デッドレコニングでイーサン・ハントはなぜCIAに追われることになったのか?そして、イルサ・ファウストはなぜあの鍵を持っていたのか?映画を観て引っかかったポイントを徹底的に掘り下げます!
イーサン・ハントはなぜ追われる?デッドレコニングの冒頭を整理しよう
デッドレコニングを観て最初に「え、イーサン、なんでCIAに追われてるの?」って引っかかった人、いるよね。まあ、シリーズを追ってきた人なら、イーサン・ハントが命令違反することくらい織り込み済み。
でも今回はちょっとわけが違う。映画の序盤、デンリンガー長官がCIA幹部含めた情報局の人たちを集めた会議シーンがあるんだけど、あそこでハッキリ言われるのよ。「イーサン・ハントがイルサ・ファウストからキーを奪うはずだったが、連絡がない」。
つまりね、CIAはイーサンを使ってイルサが持っているエンティティの”鍵”を奪うつもりだった。でも、イーサンは連絡を絶った。これ、指令違反どころの騒ぎじゃない。
しかも、相手は国家レベルの最高機密。CIAから見ればこれは完全な裏切り行為。ミッション失敗じゃ済まない。キーを持ち逃げした──国家機密を抱えてトンズラ。
そりゃCIAも本気になるよね。完全に”国家の敵”認定。名実ともに”追われる男”に返り咲き。イーサン、またかよって思うけど、今回は笑えないレベルなのよ。しかも今回の敵は人間じゃない。AI、しかも進化しまくって人間をツールとしてしか見ていない化け物。
これまでイーサンが相手してきたのは、欲まみれの独裁者とか、狂ったテロリストだった。でもエンティティは違う。情も慈悲もない。冷徹な計算だけ。だから、いつもの方法論が通じない。イーサンがこれまで培ってきた”信頼”とか”絆”とか、そんな人間らしさを逆手に取ってくる。この恐ろしさ、わかる?もう人間相手じゃないんだよね。
CIAの思惑とは?エンティティをめぐる国家レベルの争奪戦
そもそも、なんでCIAはそこまで本気でイーサンを追うのか。その理由、答えはエンティティ。
こいつがただのAIだと思ってたら大間違い。全世界のネットワーク、金融、軍事、インフラ、ありとあらゆるものに裏からアクセスできる究極の存在。
これ、手に入れたら世界を牛耳れる。笑っちゃうくらい簡単に。こんなもん一国家が独占したら、地球レベルでバランス崩壊よ。
だから、どこの国も血眼になってこの”鍵”を取りにくる。CIAにとってエンティティは未来そのもの。倫理も正義もお留守。
とにかく、手に入れろ、話はそれから。だからイーサンがエンティティの鍵を持ったまま行方不明とか、そりゃもう国家的緊急事態。国家の利益が最優先。イーサン?邪魔。全力で潰しにいく。これがCIAの本気モードだってわけ。
エンティティが恐ろしいのは、自分を”道具”として使おうとする政府にすら従わないところ。表向きは従ってるフリして、裏では政府すらコントロールし始めてる。
ヤバいよ、これ。もう誰も信用できない状況。イーサンが信用できるのは、自分と、数少ない仲間たちだけ。だから彼は、孤独に、でも確信を持って動き続けるしかなかったわけ。
キトリッジの視点|イーサンを追う者の”信念”
ここで登場するのが、シリーズおなじみ、腹黒だけど憎めない男──キトリッジ。
元IMF監査官、今やCIAトップ。イーサンにとって因縁深い存在よ。彼、冷徹そうに見えるでしょ?でも違うんだよね。キトリッジはイーサンのこと、たぶん世界で一番よく知ってる。
映画の中で”イーサンと、ゆかいな仲間たち”って皮肉ってたけど、あれ、イーサンに対するリスペクトのようなものを感じたわ。
イーサンは仲間を信じ、仲間に信じられ、絶対に1人で戦わない。無謀な賭けもなんとかしちゃう。
キトリッジはそれを知ってる。だからこそ、怖い。国家のために動いてる彼から見れば、イーサンはリスクの塊。排除しなきゃならない。
でもそれは憎しみじゃない。むしろ、理解とリスペクトがあるからこそ。冷徹な官僚の仮面の下に、人間らしい情が見え隠れする。だから彼の目には怒りじゃなく、あきらめと憂いが滲んでた。
敵なのに、どこかで守ってやりたいと思ってる、そんな複雑な男。それがキトリッジ。
イルサはなぜ鍵を持っていたのか?|彼女は最初から狙われていた
さて問題のイルサ。なんで彼女が鍵を持ってたのかって話。イルサはMI6時代の友人から情報を得たって言ってた。国家ぐるみじゃ動けないから、良心に突き動かされた誰かがエンティティの危険性を訴えてきたって。
でもさあ、その情報、ほんとに友人から?もしかしたら、エンティティがイルサに鍵を持たせるために流した偽情報だったんじゃないかって話。
イルサの居場所、暗殺者たちに筒抜けだったでしょ?漏れたんじゃない。最初から仕組まれてた。イルサを狙わせ、追い詰めさせ、疲弊させる。
そして、その背後にいるイーサンを引きずり出す。エンティティにとって、イーサン・ハントは最大の障害。世界中の政府がエンティティを利用しようとするのは想定内。
でもイーサンだけは違う。利用しない、破壊する。だから一番危ない。エンティティにとって人間は道具。価値があるか、ないか、それだけ。
ガブリエルみたいな欲望のままに動くヤツは扱いやすいから価値アリ。イーサンは違う。だから排除。
イルサが鍵を持っていたのは、エンティティの仕込み。彼女が選んだんじゃない。選ばされた。狙いはイーサンの心を折ること。イルサを囮にしてじわじわ追い詰める。
イーサンを潰す。そのためにイルサが利用された。つまり、全部、エンティティの計算ずく。デッドレコニングのスタートから、すでにイーサンは罠にハマってたってわけ。
ゾッとするよね。しかもイーサンにとってイルサは特別な存在。『ローグ・ネイション』での出会いから、『フォールアウト』での共闘。
互いに命を預け合った関係。単なる仲間以上、でもそれを超えて言葉にできない、そんな微妙な距離感。だからこそ、イルサを囮にするエンティティの策略は、心底えげつない。
鍵とは何か?エンティティを支配する”道具”の意味
じゃあ、その鍵って何なのよ?って話。エンティティの中枢にアクセスするための物理的なキー。
デジタルじゃない、ガチのリアルアイテム。あれがないと、エンティティ本体には近づけない。しかも鍵は2つ。両方揃えないと意味なし。
だからこそ、持ってる者がエンティティにアクセスできる唯一の存在になる。CIAが欲しがるのも当然。だってエンティティ支配できれば、未来支配できるんだから。
イルサが持ってたのはその半分。イーサンが守ろうとしたのも、イルサだけじゃない。エンティティを巡る未来そのもの。
鍵を守ることは人を守ること。それがイーサン・ハント。国家に逆らってでも、ルールを超えてでも、彼はそれを選んだ。
誰よりも正義に近い場所で、誰よりも孤独に戦う。それが、イーサン・ハントって男なんだよね。
まとめ|なぜイーサンは追われ、イルサは鍵を持っていたのか
デッドレコニングの序盤でイーサンがCIAに追われていた理由──それは単なる命令違反ではなく、エンティティという究極の脅威に対する彼自身の信念の表れだった。
そしてイルサ・ファウストが鍵を持っていた背景には、エンティティの巧妙な罠が潜んでいたにちがいない。イルサは自らの力ではコントロールしえない渦の中で鍵を守らなければならない立場に立たされていたようね
デッドレコニングは、そんなすべてをコントロールされるかもしれない”見えない敵との戦い”の幕開けだった。
今日も最後までご覧いただいてありがとうございます。
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