スター・ウォーズって、何度見てもワクワクしますよね〜。時代が変わっても、あの銀河の世界にはずっと引き込まれてしまいます。
でも、私ずっとモヤモヤしてたことがあるんです。『エピソード4』のとある場面で、オビ=ワン・ケノービが突然ふっと姿を消しちゃうんですよ。「え?消えた?どこ行ったの?」
しかも別のエピソードでは、その場面だけ見た人にとっては「えっ?オビ=ワンって死んだんじゃなかったの?」って思うような場面もあったりして…。フォースと一体化って、なにそれ〜?って、子どもに聞かれてもうまく答えられなくて。
ということで今回は、あの“オビ=ワン消失事件”をテーマに、映画をやさしく振り返りながら考察してみます。
オビワンは死んだの? ダース・ベイダーとの一騎打ち
結論から言えば、「死んだ」と言わざるを得ないのかなと思うのですが、管理人の考察としては、一般的に考えられている生命の終わりの「死」とは異なる状態なのではないかと思っています。
あくまで、フィクションの物語の中での話ですが、フォースという不偏に存在するエネルギーのようなものが実体であり、そうなると体というのは何かの目的のために映し出されていた幻のようなものとも考えられるのではないかと思うのです。
あの頃、オビワンは、新たな希望となる存在を生み出す、或いは育て上げることに意識が向いていたと思うのです。その新たなる希望となる存在を導くために、自分の肉体はもうさほど役には立たないと、いや、別の方法で導く方がよい時期に差し掛かっていると考えたのではないでしょうか。
そのために選択した方法が、あの場ではダースベイダーの刃にかかるということで、その流れで、一般人の肉体の目には見えない形に姿を変えたと考えることができるのではと思っています。そしてその状態の方が、ルークの心に語り掛けやすく、ルークはことあるごと(オビワンの助けが欲しくなった時)、その声を心の中で聞くことができるようになったのではないでしょうか。
オビ=ワンが「私を倒せば、私はより強くなる」って言って、構えをスッとおろして…ルークの方をふっと見るんです。
なんだかその時点で、“もう戦うつもりはない”っていう思いもダイレクトに伝わってきましたよね。
映画の中で「私は自らフォースと一体化します!」なんて説明はされていないけれど、あの落ち着いた様子からは、まるで自分の意思で次の段階に進む決意をしていたみたいに見えました。
ルークをちらと見るそぶりに意味が込められていたように感じるんです。これからルークは本格的に真のジェダイトなるべく歩んでいく。そのためには、最も適切なタイミングで、ルークの心に語り掛ける必要がある。
いや、それが一番効率がいいのかな?きっと、肉体をもったまま、ルークの前にいたのでは、ルークがオビワンからのメッセージを受け取る準備が整いにくいのかも。オビワンがいなくなってしまった事で、ルークは逆にオビワンの言葉を欲するようになる。
そしてオビワンの教えを学ぶ準備、受け入れる準備が整うということではないかと想像するのです。
そう考えると、あの瞬間ってただの別れじゃなくて、導く者としてのはじまりだったのかもしれません。
なぜオビ=ワンの体は消えたの?
普通の人が亡くなったら、体はその場に残りますよね。でもオビ=ワンは、ふっと消えちゃったんです。
これは、後にヨーダやルークも同じように“姿を消す”シーンが出てくるんですけど、どうやら「フォースと完全に一体化した人」だけに起こることらしいんですよ。
別記事でも書いたんですけど、フォースと一体化するということは、自分の周りとの区分、区別、別離と言ったものの象徴ともいえるかもしれない肉体を保持しようがないのかもしれませんね。フォースはありとあらゆるものの間やなかに遍在する力。それと一体化したとたんに別離の象徴は消えるということかなと感じました。
「自分」とか「他人」とかいう区別を超えて、世界そのものに溶け込むような存在になる――そんなイメージ。体という“かたち”にとらわれなくなったから、もう残す必要がないってことなんじゃないかな〜と思ったりします。
フォース・ゴーストってなに?見えないけどそばにいる存在
シリーズの中に“フォース・ゴースト”って呼ばれる存在で、見た目は霊みたいなんだけど、ちゃんと会話したり導いたりしてくれる存在が描かれたりします。
肉体とかによる別離の象徴を見せる必ががなくなった存在にとっては、まだ別離の世界に住む人に姿を見せるための体(映像?)のようなものを見せるためには、それのための学びが必要であったという設定があるのではないかとみました。
それは、誰でもなれるわけじゃなくて、特別な修行を積んだジェダイだけが到達できる境地なんだそう。クワイ=ガンやヨーダ、アナキンといった特別な人物だけが、その技を得たみたいです。
姿はなくても、意識はしっかり残っていて、フォースを通じて“つながっている”なんて…管理人個人的には、本当にそんな世界があったらいいなという思いが湧いてきます。。
ちなみになんですが、この妄想的な考察は、フィクションの物語に対する考察で、決して実際の世界にそのようなものが存在するとかしないとか、そういったレベルの話ではありませんのでご了承ください。
クワイ=ガンの霊体化は伏線だった?
実は、『エピソード3』の最後にヨーダがオビ=ワンに「旧友と再会した」って話すシーンがあるんです。
その“旧友”ってクワイ=ガン・ジンというオビワンの先輩(?)格の存在のことなんですけど、彼の声だけが聞こえるようになっていて、「あれ、もしかしてこれが霊体化のはじまり?」って思っちゃったんですよね。
それに続くように「新たな修行がある」と言われていたので、おそらくこの時に“霊体になる方法”を学んでいたんじゃないかなと。
映画の中では詳しく描かれていませんが、そうやってつながっていくのがスター・ウォーズの伏線の楽しさでもあるんですよね〜。
ベン・ケノービって誰?名前を変えていた理由
最初にルークが出会ったのは、“ベン・ケノービ”という名前の老人。
でも実は、それがあのオビ=ワンなんですよね。「あれ?名前ちがうの?」って思った方も多いはず。
これはたぶん、帝国から身を隠すためだったのかなと推測しています。ただ、「ベン」という名前にどんな意味があったのかは、映画でも資料でも明かされていなくて…管理人の中ではまだちょっとした謎のままなんです。
こういうちょっとしたミステリーが残ってるところも、スター・ウォーズの魅力ですよね〜。
なぜ「父は死んだ」とルークに言ったの?
『エピソード4』で、オビ=ワンがルークにお父さんはフォースの闇に落ちた存在に殺されたように伝える場面、ありましたよね。
私、初めて見たときは「うそじゃん!」って思っちゃったんですけど、後にオビ=ワン自身が説明してくれます。
つまり、**事実をそのまま伝えるのではなく、ルークの心を守るために“受け止め方を変えた”**ということなんですよね。
遠回りなようで、そこに優しさと覚悟があったんだと思うと、なんだか胸にじーんときます…。
まとめ|見えなくても“そばにいる”
オビ=ワンって、ただ死んだんじゃなくて、“かたちを変えてルークのそばに残ってくれた存在”だったんですね。
姿は見えなくても、ちゃんと導いてくれるし、支えてくれる――そんなフォース・ゴーストという形でのつながりが描かれていて、私はそれだけでもう泣きそうになります。
「死=終わり」ではなく、「新たな存在として続いていく」。そうやって描かれる“死”の在り方が、スター・ウォーズならではの視点で、ファンを惹きつけ続けるポイントの一つなのかもしれませんね。
今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。
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