怪盗グルーのミニオン超変身の相関図

『怪盗グルーのミニオン超変身』の主なキャラクターたち
グルー|世界一の悪党から「息子に好かれたい父親」へ
第1作で月を盗もうとしていた頃のグルーを思い出すと、彼の願いと過疎いう言うものってもちろん劇的に変わってるんだけど、このシリーズでママ的に好きなのは、そうでありながらも、彼含め、登場人物のキャラが絶妙に維持されてるところ。
これって、初回からこのキャラクターたちの根底に流れているものが、しっかりと描かれて、ちゃんとそれが維持されているということなのかな。
あの頃のグルーが欲しがっていたのは、「世界一の悪党」という肩書き。
誰よりもすごいことをやって、自分の価値を世の中に認めさせたい。
母親からなかなか認めてもらえなかった過去なんかも含めて考えると、グルーってもともと、人から認められることをものすごく欲しがっていた人なのよね。
ところが今作のグルーが必死になっているのは、世界征服でも月でもなく、「グルーJr.に好かれたい」っていう、世のお父さんがたにとっては、ちょいちょい出くわしがちなシチュエーションに願望だったりするのかもしれないわね。
グルーJr.はなぜか父親のグルーにだけ妙に冷たい。
抱っこしても嫌がるし、あれこれ一生懸命やっても全然なびかない。
これまでのグルーと娘たちは、「グルーが子供を愛せるようになる」物語だったように思うんだけど、でも今回は少し違う。
グルーのほうは最初からJr.を愛している。
なのに息子のほうが振り向いてくれない。
「自分が愛した相手から愛してもらえない~」というジレンマを感じている立場にグルーが置かれているのよね。
昔のグルーなら、自分を評価してくれない相手なんて知らんがな、くらいだったかもしれない。
でも今のグルーは息子の反応ひとつに右往左往している。
キャラクターの設定でこれほどの変化ってすごく大きいと思うんだけど、でも、しっかり以前からのグルーっぽさが維持されてるのってホント凄くうまく描かれてると思うのよね。
グルーJr.|
「グルーを困らせる赤ちゃん」として登場なんだけど、
物語の後半ではマキシムにさらわれ、グルーが何としてでも取り戻さなければならない状況に。
ここでちょっと第1作を思い出したのよね。
月を盗むという人生最大の計画と、マーゴたち三姉妹。
最終的にグルーが選んだのは、悪党としての成功ではなく娘たち。
今回は、学生時代から続いてきたマキシムとの悪党同士の因縁の先に、息子がいる。
昔のグルーなら「俺とお前、どっちが上か」を証明することに夢中になっていたかもしれない。
でも、今のグルーにとって何より大事なのは息子を取り戻すこと。
グルーJr.は、グルーが「悪党グルー」ではなく「父親グルー」になったことを、もう一度確認させてくれるキャラクターにも見えました。
ポピー・プレスコット|
お隣の娘ポピー。
彼女の夢は悪党になること。
グルーが何者なのかも見抜いてしまい、自分が憧れている悪党養成学校「リセ・パ・ボン」に入るため、学校のマスコットを盗む計画にグルーを巻き込みます。
「悪党になりたい!」と目を輝かせている子供。
昔のグルーよね。
少年グルー自身が悪党に憧れ、ヴィシャス6に入りたいと夢見ていた。
今や悪党を捕まえるAVLの捜査官になったグルーのところへ、昔の自分と同じように「悪党になりたい」という少女がやって来る。
ポピーが憧れているのは、現在の父親グルーでもAVL捜査官グルーでもなく、かつて世界中を騒がせた「怪盗グルー」。
でもね、このお話が進んでいくと、父親としていい人なグルーをチャンと認めているのよね。
この少女みたいに、人って自分が望んでいるけど、はっきり形として見えないもの、もしかすると全く見当違いなところで探し回っていたりすることもあるんじゃないかなって、そんな気がした。
グルーは悪党だった自分を消して、まったく別人になったわけではないのよね。
悪党だった頃の大胆さや発想力、ちょっとズルいところなんかも全部ひっくるめて、今のグルーになっている。
でも、昔も今も、結局その根底には愛があったということかしらね。
なんか、プレスコット家のご両親には、今のところあまり愛を感じないものね。恵まれた環境とか、当たり前の日常の中に愛が見つけられなくて、ちょっと「悪」と呼ばれている中に愛を探そうとしていたのかもしれないなって感じました。
マキシム・ル・マル|もしグルーが昔の自分のままだったら?
今回の敵マキシム・ル・マル。
彼とグルーは悪党養成学校リセ・パ・ボンの同級生。
しかもマキシムは、学生時代からの出来事を何十年たっても根に持っています。
タレントショーで自分の見せ場をグルーに奪われたという思いを引きずり、現在までグルーへの対抗心を燃やし続けているわけです。
グルーも若い頃は、「俺こそ一番の悪党だ」と証明することに夢中でした。
他の悪党より大きなことをする。
認めてもらう。
自分がすごいと証明する。
その気持ち自体は、昔のグルーとマキシムでそれほど違わなかったようにも見えるんだけど、
ただ、その後の人生がまったく違ったのよね。
グルーには自分より大切な存在がどんどん増えていったの。
一方のマキシムは、今でも学生時代に傷つけられた自分のプライドを守ることに夢中になっているのよね。
でも、最後には少し和解したように見えたんだけど、気のせいかな…
ヴァレンティーナ|
マキシムの恋人ヴァレンティーナ。
彼女はマキシムの犯罪計画に付き添い、グルーへの復讐にも同行。
「学生時代の話なんだから、もう忘れたら?」とは言わない。
ルーシーと比べてみると、二組のカップルはかなり対照的。
ルーシーと出会ったことで、グルーの人生は大きく変わったんだけど、
ヴァレンティーナと一緒にいるマキシムは昔とほとんど変わっていない。
グルーとルーシーは「変わっていく二人」。
マキシムとヴァレンティーナは「変わらない二人」。
そんな対比になっているようにも感じました。
ルーシー|スーパーエージェントなのに普通の暮らしができない?
AVLの優秀(?)なエージェントとして危険な悪党たちと戦ってきた人なのに、身分を隠して美容師として働いてみたら、かなりのポンコツぶりを見せてくれる。
でもこれ、考えてみればグルー一家全体に言えることなのよね。
悪党と戦う。
秘密兵器を使う。
世界規模の事件に巻き込まれる。
そんな異常事態には慣れている。
なのに、ご近所さんと付き合う。
学校へ行く。
普通の仕事をする。
となると急に不器用になる。
今回、マキシムから身を守るためグルー一家は家を離れ、偽名を使ってまったく違う家族として暮らすことになります。
今回の一家に課されたミッションは、悪党を倒すことだけではなく、「普通の家族として暮らしてください」ということなのよね。
ルーシーにとっては、その普通というのがなかなかにハードル高そうで、そんな姿をはたで見ていて、いつもホッコリさせられるのです。
アグネス|
一家は身を隠すため、それぞれ偽名を与えられます。
でもアグネスは、自分の名前について嘘をつくことを嫌がる。
これ、アグネスらしい純粋さ。
グルー一家は安全のために、名前を変える。仕事を変える。住む場所を変える。
自分たちが何者なのかまで隠して生活する。
そんな中で一番幼いアグネスだけが、
「どうして本当のことを言ったらダメなの?」という立場にいる。
大人たちはいろんな事情を考えて嘘をつくけれど、アグネスにはそんな理屈は関係ない。
今回の「別人として生きるグルー一家」の中で、最後まで本当の自分でいようとするキャラクター。


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