今回は『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の登場人物たちの関係を、ストーリーの流れに沿って4つの相関図で整理してみました!
途中でちょっとだけ、「ん?誰?今なにした?なんでそうなった?」ってなるシーン、ありますよね〜。
そんな“ちょい迷子”にお答えするべく、関係と立場がイメージしやすい相関図をご用意しました♡
相関図1:ゴーストプロトコル主要キャストと役柄

始まりは、あの脱獄劇から。主人公イーサン・ハントが収監されていたのは、なんとロシアの監獄。なぜそこに?という謎を残しつつ、彼はIMF(不可能作戦部隊)の技術担当ベンジー・ダンによって救出される。
──でもこの脱獄、救出劇のスケール感が並ではありません。大爆発あり、監視カメラ回避トリックあり、しかも“おまけ”で囚人ボグダンまで連れ出すという型破りなオープニング。いやもう、開始5分で度肝抜かれるやつです。
そして次に舞台となるのが、ロシア・モスクワ。
IMFの任務として、イーサンとベンジー、そして新たに加わったエージェントジェーン・カーターが請け負った任務の目的は、機密ファイルの回収。
このミッションでもベンジーの技術が大活躍。まるでそこに物があるかのように映し出す“擬装スクリーン”など、スパイ映画の真骨頂みたいな仕掛けが炸裂します。
──しかし。作戦の途中、何者かによる妨害が入り、建物の大爆発に巻き込まれてしまう予想外の展開。
しかも、爆心地の近くにいたことや、乗っ取られた無線による巧妙な罠にかかり、イーサンは期せずして追われる立場となってしまいます。
この事件の捜査を指揮するのが、ロシアの諜報機関に所属する男──アナトリー・シディロフ。以後、彼は**「爆破犯人・イーサン・ハント」**を追う立場で行動を続けます。
ちなみにここ、ママ的にはひとこと言わせてほしい。イーサンは爆心地で吹っ飛ばされて片耳キーン状態なのに、
ベンジーはどこからともなく無傷で再登場。え、あなた無事だったの!?その後にシレッと出てきたとき、思わず「どのルート通ったん?」って言いかけたわ(笑)
それでも、イーサンを救おうと動いていたのが、IMFの長官だった。彼はもちろんイーサンを心からの友とおもっていますから、国家の意向に反して、イーサンを救うべく助言を与えます。しかし、その途中で何者かに狙撃され命を落とすこととなってしまいます。
この現場に同行していたのが、ウィリアム・ブラント。一見ただの分析官だけど、妙に動ける、なにかを抱えた人物。
この先、彼の過去がじわじわ明かされていくことになります。
そして──この瞬間に発令されていたのが「ゴースト・プロトコル」。これは国家によるIMFの完全否定。
本部機能は解体、サポートも装備も全て打ち切り。生き残ったメンバーは、たったの4人。
- イーサン・ハント(逃亡者として追われるエージェント)
- ジェーン・カーター(任務に忠実だが仲間の死を抱える)
- ウィリアム・ブラント(“分析官”の顔をした元現場の人間)
- ベンジー・ダン(公式に現場デビューしたばかりの技術者)
これが、「誰にも頼れない状態で世界を救う」チームの始まり。
この“切り捨て”が何を意味していたのか?プロトコルの真意はこちらで考察

相関図2:ドバイ・砂嵐・ダイヤ奪取作戦!モローとジェーンの対決も

さあさあ、ドバイまで来ましたよ〜!今回のおしごとは、「発射コードの取引をぶっつぶせ!」っていう、わりと命がけミッションです(笑)
舞台は、あの超高層ホテル・ブルジュ・ハリファ。イーサンたちはなんと、上下の階で同時に“なりすまし交渉”をやるという、もう無理ありすぎる作戦に出ます。
まず上階では──ウィストロム&その部下が、サビーヌ・モローから発射コードを買いとるためにやってくる……はずだったんだけど!
出てくるのはIMFエージェントのジェーン。つまり、作戦は:
- ジェーンがモローになりすまし
- 下の階ではイーサン と ブラントが変装マスク着用でウィストロムとレオニドになりすましで、上階の“ニセモノ取引”を完全再現するつもりだった。
でもね、ここでまさかの予定外。やってきたのはウィストロムと暗号プロのレオニド。もう偽の発射コードを渡してお茶を濁して。。という作戦は成立しない。本当の発射コードをわたして、首謀者のヘンドリクスを捕まえるしかない。
ジェーンは「もし顔見知りだったら?」とか不安をこぼすんだけど、もうあれこれ考えてる余裕はなし。ジェーン、震える覚悟で“サビーヌ・モロー”として部屋へ向かう。ママこういう、やるしかないときに腹を括る女、めっちゃ好きなんよ。
で、上階では、本物(?)のウィストロムがダイヤを差し出し、発射コードを受け取ろうとしてる真っ最中。そこにいるのがベンジー。
ここはベンジーの手元に注目。相手が差し出したダイヤがモローに扮したジェーンの手に渡り、テーブルに置かれます。それを巧妙に**“偽の手”を見せながら**、その下で本物の手を使ってさっとダイヤを抜き取り、コーヒーポットに放り込むっていう神業を披露!
しかもそれを「はい、おつかれさまです〜☕」って顔で部屋を出て、ダイヤ入りポットを下階のイーサンたち(モロー)に届けるという、めちゃくちゃスマートな連携プレー。
偽のダイヤなんて一切用意してません!敵が持ってきた“ホンモノ”をその場で盗んで、即使って仕上げるという、IMFのアドリブ力に驚嘆です。
こういうとこよね。何度やられてもチームに惚れ直しますよね。
その後、控室でのジェーン vs モローは、緊張感ビリビリの格闘に。最終的に、モローは転落して絶命するんだけど、
作戦の目的だった発射コードをウィストロムを追跡し、ヘンドリクスを追うという仕事は継続中。
ジェーン、モロー、二人のキャストや吹替が気になる方はこちらでじっくりチェック!

ここから追跡劇のはじまりですが、嵐の気配がしてきましたよ。……って、いやほんとに。ドバイの空が真っ黄色。
「砂嵐くるぞ〜」っていう緊迫の空気の中、息をもつかせぬ展開が次から次へと。
視界ゼロ。息もできない。誰が運転してんのかわからないレベルのカーチェイス。
そんな中、イーサンはもう意地の追跡。走る、跳ぶ、砂に突っ込む──でも、結果は…
発射コードの入ったカバンは奪い返せなかった。IMF、ここで一歩リードを許すことに。
そしてその夜。ホテルの一室でチームの空気が変わり始めます。
ブラントがジェーンに問いかける。「君がモローを突き落としたのは、私情だったんじゃないのか?」
ジェーンは引かない。「それが何か?」とでも言いたげな目で見返す。
ベンジーは気まずそうに空気を和ませようとするけれど、
空気はぴりっと張り詰めたまま──そしてこのとき、イーサンの姿はそこにはない。
彼はすでに、次の一手へと動き出していたんです。
誰も止まらない。止まれない。ミッションの失敗が、逆に加速を生んでいく。この映画、“アクションの中の静けさ”がほんとに深い。
ママ的にはここ、感情が沈んでいくぶん、次の爆発が楽しみになる大事なワンシーンでした♡
相関図3:IMFの未来を握るアナトリー

さあ、いよいよ最終決戦の地は──ムンバイ!
今回の作戦はシンプル、でも超ハード。ヘンドリクスが手に入れた“発射コード”を使って、人工衛星を介したミサイル発射制御が可能になるっていう、もはや笑えないどころか世界の終わりが見える案件。
これを止めるには、先に人工衛星の制御を取って、発射操作をブロックするしかない!
イーサンとジェーンは、現地の通信王・ブリッジ・ナスの邸宅へ。目的は、衛星のアクセスルートを把握するための情報提供を受けること。スーツ姿で颯爽と現れたイーサンと、相手の懐にスッと入るジェーンの連携、ここでも完璧でした。
パーティ会場を後にするとき、イーサンが目線を送った先に立っていたのは──ロシアの諜報員、アナトリー・シディロフ。
ハンドサイン、おでこに手を当て、シディロフを挑発するかに見えたあのポーズ。でも真の狙いは別にあったはず。
まだこのとき、シディロフにとってイーサンは「爆破事件の容疑者」。その疑いが晴れない限り、IMFの存続(復活?)はありえない。自らの容疑を関わりの薄い他国の諜報員にわからせるためには、口での説明では足りない。決定的場面を、その目で確認させなければ。
イーサンは、爆弾の爆発阻止を狙うとともに、IMFの復活(?)も視野に入れながら、おそらく個人的にはこれも最重要事項としてこの事件の解決に臨んでいたのではないかと思うのです。
この「証人作戦」の裏側と、イーサンがなぜシディロフに接触しようとしたのかはこちらで解説!

まさに、IMFの消滅自体を「ゴーストプロトコル」化してしまおうというイーサンの機転。政府がゴーストプロトコルを発動するなら、自分もその政府の決定を「ゴーストプロトコル」化してやる!という意気込みが、この諜報員を挑発するかに見えたしぐさに現れていたような気がします。
ゴーストプロトコルの意味に関する記事はこちら

一方その頃、ベンジーとブラントのチームは通信施設に潜入。ベンジーはおなじみ神業ハッキング、
ブラントはと言えば、いやもう、**分析官って肩書きどこいったの?**ってレベルの身のこなし、圧巻でした。
でも、そんな努力も虚しく──出ましたヘンドリクスの先手打ち!
あの男、なんとテレビ局の通信システムを使って先に人工衛星にアクセス、ウイルスを送信。この時点で、IMFチームの操作系統は完全にシャットダウン。
もう爆弾を止めるには、ヘンドリクスが持っているアタッシュケースの中のリモコンを奪うしかない!
イーサンはすぐに追跡を開始。地下駐車場での激しい格闘、そして命がけの車ダイブ。最後の最後、ボロボロになりながらも、ついにミサイル停止信号を送ることに成功!!
そして直後、現場に駆けつけたのが──そう、さっきイーサンからの目配せを受け取ったあの男。アナトリー・シディロフ。
彼が見たものは、床に転がったアタッシュケース。その中に入っていたのは、核ミサイルをすんでのところで止めることができたリモコン。
この瞬間、すべてが繋がる。イーサン・ハントは、犯人なんかじゃなかった。
ずっと真実を追っていて、誰よりも先に、命をかけて世界を守ろうとしていた男だった──シディロフの表情が、それを物語ってました。
作戦終了後、仲間たちは再び集結。
ここで、ブラントが打ち明ける“自分の秘密”。実は彼、イーサンの妻・ジュリアの護衛任務を担当していて、それを「失敗した」と思い込み、ずっと悔やんでいた。
でも真実は違った。
ジュリアは生きている。そして、イーサンは彼女を守るために、あえて“死んだこと”にしていた。
それを誰にも話さず、黙って背負ってきたイーサン──ママ、これはもう尊敬しかないよ。エンディングで、ジュリアとかわしたお互いを慈しみ合うような眼と眼。
言葉で表現しようのないほどの、お互いの間に通う暖かなものを感じましたね。
そして最後。新たなミッションが提示される。 「えっ???」
「IMFは解散したんじゃなかったのか?」って普通に思うんですけど、ここで先ほどの考察に思い至るんですよね。イーサンは、IMFを復活させることも初めから視野に入れて動いていたに違いないと。
ゴースト・プロトコルの意味とは?国家に見捨てられたスパイたちの“任務なき行動”
映画のタイトルにもなっている「ゴースト・プロトコル」。聞いただけではちょっとカッコいいけど、実際どういう意味なんでしょうか?
英語で「ghost」は幽霊、「protocol」は手順や規定、外交上のルールなどを指す言葉。直訳すれば「幽霊のような手順」ですが、劇中ではもっと直接的な意味で使われているんです。
物語の中盤、ロシアのクレムリンが爆破され、その容疑がイーサンたちIMF(極秘スパイ組織)にかけられます。
するとアメリカ政府は「我々は関与していない」「IMF?そんな組織は知らない」と公式に発表。まさかの、IMFごと“切り捨てる”判断を下したんです。
そこで発動されるのが「ゴースト・プロトコル」。それは、国家が外交的な責任を避けるために、スパイ組織そのものの存在を“なかったこと”にする非常措置。
つまり──「これからは勝手にやって。何が起きても、うちは関係ありませんからね」という冷酷な宣告でした。
……でも、それだけじゃなかった?イーサンの“もうひとつの狙い”
ただ、それだけだったのかというと、ちょっと気になる場面があるんです。ムンバイの終盤、イーサンがロシアの諜報員シディロフに“わざと見せるように”自分の行動を披露したようにも見えませんでしたか?
実はあれ、IMFの“復活”を狙った布石だったように感じられます。
IMFって、そもそもアメリカ政府が“必要”と判断して存在させていた組織ですよね。クレムリン爆破によって外交上の立場が悪くなったから、とりあえず見捨てただけ。
でも、その“都合の悪さ”が消えたら、当然、元に戻すはずなんです。
その「当然の流れ」を成立させるために、イーサンは状況を“整えにいった”とも読み取れるんですよね。つまり、「ゴースト・プロトコル」を発動したということ自体が、「ゴースト(なかったこと)」化したんじゃないかと思うんです。
最初から「IMFは消したことにしたけど、あとで何事もなかったかのように戻す」──そんな展開になることを見越して、イーサンはロシアとの誤解を解き、あえて証人を作った。
相関図④|シアトルでイーサンと語らう黒人は誰?

映画の最後、シアトルの静かな港でビール片手に語り合うイーサンと黒人男性──
この人、誰!?ってなった方もいらっしゃるかもですね。
「お前マジでそう言ったのか?大声で?ミッション完了!って。」「ああ言った」「全くお前もダサいな、イーサン」
彼の名前はルーサー・スティッケル。イーサンの一番の古株仲間であり、信頼できるハッカー。演じているのは、シリーズ皆勤賞に近い存在のヴィング・レイムス。実は彼、第1作(1996年)から登場していて、『ミッション:インポッシブル2』『3』『ローグ・ネイション』『フォールアウト』…と、ほぼ毎回出演。
ただし今回の『ゴースト・プロトコル』では、なんとエンドロール直前のこの再会シーン1本のみの登場なんです。
それが逆にインパクト大だったわけで。
セリフは少ないけれど、このふたりの間に流れているのは「何も言わなくてもわかる」レベルの信頼。
イーサンが黙ってミッションをやり遂げ、ルーサーがその帰りを待ってた──ただそれだけで泣ける。
そしてそこへやってくる、ジェーン・ブラント・ベンジーの3人。新たなミッションの合図もチラッと登場して、
「ああ、このチームまだ続くんだ」って希望を感じさせてくれるエンディング。
たった数分なのに、“全シリーズ通して見てきた人へのご褒美”みたいなシーンなんですよね。
まとめ
さあ、今回の『ゴースト・プロトコル』──終わってみれば、イーサン・ハントの「静かな強さ」と「仲間を信じる力」に、心がぎゅっとなる一本でしたね。
あのクレムリン爆破から始まり、裏切りと誤解、そして次々と立ちはだかる想定外のハプニング。
それでもイーサンは、仲間を信じ、自分の信念を貫いて走り続けた。
特に、ラストのルーサーとの再会と、「君たちの選択次第だ」というセリフ──
もうね、ママ、泣きました。あんなのズルいって。
結局、ゴースト・プロトコルってただの作戦じゃなくて、“チームの在り方そのもの”を問う言葉だったんじゃないかと思うんです。
誰も頼れない状況でも、互いを信じて動き続ける──
そんな彼らの姿に、私たちも元気もらえますよね♡
次回はさらに進化したIMFチームにまた会える…そう思えるだけでワクワクが止まらない!
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