スター・ウォーズを観ていると、よく耳にする「フォース」という言葉。でも実際、「フォースって何?」って聞かれると…説明、意外とむずかしくないですか?
今回は『エピソード4/新たなる希望』でオビ=ワンがルークに語った“フォースの本質”を入り口に、シリーズ全体で描かれてきたフォースの意味や「光と闇」、そして「誰でも使えるの?」という疑問まで、ゆるっと考察していきます。
なお、もちろんフィクション作品なので、「実際に存在する力かどうか」という話には踏み込みません。あくまで物語の中での描かれ方をベースにお話ししますね。
フォースとは何?スター・ウォーズに満ちる”命のエネルギー”
フォースとは、スター・ウォーズの世界を流れる“目に見えないエネルギー”のようなもの。命あるものすべてとつながっている力とされていて、自然界のバランスそのものとも言われています。
『エピソード4』でオビ=ワンは、ルークにこう教えていました。
「フォースは我々を取り巻き、貫き、銀河を結びつける力だ」
なんだかスピリチュアルっぽい響きもありますが、「万物をつなげる見えない糸」みたいな感覚でしょうか。私自身、最初はふんわりしすぎてピンとこなかったんですけど、全てのシリーズを見ていくうちに、少しずつ理解が深まっていったような気がします。
オビワンがルークに教えたフォースの力とは?
ルークがフォースに初めて触れるのは、やはり『エピソード4』でのオビ=ワンとの出会いです。
あの“目隠しでビームサーベルを使う訓練”、ありましたよね。「自分の感覚を信じるんだ。フォースを感じろ」って言われて、ルークは見えない敵を感知し、防御に成功します。
そしてこの時点では、フォースの力は「感覚を研ぎ澄ませるもの」として描かれていて、何かを飛ばすとか、空を飛ぶとか、そういった“超能力的な力”ではないんですよね。
ここで少し、私なりにフォースの本質を考えてみました。フォースを使えば、目の前の困難が消えたり、見えないものが感じ取れたり…。例えば、オビ=ワンがストームトルーパー(白いアーマーの帝国兵)に向かって念じただけで検問を突破した場面がありましたよね。
あの時、オビ=ワンが行っていたのは「物理的な力」ではなく、“相手と自分とのあいだにある何か”に集中することで、フォースの流れを通じて相手の意識に働きかけていたのでは…と。
つまり、相手との距離を感じず、一体になるような意識。相手を“別の存在”とせず、自分と同じものとして扱うと、フォースは「自分自身を通して相手を動かす」ように作用するのかも、と思ったんです。(でも、オビワンは相手が信念を持っていなければ操るのはたやすいと言っていたので、相手の信念とは無関係に相手を操ることになる私の考えとは少しずれがあるかもしれません。私的には、それは相手の信念というよりは、例えば、「この相手は手ごわい」と無意識に思い込んでしまう自分の信念(の未熟さ)によるのではと思ったりもします。
オビ=ワンの体が消えた理由も、もしかすると彼自身の信念の強さに関連しているのかもしれません。
そして、相手との区別や距離といった意識を完全に手放した時、「個としての体」はもう必要なくなるのかも。
体というのは、“分離”や“個別”の象徴とも言えそうです。それを超えた意識を持った時、物質的な体は消え、必要があれば「霊体」として現れるなどというフィクション上の設定かなとか思ったりします。
ヨーダも似たような描写がありましたし、フォースと一体になった存在は、“見える形”を超えて存在しているのかなと感じます。
フォースは誰でも使えるの?ジェダイだけのものじゃない!
スター・ウォーズの世界では、フォース=ジェダイ!という印象が強いですが、実は「フォースは誰のものでもない」というセリフも登場しています。
『エピソード8』でルークが「フォースはジェダイだけのものじゃない」と語るシーンが印象的です。
敏感にフォースを感じ取れる“資質”を持つ人がいて、『エピソード1』では“ミディ=クロリアン”という微小生命体が媒介していると説明されたりもします。
科学っぽいけど、説明の仕方はどこか神秘的。シリーズを通しても、「一般人がフォースを使う」ことが明確に描かれる場面は少ないですが、『最後のジェダイ』のエンドクレジット近くで登場する“フォースを使える少年”など、そういった可能性を示唆する描写はちらほらありますね。
フォースの「光と闇」とは?ダース・ベイダーが示す暗黒面
フォースには“光の面”と“闇の面”があると言われます。光の面はジェダイが象徴し、闇の面はシス(ダース・ベイダーたち)に属するもの。
ただ私としては、ここにちょっと違和感があるんです。というのも、フォースって“全宇宙を流れる命のエネルギー”ですよね?それが本当に「闇」を含んでいるのか?と考えると、もしかすると“闇の面”っていうのは、「フォースから切り離された状態」を指してるんじゃないかと。
“他者との一体感を拒み、自分だけを守ろうとする意識”――それが「闇」なのではないかな、と。ダース・ベイダーは、まさにその象徴。彼はかつて、実はジェダイだったのに、怒りや恐れに支配され、闇に堕ちていきます。
なので、彼が使っていた“力”は、本来のフォースとはちょっと違うものだったのかもしれないなと個人的には思っています。だからこそ、最後には“本来のフォース”に戻っていく流れが描かれたのかなと感じました。
未来に続く伏線|フォースの謎はこれから明かされる!
『エピソード4』の段階では、フォースはまだ“よくわからないけどすごい力”として扱われていました。でも、シリーズが進むにつれて、少しずつその本質が明かされていきます。
たとえば…
EP | フォースに関する描写 |
---|---|
EP1 | ミディ=クロリアンの登場。科学的な説明が加わる |
EP3 | ある有能なジェダイが恐れや怒りで暗黒面に堕ちる過程が描かれる |
EP5 | ヨーダが「信じること」「感じること」の大切さを説く |
EP8 | ルークが「フォースはジェダイだけのものじゃない」と語る |
こうして振り返ると、スター・ウォーズって“宇宙戦争モノ”というより、実は“精神と信念の物語”なんだな〜って感じます。
まとめ|フォースは「一体感」を描く力だったのかも
- フォースは万物をつなげる“命のエネルギー”のような存在
- オビ=ワンはルークに「感じること」を通してフォースを教えた
- 闇の面は“フォースから切り離された状態”とも解釈できるのではないか。
- フォースはジェダイ専用ではなく、誰にでも流れているものかも
- 物語の進行とともに、フォースの捉え方も広がっていく
フォースって、“戦いに勝つための魔法”みたいに見えることもあるけれど、本質的には「他者とのつながり」や「心のあり方」を描くためのテーマだったのかな、と思います。あくまで、この物語(フィクション)上の考察に過ぎませんが。
今日も最後までご覧いただいてありがとうございます。
このEP4の相関については、下記で取り扱っていますので、よければお立ち寄りください。

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