100万ドルの五稜星(みちしるべ)の相関図と犯人まとめ|あらすじやキッドと新一の関係も解説!【名探偵コナン】

名探偵コナン『100万ドルの五稜星』、キラキラしたタイトルとは裏腹に…まあまあややこしいんですよね。
刀が消えた?星がどうした?キッドと新一の関係?…って、どこから整理すればいいのやら。ということで、今回は事件の相関図から犯人の動機、そしてキッドと新一の関係まで、なるべくスッキリ解説してみました~。

この記事は犯人情報やネタバレ、あらすじを含みます。映画を未視聴の方は特にご注意ください

目次

100万ドルの五稜星(みちしるべ)の相関図

相関図1:斧江家の刀にキッドから予告状!始まりは函館から

斧江財閥が大切に保管してきた“土方歳三ゆかりの刀”に、怪盗キッドから予告状が届いたらしいんですけど、それに合わせて探偵の毛利小五郎さんとコナンくんも函館へ。財閥の収蔵庫では、斧江拓三さんがやたらと落ち着かない様子で、なんというか…気品ある風を装いながらも、ちょっとチャラいんですよねえ、この人。

で、ちゃんと盗難対策はしてるのかと思いきや、まんまとキッドに2本盗まれそうになったんですけど、平次くんがそのうち1本を見事に取り返したんですよねえ。

ちなみにこの時点での刀の所在はこんな感じ:斧江家に2本、久垣弁護士がドバイから持ち帰ったのが2本、福城家に2本、そして謎の星稜刀が1本。この“6本+1本”の刀たちが、これからどんどん動き始めるんです…。

こういう予告状が来るってことは、何かあるんやろな

いやその前に、もう盗まれてるの、気づいてません…?

で、まさにこの“刀”をめぐって、事件が起きちゃうんですよね。

舞台は西ふ頭。倉庫街の奥に倒れていたのは、斧江財閥の顧問弁護士、久垣澄人さん。胸には十文字の傷、そして彼がの横には空のゴルフバッグ。物語が進んでいけば、そこに刀入れてたのねというのは容易に想像されますよね。

彼、数日前までドバイに行ってたらしくて、そのときに例の“東窪榮龍の刀”2本を持ち帰ったって言われてるんです。その刀がなぜか今、誰の手にもない。つまり、“刀の流れ”がここで完全に途切れちゃったんですよね。

ちなみに現場にはコナンくんと北海道警の川添巡査部長も駆けつけてました。川添さん、ちょっと頼りなさげでパトカーぶつけちゃったりするんだけど、地元の伝承とか裏事情にはめちゃくちゃ詳しくて…って思ってたら、まさかのサプライズがこのあと控えてます。

…この空のゴルフバッグ、中にあった刀がなくなってるな…

十文字の傷って、なんだか意味深すぎるんですけど…

6本のうち残る2本を所持していたのが、函館に暮らす福城良衛さん。元高校教師で、病を患って静かな暮らしを送っているものの、かつて彼の曽祖父が斧江圭三郎から直接賜ったという話をしていて、その刀への想いはかなり深いようなんですよね。そしてもうひとつ、この家にいたのが、息子の福城聖くん。

居合のパフォーマンスを披露している姿を和葉ちゃんが見かけているんですが、なんとなく丁寧すぎる立ち居振る舞いと、抑えた目線が少しだけ印象に残る青年でした。コナンくんや平次くんがこの家を訪ねたとき、聖くんはきちんと対応するんだけど、家の空気はなんとも言えず張り詰めていて…。

実はこのときすでに、決行の合図――あの星型の血痕――に向けた準備が静かに進んでいたように思われます。刀を守るため?それとも、何かを隠すため?いずれにしても、この福城家で“何かが始まっていた”のは確かなんです。

2本の刀が、ずっとここにあったのか…

でもこの家、ただ守ってるだけじゃないような…空気があるよね

時とところ変わって、神社の台座に納められていたはずの、星の鍔をもつ一本――“星稜刀”が、いつの間にか忽然と姿を消していたんですよね。これ、ただの歴史的な展示物じゃないんです。

この刀こそが、宝のありかを示す“最後の鍵”だったと後になって明らかになります。巫女さんの証言によると、数年前から無くなっていたとのことで、実はその時すでにキッドの父・黒羽盗一が手にしていたんですよね。

しかもその刀を、工藤優作のマカデミー賞受賞にかこつけて贈っていたというのだから、何気ない贈り物のように見せかけた“封印”だったのかもしれません。盗一はなぜその刀を手に入れたのか、そしてなぜ優作に託したのか。後に現れる「寝た子を起こすな」という言葉が、この行動のすべてを物語っているような気がします。

この1本を最初に“静かに”動かしていたのが、実はこの宝探しの起点であり、ある意味で“終点”だったのかもしれませんね。

あの刀、父親がこっそり持ち去ってたってことか…

贈り物に見せかけて“封じてた”って、すごく意味深…!

相関図2:キッドを襲う謎の剣士!舟上の激闘

キッドがひとりで舟の上にいたんですよ。あれ、多分、ちょっと一息ついてたんじゃないかなぁ…。でもね、そんな時間なんて、映画じゃ許されないのよ(笑)。

突然出てきたのが、あの“黒い狐面の剣士”。無言で、いきなりズバッと刀を振り下ろしてくるのよ。なにあれ、こわっ!!キッドもさすがに反応したけど、場所が悪すぎる。海の上、小舟の上。足元ふらつくし、いつものようにひらりとは逃げられないんです。

でね、ここで助けに来たのが…そう!コナンと平次!!
ふたりとも、すぐに黒狐に立ち向かって、短いけど激しい応戦に。ほんと、あれ平次いてくれてよかったわ…。その末に、黒狐はスッと離れていったんだけど――なんなのよあの動き。ふつうに考えて、あのままじゃキッド、やられてたよね…。

この時点で、キッドが持ってた刀は3本。もうこの争奪戦、始まってたのよ。誰が何のために、何を狙ってるのか、まだ全部は見えてなかったけど――“本気の誰か”が動いてる。それだけは、はっきりしてましたね。

これ、コナンと平次が来なかったら、キッドやばかったな

あの身のこなし。まさかあの人が黒狐とは思えないわよね

キッドから刀を託されたコナンと平次が向かったのは、福城聖くんのおうち。そこで出迎えてくれたのが、お父さんの福城良衛さん。元高校教師で、ちょっと物静かだけど、どこか芯のある雰囲気の人でしたね。

今回のカギになっている刀は、全部で6本。そのうち4本はすでに判明済みで残りの2本が福城家にあるって話で、ふたりは訪ねていったんです。で、その良衛さんが語るには、曽祖父が斧江圭三郎から刀を直接賜ったんだとか。代々、居合の師範を務めていた家系らしく、その刀も代々受け継がれてきたってことみたいですね。

これで6本の刀の行方はすべて明らかになりました。でも、この時点ではまだ“謎が解けた”わけじゃなかったんです。手がかりが揃っただけ、まだ物語はこれからって感じでしたね。

あれでとりあえず、6本は揃ったわけやな

でもまだピースが揃っただけで、謎解きはこれからよね


宝の謎を解くには、もう一本、特別な刀――「星稜刀」が必要だったんです。

でも、その星稜刀が見つからない。北海道東照宮にあったはずが、数年前から行方不明。巫女さんの話では、数年前に盗まれたらしくて…。つまり、現物はもう誰の手にも渡らないってこと

このままじゃお手上げか…って雰囲気になったとき――ふと、歩美ちゃんが持ってた“新幹線スタンプ”にコナンが目をとめたんですよ。

スタンプって、押したら実寸の型がとれるんですね

実物がなくても、“跡”は残る。屏風に残された血の星型――それが星稜刀の鍔と同じ形だって気づいたんです。その鍔の跡をスタンプと同じ原理で扱えば、刀が示していた“本当の場所”がわかるはずだって。星稜刀がなくても、謎を解く手段は残されていたんですね。

一度見てもスタンプが何のヒントになったのかわかんなかったわ

そうそう、私もネット上で何のことだか調べたわ

屏風に残されていた星型の血痕。それが星稜刀の鍔と同じ形だと気づいたコナンたちは、その“かたち”が上空から見た五稜郭の輪郭に似ていることに気づくんです。星稜刀はすでに盗まれていて手元にない。でもスタンプと同じように、“型”は残っていた。

その鍔の跡と、実際の地形をぴったり一致させるには、どの高さで見ればいいのか――そこで気球に乗って空から五稜郭を見下ろし、星稜刀の鍔と重なる高さを探っていくという、ちょっとアナログだけど意外と理にかなった方法をとるんですよね。そしてその視線の先に見えてきたのが“洞窟”。

そこに眠っていたのは、刀でも宝石でもなく、なんと暗号機と暗号解読機。戦況を一変させると言われた“兵器”だけれど、今となっては役目を終えた静かな遺物。それが、争奪戦の末にようやくたどり着いた“お宝”だったわけです。

相関図3:「寝た子を起こすな」に託されたメッセージ

たどり着いた洞窟の奥で、キッドが見つけた“宝”は、戦況を一変させるとも言われた暗号機と暗号解読機

それと、そこにはカードが一枚置かれていたのにキッドは気づきます。そこに記されていたのは「寝た子を起こすな(WAKE NOT A SLEEPING LION)」という言葉と、白い手袋――そう、キッドの父・盗一のもの。つまりキッドの父である怪盗コルボ―は、この場所に先にたどり着き、宝を“置き去りにしていた”のです。

でも、それは単に「価値がないから」ではなかったように思えるんですよね。むしろその裏には、もっと深い理由や想いが隠されていたんじゃないか――そんな気配を感じさせるメッセージでした。

この「寝た子を起こすな」という言葉が、どうしてここに残されたのか?そして、盗一が何を思ってこの宝を“盗まなかった”のか――この謎については、別記事でじっくり考察してみました👇

暗号機は、目くらまし…眠れる獅子を起こさせないためのね

盗一が盗んだのは、“本物の秘密”だったんやな

盗一が本当に“盗んだもの”とは?

刀はすべて揃い、謎は解けました。でもそこにあったのは、使われなくなった古い暗号機と解読機。誰もが「これが宝だったの?」って、ちょっと肩透かしだったかもしれません。だけど、残されたその横には白い手袋と一枚のカードが。

「寝た子を起こすな」――これって、あの場所にあった“機械そのもの”のことを言っていたわけじゃないのかもしれませんね。実はもう、そのお宝は“盗まれていた”のかも。盗一は何かに気づき、それをひとり持ち去った。そして暗号機だけを、まるで「(今では値打ちもなくなった)お宝はこちらですよ」とでも言わんばかりに置いていった。――もう誰にも触れてほしくない、“本当の何か”を隠すために。それが何だったのかは、また別の記事でお話しすることにしましょうか。

残されたのが宝じゃない。盗一が“盗んだモノ”こそが、本当の意味だったんやな

置いていったのは、目をそらさせるための“罠”だったのかもね

犯人は誰?守るための罪と、奪うための罪と。

犯人っていってもね、この映画はほんと複雑なのよ…。まず久垣さんを殺したのは福城良衛さん。そして舟の上でキッドを襲った“黒狐”の正体も、実は彼だったの。

久垣さんが宝を金に換えようとしてカドクラと手を組もうとしたことに怒りを感じて、“処分”したって、本人はそう言ってたわよね…。怖い話だけど、それだけ彼にとって宝は、軽々しく触れられたくない“何か”だったんだと思うのよ。

血で星型のマークを描いて、もう誰にも渡すなって――それは命がけのサインだったのかもしれない。でもね、人を傷つけることでしか守れない想いなら、それはもう、正義じゃなくなっちゃうとおもうんですよ。

で、その想いを背負ったのが、息子の聖くん。彼はセスナによる爆弾投下で宝のある場所を焼き尽くそうとしたの。でもそれは彼自身が「焼付くしたかった」んじゃなくて、「父の願いを守りたかった」んだと思う。あの行動は危なっかしかったけど、聖くんはただ、迷いながらも精いっぱい応えようとしただけだったのよね。

一方で、カドクラの行動は、もう言い訳できないわ。街に爆薬を仕掛けて、斧江拓三を撃とうとして、結果的に中森警部を撃っちゃった…完全にアウト。人の命を脅かしてまで宝を手に入れようとしたその姿に、守る理由も、想いも見当たらなかった。

争奪戦のように見えたけど、動いていた人の“中身”は全然ちがってたの。どんな理由があったって、人を傷つける方法を選んだ瞬間に、その“想い”はもう届かなくなっちゃうのよね…。

黒狐って、個人的には二代目斧江に向けての正義のつもりだったのかもしれないけど…やっぱり完全に間違っちゃってるよね

聖くんも…父の想いに応えようとしただけやったんかもしれないけど。。

主な犯罪や犯人は

久垣さんを殺したのは福城良衛。黒狐の正体でもある

久垣の裏切りをもって裁かれるに値するとしたが、完全な過ちとみるべきだろう

聖くんはその願いを引き継ぎ、セスナで守ろうとしたが危険な選択だった

カドクラは街に爆薬を仕掛け、狙撃で中森警部を負傷させるなど、明確な犯罪行為

新一とキッドの関係は?まさかの“つながり”が明かされる!

ところで、キッドの素顔って、新一とほんっとそっくりじゃないですか?昔から「双子なの?」なんて冗談みたいに言われてたけど、今回ついにその“理由”が、映画の中で明かされたんです。

なんと――
新一の父・工藤優作さんと、キッドの父・黒羽盗一さんが、“双子の兄弟”だったんですよね。びっくりよね〜。昔、両親の離婚で別々に育って、20年以上会ってなかったけど、今も連絡は取り合ってるみたい。あの星稜刀も、実は盗一さんからの“マカデミー賞のお祝い”として優作さんに贈られていたものだったのよね…。

快斗と新一がそっくりだったのは、変装でも偶然でもなく、“血のつながり”。
映画の終盤でやっと明かされたこの事実、「やっぱりそうだったか…!」ってなるし、初めての人も「これは…気になる!」って思ったんじゃないかな?

でもね、この“真相”、今回はちょっとだけ明かされた感じで、全部を語るにはまだ材料が足りないのよね。この続きがどこかで描かれるのか――それも楽しみのひとつかも。

似てるとは思ってたけど、そうだったんやね!

親世代の血縁なのね。てっきり自分の兄弟とかそういうのかと思ってたわ

この“親子の謎”と“双子の秘密”については、もっと掘り下げた別記事がありますよ♪

まとめ 100万ドルの五稜星は“宝探し”の物語ではなかった?

  • 事件の発端は、斧江家の刀に届いた怪盗キッドの予告状。
  • 宝のカギとなる刀6本と星稜刀の行方を追う中で、顧問弁護士久垣が殺害される。
  • キッドを襲った“黒狐”の正体は福城良衛で、宝を守るため命を奪った。
  • その願いを受け継いだ息子・聖はセスナで洞窟へ向かうも、危険な判断を取ってしまう。
  • カドクラは街中に爆薬を仕掛け、銃撃事件も起こすなど、明確な犯罪行為を犯した。
  • 最後に辿り着いた“宝”は、今では使われなくなった暗号機とそのメッセージ。
  • 「寝た子を起こすな」という言葉には、“封印”という意味合いが込められていた可能性が高い。
  • 工藤優作と黒羽盗一が双子だったことが明かされ、新一とキッドの血縁関係が判明。

争奪戦のように見えた今回の事件。でも実際は、誰もが「何かを守りたかった」――それがすれ違って起きた悲しい衝突だったのかもしれませんね。そしてその裏にあったのは、「盗まれた宝」ではなく、「守られた気持ち」だったのかもしれません。キッドと新一の“家族の物語”が動き出した今、彼らのこれからの物語も気になりますね。今作、ただの推理映画じゃない“余韻”がたっぷり詰まっていました。

今日も最後までご覧いただいてありがとうございます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

コメントに日本語が含まれない場合は表示できません(スパム対策)

目次