栗須も忙しいんだろうけど、「そっちに会いに行くよ」って。

耕造のあとは栗須がしっかり守ってくれてる感じ。

若い世代は、もがく、あせる、苦しむ。祥平がまさにそんな状況に陥っていた。

でも思うんですよね。もっと本人の言葉に耳を傾けることできないのかなって。

ファミリーは右目を痛めて異常を態度で示していたのよね。

でも、お医者さんは骨折は治ってるし異常なしっていうだけ。

ファミリーが訴えていた異常を見抜いたのは、加奈子のお父さんだけだったのよね。

祥平もそう。くるぶしの骨折は治ってるって。お医者さんもOKを出してるって。

周りのみんなは栗須も含めて「あせるな、あせるな」って、そればっかり。

こういう時ばかりは、中堅どころでは役に立たないのね。

加奈子のお父さんは、言ってもその道のエキスパート。

苦しみを訴え続ける祥平にアドバイスできるのは、やっぱりその道を歩いてきたエキスパートなのよね。

ずっと後になるけど、ある男が祥平にアドバイスをくれることになるの。

そんな痛みを抱えている当事者のそばに、違う意味で痛みを抱えている人たちがいる。

みんな痛いんだけど、その中に一人でもブレない人がいると、いつかことは好転しだすのかな。

耕造はもういないけど、耕造から教えを受けた人物がいたわよね。そう、息子の耕一

彼はエキスパートではないけど、一つだけブレない芯をもっていた。

それは耕造から教えてもらった「馬のことだけ考えろ」っていう言葉。

苦しい状況にあって、あえいでいるように見えても、耕一はそれを守っているみたいね。

それが、ファミリー引退とかささやかれる中にあっても、彼らに時間の猶予をもたらしていた。

耕一はファミリーの幸せを考えていた。そして、目の治療というところに行きついたの。

時間がもたらしてくれたのは、角膜移植手術ができる馬のお医者さん。馬の眼科治療という分野では、日本は諸外国から遅れをとっていて、いま、その手術ができる先生がフランスにいることまで突き止めることができた。

耕一は最初、メールでその獣医さんにコンタクトをとったようなんだけど、あっさり断られたみたいね。

仕方なく現地まで行き、ようやく話ができる状況に。でもそこで思いがけず聞いたのは、山王耕造の名前と、その所有馬が冠たるロイヤルの名前なの。

この獣医師・沢渡有希は、耕造にどやしつけられた過去があり、でもということはつまり、ご多分に漏れず、耕造の魅力に惹きつけられた一人ということよね。ファミリー復活の道は開けた。

祥平はまだ暗闇の中を歩き続けているみたいね。

方向を見失った祥平に、栗須がかけた言葉は「誰のために乗ってるんだ」って。

でもごめんだけど、ママ的にはこの言葉は響かないし、祥平を導くこともないような気がする。

栗須は、周りの人や牧場のことばかり考えて苦しんでいる祥平に、「自分自身のために乗っている」って思い出したりしてほしいと願ったのかもしれない。

でも、もしほんとに自分自身のためと思って乗っていたんだとしたら、ここまで来る前につぶれていたんじゃないかと思う。

どこかの誰かのためにって思いがあったから、ここまで来れたし、今もなんとか生きているんだと思うの。

加奈子はどこかの誰かのために頑張っていた。

街の同業者にののしられても「今やらなきゃならないんだ」って。祥平やお父さんやファミリーのために頑張っていた。

その姿を見て、村の人たちが力を貸してくれることになるのよね。

祥平は、この牧場に母と二人で引っ越してきたとき、友達はホープだけだったって。

そのホープと約束したんだって。「いつか一緒にレースに出よう」って。

祥平はホープ、ファミリーとの約束のために頑張るんだって思い出せたようね。

フランスで頑張る耕一は、沢渡獣医にこんな面白いことを言っていた。

耕造は耕一に「お前は馬のことなら俺よりわかってる」って言ってくれたんだって。

耕造にとっては、耕一は馬のエキスパートに見えたんじゃないかな。

でも本人にはそんなエキスパートという意識はない。

言われた方は、その言ってくれた人のためにっていう思いで頑張ることができる。

もしかすると、この獣医師・沢渡が耕一の頼みを聞いて日本に出向いてくれたのは、そんな「エキスパートとして頼ってくれた思い」に応えたいという衝動が走ったせいなのかな。

もしかすると、世の中って、誰かのことをリスペクトして頼ったときには、その誰かはそれにこたえることで満足感を得る。そんな風にして回っているのかもしれないわね。

誰かの願いにこたえるとき、そこに生まれてきた意味が生まれるのかもしれないって。

沢渡さんは「生まれてきたこと自体に意味がある」って耕一に言い返したけど、ママは耕一の方に賛成かな。

やっぱり誰かの幸せを願うっていうことに意味があるんだと思う。

今日はいろいろ面白い言葉が聞けるわね。隆二郎は祥平にこんなことを言っていた。「足が元に戻らないけど、どうしたらいい?」ってたずねるんだけど、「あきらめろ」っていうの。隆二郎はもちろん、その道のエキスパート。

諦めろっていうのは、以前の方にこだわるなっていうことだったようなの。

今あるもので、今に一番合ったスタイルを見つけろって。

あきらめろって、なんかそういう風に聞くといい言葉というか、かなり前向きな響きがあるのね。

そんな、以前のたいしたこともないことに執着しているんじゃねえよって。「今あるものが一番なんだ」って。

そう思う先に、また何か新しいものが生まれてくるのね。

沢渡はファミリーにこんな言葉をかけていた。「あなたを信じている人がいる。あなたは幸せよ」って。

誰かを信じてあげれば、その人は幸せなんだって。

ロイヤルの復活に向けて、日高の復活に向けて、人の輪ができ始めた。

相関 | 第10話 ファンファーレ

冒頭から椎名善弘さんが登場してくれてる。耕造社長の前に立ちはだかっていた時の椎名さんは、あまりに強すぎて、ホント憎らしかった。

でも、耕造さんがお亡くなりになられてからは、椎名さんが登場してくれると、なんか落ち着くのよねえ。

それもね、若い世代の耕一と正面から向き合って話をしてくれてるの。

今年の有馬記念、狙うのかどうか、耕一に尋ねている。

そして、耕造社長にお許しをいただいて、善弘さんが所有するホープの血統をもらい受け、ビッグホープと佐木隆二郎がそのレースに出走することを耕一と栗須に伝えたの。

この時点では、なんで?なんで?という思いしか出てこない。

なんで、ホープの血統が椎名さんの手に渡ってるの?って。

いくら、今は心許したくなる椎名さんでも、それはちょっとって、戸惑いが隠せなくなるわ。

それは、栗須にしても同様だったみたい。

でも、椎名さんも山王耕造さんがいなくなったことを心底悲しんでいるのは伝わってくるし、彼が言い残した「継承」という言葉、何を継承するかというのは人それぞれという言葉が意味するところが気になって仕方がない。

椎名さんは、耕造さんから何かを継承したということなのかしら…

その頃、ファミリーのライバル、ソーパーフェクトを擁する椎名展之は無敗のまま有馬へ臨むことになりそうで、今、父を超えた状況を「なんだかあっけない」っていう言葉で片づけていた。

もちろん、それはドラマの中の話で、いろんな思いはあったんだと思うんだけど、でも、それは、彼にはあり得る感想かなという気がした。

だって、彼は、単に父親を超えたい、自分の活躍を見せつけたいという思いだけでやってきた人でしょ。

誰かのためにという思いがない人にとっては、それを達成した時の感想って、そんな感じになるんじゃないかしら。

そこに誰かの喜ぶ顔があってこそ、感慨にふけることもできるんだと思うのよね。

一方で、ファミリーはなかなか勝てない。

今年有馬に出るためには、ジャパンカップに勝つしかなくなった。もちろん、ファミリーびいきで見ているママにとっては、ファミリーがジャパンカップで負けるはずがない。

少なくとも、ソーパーフェクト陣営とは違い、「継承」しているものがある。

誰かの夢を叶えるために、そんな人がまけてなるものか。

でも、同じく「継承」という言葉を口にした、椎名善弘の馬、レインボーキャンプは気になる。

そして、レースはロイヤルファミリーが圧勝した。でも、ここで落とした椎名善弘さんの表情がやっぱり気になる。

レースで勝って、耕一たちの動きにも変化がでてきそうね。

山王家に出向いたり、また、椎名展之と言葉かわしたり。

耕一が誰かと言葉かわすたびに、彼自身の中で「継承」しているものへの意識が高まっていくのを感じるわ。

特に展之は、「継承」とは対極にいるだけに、彼との会話は耕一の意思をよりしっかりと確かなものにしていくようね。

そして、2025年有馬記念。

耕一と展之、二人の若者が言葉を交わしている。

父親世代からしたら、若い言葉に聞こえたかもしれないわね。

夢とか継承とか、そんなものははぎおとしてやると片方が言えば、継承や夢ははぎ取れないよともう片方が言う。

俺の夢だからって。

でもね、この子たちの親の世代は、もっと違う思いを持っていたのよね。

まさか、あの椎名社長が、耕造さんの夢を叶えてあげようと動くなんて。

でも、耕造さんも単に自分の夢を「継承」するなんて言われても、首を縦に振ることはなかったと思うの。

彼は、いつも、日高のためにとか、もっと言えば、競馬界全体のためにとか思って戦っていたのよね。

だから、競馬界全体を見渡して記事を書いていた記者の人まで心惹きつけていたのよね。

椎名さんが耕造さんに認められ、握手を交わしていたのはもう少し後に描かれていた。

この二人の夢は、決して自分だけの夢ではなかったのよね。

おそらく、若い二人とは次元が違うところで結びついていたのね。だから…結果はビッグホープの勝ちだった。

あれ?こんな、なんか、わけのわからない涙が出てくるような終わり方、負け方ってある?正直わけがわからない。

後味悪くない。うれしいような、でも、残念な様であまり残念でもない。

なんなのかな、この今まで味わったことのないようなエンディング。

前のお話のテーマだけど、「継承」っていうの、なんか受け継がれるものが再び輝いた。

忘れ去られるだけと思っていた去りしものがまた輝いたせいかしら。

受け継がれるものが輝いたら、未来に光が見えるの?

こんな感覚は初めてかもしれない。しかも、….エンディングを待たずにこの記事書き始め、エンディング横眼に見ながら書いていたら…2026年???なにそれ???

椎名さんは2025年有馬、ビッグホープで勝ちをおさめ、その瞬間天を仰いでいた。

耕一たちの前に現われ、私にも約束したことがあるんですって。

社長(耕造)の馬に有馬を取らせるという約束があったっていうの。

こんな晴れやかな善弘さんの顔は初めて見たわ。耕一や栗須はもちろんこのことを知らなかった。

耕一たちは、ファミリーがこの先食べていけるように、そして、耕造社長の夢を叶えるという思いで戦ってきた。

でも、椎名善弘さんが受け付いたものは、きっとそのレベルを超えていたのね。

だから、その夢に触れた耕一や栗須は、うれしくもあり、ただ耕一たち若い世代は、自分たちの夢なんて、先代に比べれば小さなものだったというのを見せつけられて、ちょっと悔しかったのかもしれないわね。


2030年、振り返ると、2026年以降ファミリーは活躍を続け、大阪杯、天皇賞杯、凱旋門賞そして有馬。耕一たちのガッツポーズ。

「継承」とかいう言葉で、2025年ファミリーの負けを何とか納得しようと思っていたけど、やっぱり、勝つところを観たかった。

2026年、まだママたちにとってはこれからだけど、ファミリーが勝ってくれてとっても大満足なエンディングでした。

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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