ばけばけの相関図!今週の「怖かった」場面やちょっと気になる方言 【連続テレビ小説】

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この記事はネタバレ情報やあらすじを含みます。未視聴の方は特にご注意ください

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目次

第1週「ブシムスメ、ウラメシ」 

ウラメシ 文明開化

物語の始まりは、おトキが“ヘブン”に「耳なし芳一」の怪談を語って聞かせる場面。ヘブンというのは史実でいうラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルね。

彼が『怪談』に収めたことで、この話は日本だけでなく世界中に知られるようになったの。

因みに耳なし芳一のあらすじはこんな感じ。『舞台は平家物語ゆかりの地、下関(赤間ヶ関)。盲目の琵琶法師・芳一は琵琶の弾き語りが非常に上手で、特に「平家物語」を語ると人々を感動させる力を持っていました。

ある晩、芳一のもとに立派な武士が現れ、「ご主人様がお前の琵琶を聴きたいといっている」と言います。武士に連れられて行った先で芳一は、目の前にいる大勢の貴人たちに向かって「壇ノ浦の戦い」のくだりを語り聞かせます。

彼らは涙を流して聞き入るので、芳一は毎晩呼ばれては演奏するようになりました。

しかし実はその相手は、この世に未練を残してさまよっていた平家一門の亡霊たちだったのです。和尚に心配された芳一は、経文(般若心経など)を全身に書き付けられ、姿を消す護符のように身を守ります。

ところが和尚は耳にだけお経を書くのを忘れてしまいました。その夜、亡霊たちは芳一の姿を見つけられず、耳だけが宙に浮いているように見えたため、証拠として耳をむしり取ってしまいます。こうして芳一は両耳を失います。

その後、芳一は「耳なし芳一」と呼ばれるようになり、逆にその名声が広がり、多くの人々に知られる存在となったのです。』

でも、おトキがこれからドラマとして語る怪談話は実体験(という設定?)。舞台は明治8年。刀の時代から商いの時代へ。武士の世を終わらせた新政府や町人を恨むような丑の刻参りが描かれる。まさに当時のウラメシやよね。

藁人形の呪いなんて、今ではまず目にしない儀式。そこに薩長や商人、さらには黒船のペリーまで対象に含められていているんだけど、とても個人的な呪いの儀式に、なんだか世界的規模にまたがる呪いや、それがまた開国間もない日本というギャップがなんだかおもしろくも感じるわ。

トキの家の食卓に並ぶ蜆のお吸い物。まさに松江・山陰らしい朝の風景。つつましやかよね。武士の時代は終わったんだから、いつまでも武士でい続けたんでは食事もままならなくなるわよね。

でも、まあ、一応はのんびりした時間だったんだけど、それももつかの間。学校ではおトキがいきなり責められる。それも子供同士だけでなく、先生まで攻め込んでくるんだから。

父親が働かないからって…「父はただ、理不尽な時代の流れに立ち尽くしているだけ」って、おトキのお母さんフミは言うんだけど、ほんとその通りだと思うわ。必ずまた歩き出すはずよね。

因みにママにとっては随所に飛び出す方言も別な意味で心揺さぶってくるの。「そげなこと=そんなこと」「〜しちょる=してる」「あげな=あんな」。山陰の風土を思い出させる響きに、ママも育った頃を思い出すわ。「ごしなさい」なんて、きっと今はめったに聞かれないかもね。

それにしても何なのかな、あの学校。言葉を選ぶなんて配慮、なかったとは言わないけど、今とは全然違うんでしょうね。先生に「この先のたれ死なんように何になる?」と問われたサワは「学校の先生」と答える。

場面変わるけど、呼応するように無職の父・司之介は「シジミ汁になりたい」と(笑)。おトキがシジミ汁をすすって「あ〜」と声を漏らすと「武士の子がそんなこと言うな」と叱られるけれど、「あ〜」って出ちゃうのよね(笑)。

そして「あげな父上が戻りました〜」と父が帰宅。「どげな」父親?って改めてこの親父さんの行動を振り返るんだけど、あの狂気の藁人形だって、学友に見られなければ、一夜の余興だったってことにできるかもしれないわね。あげなおやじだもの。

でも、ここで雨清水傳おじさんとの関係性は気になるわよね。司之介は様付けで呼んでいたから、時にとって親戚と呼ぶ距離感ではなくて、司之介自身にとっても「親戚」としか呼べないくらいの距離があったのかもしれないわね。

おトキが憧れる存在として描かれ、物語の今後をにおわせているわね。

さて、今後も怖い話が続々続くのかと期待するんだけど、第2話では傳おじさんの散切り頭も、お父さんが急にうさぎを持ち帰るのも、ある意味唐突で「怖かった」エビソードよね。なんか変化の速さってやっぱり怖い。

それに司之介が言う「理不尽極まりない時代」。そこからどう一歩を踏み出すのか。時代に翻弄されながらも次へ進むことこそ、人に語り継がれる“怖さ”につながるのかもしれないわ。

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うさぎ!?

いや、怖すぎる。うさぎ商法?司之介は、金成初右衛門からうさぎ販売で成り上がる指南を受けてしまったようなの。トキが戻ってくるまで妻のフミにも商材の姿を明かさない。なんか、絶対失敗するやんって、視聴者の心をチクチクつきまくってくる感じ。もうお願いだから、一時の舞い上がるような幸せな情景など見せないで!!って、心の中で願うんだけど、その願いもむなしくでてくるのがお化けというものなんでしょうね。来るぞ来るぞ。。。と思って、心備えてても、ほんとに怖い。

因みにこの金成さんって、どんな繋がり?って、ママレベルが探してみても、全然見つからない。演じてる田中さんがなんか発信されてないかな?って見るんだけど、ちょろり出演していますって。ご謙遜なのか、うーーーん、ほんとにちょろりなのか。この先のお楽しみということで。

だって、展開自体はホント怪しくて、なんやこいつは!って感じなんだけど、お顔立ちは悪には見えないのよね。まだ今日のところは、このお方がどのような素性の方でどうなっていくのか、わからないんだけど、でも、なんとかリカバリーして、いい感じの展開を見せてほしいわ。

でも、司之介さんは最初紹介する時に言っていたのよね。城勤めの時の知り合いで..って。だから、全く知らない人という訳でもないし、もしかしたら、まっとうな仕事として、ちゃんと成り上がった可能性だって無きにしも非ずよね。

だって、もしかしたら金成さん、こんなことになってしまったのは、もしかしたら司之介の藁人形の呪いのせいかもしれないじゃない(笑)

第2週「ムコ、モラウ、ムズカシ。」 

八重垣神社の縁占い。だらずの婿探し

うさぎはじけて、川向うから抜け出せずにいる松野家。こうなったら婿をもらうしかない!――って。でも、そう簡単に婿さんが見つかるわけもなく、途方に暮れた末に縁結びの神様のもとで占いをするの。

『八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を』。勘右エ門がこの歌をそらんじながら、「その占いは当たるじゃろ」と言うんだけど……意味がわからなくて調べてみたの。

実はこれ、スサノオノミコトがクシナダヒメと結ばれたときに詠んだ、新婚の喜びの歌なんですって。ヤマタノオロチを退治してクシナダヒメを救い出し、そして結婚。“八重垣”というのは、幾重にも垣根を作って妻を守る――そんな想いが込められているそうなの。

でも、どうしてその歌と「占いが当たる」がつながるの?って思ったのよね。けれど勘右エ門さんの言葉どおり、八重垣神社は古事記にも登場する由緒正しい神社。スサノオノミコトとクシナダヒメを祀る縁結びの神様なの。だから「そこでの占いなら当たるだろ」って言ったわけね。

ちなみに、この占いは「鏡の池の縁占い」といって、実際に八重垣神社で行われている伝統の占いなんだそう。さて一方の司之介さん。あずき洗いみたいな婿探しをするのかと思いきや、江藤安宗県知事のもとへ――牛乳の売り込み、いや、娘の“売り込み”までやっちゃうの。この人の瞬発力、ほんと驚かされるわね。

ネット情報によると、この県知事さんがレフカダ・ヘブンを島根に呼び込むキーパーソンらしいの。司之介さんのこの行動も、もしかしたら“ご縁”につながっていたのかもしれないわ。

ところがその後、牛乳屋さんに戻った司之介さん、「だらずが!」と叱られるの。この「だらずが」って、ママの経験上だと“バカ”とか“アホ”みたいな意味。

でもね、大阪弁の「あほ」に愛がこもることがあるように、「だらず」も使い方次第で愛情表現になるのよ(笑)。ママも小さいころ、ちょっとませたことを言うと「だらずだなあ」って笑われた記憶があるわ。

ただ、笑えないシーンもあった。源助柱――松江大橋にまつわる悲しい話。小さいころに聞いたことがあったけど、山陰育ちだからなのかもしれないわね。家を支えるために婿を取る……言葉を失うシーンよね。

でも、もっと笑えなかったのは松野家の面々。トキが傳おじさんと“ランデブー”してたっていうの。日本語でいうと「あいびき」なんだって。おじさんとのあいびきなんて、ただ事じゃないわよね。

でもね、なんか慌て方がちょっと違うの。トキはトキで、「なんでおじさん、私にこんなに親切なんだろ?」って首をかしげているのよね。……うん、なんかあるのかもしれないわね。

見事なまでに変わらない。 

一回目のお見合いは、残念ながら断られてしまったのよね。いつまでも武士やってる家に婿入りするって、そりゃもう当時としては大変なことだったのかもしれないわね。その時は、ただただ破談を悲しむおトキだったんだけど、二度目はちょっと様子が違うのよね。

司之介さんは、マゲをおとし、そのことが見合いの場に笑いを呼び込み、雨清水家のタエさんからみても、司之介は役割を果たしたと見えるほど、ことは万事順調に進んでいたの。

でも、おトキが固まってしまった。からくり人形のようになるほどに緊張していた時はまだ足も手も動いていたんだけど、いざ、お見合いの相手を前にしたとたんに固まってしまったの。知らない殿方と、一度目線をかわしただけで、そのあと、添い遂げていくことになるのが怖いんだって。

まあ、わかる!そりゃあ、怖いわね。でも、お見合いに先立つこと、松野家の屋敷の庭で、松野家長男が吐き捨てた言葉もこわいのよね。明らかに家業が大変って雰囲気。大丈夫なのかしら… あ、因みに、「どげした?」って「どうしたの?大丈夫?」って感じの言葉ね。いちいち言われなくてもわかるくらいの方言がうまくちりばめられてるなって感じするわ。

ちなみにこの山根銀次郎さん、史実から彼のモデルとなった人物像に沿って物語が進むと、ちょっと見た目の、さも誠実そうな感じとは異なる決断を下していくようなのよね。ちょっと気になる。

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第3週「ヨーコソ、マツノケへ。」  

銀二郎はどげだ?傳はどげな?

銀二郎の松野家での生活が始まった。やっぱり不安なのは、勘右エ門よね。不安を抱えながら生活を始めた銀二郎に勘右衛門は「わしにまかせろ!」って。いや~、なんか違うわよね。もしかしたら、このおじいさんのせい…いや、このおじいさんのお陰で、レフカダとの縁が結ばれていく余地が確保されるとかそんなことなのかな…

結婚初夜なのかな?銀二郎がトキに寝床で聞かせていた鳥取の怪談…ママはね、正直そんな話、聞いたことなかったんです。

でも気になって調べてみたら、ちゃんとあったんですよ。しかも、昔から語り継がれてきた「鳥取の布団の話」っていう立派な怪談。もうね、読むだけで背筋がぞっとして、切なくなるお話なんです。

――昔、鳥取のある町に、貧しい兄弟がいたんです。


二人はまだ小さくて、両親を亡くし、頼れる人もいませんでした。冬のある晩、とうとう家賃が払えなくなって、家主に家を追い出されてしまうんですね。

しかも、わずかに持っていた布団までも取り上げられて。雪の降る夜に、薄い着物一枚で外に放り出されてしまうんです。

兄弟は身を寄せ合って、寒さに震えながら夜を明かそうとするけれど、そのまま凍えてしまった……。

それからしばらくして、別の町の旅人が宿屋に泊まると、夜中に「兄さん、寒かろう」「おまえも寒かろう」という子どもの声がする。

布団の中から聞こえるような、かすかな声。気味が悪くて宿の主人に話すと、主人も前に同じことを聞いたことがあると言うんです。

調べてみると、その布団こそ、あの兄弟が最後まで手放さなかった布団だった――。

やがてお坊さんを呼んで手厚く供養したところ、不思議な声は聞こえなくなったそうです。ああ、なんて切ない話……。

まるであの「ばけばけ」の中で、銀二郎が語る優しい声そのままのように、悲しみの中にもどこかぬくもりがある怪談なんですよね… って、いや、こわ!!何が怖いって、勘右エ門が二人を見てる!怖すぎる

さらに、銀二郎に今明かされる、松野家の借金地獄!!銀二郎、まさかそれほどの借金があったとは..って感じ。一方で、雨清水家にも波乱が。氏松、まさかの失踪。家業の窮状は自分のせいと書き記していた。とはいっても、何かやらかしたわけではないわよね。だって、ものすごい不景気に見舞われていたのよね。どうなっていくのかしら。

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第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」 

銀二郎、家計を支えるために、夜の街での仕事も始めたの。その姿を目の当たりにした勘右エ門、例によって心ない言葉を浴びせかけるの。

ほんとまだわからんかこの爺!ってどなりたくなるんだけど、今度ばかりは銀二郎もブチ切れてしまった。「家の格を気にしている暇はない!」って。そしてほどなく、トキへ置手紙だけ残して、家を出てしまうの。

勘右エ門も、ようやく事の次第を理解したみたいね。彼にとって大切な家宝の刀を売り、トキが東京、銀次郎の元へ連れ戻しに行けるよう資金調達してきたの。

さらに、おトキが出生の秘密を知っていることを知り、もう松野家に戻ってこないかもしれないと、ここにきてようやく覚悟を決めて、いろんなことをうけいれるようになってきた。

なんでそこまであの二人を追い詰める前に気づけなかったかな..って。

トキは1週間ほどもかけて、なんとか東京にたどり着き、銀二郎の住んでいる場所に何とかたどり着いたの。

銀二郎にとっても東京までの道のりは長くつらいものだったみたいね。帝大の前に行き倒れになっていたところを、同郷松江の帝大生に声かけてもらい、そこに転がり込むことができたようなの。

そこの住人、松江の大磐石コト錦織友一がトキにいうの。東京はやり直せる場所だって。トキにとってのやり直しって何?銀二郎と東京で二人暮らしするということ?

トキが選んだのは、松江に帰り、松野家の両親とおじいさんと共に暮らすということ。これだって、立派にやり直しよね。銀二郎との関係に一区切りつけたんだもの。

帝大の検定試験受験を終えた錦織友一庄田多吉の健闘をねぎらうために、島根県人会のような宿の仲間がおトキを交えて前途祝勝会をひらいてくれるの。

なんか場が盛り上がるような話を…っていう誘いにのったトキ。得意の怪談話でもっていうんだけど、あっさり却下。

文明開化のこの時期に、幽霊や神や魂、目に見えないものの時代はもう終わったんだって。

ママ的には笑わすんじゃないわよって感じ。目に見えるものが全部だって思ってる方こそ、ちゃんちゃらおかしいわ。

目に見えないものの中にこそ、だれもが「うまくいかんかった。どげしたらいいだ?」って嘆き苦しんでることの原因があるかもしれん…って思うんだけど、ママは明治より古い時代の人間なのかなあ。

因みに「どげしたら」っていうのは、お分かりと思うけど「どうしたら」って意味ね。

🏮今週の怪談は「牡丹燈籠」

トキと銀二郎がランデブー中に立ち止まって話をしようとしていた時に、二人の会話を遮るように出てきた男性が紹介していたのが「牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」という怪談。

江戸の若侍・新三郎と、美しい娘・お露の恋物語。けれどお露はすでにこの世の人ではなく、幽霊になってもなお新三郎に会いに来るの。

毎晩、牡丹の絵が描かれた提灯を手に現れる姿が、あまりにも儚くて美しくて…その恋はやがて死をも越えてしまう。

ただ、この話「愛してはいけない」と知りながら、止められない心が描かれた怪談のようなの。人の情念と執着の深さを描いた、“情の物語”なのよね。

さて、今週のエンディング。結局、銀二郎との別れを決意し、松江は松野家にもどってきたおトキ。うーーーん、おトキが戻ってきたときの、松野家の面々の様子、ママ的にはまだちょっと受け入れられないわ。

だって、まるで、そこにはすべての悲しみが癒されたかのような喜び方でしょ。おトキは涙流しながら東京を後にしたのに。

ママの気持ちの立て直しは、次週のお話以降に持ち越しということで..

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第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」

ヘブン先生が船で来日、いや、来松江した。いよいよ、物語の本番よね。

だってこのお話は、怪談の作者のお話だものね。彼の通訳をしているのは例の松江の神童だった錦織さん

ヘブンは日本の伝統的なもの、歴史を感じられるもの、日本らしい風流なものとかがとっても好きなようね。

人って、もともとなじんだ環境を好む人もいれば、その土地固有のものを好む人もいる。

ヘブンは後者のようね。それも、その好奇心を押さえられないタイプ観たい。

彼のお世話をすることになる人は、結構大変かもしれないわね。

ヘブンが宿として選んだのは、日本の風情が感じられる旅館。

朝は宍道湖からくる霧に包まれてるのかしら、神様の国の雰囲気を堪能してるようね。

船で到着予定のヘブンを待つおトキ、いや、なぜ待つかっていうと、ただの好奇心みたいなんだけど、そこで思いがけず錦織さんに出会うの。

なんでも錦織さんはヘブンをサポートするために江藤安宗知事に特命を受けた通訳なんだって。

おトキがね、船から降りてきたヘブンに「頑張ってごしなさい」って握手するんだけど、なんかね、その時に違和感を感じたみたいなの。

何だろうって気になるじゃない。夫婦になることがわかっている視聴者からしたら、ビビッと運命を感じた瞬間に違いない!って思ったんだけど、どうも違うみたいね。

大きな体に、ちょっと背中の曲がったヘブン

年もそこそこいっているようだし、それに、後に著名な物書きになるんだから、なんか穏やかでゆったりとした物腰というのを勝手にイメージしてたんだけど。

このあと、ちょっとママの予測に反して意外な一面を見せつづける(笑)ヘブンさんの登場だった。

でも、いい意味でも悪い意味でも、インパクト強かった。

もう銀二郎って名前…過去に吹き飛ぶほどの存在感。

初めて訪れる異国なのかしら?

異国の文化や風土に関心持つのはいいんだけど、どうも自分勝手な解釈だけで突き進んで、ちょっと思慮深さというものには欠けるのかな??なんて感じも漂わせてる。

ひょんなことから「ラストサムライ」を見かけるんだけど、なんかあこがれがあったのか無防備に近寄っていこうとして、木刀で切りかかられる始末。

ラストサムライは、トキのおじいさんの勘右衛門だったんだけど、トキ曰く「まずい、なんか見たことのない目をしておられます」って。

いうが早いか、勘右衛門はヘブンに切りかかろうとした。

なんかねえ、最近、おトキのリアクションがものすごくいいの。とぼけっぷりといい、ドラマの中での間というのか、すっごくおもしろくなってきた。

錦織さんもヘブンの傍若無人んぶりに振り回される取り巻きから、「どうなってるんだ」って聞かれ、「わ、わ、わたしも、みなさんといっしょで、初対面ですから」って、とっても面白い。

この二人がいれば、どんな怖いシーンも、なんか楽しく乗り切れそうね。

ヘブンは、用意されていた豪華な宿ではなく、簡素な旅館に宿泊することになった。

ヘブンが迎えた日本の最初の朝は、光が薄くさす朝もやの中で神に手を合わせて拝む松江の人たちというとても神がかった光景から始まったの。

誰かにね、手紙をしたためてるの。君とくることを願っていた、ここはまさに神々の国の首都だって。

神様の国を訪れたかったわけ?

ママ的には、神様の国を求める人って、なんかとってもつらい思いを経験していたりして、どこかでうんざりしてしまった人っていうイメージが湧いてくるんだけど、ヘブンにも過去何かあったのかしら。

いや、そんなことはないわよね。

だって、ここでは日本滞在記を書いて、それが書きあがったらすぐアメリカに帰るって言ってるもの。

ヘブンさんがね、だんだん苛立ち始めるの。もう中学での授業に向かわなければならないっていうのに、部屋にとじこもって出てこようとしないの。

同様にいら立つ錦織さんが何とか部屋から連れ出そうとするんだけど、おトキはあの時のことが思い出されたみたい。

そう、松江に到着したばかりで船から降りてきたヘブンの手は、震えていたって。

実は、錦織も知事から聞かされたばかりだった。ヘブンは教師ではないと。

ヘブンは記者。日本の滞在記を書いたらアメリカに返ってしまう存在なんだと。

いきさつはわからないけど、それが教師という立場で迎えられるものだから、ヘブンとしてはプレッシャーがあったんでしょうね。

おトキがね、錦織さんに言うの。ヘブンさんも人間なんだって。

そして、それを理解して少し寄り添おうとしたとき、ヘブンさんの心が少し晴れたようなの。

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第6週「ドコ、モ、ジゴク。」

初めての松江中学校に向かうヘブンさん。

なんか、やっぱりまだ緊張してる。そりゃあそうだわよねえ。

中学生の子供たちといったって、旧制だからきっと今の高校生くらいの子たちもいるのよね。

そんな血気盛んな子供たちが、みんな同じような服装をして、右にならえ的に規律正しく動いてこようものなら、初めて目にした人にとっては異様に映るかもしれないわよね。

でも、そんな心配はすぐ吹き飛んでしまったみたい。

ヘブンは、自分についてくれば、英語ができるようになるって心から伝えることができたみたいね。そして、子供たちはその気持ちをしっかりと受け取ったみたい。

それにしても、ヘブンの気まぐれっぷりってなかなかのものよね。

いや、単なる気まぐれとは違うわよね。自分で宿を勝手に決めておいて、そこのご主人の態度がきにいらないとかなんとかで、「誰がこの宿決めたんだ」って怒ってるの。

あんた決めたんでしょって話なんだけど、錦織さん、そこはぐっと飲みこんで、じゃ家探しましょって付き合ってあげるの。

もうやってられんわってならないところが、錦織さんなのよね。

でも、家を探すということは、日本に不慣れ、且つ忙しいヘブンにとっては、世話をしてくれる人が必要になるということでもあるのよね。

知事が要らぬ気をまわしてあることをつぶやいてしまったものだから、錦織さんの頭の中に、ヘブンが望んでもいない女中像が出来上がってしまった。

そのイメージは錦織さんを介しておトキにまで伝わってしまったものだから、せっかく20円ものお給料がいただけるお仕事だっていうのに、おトキは断ってしまうことになるの。

でも、首の皮一枚で何とかつながったのは、ヘブンさんが武士の家の人がいいって希望を出していたからなの。

それに、おトキは、タエさんと三之亟の今のあり様を知ってしまった。

三之亟から今の雨清水の置かれた状況を聞くこととなり、いたたまれなくなったおトキ。

それは耐え難い想いだったでしょう。タエが物乞いをし、頭を深々とさげている姿を目の当たりにしてしまったんだから。

そして、女中になる覚悟を決めたおトキ。

今週のテーマは、「どこも地獄」だったわね。

タエさんと三之亟がさまよう姿は、この世のものとは思えなかったんでしょう。まさに地獄。

でも、おトキの中には、なんで私たちは地獄の中にいるのって思いがきっとあったと思うの。

今、自分もその地獄の中にいるんだと思ったに違いない。

地獄にいるのなら、シジミを売っている場合ではないと思ったのかもしれないわね。

ヘブンは一足先に自身が「地獄」と呼んだ旅館をあとにしていたわ。

でも、あの旅館のどこが「地獄」だったのって振り返ってみると、自分の目と関係していたのよね。

旅館の主人はヘブンに対して決して悪くなかったわよね。

ヘブンの初出勤の時には豪勢なお膳を用意したり、一生懸命にもてなそうとしていた。

でも、ヘブンは、目を少し痛めていたように見えた旅館の女性のことが気になった。

お医者さんにちゃんと行ってほしかったのよね。

それはヘブンにとっては、一生を棒に振ってしまいかねないほどの出来事だったのよね。

でも、実際には目は大丈夫だったみたいね。

ヘブンの思い過ごし。思い過ごしでヘブンは地獄にいると思っていた。おトキも、思い過ごしで、自分は地獄の中にいると思っていた。

でも、それが、間違いだったことに気づくのに、さほどの時間はかからなさそうね。

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第7週「オトキサン、ジョチュウ、OK?」

自分はらしゃめんになるんだという覚悟でヘブンの家の女中となることを決意したおトキ。

それに対して、単なるハウスメイドという認識のヘブンとの間で、意識のギャップが激しすぎる。

とはいっても、ヘブンはおトキがそんな思いで女中になっているなんて夢にも思ってないんだから、おトキの方が一方的に、ヘブンの行動の一つ一つに神経過敏になってる。

採用に至るいきさつがまたヘブンらしく変わっているんだけど、ヘブンはおトキのことをシジミ売りの家の子だと思っていたのよね。

でも、ヘブンが望んでいたのは武士の娘。

最初、おトキが女中を引き受けると言った時、笑いながら、武士の家のものではないだろって、おトキのことを不採用決定下そうとするの。

でも、もちろんおトキは紛れもない武士の家、松野家の娘なんだから、採用条件はクリアしてるのよね。

でもね、なんか違和感を感じるのは、おトキのことを、初対面ではないのに、シジミ売りの娘のおトキはダメで、武士の娘とわかったら大喜び。

なんなのこれ?どんだけ武士好きやねんって話なんだけど、この人、日本のことといったら古事記読んで感銘うけていた程度の人なんでしょ。

特別武士がどうやこうやって知ってるわけでもないじゃないっておもうんだけど。

そもそも、武士の家の娘だからなんだっての?って、なんか妙なところで、引っ掛かりを感じたわ。

まあでも、今月のお給金、20円を手にしたおトキ。おトキは、家族のために、自分を捨てた。

だから、お金は家族のために使うの。おトキはタエさん、三之亟のために自分を捨てた。だから、お金はタエや三之亟のために使う。

でも、自分が何をしようとしているか、話すわけにはいかなかった。だから、とってもつらかったに違いない。

それに、まだおトキはヘブンがどんなつもりで女中をやとっているのか、まだ本当のことを知らない。

だから怖くてしょうがないのよね。

思いがけず、女中一日目、何事もなく終わったものの、まだ家族には嘘をつかないといけない。気が休まらないわよね。

でも、あの借金取りがその夜やってきた。

おトキは家のために、お金を払った。

もう、おトキがウソをついていることがばれるのも時間の問題。

おトキが地獄の中で開き直った。開き直ることで、今度は光が見え始めるはず。。。ヘブンの目の前で、自分の仕事が妾ではなく、ただの女中であるということが明らかになった。

そして、おトキの開き直りの勢いは、三之亟を前にしてピークに及んだ。

ウソをつきながら三之亟に渡したお金を、三之亟は使うことができなかった。

でも、三之亟に対しても本当のことを言い、きっと、おトキの中での家の格だとかそういうのがとっぱらわれたのか、お金を受け取ることを拒み続けようとした三之亟を、一瞬のうちに説き伏せた。

おトキの覚悟は、体裁とかそんなことへのくだらないこだわりを持つことを許さなかった。

こうして、おトキは、松野家、雨清水家の両方をやしなっていくことになった。ここから先は「ジゴク」を抜けて、光に向かって歩み始めるおトキたちが見れそうね。

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第8週「クビノ、カワ、イチマイ。」

おトキが、自分の仕事をちゃんと理解して、最初の日。

それでも、例の勘右衛門はもしもの時に備えてこの刀を持って行けって。

おトキもそれ、もって行ってるやん。そこはしゃれかな。

それとも、武士好きのヘブンを喜ばせようとしていたのかな。

あれ?これから、何の心配もなく仕事に励むことができると思っていたら、なんかそうでもなさそう。

ヘブン先生が怒ってる。みんなが自分が妾を雇おうとしていると思っていたことが許せないみたい。

うーーーん、別に笑って許してくれてもよさそうなとこじゃないって思うんだけど、この人、かなり神経質そうね。

それに糸こんにゃくが入っていたのをみて「ふざけるな!」って。まあ、字幕にした言葉のせいということもあるんだろうけど、かなりきついことポンポン言う人ね。プライドも相当高そうな感じ。

授業中も、色眼鏡で見られたことに対する恨みつらみを延々吐き続け、それを当の本人、錦織さんに翻訳させて生徒たちに聞かせてるの。

相当ないけずよね。かと思えば、手にとまった蚊を殺さないという一面も。カエルと蛇のお二人がいうみたいに、相当に「むずかし~」人のようね。

それにね、最初に「クビ」をちらつかせたものだから、おトキも気が気じゃないの。

英語のハードルがまだ高くって、ヘブンが何を望んでるかおトキにはつかめないのよ。

そんなところでへまばかりやってると「クビ」になるし。

おトキにとっては、今「クビ」になることは、またジゴクのそこに向かって叩き落されるようなもの。

だって、なんだかんだ言いながら、おトキの周りの関係者、みんなおトキのお給金20円を本当にありがたく思っていたはずだから。

でもね、何とか理解しよう、理解させようとする二人の気持ちが少しづつ、繋がり始めたような感じ。

ヘブンはBeerをご所望。おトキ、びわーとか、こまーとか、わけの分からないものにしかたどり着かず、でもね、かき集めた「ビアー」もどきはいったい何点あったかしら。

なんとかヘブンの思い応えたいっていうおトキの気持ちは形になって現れていたわね。

ようやくたどり着いて手に入れたビアーも、振り回していたせいで、ヘブンの前で吹きこぼれ、また怒らせてしまったんだけど、ヘブン、わざわざおトキを追いかけ、ビアーをうっているお店までやってきて、店主、おトキと三人でビアーを楽しんでいたの。

なんか、やっと心通いはじめてきたって感じしない?もうクビは心配しなくていいんじゃないかな?

ところが、ヘブンには、大切な執筆活動というのがあったのよね。

周りでおトキがガタガタとうるさいものだから、家から追い出されてしまった。

でも、一度通い始めた心は簡単には切れないみたいね。

彼らのコミュニケーションは、とっても上手に書かれた絵で説明することで、うまくとれるようになってきたの。

おトキ、ヘブンのつながりができたところで、恐らく、きっと遠くない将来に切れる(?)もう一人のつながり、そう、写真に写っている外国人女性の名前だと思うんだけど、「イライザ」という名前が出てきたわね。

今は、日常の経験を手紙にしてイライザに届けているヘブンだけど、さあ、この関係はこの後どんなふうになっていくのかな?

そもそも、この「イライザ」はヘブンのことをちゃんと待っていてくれてる存在なのかな?なんか気になるけど。

気になるのはヘブンが書く手紙の文面もそうよね。イライザにあてて書いている手紙の中でおトキのことが語られだすの。

今は、こいつがビールをこぼすだとかなんだとか、こいつダメやねんってのりで書いているんだけど、こういうのに限って、そう時間かかることもなく大事な存在になっていくのよねえ。

ヘブンがね、「モアモア、ブシムスメ」っておトキに言うの。

もっともっと武家のたしなみのようなものを自分の前で披露してほしい、そんな思いだったのかな。

おトキはそれにもちゃんと答えようとするの。

タエさんのところにね、お華とか教えてほしいってお願いに行くの。

タエさんとしてもうれしいわよね。全部うまく回りだしてるじゃない。

その証拠にね、おトキがまたへまをするの。ヘブン先生のシャツをアイロンで焦がしちゃうの。

ちょっと前のヘブンなら、「クビ!」とか叫んでたはずなのに、「ケガナイ?」って、おトキのことを気にかけて、その失敗のことについては全くおとがめなし。

最後にね、ヘブン先生のことをまだ何も知らないって生徒たちを家に読んで、クイズ大会が開かれたの。

全ての出題が終わり、追加の問題をねだる生徒や錦織さんが、例のヘブンが大切にしている写真の女性が誰なのかをクイズにしてくれってせがむの。

でもね、おトキが、「大切な人だから」って、そっとしておくようにみんなに言ったの。

結構な日本語だったと思うんだけど、ヘブンが、おトキが言ったことが何となくわかったっていうのよね。心と心が通いだした証かな。

第9週「スキップ、ト、ウグイス。」

ヘブン先生、江藤安宗知事に連れられて月照寺の大亀を見に行っていたく喜んでた。

ヘブン先生、この大亀の話、松江で暴れていた大亀を、住職が石の柱で動けなくしたって話なんだけど、とっても好きみたい。

あれ?そういえば。ここまで、ヘブンが、怪談につながるような話好きだって描写はあまりなかったわよね。

ここにきて一気におトキとの共通点が見えてきたんじゃない?

でも、ここからしばらくは、知事さんの娘、江藤リヨさんが頑張る週なのよね。

どうやらヘブン先生にご執心の様子。

ヘブンの神経質っぷりとか、リヨさんはまだ知らないのよね。

それに、周囲の大人たちは、リヨが想いを強めることを何としても阻止しなければと躍起。

ヘブン先生は、1年でアメリカに返ってしまうんですって。

だから、リヨの父江藤安宗知事は、何とか彼女たちの関係が深くならないようにって願ってるの。

でもややこしいのが、リヨさん、おトキを味方につけたつもりになっているのよね。かなり一方的。

英語ができないあなたがヘブンさんとお近づきとかありえないわよネ的な迫り方をして、おトキに、自分はリヨのライバルではないといわせてしまうの。

なら自分に協力してくれるわよねえって、かなり強引なやり取りがあって、本人はおトキを味方につけたつもりになってるのよね。

でも、ヘブンはどんな意識、いや、意識というのは、おトキに対しての立ち位置をどこに置こうとしているのか、まだよくわからないんだけど、こんなことがあったの。

おトキがちょっと留守しただけど、いやになって辞めて出て行ってしまったんじゃないかって、錦織さんと一緒に探し回っていたみたいなの。

見つかったときにも、ただただホッとした様子で。おトキが生けて柱にちょっと飾った一輪の花を見て「スバラシ、アリガトウゴザイマス」っていたく感動していたりとか。

もうおトキに夢中って感じじゃないのこれは。

そんなヘブンだから、リヨさんが自分ではランデブーだと思っていた松江の名所めぐり、これは情報が漏れてしまって、知事やら錦織さんにあとをつけられてしまうんだけど、その状況をわかっていたヘブンは何とも思っていないのよね。

純粋に、松江の名所を案内してもらっているだけという意識。

でもね、ちょっと先の話のネタバレになってしまうんだけど、思いやりもあるのよね。

リヨはヘブンに、「ウグイス」をプレゼントしていたの。

きっと、ヘブンはその思いを大切にしてあげたのね。

そのウグイスは鳥かごに入れられてヘブンさんのところで飼われていたんだけど、リヨがね、ヘブンをあきらめたその時に、ヘブンはその鳥をかごから逃がしてあげたの。

ヘブンはきっと、最初から、鳥がかごの中にいることをかわいそうと思ってみていたのかもしれないわね。

でも、リヨさんの思いも大事にしてあげなければならないから、しばらくは、手元に置いていたんじゃないかなって思うの。

逆に言うと、ヘブンは、自分に好意を寄せるリヨの気持ちを感じ取っていたし、でも、そこに未来はないよというのを、あまり時間をかけずに伝えるつもりだったんじゃないかな。そんな気がしました。

一方で、おトキ、家で柱に向かって「テッポウ」やってるんだけど、あれはなんだったのかな。

おトキも、もう完全に心もっていかれたか。

その証拠が1か月かけてもマスターしていなかったスキップが突然できるようになったところに現れていたのかな。

ヘブンがリヨがランデブーと呼ぶ名所めぐりから無事帰ってきて、おトキに、その時一番心動かされたものを絵に描いておトキに見せた。

大亀、キツネの石像、それに、おトキが柱に生けた一輪の花。

今、ヘブンの心の中には、「イライザ」とおトキが同居しているのかな。

なぜって、イライザへの手紙をしたためながら、外から聞こえるおトキのスキップと楽しそうな声に耳を傾けながら、ヘブンがとってもいい笑顔をしていたから。

書き物をしているとき、雑音をあれだけ嫌っていたくせに。今は、おトキから届く声や音は、それが履物の擦れる音でさえいとしいのかな。

第10週「トオリ、スガリ。」

ヘブン先生がまたジゴクを味わってる。山陰の冬の寒さね。今週のテーマは「通りすがり」。

小谷君とか、おトキに一時思いを寄せる通りすがりも出てくるんだけど、本命の通りすがりはもちろんヘブン先生よね。

今ヘブンさんの天敵は「寒さ」。

山陰育ちのママにとっては、あの程度の寒さはなんともないんだけど、温かい国を渡り歩いてきたのかしら。

いま、ヘブンは地獄の中の通りすがりの旅人みたいな気分なのかもね。

まあ、地獄にあっては通りすがりとかあるのかもしれないわね。

でも、あの時ヘブンと時間を共有していた人たちの中で、自分は地獄にいると思っていたのはヘブンだけなのよね。

おトキは天国とまではいわないまでも、少なくとも地獄の住人ではないことは顔つき見てればわかるわよね。

地獄ではない世界に、きっと通りすがりってないのよね。

なのに、ヘブンが、「自分は通りすがりのものだから、このまま死んでも悲しまないでください」って、おトキからすれば訳の分からないことを聞かされたの。

ジゴクというところには、もしかしたら恋心というのはあるのかもしれないわね。

おトキがね、通りすがりの小谷君のエスコートで、怪談の井戸がある清光院をおとずれた。

小谷君は何を思ったか、トキが心寄せてくれてると思ったのかな、まるで、自分がトキをふったかのごとくに立ち去って行った。

このランデブーがどうなったのか気になって仕方のなかったのがヘブンね。

まあ、そんなことが気になっているようでは、まだまだそれは、地獄の中での恋心ね。

でも、そこで何もなかったと知ったヘブンはとても嬉しそう。

なんか、そのうれしい気持ちのせいなのか、ヘブンは何かを伝えたそうにしていたの。

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第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」

ヘブン、初めてのお正月。一応、おトキは女中ポジション?いや、なんか女中ではないポジションに既にいてるような雰囲気が漂うのはなぜかしら。

ヘブンさん、なんだか日本語もだいぶんと話したり聞けるようになってきた雰囲気。

年もあらたまって、みんなが抱負を抱いている。

錦織さんは、「ヘブン先生」と読んでいた関係を改め、「ヘブンさん」と呼べる中になることを望んでいるみたいね。

大丈夫かしら?

この通りすがりの旅人に、そんな関係を期待しちゃって。

ヘブンさんのその年の抱負は、日本滞在記を書き進めること。

そのために、「あと一つ」テーマが欲しいって言い続けているみたい。

でも、あと一つテーマが見つかって、滞在記を書き上げたら、もう日本にはいないって、みんなの前で宣言しちゃった。

そんな状況も知ってはいたんだけど、リヨお嬢様はヘブンにプロポーズ敢行。

別に自信があったわけでもなさそう。

意外や意外、このお嬢様、なんだかとっても純に思えたんだけど、気のせいかしら。

自分の思いをとにかくヘブンに伝えていた。

「ダメならダメでしょうがない」戦法?

大体こういうのって、うまくいかないのよね。

それがだめって訳ではないんだけど、なぜだかうまくいかないことの方が多いような気がする。

特に、相手が自分のことにまだまだ執着している場合には。

ヘブンの場合には、忘れられない過去があったみたいね。

通りすがりの地で、誰かと一緒に居ようとした。だけど、辛い想いだけ残してそのつながりは絶たれてしまった。

何となく、このリヨお嬢様、ヘブンと一緒に居たいという自分の願望はもちろんあるんだけど、それ以上に、この人のためにっていう思いを強く持っていたように感じるの。

人との別れ際、この人のためにっていう思いが幾分かでもあった人って、別れを告げられた後でもなんかすがすがしい雰囲気を漂わせるのよね。

リヨお嬢様も、もちろん悲しみはしたんだと思うんだけど、それでも、凛としたものが感じられたのは、ヘブンを知るうちに、どんどんどんどん、この人のためにっていう思いが強くなっていっていたんじゃないかな。

自分のことよりも、ヘブンを思う気持ちの方が強くなっていっていたというのかしら。

だから、彼女は崩れることなく、おトキにプロポーズが受け入れられなかったことを伝えることができたみたい。

逆に、なんか、おトキを励ます?ような言葉まで添えていたわね。

一方で、おトキとヘブンを近づけるような出来事は、まだまだ加速しながら怒り続けている雰囲気。

今度は金縛り!怪談好きのおトキだからって金縛りが好きとは言えないけど、でも、得意ジャンルではあるわよね。

これは間違いなく、ヘブンとおトキをより近づけるイベントになるんじゃないかな。

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第12週「カイダン ネガイマス。」

みんなヘブン先生の今後のことが気になってしょうがないみたい。

錦織さんも昨日まで「ヘブンさん」と呼ばせてくださいって言っていたのに。

今日はもう逆に距離を置こうとしていたり。

いつかアメリカに返ってしまうことや、ヘブン自身が周りの人との関係を「通りすがり」みたいなこと言ってしまったもんだから、距離感に戸惑いが出てるのね。

みんな複雑な心境なの。

複雑といえば、ヘブンさんが最近は金縛りにあっているのよね。なんでも、金縛り初日にはなくなったお母さんにあえたみたいで、もう一度会いたいという願いから、自ら望んで金縛りを呼び込もうとしているのに、違うものばかり見えてしまうんだって。

昨日は何見たの?「サムライ」って。それちょっと怖いわよね。

これはお祓いをした方がいいね、ということで、お寺でお祓いをしてもらうことになったの。

でも、お祓いって、おトキがヘブンに伝えるのはちょっと難しかった。

おトキはヘブンの前で手を合わせ、妙に体を揺さぶりながら「なんだらかんだらなんだらかんだら」って、お経としてきくにしても、なんだか変な響きの呪文みたいなのを唱えてる(笑)。

トキに付き添われ、お寺でお祓いをしてもらったヘブンなんだけど、そこに伝わる怪談を和尚さんから聞くことができたの。

鳥取の布団を聞いたときのヘブンもそうなんだけど、ヘブンさん、怪談話には涙するのよね。

怪談といえば怨念のようなものばかり想像していたんだけど、確かに、誰かが誰かを思いやる心がそこにありながらも、結末としてはかわいそうな状況になってしまうことってあり得るわよね。

今日の話は、「水飴を買う女」というお話だったんだけど、ヘブンはもっともっとって、別の怪談話も聞きたいってせがむの。

しかしこの二人、お祓いの後、お墓の前で怪談聞かせてもらうんだけど、その場所を訪れるや交わした言葉が、「墓地って、寂しくていいですよね」って。

もうほんと、好みバッチしあっちゃって、このあと、夫婦になるのを知っている私たちからしたら、もう出来上がってるよねって感じ。

そして、ヘブンの願いにこたえるように、トキは自分が知る怪談をお話して差し上げるって申し出るの。

この頃のヘブンさんからしたら、もう二つ返事よね。

女中として、誰よりも近い距離感でヘブンに接していたおトキだけど、この怪談を聞かせて差し上げるというのは、これまでにはなかった距離感。

もしかしたら、ヘブンから座布団を差し出されたのって初めてなのかな?

多少戸惑いの表情を見せていたおトキだけど、おトキはもうそういう位置にいるということよね。

それにしても、おトキの怪談話って、めっちゃおもしろい。いや、面白いんじゃなくて、とっても上手っていうべきか。

もう「兄さんさむかろう。おまえもさむかろう」がおトキさんの声で頭の中でずっとリピートしてるわ。

でも、ヘブンさんにとっては、日本語だものね。半分もわかっていないみたい。

外国語が半分わからないという時って、大体ほとんどわかっていないのよね(笑)。

つまり、ヘブンにとっては、このトキと過ごす時間、目の前で語りかけてくれる息遣い、そんなことも含めて、極上の時間だったということなんじゃないかな。

それはトキにとっても同じだったみたい。

トキは、中には嫌がる人もいる気味の悪いといわれる怪談の話を聞いてもらえることがうれしいと言っていたけど、それだけではないわよね。

なんか思い出すわ。小さかったころ、叔父のところに遊びに行って、叔父が寝床でね、話をしてくれるの。

その時の話は郵政民営化とかそんな話(笑)。

ママにはわかるはずもないんだけど、わかる言葉だけ拾って、そしてその時間がとてもうれしく思えて、もう一度、もう一度話してって言っていたのを思い出すわ。

ヘブンさんもきっとそんな感じだったんじゃないかな。

でも、この怪談話、おトキが全てを伝えきったとき、それはヘブンさんとの別れが訪れるということになるのかな。

そんな予測を錦織さんに聞かされたおトキは、会談をヘブンに伝えることに戸惑いを感じだした。

ヘブンは相変わらず、カイダン、カイダン、早く聞きたい!っていうんだけど。

でも、今の時にはその言葉、早くアメリカに返りたい!って聞こえてしまうんじゃないかな。とっても切ないじゃないねえ。

こんなややこしい心境の時に、銀二郎再び現る!って。どうなるのかしら。

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第13週「サンポ、シマショウカ。」

銀二郎さんからの突然の手紙。4年ぶりに便りをもらうってどんな気分なんだろう。

ただの手紙じゃないしね。自分を捨てたという言い方は適当じゃないかもしれないけど、もう気持ちの中では整理をつけた人からの手紙。

おトキの様子は、控えめに言っても、舞い上がったとしか言いようのない感じだったんだけど、あんな感じになるのかな。

たぶん、もう自分の気持ちはそこには向いていなかったんじゃないかなって思うんだけど、実際に本人を前にして確かめてみないとわからないというのもあるのかな。

ヘブンさんの方も、同じタイミングでイライザからの便りを受け取ることになったの。

これって、もし史実と一致してるんだとしたら、すごいタイミングよね。

将来結ばれる人それぞれが、自分を取り巻く相関に一区切りをつけるということでしょ。それも同時に。

それに、ヘブンの方は、おトキが手紙を受け取ったときの反応とは、明らかに違う反応をしていたわよね。

配達人が届けた手紙を受け取るや、おトキには見えないようにポケットに慌ててしまいこんだりして。

おトキに対して、自分の周りの女性の影を隠そうとした感じよね。

でもまあ、裏を返せば、おトキに好意を持っていることに関しては、もしかすると、ヘブンの方がおトキより明確に意識していたのかもしれないわね。

銀二郎からの手紙に一瞬舞い上がるようなそぶりをみせ、明らかに気持ちの整理がつけれていなさそうなおトキも、ヘブンが受け取った手紙の送り主が誰なのか確かめようとしたり。

心の整理がついていないながらも、もう気持ちはヘブンさんへ向かってしまっているのよね。

銀二郎、イライザ、ともに、ヘブンやトキに再会してからというもの、ここしばらくの不在の時間を何とか埋めようと、お互いの共通点を必死になって引っ張り出そうとしていた。

イライザは、元々のヘブンの性格のせいもあって、彼の間合いにはまだ入り込めていないという思いをずっと抱いてきたのよね。

今回の訪日では、ヘブンの間合いの中に一歩を踏み出す覚悟できていたのよね。

でも、ヘブンのガードは固かった。

それも、以前とは違う形で固くなってしまっていたようなの。

元来、人を受け入れないというガードだった。

ところが、今は、ヘブンがおトキ、そして松江を受け入れてしまっていた。

イライザは、そこに入り込める余地を見いだせずにいた。

それでも、彼女は、直接言葉にしてジャブをうっていたわね。

温かい国へ行こうとか。

一方で、さらに痛々しかったのは銀二郎。

かつては自分とおトキの距離を埋めてくれた「怪談」。

ところが、いまでは「カイダン」はヘブンとおトキの領域になってしまっていた。

これは、銀二郎にとっては悲しすぎる展開だったと思う。

もう、金曜を待たずとも、ヘブンとおトキの関係が出来上がりそうというのは、誰の目にも明らかだったと思うんだけど、思いだされるのは、銀二郎とヘブンが初めて出会った時のこと。

挨拶のために銀二郎が差し出した手を、ヘブンが握り返すことはなかったのよね。

ヘブンのやきもちのようにも見えるあの態度、ちょっと疑問を感じる部分がなかったでもないんだけど、ヘブンは自分の気持ちに嘘をつくことができなかったのかもしれないわね。

突然目の前に現れた恋敵に、笑顔を作ることはできなかったのよね。

外交的にはありえない態度だったんだろうけど、なんか、正解だったような気がするわ。

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第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」

電報で、旅先にまですぐ来てほしいって呼び出されるって、自分が想いを寄せている人からのものだったら、それはもう飛び上がるほどうれしいんでしょうね。

えーーー、そんなことできるんかいなあ..なんて思いもしないではなかったけど、おトキの嬉しそうに駆け寄る姿をみたら、おトキがそこへ向かうトキの姿、ドキドキ感とか、いろんな情景が頭に浮かんできて、見てるこっちの方ももう嬉しくてたまらくなってしまったわ。

でも、もうそろそろお別れの時期…とかいうのをここにいる人たちみんなが抱えていたのよね。

日本滞在記が書きあがったら、アメリカに帰っちゃうんでしょって。

それにね、「あなたがいなければ、日本滞在記は完成しなかった」とかそんなこと言われたら、もうお別れの時がそこまで来てるんだってなっちゃうじゃない。

一緒に過ごした時間を二人で振り返って、そりゃあ、こみ上げてくるものあるわよね。

いつまでいてくれるのか、もう聞かずにそこにいることは耐えられなかったんじゃないかしら。

それに、おトキは、ヘブンは必ず帰ってしまうと思っていたから、ヘブンがどんな思い、どんな気持ちでアメリカに帰ろうとしているのか、全てわかって見送りたかったのかもしれない。

だから、おトキは、自分にわかる言葉で、アメリカに帰ってしまうのかをチャンと確かめたかったんだと思う。

だって、ヘブンとおトキは、もう以心伝心なのよね。

ヘブンが自分に好意を寄せてくれていることをおトキはしっかり感じ取っていたのよね。

それなのに、いったいどんな思いでアメリカに戻るのか。

そんなことできるんやろかというような気持ちもあったのかもしれない。

でも、やっぱりそうだった。

ヘブンはアメリカに帰る選択とかできないのよね。

もうそれほどに、好きになっていたのよね。

彼は、過去の経験から、誰かの領域に入り込みすぎることを恐れていた。

でも、きっと、おトキと過ごした時間、それに、自分を囲む松江の人たちの想い、そんなものが今まで彼がほかの国で経験したすべてのことを忘れさせてくれたのかもしれないわね。

彼のプロポーズの言葉は「ずっと、トナリ、いさせてください」だった。

でも、トキはまだ、家族にこのことを告げられずにいたの。

実は、もう出雲の神様に、夫婦になること約束して来てしまっていたんだけど。

ヘブンはもう一緒に住むもんだと思っているし、でも、おトキからしたら、抱えている家の事情というのが色々あったのよね。まずは、あのおじい様はじめ、家族に許しをこうこと。

そして、20円のお給金問題。松野家はもとより、雨清水家も養っているという状況だし。

それに、雨清水のタエさんには、お金を渡していることも内緒にしているし。

クリアしなければならないことがとっても多いの。

なんか一つ一つ解決するのはとっても面倒だし、いったいどうやってクリアしていくんだろうと思っていたんだけど、災い転じて…というのは、このことを言うのかな。

見事なほどに、一瞬の間にすべてが片付いてしまうことになるの。

災いという言い方をしたらホントに失礼なんだけど、ヘブンさん、これまでも結構めんどくさそうな性分が見え隠れしていたけど、ここでもやっぱり面倒に見えた。一瞬ね。

何が面倒なのかなって考えてみるに、それは、日本の人なら何も意識することもなく、使い倒している「建前」とか忖度といったたぐいのことを、ヘブンは知らなかったせいなのね。

もちろん、海外にだって建前や忖度はあるとは思うんだけど、お国柄によって、オープンにできるところと、できないところというのは違っているみたい。

それに、今回は建前や忖度だけではなさそうなの。

ちょっとママ的には理解がついていかなかったんだけど、借金のことをヘブンに伝えられなかった部分。

お金のために結婚したって思われたくなかった。

純粋に隣に居たい、その気持ちをわかってもらいたいたかったって。

一瞬、庶民の感覚で、「へ?それなら先にちゃんと伝えて、それでも私と一緒にいてくれるか」って方が自然じゃないの?って思ったんだけど、これは、ママの庶民感覚によるズレということかしら。

ヘブンさんの当時の収入は、そんなことをいちいち気にするレベルのものではなかったから、借金のことを先に告げ、その借金ごと受け入れることができるかどうかなんて言うのは、考える必要もなかったのかもしれないわね。

でもまあ、そんな数々の隠し事があることが、あっけなくわかってしまったの。

錦織さんのお陰ね。

彼も、一瞬は、しもうた、もうヘブンさんに伝えてしまってたやんって、冷や汗かいてたかもしれないわね。

でも、そのお陰で、隠し事の全てが一気に明るみに出て、それをヘブンも家族のみんなも受け入れて、万事一瞬で丸く収まったの。

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