映画『君たちはどう生きるか』、見終わったあとに「あの青サギって、なんだったの…?」って思った方、多いんじゃないでしょうか。
やたら喋るし、なんか怪しいし、ちょっと怖いし(笑)。
でも、よくよく見てみると、あの青サギって単なる“変な鳥”じゃないんですよね。
今回は、そんな青サギの正体や、あの謎の「風切りの7番」の意味まで、
心の中を旅するように、ゆっくり紐解いてみたいと思います♪
青サギの正体は“幻想”?|その姿は、眞人の心が映した鏡かもよ?
青サギって、最初なんか妙にウロウロしてて、やたらと眞人に絡んできませんでした?
屋敷の屋根からのぞいてきたり、「母君を案内しましょうぞ」なんて言ったり…なにこの不審鳥!?って感じだったんだけど(笑)、実はこの子、ただの鳥じゃないんですよね。
私ね、これって「眞人の心の中から生まれた幻想」なんじゃないかって思ったんです。
だって、「お母さん助けて!」とか「おかあさん、おかあさん」って、火事で母を失ったときに眞人が心の奥で叫んでたことを、青サギがそのまま口にしてるんですよ?
つまり、青サギは眞人の記憶や未練がつくり出した存在。そしてその姿は、眞人の視点で描かれてるからこそ、あんなにもリアルで不気味だったのかもしれませんね。
いや〜心の中って、ほんとにやっかい。でも、そこから目を背けてたら前には進めない。そう言ってるようにも思えるんです。
眞人を導いたのは誰?|青サギとの会話に隠された“心の扉”
青サギが「ようやく長い間待ち続けたお方が現れましたな」って言ったとき、私ちょっとゾッとしました。
え、誰を待ってたの?って。でもね、あれはきっと“眞人が自分自身の心とちゃんと向き合えるようになった瞬間”を意味してるんですよ。
「母君の元へご案内しましょうぞ」って言われて、「ふざけるな、母さんは死んだ!」って返す眞人…その反応もすごくリアル。
亡くなった人を想い続ける気持ちって、誰にでもあるじゃない?でもそれって、時に心の成長を止めてしまう“執着”にもなるかもですよね。
青サギが「人間のよくやる手だね」と言ったのは、たぶんそういうこと。
心の中に閉じこもって動けなくなるのって、あるある。でも眞人はそこから一歩踏み出して、「友達を選ぶ」っていう大切な選択をしていくんです。
しがみつくんじゃなくて、寄り添う。そういう心の持ち方、大事にしたいですよね〜。
風切りの7番って何?|羽が教えてくれた“執着”ってやっかい!
「風切りの7番を返せー!」って青サギが騒いでた羽、あれ正直最初よくわかりませんでした(笑)。
だって、あの羽って塔の下に落ちてたんでしょ?
別に眞人がむしったわけでもないし、飛行にも困ってなさそうだったし…。
でもね、ネットで調べてみたら、風切りの7番ってすごく大切な羽らしいんです。
それってもう、“心の弱点”みたいなもんじゃない?しかもあの矢、羽がついてるせいで青サギを追いかけてるように見えたけど、あれ実は「羽のほうが追ってた」って考えるとゾクッとしません?
執着って、自分では気づかないうちに自分を縛るんですよね。
青サギもそうだった。眞人だけじゃなく、誰にでもそういうことがあるよって、映画は教えてくれてる気がします。
「大切だから手放せない」って思ってたものが、実は一番の足かせになってるってこと、私たち大人にもよくある話ですよねえ。
塔の上の選択|“愚かな鳥”に託された眞人の心の旅
「愚かな鳥よ、お前が案内者になるがよい」っていう大叔父のセリフ、めっちゃ意味深じゃなかったですか?
青サギが「しょうがないなぁ、後悔しても知りませんぜ」なんて軽口たたいてたけど、あれ本音はけっこうビビってたんじゃないかな〜と思って(笑)。
でもそれもそのはず。だって青サギって、眞人の“学び始めた心”の象徴なんじゃないかなって思うんです。
つまり、自分自身の中の未熟さと対話するってこと。
しかも大叔父は、自分の意志を継がせたいと思いつつも、ほんとは眞人に選んでほしかったんだと思うんです。
「執着を手放すか、それとも引きずるか」──その選択をちゃんと自分でしてほしいと。だから青サギに案内させたってことは、自分の中にいる“まだ迷ってる自分”と一緒に旅しなさいってことだったのかも。
いやもう、人生って選択の連続。子どもにだって、自分で選ぶってこと、大事にしてほしいなって思います。
青サギの役目は終わった?|心の旅の終わりと、新しい一歩
映画のラスト、青サギが「あばよ、友達」って言って去っていくの、ちょっとよくありませんでした?あれね、私は「心の中のガイド役がもういらなくなった」ってことだと思うんです。
最初は不気味で、嫌なヤツっぽかったけど(笑)、あの青サギがいたから、眞人は自分の心と向き合えた。そして最後は、「友達」という“これからのつながり”を選んだ。
しがみつくんじゃなくて、歩き出すこと。青サギって、ただの変な鳥じゃなかったのよ!もうひとりの“自分”だったんじゃないかな。
私たちも、日々いろんな感情と向き合って、時には心の中にいる青サギとケンカして(笑)、でも少しずつ前に進んでいく。
この映画って、そういう“心の成長物語”だったんじゃないかな。なんかもう、見終わったあと静かに泣けちゃうの、わかる気がします…。
まとめ
最初は不気味で、信用ならない存在に見えた青サギ。
でもその正体は、眞人の中にあった「罪悪感」や「執着」、そして“成長したいけどまだ怖い”という未熟な気持ちだったのかもしれません。
風切りの7番が象徴していたのは、きっと手放せない想い。でも眞人は、自分で向き合い、悩んで、最後には“友達”を選んだ。
しがみつくことより、寄り添って生きていくこと。子どもでも、大人でも、それがきっと“ほんとうの強さ”なんですよね。
青サギはもう姿を消したけど、あの旅が残してくれたものは、私たちの心の中にもちゃんと残っている――
そんな気がします。
今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。
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