室井慎次敗れざる者の相関図!キャストまとめと感想も。約束とは子供がすることなの?

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※この記事は作品のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。また、本文に記載している登場人物や物語に関する内容は、作品を視聴した上で筆者が感じたことを個人的な考察としてまとめたものです。公式設定や制作側の意図を解説するものではなく、一部内容が公式情報や一般的な解釈とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

若い頃の室井さんは、組織の中で、しきたりや決まりを突き付けられながら、それをこなすことに必死だった。

そんな室井さんが青島君と出会い、警察組織を離れ、今度は秋田で子どもたちと暮らしている。

ところが、警察を辞めても、人との関わりから完全に逃れることはできない。

むしろ今度は、地域という別の「組織」の中で、室井さんはまた人との関わりに向き合うことになる。

今回は、そんな「室井慎次 敗れざる者」の登場人物やキャストをまとめながら、ママが映画を観て感じたことや、「約束」と「信じる」ということについて考えてみたわ。

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目次

室井慎次 敗れざる者の相関図

印象に残った主要キャスト

室井慎次(柳葉敏郎さん)

若い頃、警察官僚になりたての頃かしらね。

彼が言っていた言葉は「市民の気持ちなどかまっていられない」。

でもね、彼が人に対して冷たかったとか、そういう事ではなかったというのが、今回の「敗れざる者」を観てたらよくわかるわ。

彼は、目の前にあることにただ必死にならざるを得なかっただけなのよね。

組織の中で、そのしきたりや決まりを突き付けられ、それをこなすことしか考えられなかったあの頃。

でも、青島君との出会いで、彼は、心の中にある何かに気づいたに違いない。

組織から離れ、秋田に戻ってきても、なんか地域という別の組織からとても厳しいことを言われるんだけど、たぶん、室井さんが彼らの言葉でへこたれてしまうことはない。

彼は、今、守るべき存在がいるから。

警察組織の中で、彼は「守る」、そう、青島君たちを守るという事ができなかったって思ったのかしら?

その点で、組織の中で敗れ、その場を去ったんだって思ったりしてるのかしら?

きっと、「敗れた人」というのは、「守ろう」という思いを捨てるか、封印してしまった人のことなんじゃないかな。

仮に一度手放したとしても、また思い出して歩み始めた人っていうのは、「敗れざる人」なんだと思う。

この「敗れざる人」が選んだあの家、携帯の電波が届かないところなのよね。

自分自身、そういったところに行きたいというのもあったのかもしれないけど、子どもたちがネットで自分の家の過去のこととかで傷つくことがないように、その子たちを「守る」という思いもあったのかもしれないわね。

青島俊作(織田裕二さん)

今回、青島君の出演はないんだけど、過去の青島君の姿は何度もスクリーンに映し出されてた。

テレビ放映に合わせて古いのから順にみてきたから、直近の青島君は2012年(「踊る大捜査線 THE FINAL」)の時、今から14年前。

もうだいぶ大人の男性って感じになってたんだけど、「敗れざる者」では、踊るシリーズが始まった当初、1997年あたりの姿が映し出されるもんだから、「THE FINAL」からさらに15年ほども遡るのよね。

室井さんが、この青島君との出会いによって、警察官として目指さなければならないものが胸に刻み込まれたんだけど……。

青島君は今は警視庁の捜査支援分析センターにいてるらしい……。

坂村正之(升毅さん)

警察庁長官補佐。

この人、「踊る大捜査線」のかなり初期から出てるのよね。

TVシリーズ最終話では監察官として青島と室井を調べ、「THE MOVIE 2」では今度は警察庁の監察官として湾岸署の不祥事を追及。

その後も「逃亡者 木島丈一郎」「容疑者 室井慎次」と、警察組織の中でじわじわ出世していく。

この人、ずっと「組織の側」にいる人なのよね。

室井さんとは、かなり早い段階から因縁がある。

そんな坂村が今回は警察庁長官補佐。

室井さんが人生をかけて進めてきた組織改革に対して、とうとう「もう終わりです」と引導を渡しに来る。

なんかその時の思いつめた室井さんの顔をみてると、この直後に退職しちゃったのかしらって思ったんだけど、調べてみると、引導を渡されたのは2018年頃の話で、その後は警察庁長官官房審議官交通局担当として、丸3年間頑張っていたのよね。

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乃木真守(矢本悠馬さん)

秋田県警察北大仙署地域課。

これくらい空気や状況を読めない人……実際にはたぶんいないわよねって思ってしまうくらい、思ったことは全て大声に出さなければ気が済まないのかしらって思わせられる人物。

そんな彼にも、室井イズムはいずれ浸透していくことになる(後編で、ママはそんな風に感じた)んだから、ちょっとした驚きを感じるわ。

森貴仁(タカ)(齋藤潤さん)

なんかねえ、彼とか凛久君とかみてると、逆に室井さんの見えないところまで見えてくるみたい。

この子たち、過去にとてもつらい思いをしているのよね。

そして、室井さんのところにやってきたんだけど、もう何年も一緒にいるみたいに室井さんを慕ってる。

室井さんからはタカ、リクって呼ばれてるんだけど、タカのお母さんが亡くなったのはわずかに3年前。

室井さんと暮らし始めてからはわずかに1年足らず。

それに、室井さんは、子供たちを前にしても例によって眉間にしわ寄ったまま、なかなか言葉が出てこない。

それにもかかわらず、タカたちが室井さんの事をここまで慕うっていうのは、やっぱり、人と人とのつながりって、目には見えないところも大きく影響するんだなって実感させられるわ。

たまたまだろうけど、このタカ君も「ダークマター」だとか見えない世界とかにも興味津々。

タカ君の表情を見てると、室井さんの中の見えないものが、タカ君を通して目に見える形で表現されていたような気がしたわ。

ところで、タカ君、家ではネット情報が見れるわけでもないのに、さっきのダークマターの話だとか、いろんなことを知っていそうね。

そういうのは、書物から……ってことなのかしら。

この子は吹き込まれた情報に振り回されるタイプではなさそうね。

ちゃんと自分の目と心で物を見ることができる。

もちろん、目の前で起きたことに一瞬の迷いが生じることはある。

でも、ちゃんと、自分の心に問いかけることができるみたい。

杏の揺動には騙されなかったわね。

室井さんが言った「むやみに人を疑っちゃいけない」っていう言葉を地で行けるような人。

でも、喜んだ時の心の声が「へへっ」とかって漏れ出しやすいところにあどけなさも感じるわ。

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柳町凛久(リク)(前山くうがさん・前山こうがさん)

ものすごく微妙な精神バランスの上で、なんとかやっている感じが凄くする。

小さな体でけなげなだけに、このドラマの中でもとても気になる存在。

体に大きな傷があったりするんだけど、それでも、ココ室井さんの家で、明るくできているのは、室井さんやタカ君のお陰かもね。

でも、リク君もタカ君と同じように、自分の心の中の優しさとか、そういったところは既に見つめることができる子みたいね。

杏ちゃんが運び込まれたその晩、気遣って、夜遅くまで看病してた。

むやみに人を疑っちゃダメっていう室井イズムを、幼くして体現できていたこの子もやっぱりすごい。

日向杏(福本莉子さん)

日向真奈美の娘。

それにしても、室井さん、この子を預かってわずかな期間に、日向真奈美が現在どうしているか調べていたけど、

杏がもっていた手紙の中に、誰かを自在に操る「ある方」の姿を見たという事かしら。

室井さんと言葉を交わすようになって間もなくの会話で、室井さんに「なんで山の中に住んでるの?人が嫌い?」って。

室井さんは「勘が鋭いね」って言っていたけど、ふつう言わないわよね。

これは、自分自身がそう生きるように教え込まれてきたせいなんだろうけど、でも、もしかしたら、そのことに多少の疑問も感じていたのかもしれない。

だから、杏は、「この人も、自分が教え込まれたことを実践している人なのかしら」って確かめようとしていたのかな。

彼女、観ていて「こわい」ところもあったけど、でも、そうじゃないところも同居しているような……。

市毛きぬ(いしだあゆみさん)

市毛商店の経営者。

「人ってやつはどこも一緒だね……」みたいなこと言ってた。

人との関わりから逃げてきたけど、同じようにつらい目に遭ってたみたい。

考えてみれば、そりゃそうかって話なのかもね。

だって、人だもの。

誰かのことを思って生きている人、逆に自分のことばかり考えている人。

どちらもいるわよね。

自分はどちらで生きていくか。

きぬさんは、世の中そんなもんだと多少あきらめの気持ちもありながら、自分自身のできる範囲では、誰かのことを思って生きていこうと決めた人のように思えたわ。

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村の人たち

室井さんが来てから、村の秩序が乱れたっていう。

もちろん観ているこっちは室井さんびいきだから、

「秩序が乱れたって何? 秩序って、結局自分たちの立ち位置を明確にして、お互いそれを侵すことがないような決まりや取り決めのことなんでしょ、この人たちにとって。」って、そんな風に感じでイラっとした。

きっと、この人たちにとっては、室井さんはそこで何かやったわけでもないのに、自分たちの立ち位置を侵害してくるんじゃないかって怯えてるのよね。

市毛商店のきぬさんが言っていたみたいに、結局、人ってそういう面があるということなのかしらね。

因みに地区長の音松さんが室井さんに聞かせて「わかったな」ってのたまった、移住してきた旅人が柿食べて蛇になって湖に逃げ帰ったという話……。

全くわからず、ネット上でどなたかのお知恵を拝見しようとしたものの見つからず……。

なんだったのかしら。

自分の周りで煩わしくうごめく人影たち、ほとんど意味ないことをさも意味ありげに語ってくる人たち、自分の周りで起こってる煩わしいコトの多く、もしかしたらこんなレベルなのかもよって教えてくれてたりしてるのかな……。

AIに「あの話って何だったの?」聞いてみるとね、いろんなもっともらしいこと教えてくれるんだけど、簡単に言えば、

土地のもの食って、その土地のものになったように一時思っても、そうはならず、元居た場所に逃げ帰ることになるんだからな。早いうちに帰っちまいな……。

ということを伝えたかったんでしょうって。

笑いを取りに来たのでなければ、そのあたりが妥当かもしれないわね。

新城賢太郎(筧利夫さん)

秋田県警察本部長。

もう彼だって定年まじかのはず。

それなのに、室井さんに向けては恨みつらみの言葉ばかり。

県警本部長の席を、まさか終わりがここだとは思わなかったって。

この人、室井イズムを多少理解して来てたんじゃなかったのかしら。

なのに、最後には恨みつらみ。

結局自分の方を見てる。

でも、室井さんに共鳴してた人なんだから、きっと、後編の「室井慎次 生き続ける者」では、本来の彼の姿を見せてくれるはず……と信じてる。

桜章太郎(松下洸平さん)

警視庁刑事部捜査一課。

なんかこのお方、まだよくわからない。

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主要キャスト一覧

役名俳優相関
室井慎次柳葉敏郎元警察庁長官官房審議官。タカ、リクらと暮らす
青島俊作織田裕二室井の盟友。27年前から続く「約束」を交わした相手
日向杏福本莉子日向真奈美の娘。室井家に身を寄せる
森貴仁(タカ)齋藤潤室井と暮らす少年。母を亡くしている
柳町凛久(リク)前山くうが・前山こうが室井と暮らす少年
坂村正之升毅警察庁長官補佐。室井の組織改革に関わる人物
新城賢太郎筧利夫秋田県警察本部長。室井に複雑な感情を抱く
乃木真守矢本悠馬秋田県警察北大仙署地域課
桜章太郎松下洸平警視庁刑事部捜査一課
緒方薫甲本雅裕警視庁刑事部捜査一課
仁狩英明西村直人警視庁刑事部捜査一課管理官
明石幸男赤ペン瀧川警視庁捜査資料管理センター
沖田仁美真矢ミキ警察庁長官官房審議官
奈良育美生駒里奈弁護士
大川紗耶香丹生明里タカの同級生
端野則次松本岳児童相談所職員
森麻絵佐々木希タカの母
柳町明楽加藤浩次リクの父
松木敬子稲森いずみ児童相談所職員
井戸川伸木村知貴タカの母親を殺害した犯人
石津紀子飯島直子牧場経営者
石津百男小沢仁志牧場経営者
長部音松木場勝己地区長
市毛きぬいしだあゆみ商店経営者
森下孝治遠山俊也秋田刑務所・看守部長

(敬称略、過去話からの登場人物含む)

約束とは子供がすることなのに…

室井さん、青島君との関係を新城さんから「甘やかしすぎた」って言われた。

青島君との約束も、新城さんからは「約束など子供がすることなのに」って、約束なんかしたらダメと言われた。

子供たちに聞いても、約束なんかしたらダメって言われた。

確かにね、まだ形になっていないものを、必ずそうするって約束しても、たまたまそうなることもあれば、ならないことだってある。

そういう意味では「約束したらダメだ」っていう言い分もわからなくはない。

でも、室井さんは別の言葉を使ってた。

確か、青島君も同じ言葉を使ってた。

彼らは「信じてる」って。

室井さんは、目の前に現れる状況や形が思った通りにならなかったから、自分は失敗したんだ、約束を守らなかったって思っているみたい。

でも、室井さんたちは、お互いに「信じる」ということを何年もやり続けてた。

室井さんは、青島君たちが、現場で自分たちが思う正義で動くことができるようにしてあげたいって、そういう思いをもち続けて日々を過ごしていた。

誰かのためにという優しい想いは、その誰かを優しく愛に満たされた存在にしていくに違いない。

これが、彼がまだ気づいていない目指すべき場所であり出来事なんじゃないのかな。

青島君は、間違いなく、以前にもまして愛に満ち溢れた存在になっているに違いない。

だって、室井さんが彼らのために「信じ続け」ていたんだから。

きっと、そんな青島君、かつて見たこともないほどに愛に満ち溢れた青島君が、2026年新作映画で見ることができるんじゃないかな。

室井さんにも、自分はまけてなんかいない、約束はちゃんと果たして「信じ続けていた」って、気づいてほしいな。

前編エンディングは室井さんの「現場の君たちを信じる」だった。

信じるってのは、現場の人たちが、全て世の測りに照らし合わせて正しいことをするはずだって思い続ける……そんなことではないと思うの。

君を信じ……と言った時、それは、君がその場でいつも、いつまでも笑っていられることだけを願って、そのように思い続ける……。

そういうことだと思うの。

それが「信じる」ということ。

そうしている限り、願いはきっと聞き届けられるんだと思うの。

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まとめ

「室井慎次 敗れざる者」を観ていて、ママがずっと気になっていたのは、「敗れざる者」って、一体どういう人なんだろうということ。

室井さんは、警察組織の中では、自分が思い描いていたような結果を残せなかった。

青島君との約束も、目に見える形では果たせなかったと思っている。

だから、自分は「敗れた」と思っているのかもしれない。

でもね。

室井さんが長い年月をかけて「信じ続けてきた」ものが、失われたわけじゃないのよね。

青島君との約束。

現場の刑事たちへの思い。

そして今は、タカやリクたちを守ろうとする気持ち。

室井さんは、警察組織を離れて初めて、自分が本当に守りたかったものが少しずつ見えてきたのかもしれない。

「敗れざる者」というのは、何かを目に見える形で成し遂げて勝ち誇った人のことではないのよね。

一度は「守る」という思いを手放してしまったとしても、もう一度それを思い出し、誰かを信じることをやめなかった人。

ママ的には、そんな人こそ「敗れざる者」なんじゃないかなと思ってる。

そして、「約束」は果たされなかったわけではない。

思い描いた情景は、単にその到達点を勝手にイメージしていただけの話。

それとは違う形で、青島君や室井さんが目指した「現場が正しいと思うことができる」状態はもう勝ち得ていたんじゃないかしら。

正しいコト…それは、「誰かのことを守ろうと優しい気持ちを向ける」そのことだけなんだから。

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