バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2では複数回のタイムトラベルが発生するせいで、話が少々複雑化していますよね。この記事ではPart2の数ある視聴者疑問の中でも代表的と思われる「ビフ老人のタイムトラベルに関する疑問」についてしらべてみました。
老人のビフが苦しむ姿の理由は?


ビフが未来に戻った直後に苦しみ出したけど、何が起こったんだ?



あれ、確かに謎よね。何かにダメージを受けたようにも見えたけど…?
この回答として見受けられる情報としては、「スポーツ年鑑の利用によって過去が上書きされ、オリジナルの1985年の延長線上の老人ビフは存在できなくなっている。なぜなら、上書きされた1985年のビフは、栄華を極めた別人のようになっているのに加え、その流れで、ロレインに殺されてしまったため」などとあります。
書き換えられたタイムライン1985Aの未来に自動車清掃会社を営んだ後のビフは存在しないばかりか、オリジナル1985の未来は存在しないということで、オリジナルの1985の未来に戻った老人ビフは、1985Aでの出来事を反映して「苦しんでいる(消えかかっていることを予感させる)」という設定になっているといわれているように理解しました。



つまり、歴史改変がビフの存在に影響を与えたってこと?



そういうことね。1985Aの未来には“老人ビフ”は存在することはできないから、オリジナルの1985の未来に戻したとかもあるかもしれないわね
(正直なところ、この後に記述することが引っ掛かって、過去の説明記事があまりよく理解できなかったという理解レベルです。管理人の頑固な頭では「そもそもタイムトラベルで誰かが過去に行った時点でそのこと自体が大きな事件であり、あの事件は大きかったから過去に影響したとか、この事件は小さな出来事だからとか、誰かに見られた理出会うことが無かったから影響があまりなかったとか、そういうのはないだろうと考えてしまうのです。。)
話し戻して、ここに取り上げたポイントは疑問点としては極めてメジャーなポイントだと思うのですが、2025年現在では、その答えとなる記述や考察は意外なほど少ないのに驚いてしまいました。おそらく過去には考察されつくしているんだろうと思うのですが、時の流れで情報が埋もれていっているのかもしれませんね。


少しPart2でのストーリーを振り返ると以下のような流れになります。2015年、マクフライ家で車を洗ったりしていたビフの老後(?)として描かれるビフですが、タイムマシンと年鑑の存在を知り、1955年の若いビフに年間を渡すタイムトラベルを行い、その後、年鑑に基づいて成功を収めたビフがロレインをも手に入れます。しかし、ビルの手中に落ちた不遇のロレインは、ほどなくビフを射殺してしまうというながれです。この出来事が、2015年への帰還直後の苦しみとして表現されていたわけですね。
当初存在していた「ビフが消えゆく場面」は、公開時にはカットされたようです。カットされたシーンはこちらからご確認いただけます。
でも、「カット」場面の説明を受けていない人にとっては、なんで苦しんでるの?ってなりますよね。ロレインがそこまでするとは考えない人もいますよね。私がそうだったんですけど。なので私は「タイムトラベルの負荷がビフの年老いた体にはこたえたのかな?」って思ってました。
なぜ老人のビフは1985(1985Aではない)の未来である2015年に戻ることができたの?


一通りのことがわかってくると、次に思うのが、「いや、そもそも、スポーツ年鑑を悪用する歴史改変がなされた時点で、オリジナルの1985年やその先の延長線上の2015年は存在していないでしょ。」ですよね。
結論から言うと、今のところ断定的な見解をネット上で見つけることはできませんでした。その理由を今インターネット上に探してみると、2010年あたりでなされた考察がいくらか確認できます。どうやら、過去に戻って何かをすると、未来に影響はするものの、それが既に存在した未来に影響を及ぼすまでにはある程度の時間を要するような内容と理解しました。
- 歴史改変の影響は即座に未来に反映されるわけではない
- 影響が及ぶまでには一定の時間がかかる
- Part1でもマーティの兄姉が徐々に消えていく演出があった
これに関しては、タイムパラドックスという言葉にまとめられたりして、詳しい説明記事はさらに少なくなっているように感じます。おおかたの説明に共通するのが『時間の遅延』というポイントのようです。
どうやら、これを自分なりに「スッキリ?」するためには、過去にさかのぼってなされた出来事の影響は「じわっ」とやってくるという、「この映画のストーリー上の決まり事」が存在するんじゃないかという理解や推測が必要なのだなと理解しました。



なるほど。だからビフは変更後の未来(1985Aの延長線上の2015年)ではなく、オリジナルの2015年に戻れたのか。



そうね。でも、戻った直後に苦しんでいたのは、その影響がようやく現れ始めたから…ってことね!
Part1でマーティの兄姉の写真の姿が徐々に消えかかったり、いきなり復活したりする部分にその考え方は適用されており、Part2では、その考え方で、ビフは1985年に戻ることができ、その後少しの時間ののちに姿を消してしまうという風に描かれたのではないかと推測されているようです。
これは、この映画の中での「決め事」としてそのようにルール化されているだけの話で、実際の世界の出来事として説明できる内容ではなさそうです。
管理人的には、この問題を理解するために助けになっているドクの説明は以下の部分でした。


2015年から1985年に戻り、ビフタネンの栄華に愕然とするマーティーとドク。元の1985年を取り戻すためには、若いビフタネンがスポーツ年鑑を手にしたときに戻り、そこで本を奪い返さなければと1955年に飛ぼうとします。
その時、改変された1985年(ドクは1985年Aと呼びます)に取り残されるアインシュタインやジェニファーをここに置いていくわけにはいかないだろ?と問うマーティーにドクは本来の1985年を取り戻せば、「仮の1985年は本当の1985年に変わって、つまりジェニファーやアインシュタインはここにいても大丈夫なんだ」と少々無茶なことを言っているように感じました。



でもさ、ドクの説明って難しくない?1985Aに取り残されたジェニファーやアインシュタインはどうなるの?



ドクは“本来の1985年を取り戻せば、仮の1985年は消えて、本物の1985年の時間に変わる”って言ってたわね。
つまり、仮の1985年にタイムトラベルして置いてけぼりを食ったジェニファーの肉体はその仮の1985年の消滅と共に消え、取り戻された元々の1985年の中に存在していたジェニファー(ちょうどPart1でマーティー兄姉の体が消えかかっていた状態でしょうか)が復活というイメージで理解しました。
ドクはこういっています「これは明らかに時間の流れがゆがんで、時空連続体が破壊されて、全く新しいところの新しい時間秩序が生み出され、この代理現実が起こっているんだ。」明らかに管理人の理解を超えてしまう楽しい表現なのですが、きっとこれは、タイムラインは一つだけで、何かの出来事で過去やその先の起こる出来事は上書きされていく。
さらに、未来を書き換えるような大きな出来事が生じた時には、「時間のゆがみや揺らぎ」といわれるような歴史を書き換えるための、ある種の時間の遅延というのが発生する。。というようなことを言っているのかなと感じました。
管理人が個人的に思うところでは、これは現実の世界ではありえない話で、この物語の中だけの話なんだろうなと感じています。
- タイムラインは上書きされるもの
- 仮の時間(1985A)が消えると、元々存在していた時間軸の出来事が復元される
- 1985Aでのジェニファーは消えるが、元々の1985年にいるジェニファーは復活する



じゃあ、バック・トゥ・ザ・フューチャーの世界では“タイムトラベルの影響は徐々にやってくる”ってルールがあるってこと?



そういうことね。だから、ビフは歴史改変が完全に反映される前に2015年に戻ることができたのね!
まとめ
- 老人ビフが苦しんでいた理由
- 1985Aでの出来事(ロレインによる射殺)の影響で、オリジナルの1985年の未来のビフは存在できなくなり、消えかかっていた。
- なぜビフはオリジナルの2015年に戻れたのか?
- 歴史改変の影響は徐々に反映されるため、すぐに未来が消えるわけではない。
- ドクの説明によると?
- 変更された時間軸(1985A)は、元の1985年が復活すると消えるというルールがある
いかがでしたでしょうか。過去の考察など色々確認してみましたが、物語として楽しむために、物語を通しての一貫性というレベルまでの考察としておくのがよさそうですね。それでも矛盾点は指摘されているようですが、管理人の個人的な感想では、これほどまでのスケール間で何十年にもわたって楽しませてくれる映画はまれで、本当に素晴らしい映画を作ってくださったなという思いでいっぱいです。
今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。
コメント