東大卒の元エリート・花村薫が、ひょんなことから“偽のママ”として6歳のいろはを支えることに。お受験、仕事、母娘のすれ違い…3人の心が揺れ動く中で、薫がなぜ危ない橋を渡ってまで「偽ママ」を続けようと決めたのか。その理由が少しずつ見えてきます。
相関図| 第1話 偽ママでお受験!?

ハルさん演じる主役の花村薫 33歳。冒頭から自分が何をしようとしているか、ナレーションで語っているの。
偽の母親。相当やばいことをやっているという自覚あり。
なんでそんなある意味大勝負に出ているわけ?
そもそも、そこで勝負したらあかんやんとかいろんなことが頭を駆け巡るんだけど…
転職エージェントの野口俊彰とのやり取りに、どこか追い詰められた感のある薫なんだけど、その場その場で状況分析もしてるし、そんな危ない橋わたる感じしないのよねえ。
なんでも、東大卒業、そこに至るまでの受験では一度も失敗したことがないらしいのね。
さらに、今は転職求職中なんだけど、前の勤め先は三ツ橋商事という日本でも有数の大手商社。
エージェントの野口さんの気の利かせ方に多少イラっともするんだけど、野口さんが必死になって聞き出そうとする薫の「転職希望理由」、気になってしょうがないわ。
野口さん、とっても気の利いた(?)エージェント。お仕事の紹介は整わなかったんだけど、彼、きっと何か持ってるのよね。野口さんのところを薫が尋ね、そのことがある女性と深くかかわっていくきっかけとなったの。
ベンチャー企業RAINBOWLABの社長、日高茉海恵の娘6歳いろはの家庭教師。でも、ハードルはなかなか高そう。お受験対応なんだけど、受験は2か月先。
結局お金でつられる形で、引き受けることになったようなの。給与は2ヶ月で120万円。…いいんだけど、お受験対応、しかも2か月先ということだから、本来目指していた就職とはちょっと違ってしまったわね。
食いつなぎにしてはかなりいいお金が入ったけど、就職活動はまだまだ続くということかしら。
それに、ハードルは時間の問題だけじゃない。
教えることになった薫の娘、いろはの態度ときたら、前の家庭教師も、その前の家庭教師もたちどころに追い出せるほどに、それはもうむかつく態度。
でも、かなり頭が良さそうなのよね。
お母さんの前では「はーい、ママ」って、従順な態度をとったかと思えば、視界からママがいなくなるや、「もう帰ってくれていいんだからね」みたいななめくさった態度。
でも、本音がその悪態の方だとしたら、そんな素早くママの前でいい子になれるかしら?
何か事情があるのかもって、多少、ほんの多少は思わせてくれるのよね。
その事情をオープンにしてくれるまで時間はかからなかったの。
でも、それは、薫がとんでもなく優秀だったから。
いろはは、自分のことを理解してくれる人を待っていただけなのよね。
いろはは数字にかけては天才だった。そして、夢も、自分の推しの影響を受けて女性宇宙飛行士。
ここまで明確な夢を持っているいろはにとって、そこに至るまでの道を導いていける人というのは、やっぱり限られた人だったんでしょうね。
薫は、そんないろはの思いを瞬時に見抜いたの。
いろはにとって、薫は自分の夢に至る道の、その一部分をエスコートしてくれる人として映ったみたいね。
あっという間に二人は心通じ合わせたの。
いい感じになってたんだけど、母、茉海恵がとんでもないことを言い出した。
父兄の面接試験を薫に代わってくれっていうの。
こんなの、法律に詳しくなくたって、瞬時のうちにあれに抵触、これで罰せられるって、いろんなことが頭に思い浮かぶはず。
ましてや、一応、超常識人?と思われる薫がそんなことを受けるわけがない。
世間の常識とはちょっと違う常識の中で生きているのか、茉海恵はいたって真剣なんだけど、まあひとまずは引き下がったみたい。
その夜、薫に転職エージェント、キャリアグリッドの野口さんから電話があったの。
次の面接が決まったって。一瞬喜んだ薫なんだけど、なにやら、薫の中でのプライオリティに順位変動があったような..そう、お受験のことが気になってるの。
でも、面接は受けることになったみたい。面接官の評価は上々。でも、野口さん同様に、前職をやめた理由が気になったみたい。
回想シーンで語られるんだけど、みているこっちも思わず唸ってしまうような内容。
仕事ぶりは評価されていた。ただ、会社方針の多用性という言葉にマッチした人が昇進し自分の上司となり、仕事を評価されていた自身はその補佐に回されるという…。
会社の方針だとかなんだとかはよくわからないけど、そこに納得できず、頭を抱えてしまった薫の気持ちは理解できるわ。
薫の言葉を借りれば、今回の事態というのは「誰かを押し上げるために、別の誰かを犠牲にするという多様性を認めることはできなかった」っていうことらしい。
今回のドラマ、もしかするとこのあたりもテーマに入っているのかな。
その選択をした薫自身、それが正しい選択だったのか、今もわからないと言っているわ。
人生色んな事がありすぎて、困っちゃいますよね。
いろはちゃんも、今日は早く帰ってくると言っていたお母さんがトラブルで帰ってこなくなって、寂しくてしょうがない。
思わず、何かに八つ当たりしようとしたいろはだったんだけど、薫が教えた”手を握って開いて”で、なんとか自分の気持ちをコントロールしようとしているの。
思わず抱きしめる薫。自分が教えたことを頼りに何とか生きていこうとする小さな命を見たら、もう、ここから離れるわけにはいかないわよね。
茉海恵が夜遅くに戻ってきて、薫と二人話し込むの。
東大をでていても、勝手に期待されて、あげく、失望されて、思うような人生が待っているわけではないみたいなこと言う薫に、茉海恵がなんか心軽くなるような一言をかけるの。
「失望する奴に引っ張られるなんて時間の無駄。ほっときゃいいんだよ」って。
茉海恵は薫を初めて見た時、「薫は自分で自分の人生を選んできた人だ。この人にいろはを託したい。」そんな風に思ったんだって。
こんな人になってほしいって、本気で思ったんだって。自信を失っていた人にとっては、泣けてくるような一言よね。
人って、自分のこととなったら、なんでこんなに弱いんでしょうね。
あれだけ勢いのある茉海恵が、ちょっとしたきっかけで、従業員の生活を預かっていることに委縮してしまったり、格式高いといわれる小学校に自分が出入りする、たったそれだけのことですら、見当違いの選択をしていたと考えてみたり。
心開いてくれたいろはが悲しむ顔を見てしまった薫は、とんでもないことを言ってしまった。もう後戻りはできないって覚悟とともに。
相関| 第2話 偽ママ運命の受験当日
初恋の人が受験の受付担当に。18年前のこととはいえ、自分の家庭教師だった人、しかも初めて恋心抱いた相手と、これから先しばらく付き合っていかなければならないと知ったときの心境ってどんなだったのかしら。
今は、とにかく、バレてはならないって、その思いで必死だったと思うんだけど。
東大卒、頭キレキレといいながら、意外なところで言葉に詰まったりする薫。
面接で、集団行動をしてこなかったいろはについて、何か懸念はあるかって尋ねられたとき、言葉に詰まってしまうのよね。
そんなもろさも見せるところが、薫の良さでもあるとは思うんだけど、そこをついてくる黒木竜馬って、なんだかイケすかない感じ。
でも、面接の時、遅れて現れた彼が、いろはのことを理解していて的確にうけこたえをしてくれたのには薫も助けられたはず。
彼は茉海恵の会社RAINBOWLABの副社長。茉海恵の地元の後輩で、もともとやんちゃをしていたようにも書かれているわね。
彼は、いろはのこともよくしっている。だから、面接の時、偽の父親として、でも、いろはのことをちゃんと理解しながらうけこたえをしていたの。
もう二度とこんな役目はごめんといいながら、合格発表に喜ぶ茉海恵の声を聞いてなんだかうれしそうな竜馬。
さて、偽ママを演じていくことになった薫も学園保護者として、結構がっつり学園の仕組みの中に取り込まれていくことになるの。
柳和会という保護者会、そこにまるでその学園を牛耳っているかのような振る舞いの3人の役員。
嫌味たっぷりに保護者会を回しているんだけど、やっぱり理不尽に思えることも多そうで、…薫はそれを見過ごすことはできないのよね。
行事委員というのを押し付けられそうになった本橋さゆりに救いの手を差し伸べようとして、行事委員を彼女と一緒にやることになったの。
でも、これ、ただのその時限りの関係ではおさまらないようなの。
ところで、薫の初恋相手で教師の佐々木智也、彼が、薫や茉海恵に思いもかけないような展開でからみだすの。
薫が偽ママとして書いた名前の筆跡と、提出物として回収した書類の筆跡が違うことに気づいてしまうの。
さらに、智也は虹汁の愛飲者。お店に立ち寄ったときに、マミエルこと社長の茉海恵と遭遇してしまうんだけど、マミエルの方も、その男性がまさか柳和学園の先生だなんて知らないから、佐々木のことをササエルとか呼びながら、お互いに記憶に残る存在になってしまったの。
忙しい茉海恵だけど、今日は少しご機嫌で帰宅。
ササエルとの、まあささいなやりとりだけど、ちょっとほっこりとかしたのかな。
でも、忙しいママには、思い違いによるすれ違いなんてのもよく起こるのよね。
いろはの鍵盤ハーモニカカバー、学校からの指示は、「手作り」なんだけど、ネットで購入したものだと学校から指摘されて、薫がそれを茉海恵に報告したの。
茉海恵じゃなくとも、娘が自分の手作りカバーを気に入らなかったからといって、勝手にネットで買いなおしたとか言ったら、そりゃ大もめにもめるわよね。
でも、ちょっと娘の話に耳を傾ける時間がもう少しあれば…思い違いなどせずに、娘が母親を思ってのことだったって、最初からわかる話だったかもしれないのよね。
手作りカバーはクラスの男子に壊されてしまった。
でも、それを母親に言って、作り直してもらうには、母が忙しすぎて、娘はそのことを言えなかったっていうのが真相だったの。
でもね、この親子、まあ、茉海恵が忙しすぎるからすれ違う時も結構ありそうなんだけど、関係修復もとっても早いの。
きっとね、ご飯はちゃんとつくってくれてるとか、できる限りのことはやろうとしているのが伝わっているからなのかな。
茉海恵と薫の関係も、日に日に信頼関係が増していってる感じ。
今回も、臨機応変に、できる人ができるところをやりましょうって薫の言葉に「はい」って、とっても素直にいい返事で、年上の姉御を慕うように返事をするの。
でも、エンディングで第3話に向けて自体は急展開することを告げていた。
智也はひょんなことから、マミエルの本名が日高茉海恵ということを知り、あの筆跡との関係が頭をよぎった。
さらに、虹汁のコンビニ販売展開が決まったことで、社長マミエルの存在を思いもかけない人物が知ることになったの。
それは本橋慎吾。彼は三ツ橋グループ創業家の出で、薫が以前勤めていた三ツ橋商事で元上司。
今は、三ツ橋食品の社長となっている人物。彼の奥さん本橋さゆりは、薫と共に行事委員を務めることになったわよね。
さらに、大きな秘密を抱えていそうな本橋慎吾なんだけど、まだ第2話ではその秘密は明かされない。
相関| 第3話 母の日の作文が書けない!?
いろはが母の日に向けた母への感謝の作文が書けない?なんだろ。
あれだけ頭のいい子だから、事実ではないにしても、ハイハイって、適当に書いてしまえそうな気がするんだけど。
書いてくださいって先生が言った時、「ふざけんな」とかも言っていたように聞こえたけど。なにかあるのかな?
茉海恵が何を言っても、作文を書こうとしないいろは。なんでかなああっておもってたら、そういうことか。
ママと一緒にどこか行ったり、何かをしたかったんだ。
作文なんて出さなくたっていいじゃんってなりそうだった茉海恵だったんだけど、作文提出回避はダメ!って薫に言われて、思い直した茉海恵に浮かんだ言葉は「ママと一緒にどっかいこか」だったの。
それは大正解だった。もういろはは大喜び。さらに、薫も一緒にって茉海恵が誘った時のいろはのご満悦の表情ときたら、もう、本当にママが二人いるかのように幸せそうな顔してた。
でも、にわかにとってもやばいムード。三ツ橋食品が、類似商品を安値で市場投入してきたの。
虹汁はコンビニ展開で増産を図りだしてたんだけど、そのタイミングで、三ツ橋食品がコンビニの棚全てを置き換えてしまう勢いで攻勢をかけてきた。
ササエルの言葉を借りると、その商品は「劣化版類似商品」。
彼は、5年前、虹汁に健康を支えてもらっていたのよね。
おそらくその当時、モンスターママたちによって、食事ものどを通らない状態に追い込まれた居たと思うんだけど、そんなときにも、虹汁だけは体が受け付けたんだって言っていた。
その彼が、コンビニに並んだ類似品を、きっと、マミエルのためにと思って試飲してみたのね。
偽ママの件で、将来的には、二人の間に何かの問題が持ち上がるのかもって、ちょっと気になっていたんだけど、彼とマミエルの関係は、お互いにササエル関係になっているみたいに感じたわ。
それとは別に気がかりなのは、そんな心配事を抱えてしまった茉海恵は、果たしていろはとピクニックに行けるのかって話。
そりゃ、責任やらプレッシャーやら、社長としてのしかかってくるものはとんでもないんだと思うんだけど、今のいろはにとって、ママとのピクニックは一大事よね。
それは茉海恵もわかっているのよね。いろはをベッドに寝かしつけながら、仕事のプレッシャーを何とか押しのけながら、いろはの顔をじっと見つめるの。
でも、いやな予感的中。ピクニック出発直前、突然呼び出しを受ける茉海恵。いろはから三下り半を突き付けられる茉海恵。
薫、なんとか茉海恵の代役を果たそうと、ピクニック、頑張るんだけど、その思いはなかなかいろはには届かなかったの。
いろは、小学校1年生だものねエ。楽しみにしていたママとのピクニック、そう簡単には機嫌直らないわよね。
でもね、いろんなものでつろうとしていたんだけど、いろはがせがんだ星を投影するおもちゃにヒントを得て、プラネタリウムに行こうって誘ったの。
もういろはは大乗り気。機嫌が直ったところに、用事を済ませた茉海恵も合流。
ほんのわずかな時間だったけど、母子、それに薫も一緒に、楽しい時間を過ごすことができたの。
するとね、そこに奇跡を予感させるアイディアが茉海恵の心に思い浮かぶの。
楽しい時間は、薫の過去の思い出を引き出した。塾に行った帰りに、ご褒美といって母が飼ってくれるおやつがあったのよね。それが、とても、当時の彼女にはうれしかったみたい。
その話にね、茉海恵は一発逆転のヒントを得たみたいなの。
一緒に過ごした時間のお陰で、いろはは無事に作文を書くことができたの。作文に登場した「マミー」。当事者じゃなくてもないちゃうじゃないねえ。
それにしても、先生の佐々木智也はいつ薫たちの事実に気づいて、味方になってくれるのかな。
茉海恵との関係の中では、味方感が出ているんだけど、まだ今のところ、いろはに対しては「ママとマミーの混在はいい表現とは言えません」とかって、そりゃあ、将来の受験とかなんとか、そういう部分ではそうなのかもしれないけど、もうちょっと寄り添ったような言い方もできるんじゃないのって感じた。
それに、ついに気づいてしまった薫の正体。予告が流れてくるから、来週は「場合によっては警察に」って言葉まで聞こえてしまったじゃない。
先生の立場で、事実を知ってしまって黙っておくわけにはいかないんだろうし、だまっていたらそれはそれで、どんなことになってしまうのかって心配もするし..いったいどうなるのかしら。
相関| 第4話 偽ママがばれた
日高茉海恵を演じていた花村薫の正体がばれた!?「どうしようどうしよう」って。
佐々木智也先生の追及が始まった。
先週の予告でちらっとながれた、なんかキッツい言葉「場合によっては警察に」って、始まって早々に薫に詰め寄ってる。
でも、薫のしらばっくれる態度もどうにいってて、なんかもしかしてこのまま逃げ切るか?って思えたのもつかの間、昔の教え子だろって詰め寄られて、なんだか観念したっぽい。
昔のよしみで、泣きつき作戦に変更しようとした矢先、マミエルの会社の副社長、黒木竜馬が教室に飛び込んできた。
ドバイから帰ってきたばかりを装って、疑いムードを一気に吹き飛ばす、べたべたの夫婦を演じたの。
それに圧倒された少しの隙をついて、竜馬と薫は、何とか尋問の行われていた教室から抜け出すことができた。
しかし、日高茉海恵と娘のいろは、そして花村薫の3人の関係が、4話にしてもう円熟しきってる感じ。いろはは二人のママにもう本とご満悦って感じよね。
今まで、本当のママが大忙しでなかなかかまってもらえていなかったんでしょうし、薫が来て多少の余裕ができた分、ママ自身がいろはのために時間を割くことができるようになったのかもしれないわね。
フェイクマミーの薫も頑張ってる。柳和学園伝統のファミリーデーの催し打ち合わせなんかも、保護者会の三羽烏の圧力にも屈せず、おかしなことはおかしいと真正面から勝負を挑んでる。
結局、不本意ながら折れざるを得ないところは折れて、要求されるとおりにやったりもするんだけど、そうなったときにもとことん全力というのが見ていて気持ちいいわ。
それに、その催しで、虹汁で得たノウハウをつぎ込んだ野菜ジュースを販売する方向でマミエルと話してるんだけど、いつもは薫の博識ぶりに感心してばかりの茉海恵だけど、いざ、物を販売するということになると、瞬時のうちに顧客ファースト的なアイディアというか、彼女にとっては当たり前なんだろうけど、いろんな助言を薫に与えるの。
このあたりはさすが社長という感じよね。
でも、徐々にお互いの距離が縮まって、それぞれの相関が見え隠れしだした。
ファミリーデーはまさにファミリーの構成員を丸裸にするような日になった。
茉海恵は佐々木智也の姿を見かけ、彼がいろはの担任教師であることをしるの。
茉海恵にとってはまさにオーマイガーって感じなんだけど、さらにやばいのは、智也は完全に花村薫の正体に気づいてしまった。
ただ、薫がフェイクマミーとなっている理由に関しては、とんだ見当違いをしていたの。
彼が見当違いをした理由というのは、ネットで見た竜馬のヤンキー時代の写真。
そこから、薫が犯罪組織の陰謀に巻き込まれている…なんて妄想じゃなくて推理する彼の天然ぶりが露呈した。
うううん、これは、もしかすると、薫たちの味方になってくれる可能性ありかも…
以前に、超常識派の薫といったけど、確かに一般常識を超えたところでいろんな事考えてるみたい。
智也に正体がばれて、なぜ偽ママをやっているか、普通に常識をもった勤め人の智也に説明しているの。
女性は、仕事も子育ても両立させて当たり前なんて常識の方が、私にとっては不自然です。
お母さんが二人いなければ回らないほど、女性への負担が増えているんです。そんな女性に肩を貸したいって思うのはおかしいでしょうかって。
ドラマの中だけの話として、その理屈というよりも、薫の目の中の信念みたいなものには心動かされたわ。
替え玉とかいうところは、もはや彼女の頭の中ではなかったことになってるのかしら…でも、常識派の智也は、「上に報告する」っていうの。
ママ的には、これは報告せんな…っておもうんだけど、どうだろ。
さて、このファミリーデーで明らかになった相関関係。
本橋圭吾はいろはの父親。いろはのクラスで、最初はいろはとの距離感が微妙で、いろはには「金星」とあだ名されてしまった本橋圭吾くんはいろはと姉弟ということに。
本橋慎吾は花村薫が元部下であったことに気づき、日高茉海恵ではないことを知った。
本橋慎吾は、RAINBOWLABの社長が元々自分と付き合いのあった日高茉海恵であることは以前に知っていて、不敵な笑いを浮かべていたわよね。
ここから先、しばらくは、本橋慎吾が暗躍するって展開かしら。。
4話のエンディング近くで、茉海恵が耕作放棄地を利用した新戦略を打ち出して、巻き返しを図ろうと頑張ってるの。それにしても、次から次へと、新しい戦略が湧き出してくるわね。本橋慎吾が邪魔してこないことを祈るわ。
相関| 第5話 偽ママ発覚…
やっぱり佐々木智也先生は、上に替え玉の件を報告していなかった。仲間になってくれる公算大?
でも、まだまだ微妙な感じ。そりゃことが多ごと過ぎるものね。
薫に、茉海恵、いろはちゃんと直接話をして確かめたいことがあるみたい。
そもそも、もう時間の経過とともに、自分自身もこの替え玉に加担しているとみられる可能性が高まっているのよね。でも、それほどリスクの高いことをなぜやろうと思ったのか本人たちの考えを知りたいって、当然よね。
まだこの時点では、薫がなぜ法を犯してこんなことしているのか、全く理解できない智也先生。
時間がたつほどに自身の身も危なくなるのに時間をかけているのには、どうやら訳がありそう。智也先生の過去に何があったのか…
いろはの学校生活もそろそろ個人個人の色が見えだしたころね。
ジーニアス留学制度というのがあって、これは学園から特別優秀な児童が選ばれるものなの。
成績だけ見ると、いろはがずぬけていて、まさに天才と呼べるほどのレベル。
それに対して、学園関係者も推していきたいところの圭吾くんは上位ながらもいろはにはちょっと及ばない感じ。
この相関が、このドラマの展開に大きく影響していきそうな感じ。
それにね、圭吾はクラスをまとめたりするというところで魅力的なんだけど、いろはは、子供にとってまだ未知の星とか惑星のことを魅力的に語ることができたりと、みんなを惹きつける力もあるのよね。
学校ではもう一つの相関が動いている。三羽烏が本橋さゆりさんをとりこもうとしている。
というよりは、薫の発案で異例の構成になっている柳和会の行事委員2名体制。これをやっぱり1名に戻したいのかな。
でも、三羽烏の誘いに対して、さゆりさんも安易になびかないところが今のところは好感。
でも、なんか気弱すぎる表向きが逆に気になる人ね… 薫も別な意味でさゆりを気にかけている。
今、さゆりは圭吾といろはが異母姉弟ということをしらないんだけど、この先どうなるんだろうって、そりゃあ誰でも気になるわよね。
前話で気になっていた本橋慎吾、圭吾のお父さんの暗躍なんだけどもう出てくるのは確実みたいね。
もう何とも言えない気持ち悪さが随所に出てきだした。
ちょっとまあ、演技がうますぎて…っていう部分もあるんだろうけど、ほんとに見ていて嫌悪感しかないわ。
昔の冬彦さんを彷彿させるくらい。
場面変わって、こじゃれたバーに薫と黒木竜馬。竜馬が少し愚痴をこぼすモードに入ってる。
愚痴こぼすっていうと、まあ、ちょっと心開いた人に向けてってなるわよね。
この竜馬君、元ヤンキー上がりというキャラなもんだから、「茉海恵とはここでつながってる」「心臓?」「こころです!」って、普段の会話で心でつながってるとか真顔でいえるタイプに描かれてるのよね。
固い絆には違いないんだろうけど、最近の茉海恵の態度が自分を軽視しだしているように感じられて、ちょっと不満みたい。
それを薫にぶつけるんだけど、ぶつけ方がね、どうもちょっと甘えてる風なところを感じるのよね。好きなのかな?
そんな腑抜けたような雰囲気がただよっていたんだけど、薫が確信付くようなことを口にするの。
「誰かに言ってもらえないと、自分の価値を信じられないんですか?」
私は自分の意志で偽ママをすると決めました。それが今の自分の人生に必要だと信じたからです。竜馬さんは茉海恵さん以外の人を支えたいんですか?」って。
なるほど、ママがこのブログテーマにあげていた、薫がなぜ偽ママをやるときめたのか、その答えの一端が明かされたわ。
そして、智也、薫、茉海恵の3者面談が行われた。
それぞれが替え玉をやると決めた理由が本人の口から明らかにされた。
真理恵26歳の時、いろはを授かった。だけど、シングルマザーの身で、学歴などの理由から自給の安いアルバイトしか見つからずにいたところ、竜馬が仕事を一緒にやらないかと持ち掛けてくれたらしいの。幸いにして、事業は拡大していったが、今度は子育ての時間が無くなってきた。
そんな環境の中で、茉海恵はいろはのために何ができるかを真剣に考えだし、いろはが柳和に行きたいという希望を持っているのをしり、何としてもその夢を叶えてあげたいと思ったという。
家庭の事情はみんな抱えています。やったことはいろはに対する子育ての手を抜いたということになりませんかと問う智也に、茉海恵は「それしか思いつきませんでした。すみません」って。
竜馬が、茉海恵は手を抜いたことなど一度もありませんとかばうんだけど、茉海恵もやったことに対しては素直に謝るしかなかった。
一方の薫、逮捕のリスクを背負ってまで偽ママを引き受ける意味があると思っているのか問われ、迷うことなく「思っています」と言い切った。
もちろん、一度は申し入れをやった茉海恵も、それを取り下げ、それでもやると言っていたのは薫だものね。
やるための根拠や覚悟は、茉海恵以上。薫は自分にしかできない役割を見つけたというの。
子供が学校や大人の都合で夢を叶えられなくなりそうになっているところ、自分のキャリアを盾に夢を叶える手伝いができるのであれば、そうしたいと考えた。
子供の夢を叶えてあげたいってのが、薫の思いだったのね。
それぞれの思いを聞いたところで、智也は何を思ったか、自分の過去の経験、転職に至った経験を話し始めた。
これって、薫や茉海恵の考えに同調していく前振り?
彼は、前の学校で、自分には責任も何もないようなことで、父兄や子供たちからまでひどくののしられるような出来事を経験していた。それまで抱いていた教員としての前向きな姿勢も、その時失ってしまった。
でも、彼がその時の出来事で公開しているのは、誰かに非難されたことではなくて、自分が周りの圧力に屈して、子供たちの夢を叶えてあげられなかったことを後悔していたのね。
そして、最後にいろはが呼ばれた。学園を志望した理由を問われたいろはは宇宙飛行士になる夢を語った。
この瞬間、大人たち三人の前には子供が抱く夢が大きく映し出され、それぞれに胸に抱いていた、子供の夢や希望をかなえてあげたいという思いに向けて、三人の決意は一致したようね。
智也先生は、不正を見過ごすことはできないが、それ以上にこどもたちの夢や希望をかなえてあげることを考えなければならないという結論に至ったみたい。
そして、その選択の結果、智也がみたものは、以前の学校でみたような子供や父兄の絶望の顔ではなく、明るく笑ういろはの顔だった。
でも、その瞬間、世の中が求める常識からは逸脱して、薫たちがもっていたリスクの輪の中に自分も加わるという相関が生まれたの。
その場はみんなの笑顔に包まれたんだけど、この先何が起こるかという不安は抱えていたはず。
それでも、皆が笑顔になれたのは、子供の希望を守るという選択をし、そのことが意味のあることだったという証のようにも見えた。
薫がね、智也と腹割って話せる時間があったの。改めて自分がなぜ偽ママをやろうと決めたのか、その根底を智也に話した。
彼女は、前の仕事を辞めたあと、少し後悔することがあった。
でも同時に、自分が進む道を決めるときのよりどころになっていた自分のキャリア、これこそが正しい定規のような扱いになっていたようなんだけど、そのこと自体に疑問を感じ始めたみたい。
それで、今までに経験したことのない、いや、別の定規のようなものを持ち込んだらどうなるのかって、「偽ママ」っていう変数を入れたらどう変わるかって思ったらしいの。
試してみた結果、苦手だった子供のいいところをたくさん知れるようになったって。
そのこと自体は、とっても意味のあることだと思う。
初めてこのシーンを見た時、薫が智也に向かって「智也君も今日から共犯です」って、なんか決意を秘めたような前向きな顔で手を差し出したのには少し違和感を感じたんだけど、改めて、見てみて、子供たちの希望を叶えるためにっていう理由だけで選択したその向こう側に、ママの想像できないような全てがいい方向に収まる結末を期待したわ。
エンディングで、例の本橋慎吾が映し出された。あろうことか、息子の圭吾に向かって、圭吾ってホントママ似だよな。自分に全然似ていないって吐き捨てるように出かけて行った。なんなん?この親父!
相関| 第6話 偽ママ一時休業
本橋慎吾の攻勢が始まったわね。茉海恵の前に現れて、いろはは俺の子だよねって。はあ?っていう話なんだけど、くだらない言葉が次々出てくるの。
あの時は母親が言った言葉が君を「傷つけたねだとかなんだとか。一体何をゆうてん?!って、オープニングからむかつかせてくれるわ。
この男が何をしようとしているか、もう誰の目にも丸わかり。
成績トップのいろはを本橋家にいれて、柳和でのステータス、ジーニアス留学のポジションをいろはで確保しようとしているのよね。
その流れで微妙な相関に立たされる圭吾には、別口の海外留学のポジションを与える。
そんなどうしようもない策略に、妻の本橋さゆりも振り回され始めた。
ところ変わって、薫の母花村聖子。なんでも頭を打って検査入院ってことになった。
竜馬が親身になってお世話してるの。誰もが何でって思うわよね。
そんなことは竜馬もわかっているから、茉海恵の指示だとかなんとか言い訳を最初から用意しているところがなんだかかわいらしいわ。
その流れでね、病室では薫のお母さんの相手をしてあげたりと、もう身内感覚の付き合いが始まりだした。
これって、当然薫に対する好意の現われってことよね。竜馬君、薫のお母さんの元へは別の日にも通ってくれてたんだけど、薫がお母さんのことを心配しすぎなんですよねって言ったのに対して、竜馬は「心配とやさしさは紙一重なんですよね」っていいこと言うわよね。
神一重って書いてみるともっとわかりやすいかもしれないわね。
誰かを思う気持ちを神様に向けてから何かを願ってあげれば、それは優しさとなってその相手にむけられる。
でも、神様に頼ることなく、自分の力だけで何とかしようって思ったりすると、それは心配になってしまう。
神様の力が働かないところでいくら相手のことをおもっても、そこに有難いコトってなかなか起こらないらしいの。何かの本に書いてあったお話ね。竜馬がお母さんに手渡したコミックスではないわよ。
薫がお母さんの病室に戻ろうとしたとき、思いがけず、本橋さゆりさんに出会ったの。
驚いたことに、その病院、結構大きな病院なんだけど、「私の父がやっている病院なんです」だって。橘記念病院ってかいてある。
なるほど。本橋家も大きなお家柄のようだけど、似たようなレベルの家柄同士の政略結婚とでも呼べるものだったのかしらね。
ここでね、薫の名前についての疑念がさゆりの中に生まれはじめた。
この日、薫の中には別の衝撃が走った。
お母さんががんだったって知らされた。もう本人は、以前のことだし大丈夫って言うんだけど、薫にとっては知らせてもらえてなかったってことに憤りを感じていたみたい。
でも、このあと、同じことをお母さんから思われてしまうことになるのよね。
そう、仕事を辞めたこと、まだ伝えられていなかったのよね。それに、今やっているのが偽ママって。
なんかいろんなことを考えて、眠れなくなった薫を、なぜだか竜馬が誘い出した。夜中のジョギング。
竜馬のお気に入りの場所、ビルの屋上に連れていかれて、薫がまたちょっと心開いた。
お母さんのことを考えていた。病気になったのに、自分に何も教えてくれなかったのは、薫の仕事の邪魔をしたくなかったからだって。
お母さんは、以前の薫と同じ考え方をしていたのかな。
薫は自分のキャリアこそが信じるべきものだと思っていた。お母さんもそれと同じように考えていたのかもね。だから、それの邪魔になるようなことはしたくなかったのね。
それにしても今回の本橋慎吾、いったい何に攻勢をかけてくるのか。
虹汁がSNS上で低評価を受けるなど、上場に向けて暗雲が立ち込め始めているという状況に、本橋慎吾はそれ以上の低評価にならないようにみたいな指示をだしているの。
上場ができない事態になれば本末転倒だって。いったい何を狙ってるの?
虹汁のパクリ商品で市場確保を狙ってみたものの思ったほど伸びなかったために、何か作戦変更をしたということかしら。
そんな本橋慎吾の思惑に振り回される圭吾とさゆり。
圭吾君、「パパは僕が似ていないからきらいなのかな」って。
とってもかわいそうなんだけど、あの本橋慎吾は、そんな風に思っていそうね。
ここまでのさゆりは、そんな慎吾と一緒にいても、何とか辛抱してやってきていたんだけど、息子のこんな姿を見てしまったら、もうめくらめっぽうにでも息子を守るしかないという気持ちになっていったんじゃないかな。
息子は、そんな父や母のためにジーニアスに選ばれたいという。さゆりにとっては、息子のその涙ぐましい希望を叶えるために、きっと何でもする覚悟をその夜に決めたんじゃないかな。
なんかまたこの後、変な相関が出来上がった。子供たちを学校まで送り届けたところで、さゆりが茉海恵に出会い、旦那の話を聞いてもらう展開に。
自分の意見を夫に言うなんて考えられなかったさゆりなんだけど、子供の気持ちを無視する態度にはもう我慢がならなくなってきたって。
なぜここで茉海恵からアドバイスをもらう展開になってしまうのかなあって、関わり合いの不思議みたいなものも感じてしまうんだけど、ここで茉海恵はアドバイスまで送るのよね。
さゆりが旦那に話を聞いてもらうためにはどうすればいいかって。
でも、あの本橋慎吾が、ちょっとやそっとのことで話なんか聞くわけないんだし、話を聞かせることになったとしたら、それは決別みたいなことになっちゃうんじゃないのってそんな気もしてくる。
そんな話を聞かせてもらいながらさゆりは茉海恵と友達になりたいとかいいだすの。なんかこの人の言葉、軽い…そんな感じが否めない。
一方、薫がなきながら竜馬に今の悲しみを伝えるシーンがでてくるの。
病室で、母に今の偽ママのことを伝えたんだけど、「信じられない」みたいな言葉とともに追い返されてしまった。
涙しながら病院を後にしようとしたところで、竜馬に出会ったのね。
薫は母に、今の自分を知ってほしかった。頑張ってるのねってそれだけ言ってほしかったって。
わかるんだけど、いや、わかるわよ。犯罪を犯して自分の信じた道を行こうとするのに、いくら、覚悟を決めたとか言ったって、不安は付きまとっていたんでしょ。
だから、母には頑張ってるのねって、いってほしかった。
そんなこと言ってくれる人がほかにいるわけもないと思っていたのよね。
でも、母にしてみたら、それを聞かされたばかりのその場所で、そんなこと言えるはずもないじゃないねえ。
でもね、このドラマ、ここまでの相関を見てるとね、薫のその話を聞かされた直後は誰もが凍り付いてしまうの。
でも、そのあと、ほんのわずかな時間の後には、薫の気持ちが伝わっていくのよね。お母さんが薫の味方になってくれるのも、時間の問題なんじゃないかな。
エンディングは思いもかけない展開を見せる。
茉海恵のアドバイスに従って筑前煮を食べさせたあと、圭吾の留学取りやめをお願いしてみたさゆり。
言われた通りにお茶でクロージング。
予想を超えて、えらくすんなり事が運び喜ぶさゆりだったんだけど、「渋いお茶」でのしめ..まで、まるで茉海恵が予言でもしたかのような展開に違和感を感じ、慎吾の携帯を覗き込むさゆり。
そこに見たのは、昔の慎吾と茉海恵、二人が付き合っていた頃の写真。
軽~いノリというよりは、すがれるものは何でもすがりたかったのかもしれないさゆりなんだけど、その相手の茉海恵、それに名字が異なる薫に対して、一気に不信感を抱いたさゆり。この後どう展開するのやら。
相関| 第7話 偽りの母親がいる
夏休み直前。今回のお話の舞台は柳和学園恒例のサマーキャンプ、ウォークラリー。
子供たちはみんな楽しみにしてうれしそう。柳和会のお母様たちは…あら?いや、あら?ではないのか。もはや、さゆりは薫の味方ではないのよね。サマーキャンプの役あり分担を決める打ち合わせで、さゆりは明らかに薫に敵対するかの態度。
本橋さゆりは探りを入れて薫を揺さぶってくる。明らかに偽ママは薫に違いないとにらんで証拠をつかもうとしている。
もうこの頃には、薫はウソに嘘を重ねて、かなりしんどそう。地頭の良さだけで何とか持ちこたえてるって感じ。
1年1組の中に偽ママがいるという怪文書がながれ、それはさすがに当たっているだけに動揺を隠すのが大変そう。
でも、この前よりちょっとましなのは、智也先生が一緒にいてくれるところよね。
教室で二人、智也はこうつぶやくの。「虹汁炎上騒動の後は怪文書。立て続けに起きるこの不穏な動き。」
偶然の一致としてかたずけられないというんだけど、確かにね。
薫曰く、探偵みたくなってるって智也なんだけど、これ、結論から言ってしまうと、実は外れていたの。
怪文書は、薫たちにあてられたものではなかった。
智也先生の恥ずかしい推理はまたも外れるんだけど、でも、智也でなくとも薫のことに違いない、それもさゆりが送ったんやろって思っちゃうわよね。でも、違ったのよね。
一波乱前に、ちょっと落ち着いたムードが流れるのは学園生活だけでなく、茉海恵の会社の方もそうなの。
株式上場に向けて、追加ヒアリングがおこなわれるとかなんとか。でも、前に向かっている証拠よね。
なんで落ち着いてる感が流れているかというと、ちょっとわけがありそう。
暗躍つづける本橋慎吾。LAINBOWLABの上場に関しては、とりあえず上場はしてもらわないとねって…だから今はまだ手出しする時ではないらしいの。いったい何を考えていることやら。
ちょっとだけ落ち着いた薫に、これまた、過去に抱えたもやもやを解き放ってくれるような偶然の出会い。
退職した三ツ橋商事で同期だった高梨由実。彼女がね、今の実情を薫に話したの。
自分は単に会社で活躍する「時短ママ」の役割を与えられているに過ぎないって。
本当は薫が昇進すべきところだった。
でも、与えられたチャンスだから一生懸命やってみたんだけど、子育てと仕事の両立はできないって。
彼女の口を突いて出てきた言葉は「私が二人いればいいのに」。
これが働くママが置かれた実情なんだって、きっと薫は、今自分がやっていることへの迷いのいくらかを打ち消すことができたかもしれないわね。
怪文書のせいで、サマーキャンプ中にも相関に動きがあった。
きっと、さゆりの薫に対するゆさぶりで、思わず口をついて出てしまったのか、薫がさゆりに怪文書を流したのはあなたじゃないのって言ってしまうの。
その様子に、さゆりは、薫の言動の怪しさにさらに確信を持ってしまった。
あとひとつ、相関が動いた。三羽烏の筆頭ポジション、柳和会会長の九条玲香の娘、九条璃子がウォークラリー中に行方不明になってしまったの。
状況を把握しようとする先生や父兄だったんだけど、玲香は「誘拐されたのかもしれない」って叫んでしまった。
もちろんこれ自体が相関に影響したわけではないけど、その声に反応して、リーダーシップをとって璃子ちゃんを探そうとしたのが薫だった。
そんなことから、玲香には薫のことをちょっと認めるという心境の変化がおこったようなの。
結構な敵対勢力だったから、こうなると、逆にちょっと心強かったりもするわね。
そのころ、茉海恵の会社では、上場に向けては追加の資料提出、社長の決意表明などの宿題を与えられていた。
提出期限は24時間以内。
社長がね、なかなか自分の思いを言葉にできないのよね。
何かスイッチが入れば、とっても響く言葉が出てくるタイプというのはわかっているんだけど、今は頭で考えすぎているみたい。
そして、誰かを頼ろうとしたとき、その相関に新たな動きが出てくるのよね。
茉海恵が頼ろうとした先は、ササエル(佐々木智也)。
電話口でね、「どこが好きか?」って尋ねるの。
もちろん、茉海恵は虹汁について聞こうとしているんだけど、ササエルには茉海恵のどこが好きかって問われたように一瞬思えたのよね。
こういう勘違いがドラマの中では重要なのよね。
この二人は、この先結ばれていくという伏線?
現状ではそれ以上の憶測を掻き立ててくれるものはないんだけど、でも、少なくとも、マミエルは目的とする答えを聞くことができたみたい。
その夜、柳和のお母さんたちはキャンプファイヤーを囲んでお話していた。話題は例の怪文書。
そこで、会長の玲香がいうの。あの怪文書は私にあてられたものだって。家にも同じものが届いているって。
教育系インフルエンサーなんて言われているけど、子供のことなんか全然うまくいけてないって、みんなに話しだしたの。
実はここには、働くことと家事や子供の世話をすることに限界を感じていた人がいっぱいいた。
玲香がその話をすると、実は私も、私もって。結局何かをあきらめなければならないって。みんなそう感じている。
でも、薫だけ、それに納得できないっていうの。
薫はここで宣言みたいなこと言っていた。「確かに簡単なことではない。でも、お母さんが全部抱えなくてもいい。頼ってもいい。それを後ろめたく思わない日が、当たり前になる日が必ず来ます」って。
今の法律では認められていないけど、もしかしたら、本当のお母さん以外の人がお母さんの役割を担って、その人が、身分を偽ることなく、そこの子どもとお受験に望むことができるようになったり…もちろん薫はそんなことを言わないけど、それに、その言葉通りのことは起こらないにしても、それに近い、誰かに認められたそういう新しい常識というのができたらいいなって思う。
薫は、今は方法としては間違ったけど、その目指す未来に向けて歩き出した最初の人だったってことなのかしら。
柳和会のお母さんたちがみんな薫の味方になってくれたらいいな。
今ね、みんなが薫に感謝しだした。茉海恵も、ここまでこれたのは薫のお陰だって面と向かってお礼を言っていた。
みんなに薫の気持ちが伝わっているみたい。薫はこれである意味満足できてしまったのかな。
この気持ちが支えになって、薫が自分を犠牲にするシーンがこの後待っているのよね。
そしてエンディング、二つの相関が動き出す。
それらは暗躍を続ける本橋慎吾に関わるもの。上場を果たしたRAINBOWLAB。一同喜ぶ姿が描かれるんだけど、本橋慎吾の以前の言葉が頭をよぎるわよね。上場はさせておこうって。
そして、その慎吾が佐々木智也に叩きつけた写真の数々。ササエルとマミエルが一緒にいるところを撮られた写真だったんだけど、本橋慎吾は、自分は茉海恵と付き合っていたんだと吐き捨てて去っていった。
まあ、かまわないんですけど、本当にうざい。
相関| 第8話 ママ友を狂わす夫の秘密
ジーニアス留学生の候補に選ばれたいろはと本橋圭吾。二人とも本当にうれしそうで、思わずこちらまでほほえんじゃうハイタッチのシーン。
そして柳和会のミーティングでは、会長の九条玲香が薫にぐっと歩み寄ってくれる流れも出てきて、全体的にやわらかい空気が流れていたのよね。
そんな中で、先週よりもどこか緊張感高まっていたのが本橋さゆり。
薫に向かって何度も「花村薫さん」と丁寧に呼びかけるんだけど、その声色の奥に、彼女自身の不安や戸惑いが隠れているようにも見えた。
薫も、もう逃げずに向き合おうと「事情を説明させてください」と申し出るんだけど、さゆりは「本物の日高茉海恵さんも一緒に」と慎重な姿勢を崩さない。
以前は気弱に見えていたさゆりが、ここに来てしっかりと自分の気持ちを前に出しているようにも感じて、なんだか胸がざわつくシーンだったわ。
ただ、どちらが悪いというより、夫の不可解な行動に振り回されてきたさゆり自身も、心の整理が追いついていないのかもしれない。
そこに薫や茉海恵が現れたことで、気持ちの持って行き場を探している…そんな風にも見えたのよね。
そして始まった三者面談。
さゆりの口から冒頭に出たのは、「夫とはどのような関係だったんですか」。
あの写真だけを見たら誤解してしまっても無理はないのかもしれないけど、茉海恵が丁寧に過去を説明しても、さゆりの中ではまだ悲しみや怒りが揺れているようだった。
もちろん、偽母という行為が許されるわけではないけれど、さゆりが抱えてきた長年の不安や疑問が一気にあふれ出して、ただ、その矛先が薫や茉海恵に向けられてしまうことに、やりきれなさを覚えるのよね。
三者三様、それぞれが“被害者”であり“加害者”にも見えてしまう…そんな複雑な空気が漂う場面だった。
でも、本橋慎吾の前で、彼のいいように扱われているさゆりを目の当たりにすると、さすがに同情したい気持ちにもなるんだけど。
いろはがね、かわいらしいことをいうの。私も薫のマミーにあってみたいって。
茉海恵や竜馬も入れて5人で薫の母の退院に付き添った。薫の母の病はちょっと悪くなっていたみたい。
これからは在宅でって話になって、でも、そのおかげで、みんなで過ごす時間が取れることになりそうね。
でも、聖子さん、なかなか心開いてくれないの。
厳しく厳格なお婆さんの如くに、いろはに整理整頓を教えたりとか、そういうところはすごく有難いんだけど、いつまでたっても、誰に対しても、「あなた間違ってるわよ」っていうとらえ方で接してくるの。
あの小さないろはにも、「マミーっておかしいでしょ。お母さんは一人でしょ」って。
薫に向かっても容赦ない一言。あなたはいいんでしょうけどとか、言いにくいことをズバズバ言ってくる。
でもね、そんな言葉をいろはは笑顔で受け入れ、茉海恵は信じてくださいって真正面から受け止めようとしたの。
そして、茉海恵の家で、みんなで食事をすることになった。
「あら、とっても美味しい、茉海恵さん」って。???いつ、茉海恵たちのことを受け入れたの?
みんなで乾杯しましょう。お茶でいいですか?っていう竜馬に、「ビール」ってうれしそうな顔しながらお願いしている聖子さん。
明らかに、みんなとのひと時を楽しもうとしているの。
もう以前のような気難しい顔がどこにもない。何?どうしたの?いつこの相関関係はかわったの?
ビールを一口飲んで、とっても幸せそうな聖子さん。
「いろはちゃ~ん、おばあちゃんにお茄子とってくれない?」って。一同「え?」って。いつ受け入れたの??ってもう涙出そうなうれしいシーン。
聖子さんがいついろはや茉海恵のことを受け入れたのか、薫の今の状態のこともいつ受け入れたのか、映像として描かれることはなかったんだけど、きっと、薫が言っていたように、薫自身がいろはたちと過ごして、子どものことをとても大事に思う親の気持ちがわかったって、その気持ちの変化が、薫自身の心にお母さんのことを本当に受け入れる場所を作ったんじゃないかな。
薫がお母さんを本当に受け入れていたから、それは、少しばかりの時間を経て、薫を取り巻くすべてを受け入れるという聖子さんの心の変化へとつながったんじゃないかなって思うの。
聖子さんが旅立った。そして、いろはは託されていた手紙を薫に手渡した。聖子さんは、「信じる」ということをみんなと過ごした時間の中で見つけたと言っていた。
相関| 第9話 ニセ母計画崩壊!?
これまでにない雰囲気でみんなを説得しようとする薫。薫がみんなに真顔で言っているのは「嘘をつきとおしましょう。そしていろはも会社も守りましょう」って。
えらく自信たっぷりに説得するのよね。明らかに何か策がある顔つき。同時に、智也君、もう少しだけ力を貸してください!っていうんだけど、いくら覚悟決めていたとはいえ、どう力貸していいものか、智也先生も戸惑うわよね。
今状況は、偽ママ情報が拡散し、マスコミはやってくるし、学校への問い合わせ電話も殺到している状況。
いったいどんな手があるというの?茉海恵は、すべて洗いざらい話してしまおうと言っていたんだけど。
いろはは自分の部屋で、静かに成り行きを見守って待っていたという感じ。それでも、ほんのわずかに不安がよぎったのか、茉海恵や薫の顔を見るなり、いろははがっこうにいけなくなっちゃうの?って、ちょこっと不安をのぞかせた。
でも、薫が自信たっぷりに「何の心配もいりません」って言い切ったこともあるんだけど、そもそも、いろはは、この二人のママとマミーを完全に信頼していたのよね。だから、二人の言葉にすぐに安心した顔になっていたわ。
本橋慎吾が茉海恵の会社に突然やってきた。何を言い出すかと思えば、「あの子が優秀なのも、君が会社を作って成功させたのも、ちょっとは僕のお陰じゃないかな」って。
大爆笑やね。とんでもなくせこいことを、真顔で、自分のことばかりを考えてわざわざ出向いてきて言っている。
何だこの男は?って、茉海恵ならずとも思うわよね。
すっごい気分悪いんだけど、このあと、泣かせてくれるの。例の三羽烏。もやもやした気持ちを払いのけてくれたニュー三羽烏という感じ。
誰にでも事情はあるものよって、何があったか問い詰めることもなく、サンドイッチやらおはぎやら、手作りのもので薫を元気づけようとするの。
薫は一週間後に疑いを晴らす場という名目で理事や父母たちの前で事の事情を説明することになった。
いろはは、しばらく、学校をおやすみすることに。もちろん、本人の希望という訳ではなく、例の本橋慎吾が理事会で提案した筋書きよね。
いろはがクラスを去る時、いろはの人望の厚さがよくわかったわ。それにね、またもどってくるよなって、圭吾が言ううんだけど、それにはなにも応えず、ただ、笑みだけは絶やさずに去っていったの。
こんなきれいな去り際ってある?なんか、こんな人が宇宙飛行士になれるんだろうなって、なんか孤高の輝きを感じたわ。いろはがいなくなって、圭吾はとっても寂しいみたいね。
圭吾がいろはの立場を理解しようとする分、圭吾とさゆりの気持ちに少し溝ができたみたい。
もちろん、圭吾君はよくできた子だから、母のさゆりを見放すようなことはしないと思う。
でも、いろはのことをウソに囲まれた子として見ているさゆりに、圭吾はそうではないと否定していたわね。いろははいろはだって。
さゆりには、いろはが慎吾の子だという事実が重すぎて、いろはのことを大人の事情から切り離してみることがまだできないのよね。
ただね、本橋慎吾の魔の手は、徐々に徐々にマミエルたちの聖域を侵しつつあるの。
ついにはいろはを夜中に連れ出すにまで至った。
この男の最悪なところは、いろはの性格を中途半端に理解して、それを利用しようとするところ。
ものでつろうとしたけど、それで釣れるとは思っていないのよね。
彼が切り札として使ったのは、いろはの人一倍強い責任感。いろはが本橋の家にくれば、ママの会社が救われ、会社の人たちも安全になる。
そんなことを餌に、いろはを連れていこうとするの。
本橋慎吾が茉海恵の会社を奪い取ろうとしたその真の狙いはいろはだったってこと?
一夜明けて、いろはがかつて見せたことのない表情で、茉海恵に言うの。
パパのところに行くって。服もいっぱい買ってくれて、毎日フランス料理。それにママも毎日料理しなくてよくなるし…言われたことを一つ一つ思い出して、でも、心にもない言葉ばかりだから必死にのどから絞り出して言っているのがよくわかる。
あまり必死に絞り出すものだから、代わりに涙があふれてきた。
でもね、茉海恵といろはは、そんな嘘でその関係が崩れるほどやわな関係ではないの。
茉海恵にとっては、なに一生懸命になって心にもない言葉をしぼりだしてんのって。慎吾に何を吹き込まれたのって。
でもね、この親子の姿を見た時に、薫はある決心をしてしまったのかな。合同説明会では、誰もが驚くことを口にするの。
衝撃の合同説明会が終わった。彼女は犯罪者として自首すると言っていた。
だけど、なぜだろう。彼女が説明会から立ち去る姿、警察へ赴く姿がまるで飛び立っていくかのように見えた。そして、その場にいた全ての者たちの方が、まるで取り残されたかのように見えた。
あの場所にパトカーがいたのは正解だなって感じた。なぜって、あれでようやく犯罪者という雰囲気がでたから。
パトカーがいなければ、彼女の姿はまさに正義と信念を貫いた人という感じに映ったに違いない。
ママは、彼女がパトカーで連れていかれるのを望まない。
でも、きっと、あのパトカーで連れていかれる姿は彼女自身が望んだ姿だったんじゃないかな。犯罪者として扱われることで、茉海恵やいろはを守るために。
相関| 第10話 ニセママ家族の運命は…
最初から10話エンディングに向けてのネタバレになってしまうんだけど、ママ的には大満足。
うーーん、ママの平凡な半生の中では、キツネにつままれたって言葉がぴったりくるような、ハッピーエンド。
まあ、どう下手な予想をしたとしても、ハッピーエンドしかないでしょって思っていた展開だけど、ママの節穴のような眼と理解力では、すべて丸くハッピーとしか映らなかったのよね。
法律にも弱いママの理解では、警察に連れていかれた時点で犯罪だと思っていたんだけど、被害届も提出されなくて、学校も選抜のルールを変えて、過去にもさかのぼって適用しますとか言ったら、全ておとがめなし…とかになるのかな。
よくわからないんだけど、今回はエンディングに向けて、そんな理解でただひたすらにうっすら涙浮かべながら楽しめる最終話でした。
でも、冒頭は重苦しい雰囲気で始まるの。警察で任意の事情聴取。
薫は自分が日高茉海恵を恐喝して、今の偽ママのポジションと金品を脅し取ったというようなせんで一人悪者になろうとしたの。
学校は茉海恵のことを被害者等立場で擁護する措置をとると伝えてきた。いろはを復学させるって。
いろはの復学という言葉自体には一瞬顔に笑みとは呼べないものの、ちょっと表情が緩んだかに見えた茉海恵だったけど、これは、単に体がいろはにとっていいニュースを聞いたということで反射しただけのことね。
頭と心の方は、薫が自分たちが望まない方向に突っ走って、でも、その思いをむげに扱うこともできず、ただ立ち尽くしている感じだったように思う。
薫が警察署から出てきた姿は、やっぱりとっても寂しそう。
あとで薫が口にするんだけど、薫は誰かのために自分を犠牲にしてもいいって、初めて思ったらしいのよね。
今、そうすることができて、薫としては思いを遂げたという意味で後悔はなかったはず。
でも、この人の犠牲になっても構わないと思ったその人たちに会えなくなるのは、差し引き0以上のダメージだったに違いない。
そんな人が自分たちを守っていてくれたんだっていう、言葉にはできない感謝があったと思うんだけど、でも、薫が目の前から消えてしまった事実を茉海恵といろはも受け入れられないでいる。
茉海恵がねSNSで事実を公表したの。自分は被害者ではなく、自分が薫に娘のお母さんをやってくれって依頼したんだって。
茉海恵も薫と同じく、自分を犠牲にしても薫を守りたいという気持ちだったのよね。この二人はそういう絆で結ばれていたのね。
でもね、三人は自分が本当に望んでいるのは何なのか、そしてそれが失われてしまうということがどういうことなのか、お互いに気持ちを確かめ合うことができた。
お互いに相手のことを想いやっていたから、気持ちがちゃんと伝わるのも時間の問題だったのね。そうなると、ここからはもう奇跡が雪崩の如くにおこりまくるの。
なんでかなって思うんだけど、やっぱり相手を思いやる気持ちっていうのは、それを目の当たりにした人に伝わるし、気持ち動かされるのかもしれないわね。
まず動いたのが柳和会の三羽烏。いろはの退学処分取り消しを求める学内での署名活動を始めたの。
でも、人は誰かほかの人のためにって思ってやろうとしたことでも、最初は抵抗にあるものなのかな。
あれだけ柳和会として大きな影響力を持っているかに見えた三人だったけど、人のために動こうとしたとき、それに目をとめてくれる人っていないのよね。
それとも、もともと影響力なんてものはなくって、周りの親たちは三人にいいようにやらせて傍観していただけってことかしらね。
でも、御子柴(アンミカさん)のような本当に影響力のある人が奇跡的に現れてくれるのよね。
やっぱりこんな奇跡をみたときって、ググって心もっていかれるわ。
続いて三羽烏の子どもたち。いろはの同級生が公聴会のために学校にやってきたいろはを探して学内を走り回って探しているの。いろはにとってこんなうれしいことある?
友達に囲まれながら、いろはは公聴会で茉海恵や薫が世の中に問うていることを耳にしていた。
振り返ってみると、彼女たちの関係は、お金を介したつながりだった。
だけど、知り合ったことで、そこに生まれたのは、隣にいる人を守りたいという気持ちだったって。
子育てと仕事、両方こなしきることなんてそうそうできるもんじゃない。
みんなどこかで折り合いをつけざるを得ずになんとか暮らしていくのよね。
助けを求めたっていいじゃないって薫たちは言う。
でも、もっというなら、助けを求めても、彼女たちのように簡単には助けが目の前に現れないことだってあるわよね。
彼女たちは、あのタイミングでお互いに助けを得ることができた。
でも、あそこで得ることができなくても、きっといつか何かの形で心底安心できる状況は生まれたんじゃないかな。
彼女たちがあそこで得たものは、この子を守りたい、この人を守りたいって気持ち。
その思いこそが、この長いようで短い人生の中で、人が得ていかなければならないものなのかもしれないわね。
今はつらくても、誰かを守りたいっていう思いで生きていれば、きっとうれしい出来事も起こるはず。。そんな風なことを思わせてくれるシーンだった。
会場のムードはいろはの退学取り消し一色に染まりつつあったとはいえ、校長先生もとっても勇気ある決断をしたわね。
これも、誰かが誰かを助けたいと思いやる気持ちが起こした奇跡の一つよね。
最終回で、三羽烏といい、校長といい、大きく心動かされた人が次々に現れて、ほんとジーンとくるシーンの連続。
その願いが叶って、お互いが繋がり合ったことを実感した人たちの笑顔って、見てるこちらまでホントうれしくなる。
なんか、いつ心が完全に変わったのかよくわからなかったけど、圭吾のお母さんまで目に涙浮かべて微笑んで。よくわからないけど、でも、よかった。
このドラマ、すっごくおもしろかったし、観た後もとても晴れやかな気持にさせてもらえた。
ほかのドラマや映画ではあまりお目にかかれないなと思ったのは、このドラマは誰一人見捨てることがなかったっていうこと。
終了10分前まで思いっきり憎まれ役をやっていた本橋慎吾のことも見捨てなかったわね。
目の前に現れる自分にとっての「悪者」へ向ける思いやりの持ち方まで、少し教えてもらえたような気がした。
悪者はやられて当たり前みたいな思いが知らず知らず根付いていたのよね。
でも、このドラマの中では、さゆりが慎吾を助けようとして、きっちりそこにも奇跡が起こったわ。
しょせんはドラマでしょって見方もあるとは思うんだけど、ママ的には、これってあり得る話よねって気がした。
誰かを思いやって奇跡が起こるという話ね。
薫がなぜ、偽ママになることを選んだのか。それって、いろはが薫のことを認めたところから始まったような気がしたの。
いろはの人の良いところを認めた力が、薫の心の中に、人がもつ本来の光を取り戻させたのかな。そして、薫の中に、隣にいる人を助けたいという気持ちが自然と芽生えた。偽ママになった理由というのは、そこにあったんじゃないかな。
前にも言ったけど、宇宙飛行士になるような人って、いろはのように人の心の中に光を見て、それを信じ切ることができるような人なのかな。彼女の気づきが全てを変えていった、そんな風に感じました。
最後までご覧いただいてありがとうございます。


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