踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件の相関図

キャスト
青島俊作(織田裕二さん)
THE MOVIE3から数えると2年後。
係長で相変わらず忙しそうなんだけど、ほんとよくやってると思う。
何がって、やっぱり、真下さんとか、年下上司とか、なかなか自分と同じ方向を向いてくれなさそうな、つまり、現場よりも自分のことばっかり考えていそうな人たちの中でも、普段は腰低く、もう辛抱しまくりって感じ。
よくまあ、それで病気にもならず、現場に意識集中できてるわねえって、本当に感心する。
和久君との関係だって、課長として頼み事はするものの、やり取りのスタンスは、確かに「仲間」感覚を維持してるわよね。
そんな彼の仲間への「愛」がとっても良く感じられたのは、彼が拳銃を受け取るシーンかな。
拳銃を取り上げるというのではなくて、差し出されるその手を包み込むようにね……。
確かに青島君からはいつも愛を感じるのよね。
青島君の「愛」ある気転に、王さんご両親も日本警察に対する悪い印象、ちょっと回復したんじゃないかしら。
室井慎次(柳葉敏郎さん)
ここ最近、青島君の能力に関しては、完全な信頼……いえ、信頼を通り越して、彼自身の身をも預けるほど確たるものになってきてる。
青島君本人が少し驚くほど。
今回は、ドラマ自体が「愛」テーマに動いているような気がしたんだけど、室井さんもその犠牲者とは言わないけど餌食にはなってたような気がする。
すみれさんへの想いみたいなものは、言葉の上では否定してるけど、……絶対あるわよね。
なにか、ちょっとした想い。
でも、青島君とすみれさんとの関係、以前青島君が大けがして車の後部座席に青島君とすみれさんのせて走ってた時、彼らの想いとか、一応耳に入っちゃったものね。
室井さんの性格からしたら、どうしようもないわよね。
恩田すみれ(深津絵里さん)
今回青島君との関係どうやこうやというのは、あまりなさそう。
でも、先出の室井さんとの絡みはちょっと増えて、周りが、引っ付けようとしたもんだから、そんないきさつで、多少、室井さんも一応男性という位置づけにはなってしまったかもしれないわね。
でも、それ以上の進展を望むような人でもないし、お互い多少親密度が上がった程度の相関関係ってところかしら。
真下正義(ユースケ・サンタマリアさん)
THE MOVIE3で署長就任して、今回は署長としていろいろご活躍なんだけど、なんか期待通り、人望あまりなさそうな人が上に立つと、こんな感じなのかなって意味でいい味を感じる役どころ。
袴田健吾(小野武彦さん)
退職された前署長と副署長、久しぶりに来署されたのに、結構事務的にさばいちゃう感じ。
基本その時のポジション、損得勘定で、利用できる人に従順について行くタイプなのね。
魚住二郎(佐戸井けん太さん)
刑事課長。
「国際結婚は難しいんだ……」とつぶやく課長。
何があったのかなって調べてみると、『歳末特別警戒スペシャル』でフィンランド人の奥さん登場してたみたい。
魚住さんの勘違いもあってか、事件に巻き込まれたり、奥さん別居でフィンランド帰ってしまってたりとか、今回の王さんと同じく、思いを寄せる異国の女性のために、ちょっと寂しい思いをしていたりするみたいなのよね。
でも、この人の機転のききかたってすごい。
急遽取り仕切った結婚式の進行役。
もう素晴らしいとしか言いようなかったわね。
鳥飼誠一(小栗旬さん)
管理官になったみたい。
今回、ある事件の関連で湾岸署を初めて訪れた時、「調整にまいりました」ってやってきたから、以前と同じように本庁と所轄の間の調整は変わらずやられているのかな。
室内でサングラスかけていたけど、以前の爆発事故の影響で、もしかすると目に影響が?……。
青島君の「大丈夫?」の問いかけに「大丈夫」とは言っていたけど、同時に「仲間ですね。」
みんな以前悪党に傷つけられたでしょ。恩田すみれさんも、真下署長もみんな……って。
ちょっと恨みこもってるような感じ。
もしや、鳥飼さん、ほかのみんなも恨み晴らすために仕事してるとでも思ったかしら。
犯人確保した青島君のことを「手ごわいですね」って。
いったい青島君に何を望んでたのかしら。
非情になれる男なのよね、この人。
でも、何故、そこまで非情になれるのか。
この人に対する興味も尽きないわ。
ところで、この映画の中で、鳥飼さんに「その節はどうも」って言ってる男性、なんの「その節」?って、ネット情報確認して、あ~って思い出させてくれたのが、「THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ」で、みんなが湾岸署に閉じ込められたとき、シャッター明けたら一流企業の仕事紹介してやるといわれていた人。
結局、「電源切ったらどうですか」とか機転の利く対応してた人。
一流企業と言えば、前署長と前副署長、派閥に現副署長を取り込むのに、「大手企業への天下り」……とか言ってた。。
もしやそれも……?
和久伸次郎(伊藤淳史さん)
近頃青島君にパシリ的に使われて、ちょっと不満たまりだしてるみたい。
今回のドラマ内で彼が引用した和久ノート語録は以下のものね。
「頼りないリーダーは必要だ。なぜなら優れた兵隊が育つ」
……うーーん、ママ的にはなんかイマイチ和久さんらしくはない名言(迷言)のような気が……。
緒方薫(甲本雅裕さん)
上からの指示に対しては、なんだかやる気あるんだかないんだかわからないような態度で、いつもラップトップから離れようとしないんだけど、もしかしたら、今回のドラマでは、一番活躍したといってもいいかもしれない存在よね。
顔認証アプリみたいなやつ。
被疑者確保に踏み切るのってめちゃくちゃ責任重大よね。
その最終ラインを受け持ってたってことなんだから、すごいじゃない。
篠原夏美(内田有紀さん)
お子さんがいらっしゃるみたい。
調べてみるとお二人のママだったのね。ご主人陶芸家なんだって。
女青島と呼ばれた彼女も、お母さんとなると子供のこと優先かと思いきや、事件が起こると仕事優先になっちゃうみたい。
いや、でも、子供熱出して、迎えに行かなきゃって状況で仕事優先?
青島君でも、犯人逮捕より傷ついたすみれさん保護のほう優先してたのに…
王明才(滝藤賢一さん)
中国警察から研修で湾岸署に来ている。
ちょっと研修にしては長くない?
でもお陰で、日本人の奥さんを迎えることに(?)。
日本語習得はなかなか難しいみたいね。
聞いてると命令口調になってることが多いんだけど、これで日本の奥さんもらうって大変じゃない。
猿渡亮二(名高達男さん)
本庁捜査一課(?)。事象というか、彼の手口だったみたいね。
初登場シーンから、ちょっと不自然な動き。
それにしても、相変わらずの重厚な雰囲気。
それだけに、やってることが余計にちんけに見えて、……名高さんにそんな役させていいの?って、妙な感情が動いたりさせられる役どころ。
青島君が遭遇した「最後の難事件」とは何だったのか? へばなすたっちゃとは?
最後の難事件なのよね。
難事件って何なんだろってずっと思いながら見てた。
女詐欺師、まあ殺人も犯しているんだけど、それはこのドラマではいつものこと。
青島君たちにとっては、特別に難事件という響きはないのよね。
でも、青島君たちがそこで向き合ったのは、「人の気持ち」だったのよね。
今回の物語の中では、なんか、すみれさんと室井さんが引っ付けられようとしたり、なんかいたるところで、男女間や家族の気持ちの揺れみたいなものが描かれていたような気がするのよね。
これは、いつも以上にそうだったように感じたの。
そして今回の極めつけは、王さんが被疑者に対して抱いてしまっていた感情ね。
王さんは、それを「愛」だと思っていたのかもしれない。
「愛」って無敵だもの、ね。
愛に突き動かされていたんだとしたら、青島君にとってその状況を打開するのは不可能だったかもしれない。
でも、青島君には「愛」というものがわかっていたのかもしれないわね。
王さんが抱いたそれは「愛」ではないって。
青島君、自分自身の頭を整理しながら語っていたような風も見えたけど、それは、寸分の狂いもなく「愛」を表現していたように思う。
強行犯係のメンバーひとりひとり、青島君にとってかけがえのない人たちなんだということを素直に伝えていた。
王さんは婚約者に対して抱いた感情を「愛」だと思い込んでいたのかもしれない。
でも、青島君の話を聞いて、青島君が周りの人に向けていた思いこそが「愛」であって、自分のそれは、「愛」ではないと気づけたんじゃないかな。
この気づきを人にもたらすのって、もしそれができたとしたら、それこそキセキみたいなものなんじゃないかしら。
ここまでそれぞれの人が向き合う「愛」について触れる回は、もしかしたら、この先もないのかもしれないわね。
だとしたら、「最後の難事件」というサブタイトルは、この回にとてもふさわしい題名になっていたんじゃないかなって感じた。
ところで、今回の室井さんの秋田弁「へばなすたっちゃ」……全くわからなかったんだけど、「だからどうした(それで?)」って感じの言葉らしいわ。
あと、鳥飼さんが室井さんに言った「あなたがしてきたことは偽善だ」って言葉についても少し考えてみた。
ママも、自分が人から褒められるようなこと、まあ、めったにできるわけじゃないけど、ちょっと良かれと思って何かしたとき、これって偽善?誰かによく思われたいからやった?とか時折自問することがあった。
以前には、自分のやってることの全てが偽善なんじゃないの?ってそんな風に思えた時もあった。
でも、ある時からとてもシンプルに考えるようになった。
自分のことを考えながらやったことは偽善。
相手のことを思ってやったことは、この世に生まれてきてママがなすべきことを正しくできたとおもってもいい。
つまり、偽善ではなく優しさから生まれた行為。
これは、ある本に書かれている内容をシンプルに読み解いて、ママなりに解釈したものだけど、室井さんを見る限り、いつも、現場の刑事のためを思って動いているんだと思う。
だから、彼がやってきたことは偽善ではないって思うの。


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