こんにちは、ビノです。
山本舞香さんのお衣装、ベルサーチェ。意外と、まだ日本名の商号変更をご存じでない方もいらっしゃるようで、今日はそんなベルサーチェについて、その魅力はどんなところから発生しているのか調べてみました。
因みに、社名及びブランド名の変更は2018年。1978年の創業から、激動のファッション界を勝ち抜いてきた業界の雄です。
この記事は、こんな方におすすめ
・ベルサーチェのことをもっと知りたい
ベルサーチェ、その独創性に彩られたブランドの歴史は?
ベルサーチェ(Versace)は1978年にイタリアのミラノでジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)によって創設されました。創業当初から、ファッション界における革新と独創性で際立った存在感を放ち、独自のアイコニックなスタイルを築き上げました。ベルサーチェのブランド名が瞬く間に国際的な知名度を得た背景には、ジャンニの天才的なデザインセンスと、彼の斬新なアプローチがあります。
アイコニックなスタイルってどんなスタイルなの?
ベルサーチェに関して言えば、私にとっては、ひときわ目に映える感じで、ちょっと攻めた感じ..とでもいうのかしら
ジャンニ・ヴェルサーチェは、古典的な芸術や建築からインスピレーションを受け、ギリシャ神話をモチーフにした「メデューサ」のロゴをブランドの象徴としています。このロゴは、見る者を虜にするメデューサの神話にちなんでいて、ベルサーチェのデザイン哲学と見事に一致します。それは「一度見たら忘れられない」という、ブランドとしての大胆なアイデンティティを示しているのです。
確かに一度見たら忘れられないロゴだわね。石になっちゃうっていうあれだよね。
それは伝説の方ね
ベルサーチェは独創性は当たり前のこととして、超一流ブランドでありながら、その時代時代に適応するにはどうすればいいかを真剣に考える、そのために、真の人の姿と嗜好を見つめ続けている会社
1997年にジャンニが不慮の死を遂げた後、彼の妹であるドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)がブランドの創造的な指揮を引き継ぎました。ドナテラは、ジャンニのデザイン精神を引き継ぎつつも、時代に応じた進化を加えることで、ブランドの新たな方向性を確立しました。ベルサーチェの歴史は、常に独創性と時代の変化に適応する力の物語であり、それが今日に至るまで世界中のファッション愛好家を魅了し続けています。
操業を継いだドナテラ・ヴェルサーチェ、彼女は「大胆なセクシーさ」を受け継ぎながらも、そこに現代的な実用性、ミックス&マッチという現代の嗜好にあった製品作りをしてるわ
強くて、自立していて、賢く、大胆で美しい。それがヴェルサーチェ・ウーマンであると、ドナテラは言っているね。
ベルサーチェのイタリアらしい大胆なデザイン
ベルサーチェのデザインは、イタリア的な美的感覚と大胆なクリエイティビティが融合したものとして知られています。ブランドのコレクションには、鮮やかな色彩、豪華なプリント、そして大胆なカッティングが特徴的に見られます。これらは、イタリアの芸術や文化の豊かさを反映し、伝統とモダンさを見事に調和させています。
特に、ベルサーチェの代表的な特徴の一つであるバロック風のプリントは、ブランドのアイコンとして広く認知されています。このデザインは、金色を基調とし、古典的な建築装飾やアラベスク模様からインスパイアされたもので、他のブランドにはない独特のエレガンスと派手さを演出します。
また、ベルサーチェは「挑発的なセクシーさ」をファッションに取り入れる先駆者でもありました。大胆なスリット、透け感のある素材、そしてボディラインを強調するタイトなシルエットは、ブランドの象徴的なスタイルです。これらは、単なる衣服としての機能を超え、着用者に自信と個性を与えるアイテムとして位置づけられています。
イタリアの職人技術にも強く根ざしており、すべての製品は高品質で丁寧に作られています。この点は、単に豪華さを誇るだけでなく、実際に価値のある投資としての魅力を提供することにも寄与しています。
ベルサーチェの市場戦略によって高められた顧客志向性
ベルサーチェは、創業以来一貫して顧客のニーズに敏感でありながら、ブランドの核心である独自性を失うことなく成長を遂げてきました。その成功の一端を担うのが、巧妙な市場戦略です。ベルサーチェは、多様な層の顧客に対応するため、複数のラインを展開しています。
ハイエンドの「ヴェルサーチ コレクション」は、最も豪華で洗練された製品を提供し、富裕層やファッションに深い関心を持つ層をターゲットにしています。一方で、より手頃な価格帯の「ヴェルサーチ ジーンズ クチュール」や「ヴェルサーチ ホーム」などは、日常生活に取り入れやすいアイテムを提供し、幅広い層にアプローチしています。
さらに、著名人とのコラボレーションや、メディアを活用したプロモーションも重要な戦略の一つです。例えば、有名なレッドカーペットイベントでは、多くのセレブリティがベルサーチェのドレスを着用し、ブランドの注目度を高めています。この戦略は、単なる広告ではなく、ベルサーチェのアイデンティティそのものを体現する形で行われており、ブランドの知名度と顧客ロイヤルティを大きく向上させています。
デジタル戦略にも注力しており、SNSを活用して若年層の顧客とも積極的にコミュニケーションを図っています。インスタグラムやティックトックを通じて、ブランドの鮮烈なビジュアルとストーリーを伝えることで、次世代の顧客層の心を掴んでいます。
ベルサーチェの独自路線と社会に対する協調性のバランス
ベルサーチェは、独自性を追求するだけでなく、社会や文化に対する協調性も大切にしています。このバランスの取り方は、ブランドの持続可能性と社会的責任を強調する活動に現れています。
まず、環境問題への取り組みとして、ベルサーチェはサステナブルな素材の採用や製造プロセスの効率化を推進しています。近年では、エコフレンドリーなコレクションの発表や、動物性素材の使用削減を目指す方針を打ち出し、消費者からの評価を高めています。
また、社会的な問題への関与も重要な要素です。ベルサーチェは多様性と包括性を尊重する姿勢を鮮明にしており、ランウェイや広告キャンペーンではさまざまな背景を持つモデルを起用しています。このような活動は、ファッション業界における社会的な進歩を促進すると同時に、ブランドの価値観を顧客に伝えるものとなっています。
さらに、ベルサーチェはアートや音楽といった他分野とのコラボレーションを積極的に行い、文化的なつながりを深めています。これにより、ブランドは単なるファッションメーカーにとどまらず、広範なクリエイティブエコシステムの一部として認識されるようになりました。
ベルサーチェは、その独自性とイタリアらしい大胆さを武器に、常に時代をリードするブランドとして進化を続けています。その中で、顧客志向性や社会への協調性を意識した取り組みを行いながらも、ブランドの核である革新性と挑戦的な精神を失うことはありません。山本舞香さんがアナザースカイで着用したベルサーチェの衣装も、こうしたブランドの哲学を体現した一着として、多くの人々にその魅力を伝えたのではないでしょうか。
ベルサーチェ(Versace)を山本舞香が着用しているが、ブランドの魅力はどこにある?のまとめ
- ベルサーチェ、その独創性に彩られたブランドの歴史は1978年に始まり、アイコニカルなデザインと、それとわかるアイデンティティでファンを魅了し続けています。
- ベルサーチェのイタリアらしい大胆なデザインは、大胆なブリントやパーツパーツに独立した美しさを持ち、ベルサーチェならでは特色を生み出し続けています。
- ベルサーチェの市場戦略により、顧客の嗜好は常に意識されることになり、ブランドの地位を確たるものとし、ブランドの知名度が顧客のロイヤルティをさらに高めています。
- ベルサーチェは他者と一線を画す独自路線を歩みながらも、サステナビリティや多様性など、”今”の世の中のデマンドを的確にとらえることで、協調的なポジションをも維持しています。
長い歴史、さらに移り変わる人々の嗜好と世の中の動きにうまくバランスし寄り添いながら発展をつづけるベルサーチェ。山本舞香さんの衣装としてももちろん輝きを放ちますが、広く世の中を見渡したベルサーチェの製品は、今後もさらに多くの人を楽しませてくれるものと思います。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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