相関図 | 第1話 ゲートイン 夢はあるのか!?

L&U税理士法人税理士の栗須栄治、なんだか浮かない顔で上司の嫌味たっぷりの指示を受けているシーンから始まる。
時は2011年。この後の展開はまだわからないけど、2025年を現在としてドラマが展開するなら14年も前を回想していることになるの。
この1年、彼は税理士としての仕事に精彩を欠いているみたい。この事務所から今割り当てられようとしている仕事はロイヤルヒューマンという会社を再建させるべく、会社のお金の流れを調査してほしいというもの。
依頼主はロイヤルヒューマン人事統括部長の山王優太郎。本業人材派遣業以外の部署、競馬事業部の撤廃を検討する中での調査。
雄太郎は社長の息子。社長がこの競馬事業部に関連し、資金の私的流用まであるのではないかと疑いが建てられている。
依頼を受けて、栗須が後日向かったのが北海道は北稜ファームのセリ会場。どうやらロイヤルヒューマンの社長山王耕造に呼びつけられてその地を訪れたみたいね。
この社長、自分のことを暴こうとしているものを招き入れるのよね。
のっけから違和感なんだけど、この時点では、社長はまだ栗須の立場をよく理解はしておらず、ただ、息子雄太郎の差し金であることは何となくわかっていたみたい。
ワンマン社長という触れ込みにたがわない立ち居振る舞いなんだけど、でも、一方で、息子が言うことを一応は気に留めているあたりにこの社長の憎めないところが冒頭から現れているのよね。
息子の方は、今のところはこの人情味あふれてそうなおやじさんとはまるで正反対の雰囲気がプンプン。
さてこのセリ会場で山王耕造社長の競争相手として登場するのが、株式会社ソリューCEOの椎名善弘。今のところ、ロイヤルヒューマン競馬事業部よりはるかに羽振りがよさそうね。
ロイヤルヒューマン飲食事業部を統括しているとみられるのが構造の妻、山王京子。
娘の百合子はまだ大学生にもかかわらず、父親の事業を否定的に見ていたり、京子は自分の旦那である耕造、そして、世間的には一代で事業を急成長させたといわれる耕造を「才能のない人」呼ばわりしていたりと、山王家の中ではどうやら耕造が浮いた存在になっているみたい。
場面変わってセリ会場では、色々な人間関係が渦巻いていそう。株式会社ソリューで椎名の秘書を務める相磯正臣は広中厩舎調教師などと、関係の抑え込みは盤石といった感じかしら。
片や、耕造社長の側にはロイヤルヒューマン競馬事業部専属秘書金城史朗のみが付いて回るという感じ。
資金的にも、人間関係的にも、山王社長サイドを理解するものは少ないと言った構図かしら。
酒は飲めません、競馬もやりませんとう栗須にとっては、耕造から「さあ食べて、飲んで」といわれても、なかなかしんどい状況だったみたいね。
耕造も、ついさっきまでと人が変わったように栗須に語り掛けるんだけど、最初は、様子を探るためなのか。。とか思ったんだけど、この人、どうやら、自分と関わりをもった人というのをとことん大事にする人なんじゃないかなって、そんな感じがしたわ。
その山王社長との濃いつながりを感じさせるのが野崎ファーム牧場主野崎剛史。
そしてそこに一緒に住む野崎加奈子、そしてその息子の野崎翔平君。
シーンは移って筆界道は日高地方。山王社長が尋ねた先は田所厩舎の田所功調教師とそこにいる競走馬ロイヤルファイト。
そこは牧場主林田純次が所有する林田牧場の中にあるの。そこで調教を受けている馬の中に、社長が特別な思いを寄せている馬がいるそうなの。
ロイヤルイザーニャとロイヤルファイトね。栗須栄治と野崎加奈子が10年ほども前からの知り合いだったみたいなんだけど、しかも、その回想シーンでは馬が絡んでいたのよね。
どんな関係だったんだろ。加奈子が今は離婚していることを聞いて、何となく微妙な顔をしていたし、持ってた携帯かストラップを指して前のままみたいなこと言っていたわね。
先のシーンで栄治が加奈子に電話しているシーンが出てくるんだけど、以前の形態のデータがそのまま残ってたということかな。以前には二人の間も親密な関係があったのかな?
まあ序盤は、視聴者向けの紹介もかねていろんな場所、色んな人々が目まぐるしく登場したんだけど、ストーリーに戻ると、栗須は社長の公金私的流用の証拠を集めようとしていたのよね。
そして、調査の結果、黒と判断。会社の会議の中で、その調査結果の発表をおこなったの。ここでの社長の立ち居振る舞い。
じたばたする様子はないの。ただ、底の浅そうな息子の見識に対するいら立ちが少し見えたものの、でも、北海道で、一度は親しくした栗須に対する恨みつらみのような言動はなかったの。
もうこの時点で、このドラマの勝者はこの社長に間違いなし!ってママには見えたんだけど、どうかしら?林田純次、林田牧場の主が言っていたわね。
山王社長は、馬たちの将来、それに林田さんの亡き息子さんへの思い、自分が出くわすことのなる多くの命のために、男気を見せてきた人のようね。
さて、事業資金難から事業撤退を身内から迫られた社長だったんだけど、栗須の再調査によって、巨額の横領が競馬事業部専属秘書の金城史朗によって、数年前から継続的に行われていたことが明らかになった。栗須は山王耕造と10頭の馬を救い、そして自身は事務所を退職した。
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