ハリーポッターと死の秘宝PART2の相関図とあらすじまとめ|ハリーとヴォルデモートの関係も解説!

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この記事はネタバレ情報やあらすじを含みます。シリーズの他の作品含め、未視聴の方は特にご注意ください

『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、宿命の対決に向かうハリーとヴォルデモートの物語が大きく動く最終章。分霊箱を追い求める冒険、ニワトコの杖をめぐる所有権の謎、そしてホグワーツで繰り広げられる最後の戦い。この記事では相関図とあらすじを整理しながら、ハリーとヴォルデモートの関係をわかりやすく解説します。

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目次

相関図①|ゴブリンと剣、そしてアバーフォースとの出会い

ハリーがゴブリンから情報を聞き出そうとグリップフックの部屋を尋ねる。グリップフックはグリフィンドールの剣をハリーたちがどこから手に入れたのか尋ねる。

ゴブリンたちは、元々グリフィンドールの依頼でその剣を作った存在。その特殊な剣が本物か偽物か見分ける能力があるようなの。

彼らはグリンゴッツ銀行を運営していて、鋭い技術と誇りを持つ一方、人間とはまるで違う「所有」に対する価値観を持っていた。

かれは、昨夏、ホグワーツの校長となったスネイプが、偽の剣をグリンゴッツ、ベラトリックスの金庫に入れたと言っていたわ。

ハリーがベラトリックスの金庫に入りたいと言ったとき、ゴブリンは見返りを要求した。その見返りとはグリフィンドールの剣だった。

ベラトリックス・レストレンジはヴォルデモートに狂信的な忠誠を誓うデスイーターで、シリウス・ブラックを殺したことでも知られる人物。

その彼女の金庫に偽物が隠されていたという話は、ハリーにとって無視できないものだった。

ところでゴブリンが剣をもってどうするっていうのって思ったんだけど、調べてみると、グリフィンドールの剣を作ったのは、元々ゴブリンだったらしいの。

それは、ホグワーツ創始者のひとり、グリフィンドールがゴブリンに作らせた特殊な剣。ゴブリンは、ただ単に、制作者自身が正当な所有者という考えで、その剣を見返りに求めたという説明を見かけたわ。

なるほどね。確かに、ゴブリン自身が言っていた通り、お金には全く興味はなさそう。私なんかとは価値観が全く異なっているわけね。

次にハリーはオリバンダーに杖がもつ性質というのを聞き出していたけど、それはまるで視聴者に教えるために聞いていたような感じがしたわ。

それを素直に聞くと、杖は持ち主を選ぶという性質があるらしいの。それはその杖を「勝ち取った」ものが所有者となるべく杖の忠誠心がかわるのだとか。

オリバンダーはダイアゴン横丁にある老舗の杖店の主人で、何世代にもわたって杖を作り続けてきた家系の人物。魔法界で最も杖に詳しい専門家で、ハリーが入学前に最初の杖を選んだときも彼が対応したの。

ハリーはオリバンダーに「ヴォルデモートがニワトコの杖をダンブルドアの墓から奪い取った」といった。ダンブルドアの杖、ニワトコの杖の正当な所有者は誰だったのか。

ダンブルドアから杖を勝ち取ったのは、ドラコマルフォイだった。ドラコはマルフォイ家の跡取りで、スリザリン寮に属する少年。

ルシウスと共にデスイーター側の立場にあったけれど、本人は恐怖や迷いも抱えていた。その彼がダンブルドアを武装解除したことで、知らぬ間に杖の所有権を得ていた。

その後、ダンブルドアは杖を奪い返すことなく、スネイプに殺されることになるから、その時点では杖はドラコマルフォイのものだったということになるわね。このことは、ハリーもまだ理解していなかったかもしれない。

ベラトリックスがハリーたちを捕らえた時にグリフィンドールの剣を見つけ、そのときの慌てぶりから、グリンゴッツにあるリストレンジの金庫に、何かあるに違いないと踏んだハリーたちは、グリップフックと取引し、金庫まで案内させようとした。

グリップフックはグリンゴッツのゴブリンで、過去にハリーを助けたこともあるが、その一方で欲深さも隠さない人物。

今回も剣を報酬として要求し、協力しながらも信頼できるかは分からない存在だった。

その時、グリンゴッツのゴブリンから、「杖を見せてくれ」と要求されるハーマイオニーが扮したベラトリックス。なぜ銀行に入るのに杖を見せるのだろうと思い、調べてみると、原作では、ベラトリックスは杖を奪われていることがゴブリンにも知られていたとのこと。

だから、杖をみせてくれというのは、もう、こいつらはベラトリックスではないとほぼ確信して要求してきたんじゃないかと思うの。もうあの局面を乗り越えるすべは、インペリオ(服従の魔法)しかなかったようね。

何とか金庫にたどりつき、ハッフルパフのカップを手に入れることができたハリーたち。

ハッフルパフのカップはホグワーツ創設者ヘルガ・ハッフルパフの遺品で、ヴォルデモートの分霊箱にされていた。

分霊箱とは彼が魂を分割して封じ込めた物で、破壊しなければ不死の力が続いてしまう。

ドラゴンの背に乗って、グリンゴッツから脱出。ドラゴンの背から湖に飛び込んだんだけど、その時またハリーの心がヴォルデモートと繋がったようなの。

お互いにお互いの状況を感じ取ったようね。ハリーはヴォルデモートがハリーたちが分霊箱の秘密を知ったことで、怯え、以前にもまして支離滅裂に凶暴化していると感じたわ。

そして同時に、レイブンクローのロウェナ・レイブンクローが関わる何かが分霊箱であることを読み取ったの。

ロウェナはホグワーツ創設者の一人で、知恵を重んじた魔女。彼女の遺品である冠が分霊箱とされていた。次に向かう先はホグワーツ。こっそり入り込まねばならない。

ホグズミードのハニーデュークスの店の秘密通路を使うことにした。しかし向かおうとしたその先は、デスイーターだらけで行く手を阻まれる。

そこに家に入るよう促す男の声。促されるままに入って出会ったその男は、アバーフォースダンブルドア。両面鏡でハリーと繋がっていたのは彼だった。

アバーフォースはアルバスの弟で、ホグズミードの酒場「ホッグズ・ヘッド」を営んでいた人物。

かつて兄との確執や家族の悲劇を抱えていたが、最終的にはホグワーツの戦いに加わり重要な助力をする。だからこの時の登場は、ハリーの覚悟を試すような意味を持っていたのかもしれない。

でもどうして彼はハリーに「兄のゆうことは聞くな。自殺行為だ」的なことを言ったんだろう。色々調べてみても、もうその頃には、アバーフォースはダンブルドアに対する懐疑的な気持からは解放されているっぽいの。

それに、物語が進むと、ハリーたちを思いっきり助けるために、ヴォルデモートとの戦争の最前線にまで登場しているのよね。ハリーの気持ち、覚悟を確認しているように思えたの。

ダンブルドアの作戦に乗ることすなわち自殺行為だとハリーに言っていた。まさに、後に明らかになるように、ハリーは死を乗り越えなければならない。

つまり、そこで「死」というものをいったん受け入れる必要がある。結果的にその先に「生」があるんだけど、おそらく、その先の「生」をちらつかせて「死」に向き合っても、この映画の中の真の勇気は示すことができないと思っていたのかもしれないわね。

おそらくだけど、人間の世界で「生」と考えている世界は実は「死」の世界で、つまり「生」をちらつかせることは、「死」を受け入れていない。

つまり、この肉体の目に見える何かにまだしがみつこうとしているのかもしれない。その状態では、「死」を克服したことにはならないし、おそらく、あの真っ白なキングスクロスのような場所で、自らの意志で、仲間たちの元に戻るか、それともダンブルドアがいた方の世界にとどまるかを決めることもできなかったのかもしれないなと感じたわ。

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相関図②|必要の部屋、決戦の始まりとレイブンクローの髪飾り

アバーフォースの部屋からネビルに導かれ必要の部屋にたどり着いたハリー、ロン、ハーマイオニー。

ネビルはグリフィンドール寮の生徒で、臆病に見えても芯が強い少年。かつてネビルの両親はデスイーターに拷問されて廃人となり、その過去を背負いながらもホグワーツで勇敢さを増してきた。

そんな彼が案内する「必要の部屋」は、ホグワーツにおける抵抗の拠点となっていたの。ネビルはハリーにこの後の作戦を期待していた。ハリーはあるものを探すという。

城に隠されている品で、例のあの人を倒す鍵となるものだと。しかし、どんなもので、どこにあるのかもわからない。

ハリーが逆にみんなに尋ねた。ルーナは「レイブンクローの失われた髪飾り」という。ルーナ・ラブグッドはレイブンクロー寮の不思議ちゃん的な少女で、独特の視点を持ちながらも、冷静で洞察力に優れた存在。

彼女の発言は突拍子もなく見えるけど、実は核心を突いていることが多いの。ハリーがホグワーツに現れたことはスネイプの耳にも入る。

スネイプは戒厳令をひくわ。ハリーを見かけたものは直ちに報告すること。手助けしたものは程度に応じた厳罰に処すといったことを全校生徒に告げるの。

ついさっきまでハリーを喜んで迎え入れていた必要の部屋に集まっていた面々は、それはもう生きた心地がしなかったと思う。

その気持ちを察しているかのように、ハリーがスネイプの目の前に全面対決の構えで登場する。もうこの時、誰もが全面戦争の開始を意識していたんだと思う。

マクゴナガル先生は、何のためらいもなくスネイプに向けて魔法を連打するわ。マクゴナガルはグリフィンドール寮の監督生であり、変身術の教授。厳格だけれど生徒への愛情深さで知られる人物。

その彼女がためらいなくスネイプに挑む姿は、ついにホグワーツ全体が戦いに立ち上がった瞬間を示していたと思うの。

スネイプはたまらず、窓を突き破り逃走。でも、この逃走含めた展開も、おそらくはスネイプにとっては想定内の筋書きだったんじゃないかしら。

ハリーはどこかでヴォルデモートと対峙しなければならない。それだけが、ハリーが生き残る道とダンブルドアは知っていたんだけど、スネイプももちろん知っていたと思うの。

でなければ、最愛のリリーのまなざしをもったハリーを、どこかのタイミングでは守ろうとしてしまうんじゃないかと思うの。

その気持ちを押さえて、ヴォルデモートの前までハリーを導かなければならないんだから。

ざっくり言ってしまえば、ヴォルデモートの攻撃でハリーが死ぬことはない。なぜなら、ハリーの血がヴォルデモートの中に流れているから、その血によってハリーは必ず生かされる。

ヴォルデモートはハリーを攻撃することで、ハリーの中にあるハリーではない部分を破壊してしまう。つまり、ハリーの心にとりついたヴォルデモートの心の切片が、ヴォルデモート自らの攻撃によって取り除かれ破壊されるということよね。

ハリーの肉体はリリーの魔法によって守られている。リリーはハリーの母で、愛の魔法によって赤ん坊のハリーをヴォルデモートの呪いから救った女性。

その犠牲の力が今もハリーを守っている。おそらく、ヴォルデモートの心の切片が切り離されるとき、肉体は気絶し心はしばらくさまよったような状態になるんじゃないかと想像するの。

ネットには、生と死の世界の中間の世界という表現もあるわね。そして、その肉体を使って目覚めようとしたとき、その肉体は気を取り戻すという感じかしら。

さて、ホグワーツに戻ったハリーにマクゴナガルはなぜ戻ったのか尋ねる。ハリーは、時間が欲しい、できるだけ長くという。

彼らには今、二つの仕事がある。グリンゴッツから奪い取ったハッフルパフのカップを破壊すること。

そして、レイブンクローから髪飾りを探し出さなければならない。ロンのひらめきで、カップは秘密の部屋へ行き、バジリスクの牙で破壊することが効きそうだということに思い至る。

ハリーはレイブンクローを担当するんだけど、レイブンクローへ向かうハリーをルーナが追って助言するの。ヘレナから「求めないものは知ることもない、知る者はただ求めればよい」とヒントをもらうわ。

ヘレナ・レイブンクローはロウェナ・レイブンクローの娘で、グレイ・レディとして城をさまよう幽霊。母から髪飾りを盗み出した過去を持ち、その秘密を抱え続けていた人物。

一方のロン、秘密の部屋に入るためのパーセルタングをハリーの寝言で覚えていたって、今のロンはかなりクール。

もう全面戦争だけに、各所が猛烈な勢いで動いている。ヴォルデモート軍団は巨人たちを含めて城に突入しようとしている。

もう彼らが入り込むのは時間の問題。ホグワーツサイドもそれぞれの持ち場で粛々と任務をこなすの。ロンとハーマイオニーはバジリスクの牙でカップを無事破壊。

決戦の節目節目の静けさの中で、一仕事を終えたロンとハーマイオニーが口づけで思いを確かめ合ったのがこの時だったの。

さて、分霊箱が残り二つとなったことを感じ取ったヴォルデモートが、杖を使ってホグワーツのバリアに向けて魔法を放ったわ。

バリアはほころびができたけど、最強の杖にしてはその威力はそんなものか…とヴォルデモート自体が思ったかもしれないの。

ネビルとシェーマスは「ドカン!」と橋を爆破して結構な数のヴォルデモート軍を谷底に叩き落したわ。

シェーマス・フィネガンはグリフィンドール寮の生徒で爆発魔法を得意とする少年。彼の特技がここで大きな効果を発揮したの。

マクゴナガルの魔法で盾となり戦う石造の衛兵たち。逃げまどいながらも応戦する生徒たち。かなり騒々しい中で、ハリーは必要の部屋にたどり着いた。

必要の部屋の中には無数にものが置かれているの。どうやって探し出すのかと思っていたんだけど、映像では、ハリーがそのありかから何かを感じ取ったように振り返り、そこに髪飾りは置かれていたの。

やっぱりヴォルデモートの心と繋がっているからそのありかを感じ取ることができたのかな。

髪飾りを発見したところに、ドラコとゴイルがやってきた。ドラコは宿敵としてたびたびハリーの前に立ちはだかってきた人物で、父ルシウスや母ナルシッサと共にデスイーターの影響を色濃く受けていた。

彼と行動を共にするゴイルは、これまで子分のように従ってきた存在だったのに、ここでは暴走し始めていた。

ハリーとドラコはおたがいに「何しに来た?」といっていたけど、ドラコこそ何しに来たのって感じ。いまさらハリーの邪魔をする理由なんてないのに、ヴォルデモートへの恐怖と立場のために動いてしまったように思えるの。

今彼がやりたいのは、何とかヴォルデモートの目から逃れて逃げ延びることくらいしかないのにね。それに、これまで完全にドラコの子分でしかなかったゴイルが、なんだかとても凶暴化しているの。

ドラコに「やっちまえ」とけしかけたり、最終的にはこの必要の部屋の中で操り切れない魔法を放って火をつけてしまうし、極めつけは、何気に「アバダケダブラ!」とか言ってるの。

これにはもう笑ってしまったわ。なんでゴイルがそんな大それた魔法をつかってるんだって。

この全員危機の状況で、もっともやばかったドラコをハリーは救出。箒に乗って炎の部屋から脱出するの。

この大戦争がおわるまで、ハリーとドラコマルフォイとの関係が特別描かれることはなかったけど、最後に映し出される19年後、彼らは二人ともいい父親という感じで、特に言葉を交わすこともなかったけど、わだかまりも感じられなかった。

この必要の部屋での関係が、彼らの因縁を修復していたのかもしれないと思うの。

そして、レイブンクローの髪飾りは無事、バジリスクの牙で破壊完了。唯一の分霊箱となったナギニを安全な場所に避難させるヴォルデモートが描かれた。

ナギニは巨大な蛇で、ヴォルデモートの忠実な従者にして分霊箱の一つ。彼女が最後の砦となっていた。あと一つ。ロンがハリーにヴォルデモートの心を読むように、居場所を突き止めるように促したの。

相関図③|スネイプの真実とハリーが背負う運命

ヴォルデモートはセブルスを探すよう、ルシウス・マルフォイに命じた。ルシウスはマルフォイ家の父であり、ドラコの父親。

かつて魔法省の高官としての立場を利用しながら、デスイーターとして闇の帝王に仕えてきた人物。アズカバンを経て権威を失い、ここでは怯えた父親として描かれていた。

ヴォルデモートはやはり、杖の威力が本物でないことを感じ取っていたようなの。ヴォルデモートは、きっとリータ・スキーターの本やオリバンダーなどから、杖の真の持ち主、その忠誠心のことを学び取ったのだと思うの。

リータ・スキーターは魔法界の新聞『日刊預言者新聞』で活躍していた毒舌な記者で、事実を大げさに脚色し、人々の名誉を傷つける記事で知られていた人物。

彼女が書いたダンブルドアの暴露本は、若き日のアルバスの過去を衝撃的に描き、ハリーを動揺させたこともあった。それらの情報から、ヴォルデモートは、ダンブルドアを殺したスネイプこそが今現在の杖の所有者だと踏んだんじゃないかな。

でも、杖の所有権移転に「殺す」ということは含まれていなかったようなの。言葉にするなら「勝ち取ったもの」が所有者。

実はダンブルドアから杖を「勝ち取った」のは、その時のダンブルドアが彼にかけた言葉「見事じゃ」という言葉からもわかるように、マルフォイだったのよね。

今にして思えば、あの「見事じゃ」という言葉も、なんだかダンブルドアがマルフォイに杖の所有権を敢えて移転させるのを決定づけるかのような言葉のように感じるの。

もちろんそのあと、ニワトコの杖はダンブルドアとともに埋葬されていたから、マルフォイが手に取り使用したことなど一度もなかったはずよね。

それでも杖はマルフォイを「勝ち取った者」と認識していたの。それを実際に手にすることを要件としないところに、次の所有者移転の秘密があるのかもしれないわね。

実はマルフォイの後には、ハリーが真の所有者としてニワトコの杖に認識されていたの。

ハリーたちがベラトリックスたちに捕らえられ、ドビーが現れる前に少し小競り合いがあったけど、あの時ハリーはマルフォイの杖を奪っていたの。

その時マルフォイが所有していた杖はマルフォイ自身の杖で、もちろんニワトコの杖を持っていたわけではなかったけど、マルフォイが真に所有する「杖」はハリーが「勝ち取った」という事実が発生し、このときニワトコの杖の真の所有者はハリーに変わっていたということのようなの。

もちろんその時、杖はダンブルドアの墓の中にあったんだけどね。そんなことからヴォルデモートはスネイプを殺してしまうんだけど、ここでもちょっとした違和感。

なぜアバダケダブラを使わず、のど元に傷を与えて、あとをナギニに任せたのかなって。調べてみると、どうやらここでも杖の所有者に関する勘違いが影響していたようなの。

杖は真の所有者、杖自らが忠誠を誓う者を殺すことはできないという事実。ヴォルデモートはそのことを知っていたので、自分の杖ではスネイプを殺すことはできないと思っていたのかもしれないの。

なんかヴォルデモートのその理解だと、いつまでたっても自分が真の杖の所有者になることはないじゃないかって感じるんだけど。次の杖の所有者はナギニになるわけでしょ(笑)。

ところでここでもハリーは、並ではない対応を見せるの。ドラコを助けたように、スネイプにも憐みの気持ちをもって傷ついた彼のそばに寄り添ったの。

この気持ちが無ければ、彼は一生自分を思い続けてくれた人のことを知ることもなかったのかもしれない。

スネイプは自分の涙をとって、自分の過去の記憶を「憂いの篩」で見てほしいと託した。「私を見てほしい」とハリーに言い残したの。

今まであなたに見せてきた私の姿は本当の私自身ではないと。スネイプの本当の顔がここから明らかになっていったの。

ヴォルデモートは同時に、ハリーや仲間たちの心にメッセージを送ってきた。魔法族の死をこれ以上出さないため、ハリーひとりでやってこいと。

その時ハリーが見たものは仲間たちの多くの死。フレッドやルーピン、トンクスなど特別に親しかった仲間も大勢死んでしまった。フレッドはロンの兄で、双子の片割れ。いつも陽気でいたずら好きだった彼が倒れたことはウィーズリー家に深い悲しみを与えたの。

ルーピンは人狼であり、かつてハリーの父ジェームズの親友で「忍びの地図」を作った仲間のひとり。トンクスは彼の妻で変身術の才能に恵まれた魔法使いだった。

そんな二人が戦いの中で命を落とし、赤ん坊を残していったことは、戦争の残酷さを際立たせていた。

自分の心を整理するためか、ハリーはスネイプに言われた通り、スネイプの過去を見に行くことにした。そこに現れたのは、これまでスネイプに抱いた感情の全てが覆ってしまうほどの、スネイプがリリーに向けた思いの数々だった。

リリーはハリーの母で、かつてスネイプの幼なじみ。彼女への愛がスネイプの全人生を支配していたと言ってもいいのかもしれないの。それにあることを目にしてしまう。

ヴォルデモートの心の一部を宿すことになったハリーは死なねばならぬと語るダンブルドア。この時スネイプは、ダンブルドアに色々ひどいことを言ったの。「殺される豚のように育てたと?」。

ダンブルドアはその言葉にイエスとは言わなかった。「時が来たら、あの子は死すべきだと?」にはイエスと答えた。ダンブルドアはこの時、ハリーはヴォルデモートの攻撃で死ぬことはないということを知っていたんだと思うの。

でも、心に棲みついたヴォルデモートの心の切片を取り除くためには、ヴォルデモートの攻撃を受けなければならない。それによってしかその切片を取り除くことはできないと考えられたようなの。

でも、誰がどのように伝えれば「いやホントには死なないんだよ」ということを理解させることができる?

でもハリーはその恐れに打ち勝って、ヴォルデモートの攻撃を甘んじて受けなければならない。

映画を見た視聴者はあの白い印象的なシーンが心に焼き付いているから、そのあとに何が起こるか理解しているんだけど…白いキングスクロスのようなところに行き、さらに自分の意志で仲間が待つ世界に戻ってくることができると。

しかしハリーにとってそれはあとでわかる話であって、戦いに臨む以前には知る由もない。ダンブルドアは、未成年のハリーにその苦難を背負わせること自体をとても気の毒に思っていたのではないかと感じるの。

相関④|ハリーの死と再生、そして未来への旅立ち

分霊箱の秘密を知ってしまったことをハーマイオニーやロンに告げるハリー。なぜ自分にはヴォルデモートの心が読めるのか。ハーマイオニーは以前から気づいていたようだし、今からハリーが森に向かい、何かとんでもないことに向き合おうとしているのを予感していたようだわ。

ハーマイオニーも、ロンも、ハリーをただ見送ることしかできなかった。それが定めだから?自分は今から死なねばならぬ、そう考えたはりーは、今が最後の時とわかりスニッチに口づけをした。

そして手に入れた蘇りの石。これで、死の秘宝3つがすべてそろったわけね。では改めて、死の秘宝とは何だったのか。

彼は今「死」に向き合っている。それはとても恐ろしいこと。死ぬときはどんな風なんだろう?痛いの?苦しいの?それにはシリウスが答えてくれた。「眠りに落ちるよりも早い」と。

怯える心に対しては、母リリーが「あなたはとても勇敢だった」と。ずっとそばにいてみていると伝えてくるわ。

自分の死によってあとに残されるものを思う心配については、リーマスが「なぜそれに命を懸けたのかいつか理解される」と。

一緒にいてくれる?というハリーの問いに、ジェームズは「最後まで。いつも」と。

そしてヴォルデモートの前に出るハリー。ヴォルデモートはハリーの姿を見つけるなり「死にに来たか」っていうんだけど、まあもちろん、ハリーはそのつもりできたんだけど、ちょっとした違和感を感じたのは、ヴォルデモートからしたら、一対一の対決をイメージしていたんじゃないの?

死にに来たか。。の一言だけかけて、「アバダケダブラ!」って、ちょっと、「えっ?!」ってなるんだけど。まあ、ハリーを殺して自分が永遠の命を得てってなれば、望みは叶うんだろうけど、以前には俺と戦え!!的な姿があったのにここまで変わってしまったのは、相当追い込まれてしまったということかしら。

頼みの綱の分霊箱はナギニただ一つ。もう対決なんて上から目線でハリーに向かうことはできない。。それほどまでに追い込まれ、恐れおののいていたってことかしらね。

6つもあった分霊箱をこんな短時間で5つも壊されてしまったんだから、残りひとつなんて風前の灯火くらいに感じたのかもしれないわね。

そして、ハリーの意識は白いキングスクロスみたいな場所で目覚めるの。そこにはヴォルデモートの心の切片が転がっていた。

そこに現れたダンブルドア曰く、「我々には救えぬものじゃ」と。神様的な話からすれば、その物体、心のよどみ、切片なるものは、神様が作ったものではないということなのかしらね。

もともと浄化して消えていくべきものということなのかもしれないわね。

「ここはどこ?」と尋ねるハリーに「わしが聞こうと思っていた」とダンブルドアが返すわね。これは、ハリーの心の中が描いた世界で、だから、ダンブルドアもそこにお邪魔した存在としてハリーがその世界をどのように見ているのかを聞いているという風に理解したわ。

ハリーはキングスクロス駅といっていたわね。彼の意識の中でキングスクロスは旅立ちの出発点になっていたと思うの。

今彼は、その出発点に立っているという意識がそれを象徴するキングスクロスの雰囲気となって目の前に現れたのかもしれないわね。

スネイプと母リリーの守護霊は同じメス鹿だったことに関してダンブルドアは何も不思議な事ではないと言っていたわね。確かにそう思う。

ネットの記述の中でママ的にも賛同できるのは、スネイプが母リリーを彼の全生涯を通じて愛し続けたからというやつ。

ママ的には、目の前に現れる風景、情景というのは、その人の思いが相手の思いと交差することで可視化される言えば残像のようなものじゃないかと思っているの。

だから、言葉や映像にならない、心の奥底で理解していることが目の前に現れることもあるんじゃないかと思うの。

リリーがスネイプに抱いていた思いというのは、ハリーがリリーを愛していたためにハリーにも伝わっていたと思うの。ハリーはリリーを愛していたから、リリーの心を通じてスネイプのことを理解していたと思うの。

でも、ホグワーツでの日常は、目の前に突きつけられる幻(スネイプからのいやがらせ)に惑わされて、彼の本当の気持ちを感じる余裕は生じなかった。

でも、心の中では何かを感じていたと思うの。スネイプはリリーを愛し続けていたことで、リリーの心と繋がっていたわ。つまりほとんど一体化していた。

だから、ハリーとスネイプの心が交差して生み出された守護霊と呼ばれる残像のようなものは、リリーのそれと同じように見えたんじゃないかなっていうのがママ的な見方です。

続いて現れるのは、ドラコの母、ナルシッサがヴォルデモートによって倒されたハリーのことを「死んだ」と告げたシーン

これはなぜだかわからなかったんだけど、どうやら、ドラコの無事を一刻も早く確認しようと思えば、ここでは「ハリーは死んだ」と告げ、ヴォルデモートがホグワーツに向かうように仕向けるのが最短と考えたからというのがネット上でよく見られた見解。

なるほど~。もう彼女にとっては、ヴォルデモートが勝とうが負けようが、どのみちマルフォイ家はボロボロだし、息子の無事のほか望む者が無いっていう話。納得。

その母の思惑通り、ヴォルデモートたちはまるで凱旋するかの如くホグワーツにやってきた。ハリーを抱えるハグリッド。ハグリッドにとってこれ以上の悲しみはないわよね。

ところが当然、ハリーは生きていたから、タイミングを見て飛び出してくるの。そして、最後の決戦ね。最優先はナギニを倒すこと。

ここでダンブルドアが言っていた、「助けはふさわしきもののところに現れる」という言葉が思い出されるわね。グリフィンドールの剣は、ネビルのもとに現れた。ネビルが剣でナギニの首を吹き飛ばした。

まさに杖と杖のぶつかり合いのタイマン勝負中だったヴォルデモートとハリーの戦況を一変させた。杖の優劣以前に、分霊箱の全てを失ったヴォルデモートはチリとなって消えていったわ。

ほとんど廃墟となったホグワーツ、この大戦争でみんな傷ついていたんだけど、ようやくホグワーツらしい笑顔が戻ってきた。

ニワトコの杖がハリーのもとにやってきた。でも、不要なんだって。割りばし折るみたいに折っちゃった(笑)。だって、最強の杖って、戦う道具でしょ。

戦いが前提のものなんてもってたら、きっとまた最強の敵があらわれるわよね。だからママ的にもへし折ることには大賛成。

そして時は流れて19年後。ハリーはジニーとの間に二人の子供をさずかったようね。ロンとハーマイオニーも二人の子供がいるみたい。子供たちはやはりホグワーツに向かうみたい。また新たなドラマが始まるのね。

まとめ

死の秘宝で描かれたのは、杖や分霊箱といった数々の謎が、最終的にハリーとヴォルデモートの関係へと収束していく姿でした。ニワトコの杖が選んだ真の所有者は誰か、そして「死」を受け入れた先に待っていた「生」の意味。ホグワーツでの決戦は、魔法の力だけではなく、仲間を信じる勇気と愛が勝敗を分けることを示していたように感じたわ。

今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。

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