この映画、見終わったら「明日はあの人のこと、許さないとね」っていう気持ちになってた。つまらないことに、なんでいつまでも執着してたんだろって。ママにとっては、そんな気分にさせてくれる映画でした。
今日はそんなコナンの物語を、ゆるーくあらすじを追いながら、考察をちりばめつつ見ていきたいと思います。
相関図①|毛利小五郎が6年前に関わった事件「風林火山」とは?

10カ月前、雪山の中でサングラスにライフルを抱えて走る男、御厨貞邦を追っているのは、大和敢助。
長野県警の刑事。なんで追ってるか、気になるわよね。
御厨貞邦は猟銃店に強盗に入った二人組のうちの一人。
ほどなく逮捕され、服役していたんだけど、
仮釈放中に姿をくらまし、大和敢助が見つけて追い詰めてるって状況なのよね。
でも、その二人とは別に、1台の車と見知らぬ男らしき人影が見えたの。
敢助はその男に逃げろと言ったんだけど、なんとその男は敢助に向けて発砲してきた。
いったい誰やねんって話なんだけど、この男の正体は物語の終盤で明らかになる。(この記事では、早々に名前を記載しますのでご注意ください)
そして敢助には、その銃撃に加えて雪崩まで襲いかかってきた。
そしてすぐにシーンは10カ月後に飛ぶんだけど、この敢助という人物、コナンシリーズをよく見ている人と映画だけを追っている人とでは見え方がだいぶ違うのよね。
敢助に関する物語は、原作やアニメの「風林火山」などで描かれてきた人物だから。
ちなみに風林火山の物語は、この隻眼の残像のオープニングで描かれた雪崩のシーンより後の話なんだけど、さらにその後にあたる現在では、敢助とは幼なじみでお互いに意識し合っていた上原由衣と行動を共にしている。
でも、この上原さん、一度刑事をやめているのよね。
なんでやめたかっていうと、10カ月前の雪崩で勘助が死んだと思い、ある事件の真相を突き止めるために別の男性と結婚することを選んだから。
でも風林火山の中でその結婚相手も亡くなり、敢助に背中を押されて刑事に復職し、この物語の現在に至るって感じ。
ところで、犯人はなぜ天文台にやってきたのか。それは、天文台にある移動観測車のパラボラアンテナを使いたかったからなのよね。
しかも、敢助が雪崩に遭った日が1回目だとするなら、天文台で仕事をしていた円井まどかを突き飛ばした日の侵入は再犯よね。
パラボラアンテナが装備された車で、通常では傍受できない何かを捉えていた。
それが国家の法審議にまで影響を及ぼしていたって言うんだから、描かれたシーンは単に円井まどかという職員に体当たりしただけで、車のキーは奪えなかったみたいなんだけど、実はとんでもないことをしていたのよね。
リスクを犯してまで情報傍受が必要だったのは、国家をゆするためだったの。
ところで、謎の男に背後から狙撃されて死んでしまった鮫谷さんって誰なのかしら。
毛利小五郎さんは彼のことを「わに」って呼んでた。
その「わに」は小五郎さんがまだ刑事だった頃、相棒を組んでいた人。
話しぶりから、随分久しぶりのコンタクトだったみたいなんだけど、どうやら鮫谷さんの方が小五郎さんに聞きたいことがあった様子。
でも、電話してきたときは小五郎なら何か知ってるかも程度だったのかもしれないけど、大和勘助のことを知っているとわかったとたんに表情が一変してた。
鮫谷さんが知りたかったのは、大和敢助が雪崩の起こったその日、その場所で誰かを見なかったか、という点だったと思う。
あの時の「わに」の顔は、国家の法審議を妨害してきた犯人を追跡するという、差し迫った状況があったからなのね。
「わに」を撃った犯人は、林篤信(はやし あつのぶ)、山梨県警総務課の警部補で隠れ公安。
恋人を自殺で亡くし、その原因となった男に恨みを抱いていたのよね。
でも、なぜ「わに」も攻撃の対象になったのか、1回目を見終えたときに「あれ、なんだっけ?」ってなって、もう一度見返してみたの。
林篤信は、鮫谷さんが隠れ公安であること、そして雪崩の起こったあの日、大和敢助が現場で誰か別の人物を見なかったか調べようとしていたことを知ってしまったのよね。
実際、鮫谷の調査は、国家の機密情報が傍受された原因が長野の移動観測車にあるというところまで行きついていた。
そうした指示を公安から受けていたのよね。
目暮警部たちが鮫谷さん殺害事件の捜査で、彼が勤務していた改革準備室を訪れた時のこと。
同じ刑事部内の部署なのに知らなかったって言っていたのよね。
それに、改革準備室長の須賀という男性が、その部署のことを「ダメ警官の飼い殺し部屋ですから」なんて言っていた。
でも、鮫谷さんは明らかに優秀な人だった。隠れ公安という立場に身を置くことになったんだから。
この部署は、警察の中でもそれを悟られないように、あえて掃きだめのような雰囲気を醸し出していたのかもしれないわね。
今回、犯人が国家機密を入手し国を脅すという事件を起こし、さらに鮫谷さんを殺害するに至った背景には、一人の女性の死が関係していたのよね。
実は、その女性、舟久保真希さんは林の彼女だったの。
彼女はオリンピックを目指せるほどの選手だったのに、銃砲店強盗事件の際に現場に居合わせ、足に負傷を負ったことで、選手生命にとどまらず命までも失うことになってしまったの。
その犯人が、御厨貞邦と鷲頭隆。そのうち鷲頭を逮捕したのが甲斐巡査という人物。
そして、鷲頭の供述によって翌日、御厨も逮捕された。
コナンファンの皆さんは、風林火山の中で描かれた甲斐巡査の人柄を、この短いシーンの中でも思い返したかもしれないわね。
小五郎さんたちは当時のことを教えてもらうのに甲斐巡査を訪ねればいいのかと言っていたんだけど、甲斐巡査は風林火山の回で、すでに亡くなっていたのよね。
6年前に甲斐巡査が山で転落死した理由、それは彼が流鏑馬の射手として優秀すぎたがゆえに邪魔な存在とされ、犯人側が銃で妨害しようとしたことで、馬ごと崖下へ転落して命を落としてしまったの。
この現場を目撃してしまった人たちがいて、真相が表に出るのを恐れた犯人が口封じのために連続殺人を起こした——それが「風林火山」という事件。
さて、御厨貞邦は逮捕から2年後、今から6年前に仮釈放になったんだけど、すぐに失踪してしまったらしいの。
どうやら、自分のことを売って執行猶予付きとなった鷲頭を恨み、その腹いせに殺害しようと目論んで姿をくらましたみたい。
あと、諸伏高明と大和敢助の関係。
初登場のシーンでは、高明が敢助が追い詰めながらも捕らえることのできなかった御厨を捕らえ、さらに行方不明で死んだと思われていた敢助を山梨県側の病院で見つけ出していたのよね。
そのシーンはさらりと描かれていて、彼らの特別な関係はそこだけでは見えてこなかったんだけど、でも考えてみると、敢助の無念とも思える犯人取り逃がしの仇を討ち、さらに皆が死んだと思っていた敢助を他府県の病院で見つけ出したということは、高明は敢助が死ぬような男ではないと心の底から信じていたということよね。
だって、彼を誰よりも強く思っていたはずの上原由衣ですら、敢助の死を受け入れてしまうほどの状況で、別の男と結婚したんだから。
諸伏高明が大和敢助を思うその強さがどれほどのものなのかは、別の物語の中にも描かれているみたいね。
それにしても、鷲頭と御厨の運命というのも、なんだか考えさせられるわね。
鷲頭は、自分が犯した過ちを後悔するタイプの人だったのよね。
彼が逮捕された後にやってきたできごと、それが司法取引。
そして彼は服役することがなかった。
逆に御厨が先に逮捕されていたとしたら、どんな展開になっていたのかしら。
同じように司法取引を持ち掛けられて、逆に鷲頭を警察に売る形になったのかもしれないわね。
犯人をなるべく早く捕まえて街に平和を取り戻すという意味ではよかったのかもしれないけど、同じ罪に問われた人にこれほど差のある処遇が待っているというのも、なんだか引っかかるものを感じるわね。
ところで、コナン君が公安の降谷零(安室透)に電話をしたとき、その安室さんは怪訝な顔をしていたの。
なんでかなって、ちょっとネットで調べてみると、降谷さんってコナン君を完全に手放しで受け入れている存在ではないみたいなのよね。
どこか警戒している部分を残しているというか…そういう状態は以前から続いているみたい。
逆に言うと、あの場面で特別何かを感じ取ったわけではなさそうね。
鮫谷警部は長野の銃砲店強盗事件を調べようとしていたんだけど、それは隠れ公安として風見さんから指示が出ていたからなのよね。
国を脅してきた犯人(林篤信)は、司法取引や証人保護プログラムを取り入れようとしている国に対して恨みを募らせていたのよね。
だから、鮫谷警部は過去に司法取引が行われた事件を調べ、その中で長野の銃砲店強盗事件に行きついた。
そして司法取引の恩恵(?)に預かったのが鷲頭。
だから犯人(林篤信)が鷲頭に対しても恨みを募らせているのは間違いないわよね。
描かれてはいなかったと思うんだけど、彼は鷲頭のことも探しているに違いないと、鮫谷は考えていたんじゃないかしら。
小五郎さんたちが鮫谷さん殺害犯人のヒントを得ようと、服役中の御厨貞邦を訪ねた。
そこで小五郎さん、自分と鮫谷警部の関係を林篤信にしゃべっちゃうんだけど、大丈夫なのかしら。
だって林にとっては、自分が移動観測車を使っていたところを大和敢助に見られたかもしれないわけで、そこにたどり着く可能性のある人間を順に消していく可能性だってあるわけよね。
エンディング近くで安室さんが言っていたみたいに、彼がここまでにしでかしたことは死刑求刑に相当すると予測されるほどのことで、もう自分で思いとどまれる一線をはるかに超えてしまっていたような気がするのよね。
元々は司法取引が許せないという動機だったのかもしれないけど、でも鮫谷さんを殺害したのは自分の保身のためよね。
だとすると、自分の罪や真実にたどり着く可能性のある人を際限なく消していく方向に転んでいく可能性だってあったんじゃないのかな。
それに、林は大和敢助警部が病院にいることを知って以来、ずっと彼のそばにいたのよね。
あの日の記憶をなくしていることが早い段階でわかったから、危害を加えることはなかったってことよね。
でも、もし記憶を取り戻す気配が見えたなら、その時はきっと鮫谷さんがそうされたように、大和さんもすぐさま狙われたに違いないのよね。
この林という人物、相当な玉よね。
相関②|ザゼンソウを供えた大友(鷲頭)の心中は?
コナン君が、降谷さんに行った尋問(?)などを通して、今起こりつつあることの輪郭を理解し始めたみたい。
鮫谷さんは証人保護プログラムなどの準備室に勤務していたこと、そして犯人は、その関連法案の国会審議や成立を阻止しようとしているんじゃないかって。
そんな話を灰原哀ちゃんと携帯でしていたんだけど、哀ちゃんは「証人保護プログラム」という言葉に反応して、一人の女性の姿が脳裏をかすめたみたい。
この女性はジョディと呼ばれる人物で、複雑な背景を持っていそうなんだけど、さらりと言うと黒ずくめの組織を追うFBI捜査官。来日後は帝丹高校の英語教師となっていた女性なのよね。
なぜここで哀ちゃんがその女性のことを思い出したかというと、結局は断ったそうなんだけど、ジョディから証人保護プログラムを受けてみないかと勧められていた過去があったみたいなの。
でもね、それとは別に、実はジョディの声を担当していた声優さんが2023年に他界されていたのよね。
ファンの方にとっては、彼女を偲ばせるショットになっていたんじゃないかという情報も見受けられたわ。
そして、さっき言っていた林篤信の狂気がやっぱり描かれていたのよね。
雪の山道、停車した車の中で上原由衣と大和敢助が少し口論になっている。そこへ、いきなり後方から狙撃。
もちろん林が撃ってきたもの。
敢助はまだ記憶を取り戻したわけではなかったのに、この男、先手先手で手を打ってくるのよね。完全に自己都合。
恋人を奪われたとか、今後も司法取引によって鷲頭のような人間がたくさん出てくるだとか、ごたごた言ってるんだけど、まだ記憶を取り戻してもいない敢助を狙ってくるって、かなりの悪じゃない?
その場所がたまたま少年探偵団が待機している場所に近かったもんだから、子供たちが銃声を聞きつけ、犯人(まだ顔は見せていないが林篤信)と遭遇してしまうんだけど、その場で子供たちにも銃口を向けていた。
エンディングまで見た後にこのシーンを見返すと、こんなことをしでかしていたやつが最後に何を問題提起してんねん!って、ほんと腹が立ってくる。
大和敢助と由衣は雪山の中を逃げ、炭焼き小屋の主人、大友隆(鷲頭隆)にかくまわれた。
由衣が発信した非常通報を受けて、小五郎や諸伏が救助に駆け付けた。
「いつからここに?」と高明が主人に尋ねると、大友は「5年前から…」と答えていたんだけど、勘のいい諸伏高明だから、御厨・鷲頭事件との関連をかぎ取っていたかもしれないわね。
ちなみに炭焼き小屋の名前はブッパ。これは御厨だけにわかる鷲頭隆のあだ名だったんだって。
彼は、自分の居場所を突き止めようとするであろう御厨に、ヒントを与えていたのよね。
鷲頭(大友)は司法取引で服役を免れたんだけど、その選択自体が苦渋のものだったのかもしれないわね。
彼の雰囲気や物腰からは、彼が自分のトクを考えて司法取引に応じたとは思えない。
彼の中では、刑務所にいるよりも、亡くなられた真希さんをそばで弔いたかったんじゃないかな。
もちろんそのために、御厨の居場所を警察に伝えなければならないんだけど、その時すでに、自分が御厨から命を狙われることになるということもわかっていたように思う。
彼は炭焼き小屋にブッパという名前を付けて、御厨に対して自分を殺害するための目印を残したのよね。
御厨に復讐の機会を与えるつもりなら、さっさと自分から御厨のもとへ行けばいいじゃない…って最初は思ったんだけど、きっと御厨が自分のところにたどり着くまでの間は、精いっぱい真希さんのために時間を使いたかったんじゃないのかな。
大友(鷲頭)は真希さんのお墓にザゼンソウを供えていたのよね。…ザゼンソウってネットで調べてみると、赤紫色のものしか出てこないのよね…
でも、お墓に供えてあったのは白いものだった。
白いザゼンソウのようなものをこれまたネットで調べてみると、水芭蕉…と出てくる。
水芭蕉も長野県では雪解けの頃から咲き始めるみたいな記述もあった…暦的にはもう少し温かくなったころとかと記されてる方が多そうだけど…
ちなみに座禅草の花言葉をネットで調べてみると、「沈黙の愛」「ひっそりと待つ」と出てきた。水芭蕉の花言葉は「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」。
大友(鷲頭)の心中を考えると、真希さんを死に追いやってしまった自分が、今さらどんな言葉を並べても、聞く者もいないし、その言葉自体に何の意味もないと感じているのかもしれないわね。
それでも、彼の心の中では、真希さんに向けた言葉にならない思いが渦巻いていたのかもしれない。
真希さんの姿を見ることはもうできなくなってしまったけど、彼女の心が穏やかに安らいでくれることを、心の底から願っていたんじゃないかな。
そして自分は、その場所で、一度逃れた裁きのようなものを待ち続ける、と。
そんな思いを込めたのであれば、ザゼンソウがぴったりだと思うんだけど、それなら赤紫の方だったのかな。
敢助と真希が再び山の中で狙撃される場面があるんだけど、その弾が敢助たちをかすめて撃ち抜いたのが、赤紫色のザゼンソウだったのよね。
でも、鷲頭がその白い花が水芭蕉だと知って、その花言葉とともに彼の気持ちを墓前に供えていたのだとしたら、その思いは「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」。
ちょっと状況にそぐわないようにも思えるんだけど、自分が真希さんやその家族にとっての「変わらぬ美しさ」を永遠に奪ってしまったことを悔いて、自分が奪ったものの象徴として墓前に供えていた、そういう線も考えられるかな。
なんかね、墓前に白い花が供えられていたのに対して、その数分後にあえて赤紫色の、いわゆるザゼンソウが描かれていたのを見て、そこに何か表現したいものがあったのかなって、思いをはせてみました。
(でも正味のところ、どっちなのかはわからなかった。ネット記事による識別法の中でも匂いの項目があって、ザゼンソウはあまりいい匂いとは言えないみたい。対して水芭蕉は匂いが良いとあったから、ママ的には水芭蕉だといいな…と思ってますが)
相関③|「人生… 死あり 修短は… 命(めい)… なり」とは
よいよ雪山の中で、敵味方すべてそろっての銃撃戦。
もうクライマックス?って雰囲気が漂ったんだけど、まだ映画が始まって60分しか経ってない。
この犯人、かなりしぶといわね。
この雪中の戦いでは、諸伏警部がピンチに。
崖から転落して、氷の張った川のような場所に頭から突っ込み、水中まで達したんだけど、今度はその氷に阻まれて水面に浮上できずにいる。
この諸伏高明という方、名言の玉手箱のような人なんだけど、この水中で彼がつぶやいた言葉が、「人生…死あり 修短は…命(めい)なり」。
この言葉、高明さんの弟、諸伏景光(ひろみつ)が亡くなったときにも口にしていたらしいのよね。
命の長短は天命である、という意味らしいんだけど、自分の身にその時が訪れたときにも同じような心持ちでいられるこの人には、なんだか凄みを感じるわ。
それに、この人の冷静さ。
おそらく死に際に見た夢幻のようなものじゃないかと思うんだけど、弟の景光が現れたのよね。
この場面に対する考察も色々あるみたいだけど、ママ的には、これはあの世からのお迎えのようなものではなくて、高明が見ている夢のようなものだったんじゃないかなって思った。
実際の状況は水の中ということもあって、その夢を見続けている場合ではないと、夢の中で判断できる人だったんじゃないかなって。
ママも、記憶にある限り、生まれてこの方1回しかない…いや、1回あれば大したものかなと思うんだけど、夢の中で「これは夢だから、目を開きさえすればこの状況から逃れられる!」って思って、実際に目を開いて夢から目覚めたことがあったの。
だから高明も、あの状況でそれが夢であると理解して、実際の行動に移ることは可能だったんじゃないかなって思うの。
そして彼がとった方法は、水中から拳銃で頭上の氷を撃ち抜くことだった。
そして高明は救い出されたんだけど、意識が戻る前につぶやいた「景光」という言葉に、コナン君、それに盗聴していた風間が少し驚いた顔をしていたのよね。
なぜ驚いたのか調べようとしたんだけど、驚いていたのはコナン君たちよりも、むしろ我々視聴者のほうだったみたい。
景光は実は生きているんじゃないか、いやそんなはずはない…といった考察がたくさんあって。
原作者の青山剛昌さんご自身が、景光(スコッチ)は亡くなっているとされているというのを見て、ママの直感はこう告げてきたの。
景光が生き延びる手立てとして偽装死が考えられるんだけど、それを確実に成立させて維持するためには、その生存を知る人は一人でも少ない方がいいじゃない。
それなら、例外は作るべきではないのよね。
つまり作者ご自身も、景光は死んだものと信じている方がいい…だからこそ、どこかでひっそり生存させてあげるために、あえてその死を信じているんじゃないかと。
ただ、ちゃんとした理解に基づく考察からはほど遠い、ママが直感レベルで受けたお告げには、高明の「景光」というつぶやきを聞いたときのコナン君たちの驚きの表情が何だったのか、その説明までは含まれていなかったのよね。
あと、ママにはコナン君がどのように推理して、林が真希の恋人だと見抜いたのかがよくわからなくて、改めて考えてみたの。
まずこの犯人、国家を脅すほどのことをしているのに、目的が「司法取引を止めたい」ということだったのよね。
でも、動機としてそれだけでは少し弱いような気もする。
つまり、制度への不満に加えて、もっと個人的な強い恨みがあるんじゃないかって、そっちにも思考が向くわよね。
で、一連の出来事の中で関係者が一番恨みを抱きそうな出来事は何かと考えると、銃砲店事件で人生を壊された船久保真希さんに行き着く。
実際、彼女の父親も強い恨みを抱えていたけど、なんとか踏みとどまっていたのよね。
だとしたら、同じように強い恨みを抱えながらも踏みとどまれなかった人物がいるとするなら…肉親に近い存在。
そう考えていくと、犯人は被害者の恋人かも…というところにたどり着けるかなって思ったんだけど、どうかな。
相関④|林になかったものなツキではなく何だった?
高明さんがね、林に「あなたに足りなかったのは、誰かを許す勇気だ」って言ってたのよね。
林はね、自分にはツキがなかったって言っていたの。
どう考えたらツキのせいにできるのか理解に苦しむんだけど、高明さんの言葉もなかなか意味深に感じたのよね。
ある本で読んだことがあるの。
人は、誰のことも許したくないんだって。
もっとも、その本に出てくる「許し」という言葉は、「赦し」と書いていたけど。
赦しっていうのは、その人や物、出来事に対する執着をなくすということ。
そこから意識をそらすことができれば、それはすなわち赦しになるんだそう。
人を恨む人って、四六時中そのことを考えてしまう傾向がありそうね。
それをほんの一時でも忘れることができれば、もしかしたらその人は救われるのかもしれない。
でもね、忘れるっていうと、時間が解決してくれるだとか、いろんなことが言われるけど、忘れるというのは意識的なものなんだと理解したわ。
そのことを手放して、何か別のことを考えようって。
でも、それが難しいのよね。人は、執着していたいんだって。
でも、そうしている限り、幸せにはなれないとも言われていたのよね。
忘れようとするには、大変な努力が必要なのよね。
高明さんは、その努力のことを勇気という言葉で語っているのかなって思ったわ。
エンドロールの前、小五郎さんが星に向かって言っていた「ちゃんと見てたかよ、ワニ!」って。
あれって、ワニが認めていた小五郎さんの拳銃の腕前のことよね。
雲の間から星が一つ姿を見せてくれてたけど、あれがワニだったのね。
小五郎さんとワニとの最後の会話で、ワニが「またお前の撃つ姿を見せてくれよ」って冗談を交わしていたのよね。
小五郎さんは、ワニに会うことはできなかったけど、「撃つ姿を見せてくれ」というお願いは、しっかり叶えてあげることができたのよね。
まとめ
林は、恨みを手放せなかったから止まれなかった。
一方で鷲頭は、後悔を抱えながらも、その中で自分なりの償いを選ぼうとしていた。
「許す勇気」って、誰かを完全に受け入れることじゃなくて、自分を縛っている思いから、少しでも自由になることなのかも。
忘れることも、手放すことも簡単じゃない。でも、それができるかどうかで、その人の行き先は大きく変わってしまうのかもしれないわね。
最後に小五郎さんがワニに見せた一発(3発)、あれはワニに想いを届けるための一発だったんだと思う。
こういうところがあるから、やっぱりコナンって何度も見返したくなるのよね。
今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。


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