豚が雲をひいたの意味は?ひねりこみって何?エルロン、ハイヨーシルバーとはなにかも併せて解説【紅の豚】

この記事はネタバレ情報やあらすじを含みます。映画を未視聴の方は特にご注意ください

「豚が……雲をひいた……!」

え?急にどうした!?って思った人もいたかも(笑)でもこのセリフ、『紅の豚』ファンの間ではちょっとした名場面。しかも、続けて出てくる「ひねりこみ」「エルロン」「ハイヨー、シルバー!」──

え、なにそれ、カッコよすぎるけど、意味は…?

この記事では、そんなちょっと専門的で、ちょっとロマンチックな“飛行ワード”たちをやさしく解説しつつ、
それらに隠されたポルコの生きざまにも、ぐいっと迫ってみたいと思います✈️🐷

飛行機のことは詳しくないママが、ざくっとコメントしています。一緒に、「空を飛ぶ豚」の物語、もう一歩深くのぞいてみましょ〜!

目次

豚が雲をひいた──このセリフに込められたものは?

「豚が……雲をひいたぞ……!」

作中でこのセリフを口にしたのは、空賊たち。ポルコの飛行艇が空に飛び立っていった直後、空に長く伸びた雲を見上げて、思わず漏らした一言です。

映画を観ていると、ふわっと美しい空の描写に見とれてしまうこのシーンですが、この「雲をひいた」という表現、なんとも詩的で、そして意味深じゃないですか?

ネット上の情報によると、「雲をひく」とは、飛行機雲のように、空気中の湿度や気温によって飛行機の翼やエンジンから雲のような筋が生まれる現象を指すことがあるそうです。


戦闘機などが高速で飛んだとき、よく後ろに白い軌跡を残しますよね。それがまさに「雲をひく」状態。昔のプロペラ、しかも飛行艇と呼ばれるものが雲を引くなんて言うのは、知る人からすればありえないほどの高等テクニックの駆使か奇跡的な操縦を感じさせるのかもしれませんね。

でも、ポルコが飛び立ったあのシーンでさらに惹かれるのは、“豚が”雲をひいたという点。

本来、豚は空なんて飛べない。でもこの物語では、飛べないはずの存在が、空高く飛び、雲すら引いてしまうんです。

これってたぶん──「信念や矜持を持って飛んでいる者こそが、本物の飛行士なんだよ」っていう、
マルコの生き様そのものを象徴してたりして。(かなり根性だしてる顔して操舵していましたものね)

ポルコは、政府にも逆らい、人間の姿を捨てて“豚”になったけど、それでも、誰かを助けるためには空を飛び続けた。

だから、空賊たちがこのセリフを口にした瞬間──「豚」が「ただの豚」じゃないことに気づいて、空を見上げていた誰もが魅了されてしまったのかもしれません。

あの「雲」は、ただの飛行機雲じゃない。ポルコという男が生き様を貫いた、意地と誇りの“軌跡”だったんじゃないでしょうか。

ひねりこみって何?空戦技術の基礎をやさしく解説!

「ひねりこみだ!」──そう叫ぶのは、空賊たち。ポルコが空中でぐいっと急旋回しながら、敵の背後をとるシーンで飛び出すこのセリフ。聞きなれない言葉だけに「なにそれ?」って思った人、多かったんじゃないでしょうか。

ネット上の情報によると、「ひねりこみ」とは、戦闘機が敵の後ろに回り込むために行う特殊な飛行技術のひとつで、英語で言うと「スプリットS」や「Immelmann turn(インメルマンターン)」などが近い動きなんだそうです。

ざっくり言うと、空中で機体を反転させたり、急旋回することで、正面で対峙していた相手の後ろに一瞬で回り込むような技。

……って言われても、イメージつきませんよね(笑)。

でも大丈夫。映画の中でポルコが見せた“ひねりこみ”、あれが答えです。
水平に飛んでいた飛行艇が、ある瞬間ググッと機首を下げて旋回、スピードを保ったまま背後をとる──

この「ひねりこみ」って、単なるテクニック以上に、ポルコの“飛び方”そのものを象徴しているように感じました。

彼は、真正面からぶつかるような真っ向勝負を避けながら、でも逃げずに、きっちり勝負どころでは背後をとる。

この感じ、なんというか──「正義感むき出しじゃないけど、結果的に誰かを助けてる」っていう、ポルコの生き様と重なる気がしませんか?管理人のこじつけのようにも感じますが(笑)

ネットでは技術的な話として盛り上がっている「ひねりこみ」だけど、この映画での描かれ方はもっと詩的というか、“空を味方につけた一匹狼”って感じがして、私はすっごくカッコよく見えました。

ちなみにフィオも「この飛び方、教えてもらいたいなあ〜」って顔してた気がする(笑)

エルロンとは?飛行機の翼にある「曲芸の秘密」

知らない人にとっては、スルーしちゃうかなって言葉「エルロン」。

ネット情報によると、「エルロン(Aileron)」とは、飛行機の翼についている小さな可動部分のことを指していて、
これを動かすことで機体を横に傾ける=いわゆる**“ロール(Roll)”運動**を制御できるんだそうです。

つまり飛行機が左右にグルッと回転するあの動き、あれをコントロールするパーツがエルロン。

もっと簡単に言うと──「この子が動いてくれないと、飛行機が“横に倒れる”演技ができない」って感じ。
つまり、飛行機の“ひねり芸”を支える影の立役者!

あの赤い飛行艇、もう生き物みたいに空を泳いでるじゃないですか。実際には細か〜い操縦が重なって、バランス取ってるらしいんだけど、それを**「当たり前」みたいな顔してやっちゃうのがポルコ**なんですよね。(でもやっぱり、汗流しながら必死の形相になっていたから、ほんとに大変な事なんでしょうね。素人にはジェットコースターですら、結構な負荷がかかってるように感じるんですから、プロペラの飛行機でも、きっと相当なしんどさがあるんでしょうね)

ハイヨーシルバーって何?元ネタと意味を解説!

「ハイヨー、シルバー!!」──飛行艇に飛び乗ったカーチスが、いきなり大声で叫ぶこのセリフ。
一体なんのこと?って思った人、けっこう多いんじゃないでしょうか(笑)

ネット情報によると、これはアメリカの西部劇ヒーロー「ローン・レンジャー」の決めゼリフ。ローン・レンジャーは1930年代から人気を博した架空の騎士で、彼の愛馬シルバーに乗って出動する際、こう叫ぶんです:

「Hi-Yo, Silver! Away!(ハイヨー、シルバー!行けー!)」

つまりこれは、“ヒーローが正義のために出動するときのかけ声”

で、これを言ったのが誰かって?──そう、カーチスなんですよね(笑)

カーチスにとっての「ヒーロー」って?

カーチスって、どこまでもアメリカンで、どこまでも目立ちたがり。飛び方も発言も自己プロデュース力がすごすぎて、なんというか「自分、映画の主人公やと思ってるよね?」って感じ(笑)

だから「ハイヨーシルバー!」も、正義とか誠意っていうより──“俺、今めっちゃカッコいい!”って言いたかっただけに見えるんです。

ただ、それが嫌味じゃなく、なんか憎めないんですよこの人。

実際、フィオにもポルコにも軽くあしらわれてばっかりで、本気の戦いでは全然勝ててないし、恋も負け戦。
でも、それでもめげずに「俺が主役だ!」って顔してる。

そんなカーチスのちょっと滑稽で、ちょっと哀しい自己演出が、このセリフに凝縮されてるように思いました。

つまりこれ、「俺、今日の主役です!」っていう、カーチス流の“アドリブ登場曲”みたいなもん(笑)

でも、映画の最後まで見て思うのは──そうやって“自分を信じ続けられる”のも、ある意味才能なんだなあってこと。

ちょっとダサくて、ちょっとカッコつけすぎだけど、どこか愛らしい。それがカーチスの「ハイヨーシルバー!」だったんですね。

飛行技術にこめられた、ポルコの“生きざま”とは

ここまで見てきた「雲をひいた」「ひねりこみ」「エルロン」「ハイヨーシルバー」──どれもが、飛行技術としての“豆知識”や“演出のこだわり”として楽しめる一方で、私はそこに、ポルコという男の“生き方”がにじみ出てる気がしてならないんです。

例えば、「飛ばねえ豚はただの豚だ」ってセリフがあるけど、ポルコにとって“飛ぶ”ことは、ただの趣味じゃない。
誰かを助けること、誰かのために動くこと──つまり“生き方そのもの”だったんですよね。

このセリフを含め、映画に登場する名言まとめはこちらの記事で紹介しています

誰かを助けるために飛んでいるポルコの姿は、見ていて心を打つ

整備に関しても、技のひとつひとつに魂がこもっていて、それをフィオが受け取り、カーチスが気づき、空賊たちが見上げた。

あの空には、ただ“操縦のうまさ”だけじゃなくて、信念を貫く人の背中が見えたような気がしました。

ポルコの飛行艇は、最新機でも最新兵器でもない。でも、**彼の中の誇りと矜持が詰まった「魂の乗り物」**なんですよね。

そしてその技術が、誰かを守るために使われたとき──「飛べない豚」が、誰よりもかっこよく見えるんです。

今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。

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