『耳をすませば』のラストシーンって、見終わったあともずっと心に残りますよね。
だからこそ、「雫と聖司は本当に結婚するの?」「雫が聖司を好きになったのはいつだったの?」と気になる人もいらっしゃるかも。
今回は、二人のやり取りや雫の心の動きをたどりながら、“結婚”という言葉の奥にあった想いまで、ママなりにゆるっと考えてみました。
雫が聖司を好きになったのはいつ?
元々雫の心は聖司に関心を示していたと思うのよね。
それは、図書カードに繰り返し現れる名前を見た時に始まり、少しからかわれて反感を覚えた時にも、繋がってはいた。
でも、その時は、いろんな思いが交錯していたのよね。
本の多読に関しては、雫はちょっとした思い入れがあると思うのよね。
雫にとって、本をたくさん読むということはライフワークなんだから。
その自分よりも、たくさん本を読む天沢聖司という人に対して、畏敬の念みたいなのは抱いていたと思うの。
でも、知り合って、最初は少しからかわれてムッとして。
地球屋の前で少し話をしたとき、聖司はムーンが自分の元を離れ、よそに行こうとしているところを当たり前のように見送っていた。
彼、ムーンとは自転車の荷台に乗せて走れるほどの関係を築いていたのよ。
普通なら、もう自分ちの猫として、もっと縛り付けようとするような気持ちが働くんじゃないかと思うの。
だけど、聖司はそうはしなかった。
あれこそが、ムーンのことを「受け入れてる」って姿じゃないのかな。
それって、何となく、雫のご両親にも通じるような姿勢だと感じた。
雫のご両親は、ありのままの雫を受け入れてるように描かれていたわよね。
きっと、雫にとって、それが愛されてるってことだと感じていたように思う。
ムーンに対して、雫の両親が雫にやっているのと同じように「愛してる」を表現していた聖司のことを、雫はとても心地よく感じたんじゃないかな。
その時、その愛が自分にも向けられているとはもちろん思っていなかったんだけど、その聖司の「愛」に心地よさは感じていたんだと思う。
その愛は、全方向を向いているから、きっと雫が聖司に向き合った時、その愛は雫にも差し出されるんだと思う。
聖司と雫は結婚する?ラストの言葉の意味
全方向の愛って、今のこの世界ではちょっとまだややこしいから、ママが妄想しているような全方向の愛は成り立たないんだと思うんだけど、そういう意味でね、聖司は雫と結婚する必要性というのを、近い将来に感じなくなるんじゃないかなって思うの。
同じ次元で物を考え始めるんじゃないかなって思う雫も、同様に、中学生の頃に少し抱いた結婚から得られるもの、それは、自分が必要としているものではないという判断に至るんじゃないかな。
でも、お互い、結婚をしないからといって、あの時の約束を交わした思いが無になるわけではないとおもうの。
あの瞬間、彼らはまだ少ないボキャブラリーの中で、自分たちの気持ちの中にあったものを表現しようとしたら「結婚」という言葉が出てきたんだと思ってる。
彼らが望んでいたのは、お互い束縛することのない「本来の愛」だったんじゃないかな。
もちろん、それが、結婚という形をとったってかまわない。
それで、周りの人すべてにやさしくするという機会が失われるわけではないわよね。
そもそも、結婚という関係の中ではぐくまれるべき「愛」というのは、その他の人にむけられる優しさみたいなものと異なるものではないと思うのよね。
異なったとしたら、たぶんそれは真の「愛」ではないんじゃないかな。
聖司はバイオリンを作るという夢を持っていたでしょ。
雫は物語を書くのよね。
それぞれの夢は、その延長で誰に出会っていくか、その方向性を示しているのよね。
その先に、出会うべき人が待ってる。
彼らの「愛」はもうそこに向けられていると思うの。
そんな意味でね、彼らは、この先、今思っているほどに「結婚」というものに必要性を感じなくなるんじゃないかなって、ママ的にはそんな気がした。
まとめ
雫が聖司を好きになったのは、聖司の中に、誰かをそのまま受け入れるという「愛」を見た時。それは、ムーンが去っていくところを見送っていた時だったのかもしれない。
「結婚してくれ!」という言葉は、彼らのあの頃のボキャブラリーの中で、彼らが感じている「愛」を表現したものだったんじゃないかな。でも、本人たちも意識はできていなかったかもしれないけど、結婚によってお互いを束縛するつもりというのはなかったように思うの。
あの物語をみて、なんかすごくいいなあって感じるのは、彼らの開かれた「愛」が何となくこちらにも伝わってくるからじゃないのかな。だから、ママ的には、彼らはその先に「結婚」という形は求めないような気がするんだけど、どうなのかな。
なお、エンドロールでは遠目ながら、成長したようにも見える聖司と雫らしき二人が歩く姿のあとに、夕子と杉村と思われる人影が通り過ぎる場面も描かれているの。
それぞれの未来をちょっと想像させてくれる演出としてほっこりさせてくれる名場面ね。
今日も最後までご覧いただいて、ありがとうございます。


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