約1年ぶりに金曜ロードショーで『ハウルの動く城』が放送されます。2004年の公開から20年近くが経過しましたが、今なお愛されるジブリの名作です。
本記事では、原作の有無、豪華声優陣、さらにキャラクター相関などについて詳しくご案内します!
・ハウルの動く城に原作があるのか知りたい
・原作があるなら相違点があるのか?
・キャスト(声優)情報を知りたい方
ハウルの動く城に原作はある?
『ハウルの動く城』が映画としてこれほど広く知られる一方で、原作についてはあまり知られていないかもしれません。いかにその原作についての情報を整理しました。
『ハウルの動く城』の原作は、イギリスのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』。
原作は1986年に出版され、日本語訳訳版も発行されています。
『ハウルの動く城』には原作があります。原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズによるもので、『魔法使いハウルと火の悪魔』というタイトルになります。
1986年初版『ハウルの動く城1』を発行後、1990年に『ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯』、さらに2008年『ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家』を書き上げています。
映画ハウルの動く城は1作目を原作として作成されています。
『ハウルの動く城』って原作があったの?知らなかった!
そうなんだ。ハウルの動く城は1・2・3とあるんだけど、ジブリになったのは1作目なんだ
宮崎駿監督作品は映像化された瞬間、監督の思いというのが心に突き刺さってくるので、正直なところ原作の存在などということを忘れ去ってしまいますね。
原作と映画で受ける印象が大きく異なるという読後感想も比較的多く見られました。私は、原作ファンにとっては、映画が物足りないと感じるようなことがあるのではないかと一瞬思いました。というのも、原作の読後感想には、ハウルやソフィーの性格が「こってり」目に描かれていたような記述が多く見られたためです。
読後感想を読み進めてみますと、その評価はどうやらなさそうです。映画の方を先にみられて、その後原作にたどり着く方が多いというのもありそうですね。
それだけにとどまらず、全体的な世界観については映画によって魅了され、原作では、映画では描き切れなかった背景など細かい情報が補足され、映画の理解を助けるという側面も多数記述されていました。
きっと、着想は原作によるとしても、世に問うたリ伝えたかったことというのは異なっていたのかもしれませんね。
原作と映画の相違点
そうなると、映画版と原作の間には凡そどのような違いがあるのか気になるところです。それぞれの作品の特徴を以下にまとめました。
項目 | 原作(小説) | 映画(アニメーション) |
---|---|---|
テーマ | 自己発見、個性の尊重 | 争いへの批判、愛の力 |
設定 | 魔法と日常が共存する異世界 | 同様だが、舞台背景の争いを強調 |
ハウルのキャラクター | ユーモラスなハウル | 魅力的でミステリアスなハウル |
荒地の魔女 | 恐ろしい敵 | 呪いによる葛藤を抱えたキャラクター |
ソフィーの描写 | しっかり者で積極的 | 初めは控えめだが、成長する過程が描かれる |
Wikipediaの情報によると、原作者はハウルの性格を変えないことを映画化の条件にされたとあります。この辺りは、映画を見たり、原初を読まれた方がその時に受けた印象によるものですから、活字にした時に相違が出るのは仕方のないことかもしれませんね。
映画と原作ってそんなに違うの?
そうだね。視聴後の感想では、究極のラブストーリーといわれながら、同時に「戦い」シーンについての考察も多くみられるね
原作者や宮崎監督が、世に伝えたいテーマというのは異なっていても何ら不思議はないでしょう。視聴後の感想が、原作と大きく異なるということは、監督が伝えたかったことが見事に表現できたという証かもしれませんね。
吹き替え俳優一覧
吹き替え声優陣も本作の大きな魅力です。どのキャラクターにどの声優が起用されているのかを以下に整理しました。
キャラクター | 声優 | キャラクターの特徴 |
---|---|---|
ハウル | 木村拓哉 | 魅力的でミステリアスな魔法使い。自由奔放だが臆病な一面も持つ。 |
ソフィー | 倍賞千恵子 | 自信を持てない少女から、成長し周囲を支える存在になる主人公。 |
マルクル | 神木隆之介 | ハウルの弟子で、幼さを残しながらも家庭を支える健気な少年。 |
カルシファー | 我修院達也 | ハウルの命と繋がる火の悪魔で、ユーモラスかつ物語の鍵を握るキャラクター。 |
荒地の魔女 | 美輪明宏 | ソフィーに呪いをかけた敵だが、物語が進むにつれ人間らしい弱さを見せる。 |
ジブリ映画の声優さんはとにかく豪華ですよね。
木村拓哉さんがハウルの声を?豪華すぎる!
そうなんだ!彼の繊細な声がハウルのミステリアスな雰囲気にぴったりだよね
さらに、倍賞千恵子さんのエンディングでの歌唱。ほんと奇跡の歌声ですよね。因みに倍賞さんの歌声は、今も各地で開かれるコンサートで楽しむことができます。
神木隆之介さんはハウル撮影当時11歳です。でも実は、声優デビューは「千と千尋の神隠し」の坊役で、その時8歳!
この作品の魅力は、俳優たちの演技力と、宮崎監督のキャスティングセンスによる“奇跡の調和”にあるといっても過言ではないですよね。
キャラクター相関(ハウル、ソフィー、マルクル、カルシファー、荒地の魔女)
では、いまさらですが、キャラクター同士のつながりをみてみましょう。それぞれの関係性を以下に詳しく見ていきましょう。
ハウルとソフィー
ハウルとソフィーは互いに支え合うことで成長していきます。ソフィーはハウルの臆病な一面を理解し、彼を支える存在に。一方でハウルはソフィーに「君は綺麗だ」と伝え続け、彼女の自信を引き出します。
はじめは自信のなさから控えめな性格だったわよね、ソフィー。
ハウルと出会って自分の価値に気づいた感じだね。そこから他人を助ける強さなんかも出てくるね
自由奔放だったハウルが、自分の弱さを克服していったのはソフィーの影響ね
ハウルとマルクル
マルクルはハウルの弟子であり、親子のような温かい関係を築いています。
ソフィーとマルクル
ソフィーは母親のような存在としてマルクルを支えます。
マルクルは初めて会ったときからソフィーを信頼してるわね
ソフィーが家事を引き受けることで、そこに「家族」としての城が完成することになるんだね
カルシファーとハウル
カルシファーは、ハウルの命と繋がる火の悪魔。コミカルな性格で物語にユーモアを添える存在です。
カルシファーはハウルの命と繋がる存在
ハウルが若い頃にかわした契約で、彼の位置地の一部を受け取っているんだね
ソフィーがカルシファーを受け入れ、彼の自由を取り戻す手助けをすることで、物語が展開していくわ
荒地の魔女とソフィー
荒地の魔女は敵として登場しますが、最終的には人間らしい弱さを見せ、ソフィーたちに受け入れられます。
呪いをかけた当初はソフィーを苦しめるんだけど、後には彼女の仲間のような存在になるわね
なんだか親子間の微妙な感情に似たものも描かれているね
原作のソフィー(英語ではSophie Hatter)は、映画版と同様に「魔法使い」として明確に描かれているわけではありませんが、潜在的に魔法の力を持っていることが原作ではより明確に示されています。
原作のソフィーの力は、彼女が自分の言葉や思いを信じて行動することで発揮される「潜在的な魔法」です。彼女自身は当初その力を意識していませんが、物語が進むにつれて少しずつ理解し、活用していきます。
原作を読まれた方は、なかなかに複雑な相関関係、さらにキャラクター設定がなされているとコメントされていますね。このあたりも、宮崎駿監督と原作者が伝えたかった本質の違いから生じているのかもしれませんね。
ハウルの動く城に原作はある?吹き替え俳優は誰?のまとめ
- ハウルの動く城に原作はある?
イギリスのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』が原作です。 - 原作と映画の相違点
映画は「争いへの批判」、原作は「自己発見」がテーマとなっているように感じました。 - 吹き替え俳優
倍賞千恵子さん、木村拓哉さん、神木隆之介さんなどが参加しました。 - キャラクター相関
ハウル、ソフィー、マルクル、カルシファー、荒地の魔女の関係が、物語に深みを与えています。
いかがでしたでしょうか。『ハウルの動く城』の魅力は、美しい映像や物語だけでなく、豪華な声優陣やキャラクター同士の深いつながりにもあります。ぜひ、今回ご紹介した原作との相違や相関を思い浮かべながら、改めて作品を楽しんでみてください!
最後までご覧いただいてありがとうございます。
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