『レイダース/失われたアーク』はインディ・ジョーンズの冒険の原点ともいえる作品。仲間やライバルとの複雑な関係、そして聖櫃(アーク)をめぐる人智を超えた力が描かれています。この記事では人物相関図を整理しながら、ラストで語られる「目を開くな!」の意味についても考察していきます。
相関図①|黄金の像から始まる冒険と、インディを取り巻く人間関係

冒頭インディーが二人の案内を伴って向かった先は、チャチャポヤン遺跡というところらしいの。そこに置かれていたのが黄金のゴールデン・アイドルと呼ばれる像なんだけど、これがこの物語の中でどんな位置付けになるのか、とても気になるシーンだったわね。
この関連を追って、映画を見続けるんだけど、どうやら、これは本筋のアーク、聖櫃とは関係はなさそうなの。
でも、冒頭からこの遺跡に仕掛けられた罠のせいで、ショッキングなシーンが連続するものだから、妙にこのシーンの記憶が脳裏に刻まれて、この映画本筋との関連を知らず知らず追ってしまうのはママだけかしら。
ところで、この黄金の像の行方を調べるためにネットで「チャチャポヤ豊穣の像」などで検索すると、なにやら架空ではない情報も検索に引っ掛かってくるの。
チャチャポヤス文明だとか、ペルー北部の王国だとかいう文字が…詳しく関連を見たわけではないけど、ロケーションや考古学との関連に関する着想レベルでは、何か関係するのかもしれないわね。
インディは大学の教授。当時同じ大学の副学長だったマーカス・ブロディが授業中のインディを尋ねてくるの。授業中に尋ねてくるくらいだから急用に違いない。でも、授業中に部屋に入ってくることを赦されるほど、彼らの関係は親密だったようね。
後のシリーズで大活躍のジョーンズのお父さん、ヘンリージョーンズとマーカスは同級生で、インディとも親しくしていたの。
ヘンリーとジョーンズの親子関係って、あまりうまくいっていなかったんだって。マーカスはそれを知っていたんだけど、どちらかに肩入れするわけでもなく平等に付き合っていたらしいの。
このあたりにマーカスの人柄が感じられるわよね。インディももちろんそんなマーカスのことが大好きだったみたいね。
そんなマーカスが授業中にやってきた理由はアメリカ陸軍情報局お偉い方、イートンとムズグローヴがインディを訪ねてきたせいなの。
どうやら彼らはインディのことを調べ上げてたらしい。彼らはインディのことを考古学の教授でオカルトの専門家と認識していたようね。
当時の時代設定は1936年。第二次世界大戦前だけど、当時、戦略的にオカルト的な事柄を取り入れようとする勢力のようなものもあったようなネット情報が確認できるわね。タイトルにもあるアーク(聖櫃)というのが今回のオカルト対象という訳ね。
アメリカ軍はナチの電文を傍受したらしいの。カイロからベルリンにあてたもの。どうやらナチがカイロで行っている発掘作業に関するものらしいのだけど、内容がさっぱりわからない。
「タニスの発掘作業は進行中。ラーの錫杖飾りを入手せよ」っていうのが内容だったようなの。
その晩、インディはマーカスとこの後の予定を語り合うの。錫杖飾りを求めてレイブンウッドを尋ねることや、そこにマリオンがいるのかなどなど。
レイブンウッドは錫杖飾りを持っているかもしれない人物らしいわね。マリオンは誰?って話なんだけど、マーカスはそんなことはどうでもいいっていうわ。
マーカスはオカルトの持つ力自体を警戒している。でも、その時インディは言うの。「カモーン!俺は魔力や呪いの話なら信じないぜ!」って。えっ?確かここぞという時には、オカルトの力目いっぱい信じたような対応していたやん(笑)「絶対見るな!目をつぶれ」とか(笑)。
飛行機で目的地に向かうインディ。さて、ネパールまで装飾品を求めてレイブンウッドを尋ねたインディ。レイヴンウッドというと、アブナー・レイブンウッドとマリオン・レイブンウッドの2名の名前が思い浮ぶんですけど、アブナーはマリオンのお父さん。
インディとの関係はというと、アブナーとインディはアブナーがシカゴ大学の考古学者としてインディの師匠だったのよね。
インディはどうやら師と認めた人との関係は相当に大事にするというか、とても好意を抱くタイプだったようね。そのアブナーは、アークを見つけることに生涯をささげた人。
インディーはアブナーならラーの錫杖飾りを持っているんじゃないかと踏んだわけ。でも悲しいことにアブナーはこの時すでに亡くなっていたとされているわね。
ネットの情報によると、どうも事故で亡くなってしまったぽいのだけど、この死亡情報はあまり定かではなさそうなの。
とはいえ、一人ぼっちになってしまった娘のマリオンからしたらアメリカから遠く異国の地に取り残されてしまった形になってしまったの。
マリオンが営んでいた酒場レイヴンはお父さんが残してくれた遺産ね。インディが現れた時の彼女の態度からすると、アメリカに帰りたくても資金的に難しそうで、決して恵まれた状況ではなかったように思われるわ。
インディが杖飾りのメダルを要求するんだけど、明日きてともったいつけるの。そのメダル、彼女はどうやら肌身離さず持っていたみたいね。
どこにあるのやらととぼけていたけど、ネックレスとして持っていたのよね。明日取りに来てと言った背景には、彼のことを今度こそは逃さないって思いがあったのかもしれないわね。
今渡してしまったら、そのままインディは去ってしまうのは明らかだものね。明日までに、彼を引き留め再び自分のもとにとどまらせるための作戦を練ろうとしたのかもしれないわね。
そんなやり取りでインディを追い返してほどなく、今度はナチスのアーノルド・トートがやってきたの。狙いはもちろんインディと同じ。
戻ってきたインディとの銃撃戦の末、たまたま目の前にメダルが…そして炎に熱せられたメダルを手に取り大やけど..というシーンは、一度見たら脳裏に焼き付くシーンよね。そんなトートのお粗末さに助けられて、インディは無事メダルと思いがけずマリオンも手にいれる(?)ことになったの。
相関図②|カイロでの追跡劇とライバル・ベロックの影
インディとマリオンが向かった先はエジプトのカイロ。そこでインディたちをサポートしてくれたのはサラー。
彼はインディによるとエジプト一の穴掘り人なんだそう。サラーとインディ、この二人の関係は一目見てとても良好なのがうかがえるわ。インディもサラーもともに信頼し合っている感が伝わってくるわね。
サラーは聖櫃のオカルトの力を信じているようね。それはその聖櫃には人の死がつきまとっていたから。現地の人だからこその強みもありそうね。そのサラーが今回のカイロでの発掘捜査で、腕の良さそうなのが一人いると言っていたわ。
彼の名はべロック。彼のフルネームはルネ・エミール・べロック。インディのライバルね。フランス人の考古学者。彼らの因縁の付き合いはそれなりに長く、諸説あるものの大学生のころのエピソードも見受けられるわね。
とにかくべロックはインディからなんでも奪い取る存在というイメージ。その昔には論文をかすめ取ったりしたようだし、この映画の中では冒頭の金色のゴールデン・アイドルを奪い取るわね。
この頃のべロックはとにかく金かね。この後もこの男の動向には注意が必要ね。
今、インディには、メダルに描かれた文字を解読できる人が必要なの。その人をサラーが紹介すると言っているわ。
カイロでそぞろ歩きするインディとマリオンをナチの手先が追ってきた。インディをなたで襲おうとしてきた男をインディが拳銃で瞬殺してしまったわよね。
あの時周りにいた現地の人たちが大喜びしているように見えたんだけど、もう少し進むと、逃走中のインディを取り囲んで物乞いするかのように描かれていた人達が大勢いたの。もしかすると、あの時、インディの拳銃に倒れた男を見て喜んでいたように見えた人たちも、抑圧された日常の中でちょっと変わったこと(?)が起きて騒いだだけなのかな?
それとも、現地の人も喜ぶほどの大悪党だったとか?全てかどうかはわからないけど、サラーが絡んでいた時には、サラーの思惑がうまく運んだ時には、周囲の人たちも一様に大喜びしていたようね。
よくわからないドタバタの中で、何とか逃げおおせようとしていたところを邪魔してくるのが一匹のサルなんだけど、そのサルを操っていたのはその名もモンキー・マン。彼は完全にナチ側についてインディたちを狙ってくる。
もちろんナチ側の目的はメダル…って思っていたんだけど、ナチスはコピーのメダルで満足して発掘場所を特定しているみたいね。
だとすると、モンキー・マンがデーツに毒をかけてインディを殺害しようとした目的はなんだったのかな?よくわからないまま物語は流れ、サラーが紹介した老人はインディにメダルに刻まれた文字の意味を伝えたの。
メダルを通過する光が指し示す地図上の位置が、アークのありかを示している。けどメダルをどこに置くかが問題だけど、それは杖に支えられその長さも指定されている。本物のメダルを持つインディたちだけが正しいアークの位置を把握できるということね。
相関③|アークをめぐる試練と執念のトラックチェイス
インディは正しい位置を掘り起こそうとしているんだけど、まだアークを掘り起こす前から空模様が怪しいの。これは明らかにオカルトね。
インディやサラーによってついに掘り起こされるアークがしまわれた部屋。入り口となる石の蓋が取り除かれ、中を覗き込むと、そこには一面の蛇蛇蛇。
実は大冒険を重ねるインディだけど、蛇は苦手なの。
そのころ、マリオンを砂漠のテントの中で口説き落とそうとするべロック。砂漠の中に純白のドレスをまとうマリオン。今はまだインディと手に手を取ってとはなってないんだけど、もうこの衣装でインディと共にこの場からの脱出を図るのは時間の問題と見て取れるわ。
マリオンが一芝居うちながら、べロックに酒を薦めまくるんだけど、これが彼の冷静な判断力を奪い去ったのかもしれないわね。この後の彼の悲劇はここで仕込まれていたのかもしれない..と思いながら見続けるんだけど、そんな展開の振りでもなさそうね。
あのお酒のシーン、なんのフリだったんだろ。
蛇の部屋に落とされたマリオンの姿、蛇から逃げるのに必死になり、インディのクビにしがみつき、足を肩まで上げて何とか逃れようとする姿に、幼い日にインディと楽しく(?)過ごした頃の彼女の姿を垣間見たわ(笑)。
いや、それとも、あのなりふり構わない逃げの姿勢は、あのお酒が効いていたのかしら。このシーンのための伏線ではないと思うけどね(笑)。
すったもんだの末、何とか閉じ込められた蛇の穴からの脱出ができたインディとマリオン。インディが飛行機の周りで上半身裸の軍人と戦うわ。
この軍人さん役の男性、なんでもこのインディシリーズで常連の体格俳優さんらしいの。前半にも別の役どころで出ている(二役)らしいから探してみるのも一興ね。
ところで、カイロ行きの車でのバトル。ナチスやべロックが乗った車や、サイドカーを付けたバイクなどへトラックでの体当たり。
明らかにインディが乗ってる車の方が重量で優ってるんだけど、隣に小型の車両が来た時、体当たりをかまそうとするときのインディの顔つきがなんともいやらしい!
拳銃で左腕をうたれた後の死闘では、車のフロントから前に放り出されたかっこで、車のボンネットから車体の下に回り込むという神業を披露。
でも危険度はかなり高かったはず。再び運転席を取り戻し、ここからのインディがまたいやらしい。運転席から追い出した敵を、普通ならそのまま蹴飛ばして助手席側のドアから叩き落すだろうところ、自らが味わったフロントガラスから車前方に叩き落すために、わざわざ痛い腕を押してその敵を前に放り投げるような形で追い出したの。
これって、自分の味わった恐怖や危険をこいつにも!ってなんかとんでもない執念を感じるのよね。インディって、かなりやばいやつかもって感じがしたわ(笑)。
相関④|ラストシーン「目を開くな!」の意味は?
ところで、エンディングではアメリカが所有する木箱に収められたTOP SECRETが倉庫に何千、何万と保管されている情景が映し出されたわね。
今回のアークはOne of themということかしら。だって、相当にやばい代物よね。あんなところに保管でいいのかしらってちょっと心配しちゃったわ。
でも基本、蓋を開けない限り大丈夫なのかもね。その特性は映画の中ではよくわからないところもあったけど、ノベライズ物の情報から、みんなが気になる「なぜインディたちは目をつぶってアークからの死を免れたのか?」っていう質問に答えられていたわね。
例のサラーが紹介した老人イマムがアドバイスをくれていたらしいの。ふたを開けたものは死んでしまうし、中から出てきたものを見たら死んでしまうといわれていたのね。
これは例のメダルの、トートが手に焼きつけた面とは違う方に書いてあったらしいの。で、なぜそんな風になってしまうのか、ママ的考察を入れてみるとこんな感じ。
聖櫃から解き放たれた精霊のようなものや光、それらがそれを見たものを一瞬のうちに崩壊させてしまっていたんだけど、本当の神様はそんなことはしないわよね、って思うの。
規律に従ってうやうやしくみられているときだけ加護を授ける神様ってなんかぴんと来ないのよね。あの箱から放たれ飛び出てきたものって、それを見ていた人の想いや考えを象徴していたんじゃないかと思うの。
目の前の中に、ほんの一瞬、美しい光や女性の姿が現れたりするわね。私たちの暮らしの中でも、目の前にほんの一瞬、素晴らしいなと思える情景が浮かぶことがある。
でも、それらの全てが時には一瞬のうちに、良くてもしばらく輝いたのちには消えてしまうのよね。さらに、それに心を囚われてしまって、例えば隣の人にやさしくすることを忘れてしまったりすると、その因果のようなものはまた自分のところに帰ってくる。
聖櫃の中に本来収められていたはずのモーゼの十戒なるものの中には隣人とかに対する想いなどもふくまれているようだけど、そこに書かれていることに着目することなく、そこに秘められているかもしれない力だとかオカルト的なことに心奪われていると、それは神様が望まれたような生き方ではないですよ、つまり、身を亡ぼすことになりますよというのが、超短時間の出来事としてわかりやすく描かれたのかなって、そんな気がしながら見ていたの。
でも、こんな妄想的な考え含め、あのシーンで何を感じるかは、見た人が今までに背負ってきたけいけんとかでかわるのかもしれないわね。
映画に関する資料の中で言葉にされていたのは、先に書いた通り、「箱を開けたり見たりしたものは死ぬ」とそれだけ。
でも『目を開くな!』というインディの言葉は、単に命を守るためのアドバイス以上のものだったのかもしれないとかんじるわけ。
人間が本当に大切にすべきは力や秘宝そのものではなく、仲間との信頼や生き方の姿勢なんだと示していた気がするの。この言葉を経て物語は幕を閉じるけれど、インディが背負った冒険と選択は、観る人それぞれの胸に問いを残すラストだったんじゃないかしら。
まとめ
『レイダース/失われたアーク』は、インディの冒険を通して、仲間との信頼関係やライバルとの因縁、そして人智を超えた聖櫃の力が描かれた作品でした。相関図で整理すると、インディとマーカス・マリオン・サラーといった味方のつながり、そしてべロックやナチスの執念が複雑に絡み合っているのがよく見えてきます。物語のラストで語られる「目を開くな!」というセリフは、単なる命令ではなく、人間の欲望やオカルトへの執着に警鐘を鳴らす象徴的な言葉でしたね。何度見返しても新しい発見がある映画だからこそ、こうした人間関係とテーマをあわせて振り返るとより深く楽しめるのではないでしょうか。
今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。
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