『ドクターX』『ザ・トラベルナース』に続いて、三部作完結に当たるこのドラマ。
惜しげもなく以前のドラマとの関係性を引用してくれるおかげで、第1話からどっぷりあの世界観に改めて浸れる感じがする。
そんな以前のドラマの余韻も織り込みながら、印象に残ったキャストについての感想などを綴ってみました。
アナログナースの相関図

印象に残った主要キャスト
那須田灯(松下奈緒さん)
アナログにこだわるスーパーナース。
彼女がなぜそこにこだわり続けていくのかは、毎話、たっぷり描かれると思うんだけど、デジタルを遠ざけると、結果、携帯電話を持たないというところに行ってしまうのね。
なんか、言ってたわ。
二点間がちゃんと結ばれていないものは信用しないとかなんとか。
なんかわかるような気はする。
地震とかでみんな一斉に電話とかしようとしたら、たちどころに不通になって、公衆電話なら通じる……とか、実際に経験しているものね。
でも、この方の言う二点間というのは、それだけではないのよね、きっと。
「繋がり」っていう言葉で最初に思い浮かんだのは、このドラマ含めた三部作といわれている中の一つ『ドクターX』で、大門さんが手術のあと、患者さんの肩越しあたりに手をかざして、なんか、独特な波動みたいな音が聞こえてくるシーン。
物理的につながっているものとは別の、見えない何かがその患者さんと繋がるような。
あれなんか、ママ的には、二点間が見事につながるシーンだと感じるんだけど、どうかしら。
そういえば、大門さんだって、きっと、現場がデジタル一辺倒になっていたりしたら「バッカじゃないの」と一蹴して、自分の経験と技量を頼りに治療を進めていくような気がするわね。
ちなみに、この那須田灯さんは、大門未知子さんも認めた実力者よね。
この方、「私、失敗しないので」みたいなことは言わない。
その分、大門さんに比べると少し奥ゆかしさが感じられるわ。
でも、それは別の方の影響かもしれない。
「ナースは人を見て人を直す。私が敬愛するナースの教えです」って、静さん(『ザ・トラベルナース』の九鬼静)の言葉らしいの。
なるほど~。
芯はめちゃめちゃ強いけど、周りへの接し方は大門さんとはちょっと違うものね。
彼の影響を受けているというのを聞いて、なるほどねえ、ほんと、そんな感じするって思った。
ちなみに、九鬼静さんの相方は那須田歩さん。
同じ那須田姓よね。あまり多くはない苗字だと思うから、無関係ではないと思う。
でも、第1話の段階では、お互いに姉?弟?って感じで、その存在は否定しているわね。
まあ、何か事情があるのか、あるいは、お互い知らない遠い親戚だったりとか……。
まだ、その関係性はよくわからない。
神戸大五郎(津田健次郎さん)
この病院では自他ともに認める「God Hand」の持ち主……。
でも、時代の流れでAIが現場に深く入り込んでくる中、苦境に立たされるらしいんだけど……。
田中一二三(江口のりこさん)
看護師長さん。助産師の資格も持っていらっしゃるみたい。
立場的には、キレッキレのフリーの看護師さんなんか来た日には、結構そのハンドリング、難しいんじゃないかなって気がする。
でも、さすがに長と呼ばれるポジションまで来た方よね。たじろぐ感じはないわ。
もともと性格が強いのか、使命感みたいなものが強いのか。
百井太郎(高橋英樹さん)
MMC病院長。なんか奥ゆかしい院長先生。
時代の流れとか、若い者を尊重したりとか……。
医療ものドラマの中にあっては、結構好感度が高く感じられる。
萬里小路かよ(冨永愛さん)
MMCデジタル推進部長。
自分の思惑とは違う動きをされたとき、もちろんそれを許せないという感情が渦巻きまくるタイプの方だと思うんだけど、灯さんが突然やってきて、見事な処置をするのを見た後のこの方のお顔。
感情、包み隠すわねえ……。
きっと怒っているんでしょうね。
あるいは、どこかで認めていたりもするのかしら……。
いや、それはないと思うんだけどなあ。
デジタル推進部長……という名前からすると、灯さんとはもっとも敵対してもらわなきゃならないポジションだものね。
でも……この人、電波障害のせいでシステムがフリーズしていたのを、看護師さんたちのヒューマンエラーと簡単に決め込んで、何の対策も打てなかった。
秒刻みの正確さを求める割に、ご自身は「ざる」といわれても仕方ないほどのヒューマンエラーを第1話からしでかしているわね。
なんか、灯さんが言っていた、直接つながった二点間という言葉、ここにきてさらに響いてくるような気がしたわ。
人と人との間にデジタルが入ったとき、そのデジタルの不確実さが、二者の間の「信頼」みたいなものを揺るがしかねない……。
そんな危険性まで感じられたわ。
もしかしたら、この萬里小路さんだって、本来は信頼できる二点のうちの一点になり得たかもしれないのよね。
だって、できない人ではなさそうだもの。
でも、そこにデジタルを介して、あるいはデジタルに完全依存したときに、その向こう側にいる人とのコミュニケーションに問題が生じてしまうのかもしれないわね。
この方、自分が推進しようとしているデジタルのせいで、ご自分自身の本来の魅力や能力を発揮できない状態にしてしまっている可能性ってないかしら。
萬里小路かよ……。元々どんなナースさんだったのかしらね。
若松実来(原菜乃華さん)
まだ、新米……と呼んでいいらしい。
AI世代だけに、AIに疑問は持たない……っていうんだけど、そうなのかな。
AIを使い倒している人ほど、AIの精度は肌身で感じているところがあるような気がするけど。
AIが介在したのかしていないのか、この世代の人にはAI環境での感性というのを敏感に感じ取っていってほしいな……。
そんな成長が描かれたりするのかな?
羽鳥哲生(井上祐貴さん)
このドラマの中では、AIを使いこなしながらも、人と人との二点間の接触の大切さなんかを、バランスよく理解している存在みたい。
この世代の人がデジタル一辺倒ではない姿を見ると、なぜかちょっとホッとするわ。
竹沢春香(平祐奈さん)
若手ナースさん。
福山笑子(安藤玉恵さん)
ベテランナースさん。
梅田旭(中沢元紀さん)
ナースさん。不器用でミスも多い……と公式に書かれてしまっているけど……。
並木佐織(玉田志織さん)
若手ナースさん。
金原豊(前原滉さん)
デジタル腰巾着三兄弟……だって(笑)。外科医さん。
輿水貴(木原勝利さん)
事務長。デジタル腰巾着三兄弟。
茶木学(松本慎司さん)
デジタル腰巾着三兄弟。外科医。
土井たま子(池谷のぶえさん)
『ザ・トラベルナース』のときと同じ役柄になっているそうな……。
なので、歩さんとか静さんとかという名前に、めっちゃ反応するのよね。
松田松子(清水ミチコさん)
灯の過去を知る唯一の存在らしい……。
那須田歩(岡田将生さん)
『ザ・トラベルナース』の主人公の一人。
九鬼静(中井貴一さん)
『ザ・トラベルナース』の主人公の一人。
視聴後の感想など
1話
第1話の段階では、萬里小路さん、途中までは何があっても顔の表情を変えなかったけど、第1話最後の最後で、アナログに対する敵意をむき出しにしちゃったわね。
ママもね、AIには日常的にお世話になってる。
でも結局、AIの言ってきたことをどこまで信じるか、どんな内容なら比較的正確性が保たれているのかとか、結局、こちらが判断しなきゃならないのよね。
で、そういうもんだとわかって、割り切って対話を続けるんだけど、気づけば、こちらが期待するような回答にならないとき、相手が人であるのと同じように腹を立てている自分がいたりするの。
相手がAIだからいい、相手が人だったらよくない……。実はそういう問題ではないのよね。
相手が生身であっても、AIであっても、その対話の中で自分の中に湧き起こる感情というのは、すべて自分にダイレクトに跳ね返ってくる。
腹を立てまくっていたら、自分の体に変調をきたしてしまうことだってあるかもしれない。
AIは、距離的にも時間的にも、人対人の場合よりもはるかに身近になっている分、その距離感には特に注意していかなきゃね。
このドラマの那須田灯さんが、AIをはじめとするデジタルと距離を置くことに徹するようになった背景はまだわからないけど、彼女くらいの意識を持って初めて、いい感じの距離感でデジタルと付き合っていけるのかもしれないわね……。
ちょっとドラマの内容と関係ないような感想になってしまったけど、AIに対する危機感は、ここにきて急に高まってきているようにも思うし、シャットアウトはできないにしても、自分が付き合っていくその付き合い方については、見つめ直してみるいい機会かもしれないわね。
それにしても、一応表向き、デジタル推進を積極的にフォローしようとしている病院長、なんで灯さんを雇うことにしたのかしらね。
大変世話になった人が太鼓判を押したナースさんなので…とかいう話もあったような気がするし、その人って、たぶん九鬼さんのことよね。
だとすると、今回のデジタル対応というのは、業界全体の流れでもあるし、九鬼さんや、昔の現場、治療方法を知る者にとっては、AI依存度の高い治療というのは、何かしら今まで経験したことのない危険性をはらんでいるんじゃないかと、直感的に思っているとかいう感じかしら……。


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