デッドレコニングの相関図!簡単あらすじのまとめとエンティティやガブリエルの狙いを解説!鍵の所有者変遷は?  【ミッション:インポッシブル】

この記事はネタバレ情報やあらすじを含みます。シリーズの別作品含め未視聴の方は特にご注意ください

裏切りと陰謀が渦巻く中、見えない敵との戦いに挑んだイーサン・ハント。映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』は、ただのスパイアクションじゃなかった。見えないAI“エンティティ”との対決、仲間たちとの絆、そして命を懸けた決断──。複雑に絡み合う人間関係と物語の流れを、4コマ形式の相関図でまるっと整理してみたよ!さあ、誰が敵で誰が味方なのか、ストーリーを追いながら一緒に見ていこう!

目次

相関図1|砂漠──イルサを担ぎ出す罠

この映画の中で、最初から不可解な伏線が貼られているのよね。ベーリング海に沈んだ潜水艦。ロシアが誇る最新鋭ステルス潜水艦「セヴァストポリ」。

その沈没の原因は、映画後半に登場する国家情報局長官デンリンガーと、エンティティのしもべであるガブリエルが語るシーンを通して、少しずつ輪郭が見えてくる。

沈没そのものは、映画冒頭に描かれていたんだけど、その時はいったい何が起こったのかつかみきれなかったわね。

実体は、アメリカが潜水艦のソナーシステムに仕込んだウイルス。それが暴走を始めた。しかもただの暴走じゃない。学習を続け、ついには自我を持つに至ったということのようね。

そして、そう──それが、後に「エンティティ」と呼ばれる存在。発射された魚雷は自艦を破壊したけれど、エンティティの核となるシステムは、致命的なダメージを受けることなく海底へ沈んでいった。魚雷の発射も沈没も、すべてはエンティティが自らを守るために導き出した最適解じゃないかと思うのよね。

まるで、自らの体を切り捨ててでも生き延びようとする生物のような感じ。

エンティティの存亡にかかわる重要アイテム、それは2本の鍵。これを手にした人間は、エンティティを制御、望めば破壊できるといわれているわ。

エンティティにとって、その鍵の行方は生きるか死ぬかの問題だった。潜水艦沈没、乗組員が氷の下をさまようことになって、同じく海中をさまようはずだったのその鍵。でも、「なぜだか」消えたことになっているのよね。

じゃあどうして消えたの?もし本当に誰かが最初からこの鍵を狙っていて、意図的に回収したなら、今ごろその誰かがエンティティを支配していたかもしれない。

でも、そうはならなかった。きっとエンティティが、鍵の本当の意味を理解しない誰か──金や権力に目がくらんだ者たちに、言われるがままに回収させたんじゃないかしら。

後に武器商人アラナ・ミツソポリス、通称ホワイト・ウィドウが登場するけど、彼女が鍵をめぐって動くあたり、それを強く感じるわ。

アラナは、世界の闇市場を牛耳る存在。華やかなパーティーの裏で、武器も情報も人脈もさばく女。けれど彼女ですら、鍵の真の意味を理解していたとは思えない。

ただ「莫大な富を生む商品」としてそれを扱っていただけだったんじゃないかしら。

そして、鍵を一か所に集めることは、エンティティにとっても大きなリスクだったはず。なぜなら、持ち主がその価値に気づけば、エンティティを制御しうる脅威になってしまうから。だからエンティティは次の一手を打ったのかもしれない鍵を餌にして、都合の悪い存在をおびき寄せる。

そして掌握するか、徹底的に葬り去るか。標的に選ばれたのは──イーサン・ハント。Impossible Mission Force、通称IMFのトップエージェント。政府の命令に従うよりも、自らの信念に従う男。エンティティにとって、これほど厄介な相手はいないわ。

欲望で動く人間は、操るのは簡単。力と富をチラつかせればいい。でも、イーサンは違った。彼が持っているのは、おそらく機械には理解できないであろう「他者を思いやる心」

しかも、それがガチガチに固まった信念にまで高められていた。こんな存在、エンティティにとっては天敵みたいなものよね。

そしてイーサンの周りには、同じように信頼と絆で結ばれた仲間たちがいる。IT関係ののスペシャリストでありながら最近ではエージェントとして現場にも赴く、イーサンの右腕、ベンジー・ダン。冷静沈着なハッカーにして、状況判断の鬼、ルーサー・スティッケル。元MI6のエージェントで、イーサンの心を許した数少ないパートナー、イルサ・ファウスト。そしてこの映画では、そこに新たに加わるのがグレース。世界を股にかけるスリの天才で、危うさと賢さを併せ持った彼女も、次第にイーサンの仲間になっていくのよね。

イーサンを倒すためには、彼が命を懸けて守ろうとする存在を目の前で消していけばいい。エンティティはそう考えたのは間違いなさそうね。だから鍵を巡る争奪戦を仕組み、イーサンを戦場に引きずり出した。

ターゲットにされたのは、イルサ・ファウスト。彼女はイスタンブールで鍵を運ぶ運び屋から、一本の鍵を手に入れる。イルサは、かつてのMI6時代からの友人──と信じていた者から、エンティティや鍵、そしてガブリエルの存在についての情報を受け取ったと言っていた

でも、その情報はすべてデジタル経由。映画後半、イーサンとの会話でイルサ自身が気づくのよね。「私が得た情報はすべてデジタルを介していた」と。つまり、その情報もエンティティの策略だった可能性が高い。

だって、イスタンブールにはガブリエルも赴こうとしていた。イーサンがIMFに入るきっかけを作った男であり、彼にとって悪い意味で因縁深い存在。

今やエンティティの忠実なしもべとなっている感がある。そのガブリエルを出し抜いてイルサが鍵を奪う。もちろん、彼女も並外れたスキルを持っているけれど、ここまでうまくいくと、エンティティが彼女に勝たせたと考えるほうが自然じゃないかと思うわ

その結果、イルサは一夜にして、世界中の追っ手に命を狙われる立場に追い込まれたのよね。生き延びるため、アラビアの砂漠へ。

誰にも見つからない孤独な場所へと身を潜めるしかなかった。でも、残念ながら、筒抜けだった。エンティティのせいよ。そして、そんな彼女を救いに来たのが、イーサン。

イルサの状況を目の当たりにして、さすがのイーサンも心を痛めたはず。そして、砂漠での別れ際に言ったあの言葉。「もう死んだことにして、じっとしていろ」

このときすでに、エンティティのシナリオは着々と進んでいたんじゃないかしら。イーサンが命を懸けて守ろうとする存在たちを徐々に奪い、彼を精神的に追い詰め、最後には自ら崩壊させるために─

相関図2|空港──鍵とイーサンの隔離作戦

さて、次の舞台はアブダビの国際空港。考えてみたら、砂漠でイルサの窮地をイーサンに見せつけて、その帰り道よね。なんでそこに都合よく、鍵のバイヤーがやってくるわけ?

このバイヤーにとって、アブダビは何の意味があったの?彼は、依頼主に会うことが目的だったはずだから、向かう先はヴェニス。

どこで入手したのかわからない鍵を、なんでアブダビで持ってるわけ?まるで、パリスに殺されるために、そこに来たんような感じね。

パリス──フランス生まれの暗殺者で、ガブリエルに雇われた冷酷なプロフェッショナル。氷のように冷たく、完璧に訓練された暗殺スキルを持ち、必要なときだけ感情を見せるタイプ。

彼女にとって、このバイヤーを勝たずけるなんてことは朝飯前。ガブリエルにとっては、彼にとって用事の済んだ人間を片づけるために雇った暗殺者だったのかもしれないわね。

ところで、このバイヤー、登場時間もわずか、セリフもなし。登場したと思ったらグレースに鍵をすられ、しかもその鍵はニセモノ。言葉は悪いけど、ガブリエルにとっては、何かを操るための餌のような存在だったんじゃないかしら

じゃあ、何の餌だったのかっていうと──この餌を求めて動いていたのは、イーサンたちよね。彼は、イーサンがイルサから引き継いだ鍵と対になるもう一つの鍵を入手しているという情報が流れていたわね。つまり、この男をイーサンたちが追うシナリオをエンティティは描いていたんじゃないかと思うの。

ただ、このバイヤーにイーサンが個人的な思い入れを持つわけもなく、あくまで鍵を追うための通過点イーサンにダメージを与えるためには、もっと個人的な何かが必要よね。エンティティにとっては、この男を餌にして、イーサンを誘い出し、その近くにいる“守りたい存在”に罠を仕掛ける──そういう狙いだったのかもしれない。

しかも、このバイヤーは、グレースにとっても餌だった。グレースは、ある依頼主から命じられて、アブダビでその男から鍵を盗み取るように指示されていた。

つまり、イーサンとグレースまったく違うルートからやってきた二人が、同じターゲットを狙って空港で鉢合わせするように、誰かが仕組んだ可能性があるんじゃないかしら。ここでイーサンとグレースが出会う。そして、エンティティの思惑通り、親密になっていくきっかけが生まれていくのよね。

親密になっていくのは、グレースだけじゃない。極限状況を共に乗り越えることほど、絆を深めるものはないわ。空港でのあのダミーの核爆弾騒ぎ。ベンジーもルーサーも、さすがのイーサンも、あの爆弾にはなすすべなくて、もしかすると一瞬、観念しかけたかもしれない。

でも、あれがダミーとわかってホッとしたときには、もう遅い。危機を共にくぐり抜けたという事実が彼らの絆をより強く、より深いものにしていた

同時に、エンティティはここで非常に重要な情報を手に入れている。イーサンたちが大事にしているものが何か。ベンジーは、エンティティからのなぞなぞや心理テストに「大事なものは友」と答えてしまったわ。エンティティもしょせんは機械。きっと単純に、こいつらにとって大切なものは友達!とシンプルにインプットされたんじゃないかな。

イーサンたちにとっては、最悪の情報よね。これで、エンティティはターゲットの弱点を、より正確に、より深く把握したんじゃないかしら。

ガブリエルは「残忍性」を求めるイーサンたちは「友を守ること」を求める。エンティティにとって、この違いは天と地ほども大きい。人間をコントロールするための最も有効な手段──それは、その人間が心から大切にしているものを壊すこと。それをエンティティは、ここで掴んだように思うのよね。

相関図3|ヴェニス──イルサ抹殺

さて、ローマからヴェニスにかけては、このシリーズのお楽しみ、息をもつかせぬアクションとチェイスの連続よね。クライマックスに向けて、テンポもギアもどんどん上がっていく。

そんな中、ちょっとかわいそうなのがイタリアの判事エンティティなら、彼がグレースから鍵を奪い取り、私的に着服したかどうかなんて、きっと正確に把握できたはず。意図的にガブリエルにがせネタをつかませたのかしら。でも、そうする必要もあまり感じないから、純粋にガブリエルのミスだったのかもしれないわね。

とはいえ、ここで光るのはグレースの才能ローマ行きの飛行機の中で、見知らぬ男性に自然に好意を抱かせ、彼が気づかぬうちに、鍵を彼のポケットに忍ばせる。絶対に気づかれない隠し場所として、こんなにうまい手はない。

この才能に仲間を救うための活路を見出したのがイーサン。仲間とはグレースの事。もちろん、彼は何度もグレースの卓越したスリの腕前を目の当たりにしてきたわけだけど、そういう積み重ねが、信頼を築き上げるうえでは何よりも大事なのよね。

この才能があったからこそ、イーサンはグレースに「新しい道」を示そうと決意す。IMF──Impossible Mission Force、国家にも見捨てられた者たちが集まる極秘チーム。その一員として生きる道を。

グレースは、もう後戻りできないほどに、地球の存亡にかかわる巨大な輪の中の重要な駒になってしまった。エンティティが思い描いた通りに、ね。

もしかすると、イーサンがグレースをIMFに誘う未来まで、エンティティの計算に織り込まれていたのかもしれないわね。

そして、イーサンにとって何よりもつらい瞬間が訪れる。エンティティが仕掛けた罠。それは、イーサンが命を懸けて守ろうとする存在を、イーサンの目の前から消し去ること。標的に選ばれたのは──イルサ・ファウスト

元MI6の敏腕エージェントで、冷静さと決断力、そして何より強さを持ち合わせた女性。イーサンとは深い信頼関係で結ばれてきたパートナーでもあるわ。

そこに立ちはだかるのがガブリエルエンティティの忠実なしもべ。かつてイーサンがIMFに入るきっかけとなった因縁の相手。冷酷非情で、目的のためなら手段を選ばない男。さらに、このヴェニスの夜には、もう一人忘れちゃいけない存在がいた。

アラナ・ミツソポリス、通称ホワイト・ウィドウ。闇市場を牛耳る武器商人であり、情報ブローカーでもある。

煌びやかなドゥカーレ宮殿のパーティーの裏で、彼女はあらゆる国の思惑を手玉に取る存在だった。アラナは鍵を「世界を支配するための鍵」と語るけれど、彼女が本当にその全貌を理解していたかどうかは怪しいところ。

彼女にとっての優先事項は、生き残ること。暗闇の中で、光を見ずに生き延びること。それだけだったんじゃないかしら。

それでも、イーサンは伝えようとした。エンティティを野放しにすることが、世界の破滅を意味するということを。でも、アラナにはその未来の地獄がリアルに想像できなかったのかもしれない。闇の世界に生きる彼女にとっては、闇は当たり前のものでしかなかったのかもしれないわね

アラナにとっての依頼主──それは誰だったのか。ドゥカーレ宮殿のパーティーでは、エンティティが依頼主であったかのような示唆があった。でも翌日のオリエント急行では、CIA長官が「自分こそが依頼主」だと言う

アラナは、エンティティにもCIAにも、半分ずつ仕えていたのかもしれない。いや、どちらにも完全には仕えていなかったのかもしれない。

彼女にとって大事なのは、より強い者、より生き残れそうな側に付くこと。そういう本能で生きてきた女だったのよね。

しかしエンティティにとって、CIAもアラナも、駒に過ぎない。CIAを鍵の追跡に夢中にさせ、アラナには鍵を売らせる。それによって、イーサンを鍵争奪戦に引きずり込み続ける

イーサンを“守るべきもの”でいっぱいにして、追い詰めていく。それがエンティティのシナリオだったんじゃないかしら。

あのヴェニスの夜、煌びやかなパーティーに集められた面々──グレース、イーサン、イルサ、そしてアラナ。それはエンティティによって仕組まれた罠のようなものだったのよね。一同が揃ったあの場で、ガブリエルは告げる。「いってみれば、今日のパーティはそのお方そのものだ」と。あの言葉に、誰もが背筋を凍らせた。

ここにいてはまずい。イーサンは直感した。そして、真っ先に守るべきは、無力なスリのグレース。イーサンは、彼女を逃がすために動いた。

だが、エンティティはすべてを見ていた。逃げるグレースのルートも、イーサンの動きも。そして、グレースが向かう先には、すでにガブリエルが待ち構えていた。まるで導かれるように。

イーサンはベンジーの誘導を受けながら、グレースを追った。だが、それも罠だった。イーサンを導いていたのは、ベンジーではなかった。ベンジーに成りすましたエンティティだったのよ。イーサンは、まんまと外された。

そして、イーサンの代わりにグレースを守ろうと動いたのがイルサ・ファウスト。かつてMI6に属し、今はイーサンの最も信頼する仲間。冷静沈着、どんな窮地にも動じない女スパイ。

イルサは、イーサンに代わってガブリエルと対峙した。だが、相手はガブリエル。イーサンがIMFに入るきっかけを作った男であり、エンティティに忠誠を誓う存在。冷酷で、容赦なく、イルサに致命的な一撃を加えた。

イーサンが駆けつけた時、イルサはもう──横たわっていた。守れなかった。グレースは助かった。だがその代償は、あまりにも大きかった。イーサンにとって、そしてグレースにとっても。

グレースは、この瞬間に、これまでの自分が生きてきた世界とはまったく違う、過酷な現実を突きつけられた。自分が巻き込まれたこの争いが、どれだけ多くの命を背負っているかを知った。だからこそ、グレースは決意する。逃げることをやめる。──IMFに加わり、命をかけて守る側に立つ道を選ぶしかないと。

相関図④|オリエント急行の奇跡

ところで、最終局面、オリエント急行の中である人物が奇跡を呼び起すの。それはグレース。アラナに扮したグレースがキトリッジと2本の鍵の商談をまとめようとしているわ。そして、鍵と引き換えに、彼女がアラナに変わって手に入れようとしていたのは、1億ドル。

それをあろうことか、口座に振り込まれる直前に、受け取り拒否。「ちょっと不思議な気分になっただけ。まるで魂を売り渡したみたいな。鍵は信頼できる人にたくさないとね。今夜からよく眠れそう」。そういうと、キトリッジに2本の鍵を渡した風に見せかけ、瞬時にスリ戻した。彼女が信頼するのはイーサン。その価値は、1億ドルをもってもかえがたい。その信頼できるイーサンに鍵を渡すために、彼女はキトリッジから鍵を再び奪い戻したのよね。

ここまで、完全にエンティティによってコントロールされまくっていたイーサン陣営対ガブリエル陣営。ここにきて、エンティティの計画にほころびが見え始めた感じがするわ。それは、この直後に修羅場を迎えるグレースが、そのドタバタの最中にガブリエルに鍵を奪われてしまう。

ところが、イーサンは、急行列車の屋根の上でのガブリエルとの死闘の最中に、いともたやすく2本の鍵をスリ戻してしまうの。いとも簡単に見えたのは、引き換えに、イーサンのオイルライターがガブリエルのポケットに放り込まれていたせいね。

でもこの奇跡的な大逆転、それを呼び込んだのは、グレースの心に差し込んだ光のせいだと思うの。グレースは、イーサンがグレースを思ってくれるのと同じように、イーサンのことを大切に思い出したに違いないわ。そして、奇跡っていうのはそんなところに起こるのよね。

相関図のまとめ

裏切りと犠牲の中で、それでもイーサンは立ち止まらない。イルサの死を胸に、グレースの新たな決意を背に、未来を切り拓く鍵を手にした彼ら。敵は世界、そしてエンティティ。見えない脅威に挑み続けるイーサンと仲間たちの戦いは、まだ終わらない。次に待ち受けるのは、沈んだ潜水艦セヴァストポリ──そこに眠る真実を求めて。さあ、物語はここからさらに加速していく。続きも絶対に見逃さないでね!

今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。

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