紅の豚のキャスト(キャラクター)声優の一覧 ジーナの歌やフィオやポルコの声は誰?

『紅の豚』って、ジブリの中でもちょっと大人向けというか、渋みとユーモアが絶妙に混ざった作品ですよね〜。でも、それを支えてるのって、実は「声の演技」の力も大きいんです。

ポルコのしぶ~いセリフ、ジーナの色気まじりの歌声、フィオのまっすぐな一言……どれもこれも、声優さんたちの熱演があってこそ!

今回は、そんな『紅の豚』に命を吹き込んだキャスト(声優)陣をたっぷりご紹介します。実はあの人が演じてたの!?なんて発見もあるかも♪

この記事はネタバレ情報やあらすじを含みます。映画を未視聴の方は特にご注意ください

目次

紅の豚の主要キャスト一覧|どんな声優さんが演じていたの?

『紅の豚』って、映像の美しさだけじゃなくて、登場人物の「声」もすごく魅力的なんですよね。今回は、そんなキャラクターたちに命を吹き込んだ声優陣を一覧でご紹介します。

まず主人公のポルコ・ロッソを演じたのは俳優の森山周一郎さん。渋さと哀愁がにじみ出る声で、“元エース・パイロットの豚”という設定にぴったりでしたよね。あの低くて包み込むような声、聞いた瞬間「あ、ポルコだ」と思った人も多いのでは?

ジーナの声は加藤登紀子さん。実はジーナの歌も加藤さん自身が歌っています。シャンソン風の落ち着いた歌声が、ジーナという女性の気高さや孤独をそのまま伝えてくれるんです。

フィオ・ピッコロの声を担当したのは岡村明美さん。この作品で一気に注目された声優さんで、のちに『ONE PIECE』のナミ役でも大人気になりました。フィオのまっすぐな強さが、声にもしっかり表れていましたよね。

ドナルド・カーチスにはなんと大塚明夫さん!映画公開当時はまだ若手でしたが、のちに『ブラック・ジャック』や『メタルギア』のスネーク役でもおなじみの超大物。あの少しキザなアメリカ人パイロットの雰囲気にぴったりでした。

ほかにも、フィオの祖父・ピッコロじいさんを演じたのは桂三枝(現・六代目桂文枝)さんだったりと、異色のキャスティングも。ジブリ作品の中でも特に“渋さとユーモア”のバランスが絶妙な声優陣だったと思います。

ポルコ・ロッソの声は森山周一郎さん|「渋さ」の体現者だった!

ポルコのあのしぶ〜い声、忘れられないですよね。「飛ばねぇ豚はただの豚だ」なんてセリフ、誰が言っても様にならない。演じたのは、昭和の名優・森山周一郎さん。

森山さんはもともと舞台俳優として活動し、声優業では『刑事コロンボ』や『ダーティハリー』シリーズでの吹き替えで有名でした。特にクリント・イーストウッドの声として知られていて、「男の渋さと孤独」を声だけで語れる、そんな俳優さんだったんです。

この『紅の豚』でのポルコ役は、宮崎駿監督が直接オファーしたともいわれていて、まさに“ハマり役”。しかも森山さんの声には、重さとやさしさ、あきらめとユーモアがすべて同居していて、まさに「ポルコというキャラそのもの」だったと感じさせてくれます。

ちなみに、後年のテレビ放送などでも森山さんの声はそのまま使われていて、リテイクや別録音が必要なときも彼の雰囲気を壊さないようにと、周囲がとても気を使っていたそうです。

今では残念ながらお亡くなりになってしまいましたが、あの声がなければ『紅の豚』はここまで愛されなかったかも。そんなふうに思えるくらい、唯一無二の存在でしたね。

「飛ばねぇ豚はただの豚だ」を含めた名言まとめはこちらの記事でも紹介しています

ジーナの歌声は加藤登紀子さん|声優と歌手の両方で魅了!

ジーナの歌、ほんとうに印象的でしたよね。しっとりしたシャンソン調のあの曲──「さくらんぼの実る頃」は、心にスッと染みる名シーンのひとつです。

この歌を歌っているのが、声優も務めた加藤登紀子さん。歌手としてのキャリアがとても長くて、もともとは60年代にデビューした“反戦歌”で有名なフォーク歌手。人生の悲しみや切なさを歌い続けてきた人だからこそ、ジーナのような大人の女性の哀しみがリアルに伝わってくるんです。

声優としての出演は初挑戦に近かったそうですが、逆にそこが“女優ではないからこその素朴な表現”となって、ジーナというキャラの自然な存在感につながった気がします。

「ポルコが帰ってくるのを、私はここで待っているわ」──このセリフに込められた、信じたいけど信じきれない、そんな“静かな覚悟”が、声を通して伝わってきましたよね。

ちなみに、この歌は映画のための新曲ではなく、19世紀末のフランスの民謡。選曲にも宮崎駿監督の強いこだわりが感じられます。

ジーナがポルコに託した“あの言葉”の本当の意味はこちらの記事でも考察しています

フィオの声は岡村明美さん|“新しいヒロイン像”を作った声

ポルコとジーナに比べて、フィオは若くて勢いのある女の子。でも、ただの元気っ子じゃないんですよね。まっすぐで、頭も良くて、芯が強い──そんなフィオの魅力を最大限に引き出したのが、声を担当した岡村明美さんです。

当時まだ若手だった岡村さんは、このフィオ役で一気に注目され、のちに『ONE PIECE』のナミ役などで超人気声優に。もともとの地声が明るくて伸びやかなので、フィオの元気さや誠実さがすごく自然に伝わってきます。

印象的なのは、ポルコに対してどこか一歩も引かないところ。「信じるなんて言葉、嫌いなんだよ」と言われても、まっすぐな目で「でも私は信じたい」と言い返すフィオ。声だけでこんなに感情が伝わるんだ、と思わせてくれる名演技でした。

あと、工房でのやりとりや空中戦前のセリフなんかも、台詞回しが軽快で、見ていてとっても心地いい。ポルコの重さとフィオの軽やかさがいいコントラストになってるんですよね。

カーチス役は大塚明夫さん|“クセのあるイケメン”の声がハマりすぎ!

空賊たちとポルコの間に突如割り込んでくるアメリカ人パイロット、ドナルド・カーチス。どこかクセがあるけど、実は憎めない存在──そんなキャラを見事に演じたのが、若き日の大塚明夫さんです。

いまや『ブラック・ジャック』や『メタルギア』のスネーク役など、重厚な役柄のイメージが強い大塚さんですが、当時はまだ駆け出しの時期。でも、カーチスの“調子の良さ”と“ちょっと本気なところ”が絶妙にブレンドされた演技で、一気に存在感を発揮しました。

「結婚してくれ!」なんてプロポーズを連発するあの軽さ。普通ならウザいはずなのに、どこかチャーミングで、嫌いになれないんですよね。声にキラキラ感があるというか、“押しが強いけど軽快”な感じが、とにかくピッタリ!

ポルコとの対決シーンでは、バカっぽいけどまじめで熱い一面も見せてくれて、キャラに深みが出てましたよね。

この作品での演技が評価され、以降はしぶくてかっこいい役を次々と担当するようになります。そう考えると、『紅の豚』は大塚さんのブレイクのきっかけでもあったのかもしれません。

紅の豚|キャラクターと声優一覧

キャラクター声優(俳優・タレント)備考
ポルコ・ロッソ森山周一郎渋さと哀愁の声。「飛ばねぇ豚は〜」の名台詞で有名
ジーナ加藤登紀子歌声も本人。「さくらんぼの実る頃」も担当
フィオ・ピッコロ岡村明美明るく芯のある新ヒロイン
ドナルド・カーチス大塚明夫軽妙だけど本気なアメリカ人パイロット
ピッコロじいさん桂三枝(現・桂文枝)関西弁で語る設計士。ユーモアたっぷり
マンマユート団ボス上條恒彦歌手としても有名。空賊団の愛されボス
空賊連合の親玉たち青野武・関時男・佐藤正治 ほか名脇役たちがコミカルな空賊を熱演

(敬称略)

まとめ|声だけで、物語がここまで深くなるなんて!

改めて声優さんの顔ぶれを見ると、『紅の豚』ってほんとすごいメンバーが揃ってたんだな〜としみじみ。しかも“演技”だけじゃなくて、“人生”がにじみ出てるような声ばかり。

ポルコの孤独、ジーナの想い、フィオの情熱──どれもセリフ一つでグッと心に届いてくる。これは、キャラクターじゃなくて「人間」を感じさせてくれる声優さんたちの力だなあと思います。

ぜひ、もう一度映画を観返して、「この声、あの人だったんだ!」って感じながら楽しんでみてくださいね♪

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

コメントに日本語が含まれない場合は表示できません(スパム対策)

目次