映画踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望の相関図!

キャスト
青島俊作(織田裕二さん)
今回の映画を観て、ママ的に感じ取ったテーマをひとつ挙げるなら、「隠しているもの」って感じがしているの。
青島君の胸に秘めたる何かっていうのは、もちろんこのシリーズ全体を通して大事なものなんだけど、もっとベタなところでもね。
すみれさんに対する想いとか、そのあたり、いつになったらオープンにするのよって(笑)。
まあ、オープンにはなっているのかもしれないけど、わかりやすく「一緒になろう」っていう意思表示とかね。
そういう気持ちは、ずっと「秘められ」ちゃってる。
こっちとしては、そろそろはっきりしてよと言いたくなるわ。
でも、もしかして……すみれさん自身も、そんなことは望んでいないとかってあるのかしら。
室井慎次(柳葉敏郎さん)
まあしかし、辛抱強い。
「組織の中で生きる人間こそ、信念が必要だ」という言葉もあったけど、室井さんは、信念を持ち続けることができるところまで、ある意味「上り詰めた」ということかしら。
青島君から「信じてる」って言ってもらってたわね。
今までにも、そんな言葉はあったような気もするんだけど、今回の「信じてる」は、願望とか期待とかではなく、もう核心にあふれている感じがした。
あっ、一応、ここが「FINAL」ということだから、上り詰めてなきゃならないのよね(笑)。
ママ的には、室井さんは「上り詰めた人」とみなしてる。
2026年、続編公開間近だけど、上り詰めた室井さんや青島君の、その先に何が見えてくるのか。とっても楽しみね。
恩田すみれ(深津絵里さん)
すみれさんが隠していたのは、THE MOVIE 2で銃弾を受けたことによる後遺症。
もう仕事を続けるのが辛すぎて……青島君との関係を断ってまで大分に移り住もうとするんだから、よっぽどよね。
でも、すみれさんが隠していたのは、身体の辛さだけじゃなかったのかもしれない。
青島君への想いというのも、自分でも見えないところに隠してしまおうとした、ということなのかしら。
真下正義(ユースケ・サンタマリアさん)
「決まりや規律を守らなければ」って、まあ、言われてみれば至極まっとうなことを言って、やってるだけなのよね。
組織の上から言われて、しょうがなかったんだと思う。
でも、現場の声を全く聴くことができなかったし、上に対して言うこともできなかった。そのあたりは、残念だった。
小池茂からしても、とっても残念だったのは、6年前の少女誘拐殺人事件で逮捕された男が無罪となって釈放されていたことについて、真下さんが何も知らなかったこと。
小池たちにとっては、自分たちの一生を左右したほどの出来事だったはず。
しかも、幼い命が奪われてしまった事件。
それなのに、その事件について署長になった真下さんが、その後ほとんど関心を払っていなかった。
その事実を知った小池は、あきれ果てたような顔をしていた。
真下さんに悪意があったわけじゃない。むしろ、決められたことを守っていただけなのかもしれない。
でも、それが結果として、現場であの事件に向き合った人たちとの間に、どれだけ大きな温度差を生んでしまったのかしらね。
鳥飼誠一(小栗旬さん)
この人、たいがいな思いを胸の内に秘めてたわね。
「警察機構維新改革建白書」って。
彼の秘めたる思いって、なんだか複雑そう。
積年の恨みの対象である警察機構の上層部に対して、恨みだけではなく、「ちゃんと立て直さなければ」という思いも隠し持っていたということかしら。
その建白書を目の前でゴミ箱に捨てられたときの顔つきを見ていても、
「まあ、一応は立て直すための努力はやったろか。でも、やっぱり、奴らのことは絶対許さん」
みたいな、かなり複雑な思いが秘められていたような気がした。
ところで、この人、なんで青島君や室井さんを警察組織から追い出そうとしたんだろ。
鳥飼にはいろんな思惑があったとは思うんだけど、直前に放映された「THE LAST TV」で、鳥飼が室井さんに言っていた、
「青島さんは手ごわいですね」
という言葉が思い出されるのよね。
鳥飼にとって、警察組織の上層部の腐敗を裁くために自分の計画を完遂するには、青島君や室井さんは厄介な存在として映っていたということなのかしら。
6年前の事件の当事者というわけでもない二人を、わざわざ誤認逮捕や監督責任の問題に巻き込んでまで排除しようとした。
そのあたりにも、鳥飼が胸の内に隠していたものが、まだ何かあるような気がするのよね。
久瀬智則(香取慎吾さん)
彼は、6年前の誘拐事件で亡くなった少女の母親を、事件後も手厚くフォローしていた存在。
ネット上では、少女の父親はすでに亡くなっていたという情報もあるので、久瀬が母親を支えていたことには、単なる事件関係者としての立場以上のものがあったのかもしれない。
自分が何とかしなければ。
そういう思いが、普通以上に強くなってしまったとしても、不思議ではないわよね。
小池茂(小泉孝太郎さん)
彼も6年前の事件で捜査に当たっていた一人。
そして、上からの「現場を無視した指示」に、強い憤りを感じた一人でもある。
でも、その事件捜査の関係者で、同じように憤りを感じた者同士とはいえ、キャラ的に3人結託というのがちょっとイメージしにくかった。
それでもイメージしようとすると、やっぱり鳥飼が中心になって、小池も鳥飼の思いに同調し、その指示に従った、という感じなのかしら。
小池が事情聴取に引っ張られていく直前、上層部に向かって、
「あんたたちが交渉を打ち切ったからだ!」と叫び声を上げていた。
この一言を聞くと、彼の根っこには、6年前から続く強い憤りがあったんだろうなと思う。
そして聴取の最中、目の前には鳥飼が座っていたのに、小池は鳥飼に何も訴えなかった。
彼もまた、鳥飼と同じように、上層部と刺し違えることを覚悟していたってことなのかな。
鳥飼と特別な仲間意識があったわけではないだろうし、やるのが誰であれ、腐敗した上層部をたたくことができるのであれば、それでいい。
そんなところまで思い詰めていたのかもしれないわね。
大事なもんはここにある…おじまげな
そもそも「大事なもん」って何?という疑問から始まって、このドラマ関係の情報をつぶさに参照して、なんなのか教えてってAIに聞いてみたのね。
すると、青島君が経験から学んだことだとか、信念だとか、彼自身が難しいと言っていた「正義」だとか、そういったものが、彼の指さした胸の中に蓄積されているとかなんとか言っていた。
まあ、そりゃあそうかって話なんだけど、ママ的には、彼の中には言葉にできない大切なものがあって、でも彼は、そこにそれがあることを何となく知っていて、いつも、それを頼りに行動してたんじゃないのかなって思った。
103歳まで生きて、ママに色々教えてくれてたおばあちゃんが言っていた。
どうしたらいいんだろう……って迷ったときには、「そんなこと、もうどうでもいいや」って気持ちになってから決めなさいって。
「『どうでもいいや』って気持ちになるのが難しいんじゃない!」って言ったら、それは誰にとっても、やり方は一つだけ。
一つしかないから誰にとっても簡単なんだから、やりなさいって言われた。
胸の奥にいる神様にね、何も言わなくてもいい。ただ神様のことを思い出していなさいって。
5分もすると、さっきまでどうしようかと思っていたことが、「ま、どうでもいいか」って気持ちになれるからって。
そういう気持ちになってからでなければ、「自分以外の誰かのために」っていう思いには至らないんだって。
青島君は、いつも誰かを守るために動いてた。……いや、それは正確じゃないか。
ビールを山ほど買い込んでしまったときには隠すし、責任逃れしようともする(笑)。人間らしい青島君の一面ね。
でも、ひとたび「事件だ」となったら、誰かを守るために必死になる。
仕事だから「被疑者確保!」ってことは必ずやるんだけど、もしかしたら、刑事になって何年も経った今の青島君には、昔よりも、犯人のことすら救うために……という思いが、以前とは比べ物にならないほど沸き起こってきているのかもしれないわね。
彼のそんな気持ちは、映画の冒頭で描かれた、おじいさんの息子逮捕のシーンに描かれていたような気がした。
彼は「正義」を行うのは難しいって言っていた。
あの人のため、この人のためという思いが先に来ると、その反対側にいる人に厳しい態度をとってしまうことになる。
この世界で、何かをやるということについて、正解はないんだと思う。
人が唯一、いつも間違わずにできることがあるとすれば、何かをする前に、青島君が言っていた「大事なもん」に、自らの心を託してみることなんじゃないかな。
そうして初めて、次々に目の前に現れては消えていく様々な人に、「愛」のある態度や言葉を示すことができるようになるのかも。
室井さんは、大事なものにふれた青島君に「おじまげな」って。
「おじまげな」というのは、「かっこつけるな」という意味らしい。
自分の胸の中に秘めた「愛」を頼りにしていることを、それを誰かに押しつけるでもなく、さらりと行動にできる青島君。
そういう意味では、確かに、かっこいいわよね。
名言・迷言
今回のドラマの中で、ママの気持ちに引っ掛かってきた名言・迷言たちはこんなかんじ。
大切なものから目をているものは真実にはたどりつけない
組織にいる人間は書類の中で生きているんです
正義なんてのは…胸に秘めとくぐらいがいいんだ
組織の中で生きる人間こそ、信念が必要だと


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